ナイトフラワーのレビュー・感想・評価
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いい映画、でも観る側に想像力が必要
「人を不幸にしてでも子供を幸せにしようとしてる母ちゃんはエラい」(うろ覚えですみません)という台詞からも、作者は決して犯罪を肯定しているわけではないが、それでも子供のために犯罪を犯す母親の苦しみ、哀しみ、強さを描こうとしていることが読み取れます。
そして、あのラスト。銃声、ボコボコにされておそらく殺されたはずなのに綺麗な顔の多摩恵と撃たれたはずの娘が、不自然な笑顔で入ってくる、ナイトフラワーが咲いている等々、現実ではないことのヒントが幾つも示されています。
それまでの流れから結末は破滅しかなく、予測どおりの悲惨な結末、しかしそれを死に際の夢(?)として美しく描くことで、悲惨さの中にも僅かの救いを見つけてほしい、というメーセージだと感じました。
そのように想像力を働かせて観れば、とてもよく出来たラストだと思います。
しかし、説明不足だとか、上辺の見た目どおり全員助かったハッピーエンドだとの考察が意外に多いようで、驚きです。
そういう意味で、観る側にある程度の想像力が求められる映画だと思いました。
あと、大人も子供も、出演者全員の演技が素晴らしかった!
女子率98%
公開初日に鑑賞。
舞台挨拶の中継もあるためか観客は女子率98%。何か間違えたかなと思いました・・・
森田望智の格闘家なりきり度がもの凄い。パンチやキックのモーションも格闘家のそれで、ガニ股も印象的。
あいかわらず北川景子は美しい。単に美人というだけでなく、親しみやすい感じがあってこの人はいいですね。
ただ、ストーリーは今一つ盛り上がりに欠ける感じ。
最後のシーンはどう考えればよいのか。夜に咲く花が日中に咲いているのは、花が咲き乱れるあの世での出来事ということか?
楽園
冒頭ルソーの楽園から始まり、明らかに現実ではないと分かるハッピーエンド(楽園)に繋がる作りに小説もぜひ読みたいなと感じた。
ミッドナイトスワンを鑑賞した時にも感じたが、内田監督はふとした瞬間の心のゆらぎや感情を俳優陣の顔や動きで語るのが得意であり観ていて引き込まれる。それに応える俳優陣も素晴らしい。
北川景子の演技も輝いていたが、森田望智の役に対する熱量を感じ試合のシーンは感動して見入ってしまった。子役の子はほぼ演技初めてだときいて驚き。
ストーリーに強引な部分はありながらも、全体を通して見る側に委ねているところが多くそこが魅力的だと感じた。ラストタイトルが十字架になっているのを見て色々とストンと受け入れられた。
田中麗奈親子の話は要らない
反則では?
描かな過ぎ、ご想像にお任せしますにも程がある。
彼ぴっぴとたまちゃんが絞められたのが唐突過ぎる。
多分、商品が委託販売(売上から仕入れ分を後で払う)なのに
息子っちがダメにしちゃう&恐ろしさが身に染みて辞めちゃう。
返品も支払いも出来ないから旅行(逃亡)しよう。
って事なんだろうけど、描かな過ぎじゃね?
妄想癖があるとも言い切れない。
商品に手を出したなんて描写はない。
そんでラストシーンは現実じゃないなんてやっていいの?
ただねぇ、ラストシーンまでは凄く面白かった。
そしてポカンと口開けてエンドロールも迎えましたとさ。
小春ちゃん
様々な要素の絡み合いで魅せられました
一見、シングルで生活苦のあげく犯罪に─という短絡的な構図しか想像できなくて、つらく過酷な内容だろうと覚悟していたのですけど、確かにその通りで何度も悲しみに襲われたのですけれど、それを中和してくれる創意工夫と締め方に、いい映画だったなぁと思っちゃいました。
演者のパフォーンマンス全部素晴らしかったし、それを生かすカメラワークやカット割りなんかも見事だったし、何といっても、シングル・家族・仲間・格闘技・犯罪・音楽・関西弁等々、様々な要素の絡め具合が何ともいえない面白さがあって、めっちゃ見入りました。ずーっとつらく張りっぱなしの内容ながら結構笑えるところもたくさんあって、予想以上に楽しめた気がします。
いろいろとあるだろうラストも、自分には、かなり巧みな感じがしてそれもあって、いいなぁっていう感じだったのですが─ほったらかしな数々、よく見えない感じ、わだかまりや疑問が残るところにもやもやも募るところではありますが、まぁそれは個々人で判断すればいいのでは、と自分は思うのですけど、全部提示して!っていう気持ちも分からなくもありません。けれど、いずれにせよ、結末は誰かしらにとって悲劇でしかないのですから、良きように捉えておけばいいのでは、と思う次第であります。
衝撃的でした
初見で真っ先に思ったのが、「夏希さんとその周りの人の中で幸せになった人が誰もいない!」ということで、話の展開にものすごく驚きました。
(途中でいなくなったジムの会長さんもその後が察せられますし、サトウも柳さんも岩倉さんも生涯を通じて波風があったことは想像に固くないと思いました)
初回鑑賞後の舞台挨拶をライブビューイングで拝見しましたが、海くん役の佐久間さんが言っていた通り、出演者の皆さんの通常の姿と演じる役とのギャップでさらに情緒がおかしくなりました。
個人的には最初から最後までつらいお話で、救いがあったようななかったような不思議な感覚でした。
鑑賞後の感想で「お母さんに逢いたくなった」「(夢の中とはいえ)ハッピーエンドだった」という内容を見かけましたが、私はそこまでたどりつけず、なぜかずっと衝撃を受けたままでした。
何度も映画を鑑賞してわかってきたのが、一途に相手や家族を愛していて一番幸せになってほしかった海くんとみゆきさんが、最後まで幸せになれなかったことが納得できなかったというかきつかったのかな、と。
海くんは多摩恵さんに対してずっとつかず離れずでそばにいたはずなのに、結局夏希さん家族を選ばれた形になって、でもその後サトウたちから報復があることをわかっていても多摩恵さんの近くから離れなかった、そして最後は見たがっていた海ではなく山へ連れていかれたという皮肉(小説には山に行く意味が伏線として書いてありましたが)がまた追い打ちをかけていてつらかったです。
みゆきさんは孤立していた家の中では生気がない目をしていたのに、愛する娘を間接的にですが殺してしまった夏希さんたちへ復讐をするために家を出たときの目が強く生気を帯びていて、岩倉さんにそそのかされたとはいえ、誰も幸せにならない復讐へ自分の生きる意味を見出してしまったのが、本当に悲しかったです。
また同じ母である夏希さんと比べて家族から愛し愛される幸せがなく、そして生涯を通してなかったであろうみゆきさんが切なすぎました。
ストーリー面でいろいろと書いてしまいましたが、映像や音楽、そして役者さんたちの演技が素晴らしく、総じて鑑賞してよかったです。
この感想では触れませんでしたが、考察好きな方も気になる映画かと思いますので、ぜひ鑑賞をお勧めします。
爆弾と一緒で森田望智がもっていった〜
3つの質問が知りたい 監督か関係者お願いします
演技に圧感
良かったです
北川景子の母役、子供を思う為に、必死に仕事するが上手くいかず、悪い世界でお金を稼ぐことになる。
必死に仕事してる親の姿を見て、子供ながらにバイオリン🎻で路上でお金を稼ごうとする健気な姿。。。
もうひと方の、お金持ちの家の家の子供は、親の心配をよそに、薬に手を染めて家に帰らずいるところ警察に職務質問に合い、警察から逃げてるところ車に跳ねられて死んでしまうが。 その子の親は子供の行方を探す為に、闇の探偵🕵️に、子供の行方を探して居て。探偵は、北川景子が薬を売っていた事と家の住所、家族の写真を親に見せた。
その探偵から、300万で拳銃を買った🔫
最後、ラストシーンでは、拳銃の音が鳴り響いた時。
お金持ちの家の親が、北川景子の娘に、ばったり合う形になった。
その時、北川景子の家の中では、旅行の準備をしていて楽しそうにしていた。
この様子からだと、拳銃の音は、娘に向けられたのでは無いか?と思ってしまうのだが。。。。
暫くすると、娘は元気に家に帰って来るのだ。
そして、エンドロールとなるのだ。
お金持ちの家の親は、自殺してしまったんだろうと私は推測する。
凄いサスペンス映画だったなぁと思う。
北川景子らしくない!?
ちょっと現実離れ感がありました
実に存在感のある女優だなぁ
けっこうよかった
森田望智の動きがキレキレで本当の格闘家のようだ。冒頭で負かした相手選手に「ありがとうございました」とお礼を言っている場面でこれはいい映画かもしれないと期待が高まる。 ところが、雑でベタな場面が目立つ。
森田望智がもっと上で戦いたいと言うが、シュートなどのランキングには入っていないのだろうか。入っていてもジムの都合でなかなか試合が組まれないなどあるかもしれないが、不明だ。
娘のストリートバイオリンはとてもいいのでどんどんさせるべきだ。森田望智の練習シーンのBGMで掛かって、いいセンスだなと思ったらその場で練習している。それはそれでとてもいい場面だ。
子どもがお友達の目を怪我させるが、相手親が責任を問うのは保育園ではないだろうか。
田中麗奈がヤクの売人を恨むのは完全な逆恨みで、彼女らから買えなかったら他で買うに決まっている。娘をヤクの泥沼に引きずり込んだ友達か、ヤクの元締め組織を狙うべきだ。また予告でやっていた『アバター』にそっくりで、顔を青くしてほしい。
北川景子にストレスを与えて苦しめる必要がドラマの構成上にあるのだろうけど、無理くりだ。最後は警察かヤクザに締められると思っていたら、現実かどうか不明なラストになる。ヤクザの親分の3つの質問も不明なままだし、すっきりしないし面白くもない。下手くそだ。
不幸が訪れずしれっと4人で旅立つラストだったらよかった。
先日見返した『フローズンリバー』がシングルマザーと独身女性が組んで違法行為を行う映画で、とても地に足がついていて面白かったので、参考にして欲しい。
「泣きたいのはこっちや。」 っていう言葉、母親になった人ならば一度...
「泣きたいのはこっちや。」
っていう言葉、母親になった人ならば一度は言ったことがあると思う。
夫婦で子育てしていても、働きながら子供を満足に育てることは本当に大変さがあるわけだから、シングルマザーであればなおさら大変なんだろうね。
何が腹が立つって、行政が機能しないところ。
どこ観て仕事してるのって言いたくなる。
自己責任なんて言葉で終わらせてはいけない。
産んでくれてありがとう、あとは社会でなんとかするよと言える社会になってほしいと思う。
北川景子が関西出身の女優さんだから、関西弁が自然でよかった。
それにいいところのお嬢様・奥様なのに、飾ってないよさが役に全面にでていて、今年の主演女優賞かなと感じました。
森田望智がキレッキレ
北川景子が汚れ役をやるらしいということで注目していた作品でしたが、結局森田望智に持って行かれていたというのが第一印象でした。総合格闘技をやりながら風俗でバイトするという超絶な役柄を絶妙にこなす森田。特に総合格闘技の試合や練習シーンで見せたパンチ、キック、寝技は何れもキレッキレ。表情も感情表現も満点。一方の北川景子は、シングルマザーで2人の子供をなんとか育てないといけないという思いから、プッシャーになるという役柄でしたが、それ以上でもそれ以下でもないところが残念なところでした。でも子供役、特に娘役を演じた永島小春は上手でした。
あとキャストとしては、薬の売人組織はそこそこの人材を揃えていてそれらしく仕上がっていた感じでしたが、北川景子演ずる夏希に想いを寄せる佐久間大介の役柄は、ちょっと役不足だったかなと感じたところでした。
問題は演出。中華料理店が餃子弁当の売れ残りを裸で捨てて、夏希が拾う場面がありましたが、有料の回収袋にも入れず、ネットだけ被せて捨てるなんて、カラスの餌食になるだけで、あり得ない話。普通ならゴミ用のポリバケツに入れるなり、事業用の有料ゴミ袋に入れるなりして捨てないと、近所から間違いなく苦情が来ますよ。また、夏希が売人組織のゴツイ用心棒にぶん殴られたのに、口元をちょっと切っただけというのもバランス悪すぎと感じてしまいました。
ストーリー的には、題名の夜だけに咲くというナイトフラワーの存在がイマイチ象徴として弱かったのがこれまた残念でした。また、登場人物それぞれの母親の話に収斂させていることは理解出来ましたが、それぞれの母親への思いの背景にあるものがさほど伝わって来ず、そのため求心力が感じられなかったことも盛り上がりに欠けた一因だったように思いました。
総合すると、森田望智の活躍を楽しむ作品だったということで、本作の評価は★3.0とします。
悲しい時代背景と現実
今年好調の日本映画なので期待したのですが、惨敗とまでは行かなくても消化不良を解消できぬままラストまで。題材としては、面白いんだけど作り込みが足りない感が、次回作に期待と言ったところでしょうか。
原案・脚本・監督 すべて一人
『ミッドナイトスワン』は、良かったので期待したのですが。
映画が、進むうちにどこか、頭の中で作った物語の様相が見て取れて。
となると、結構ツッコミどころを探しながらの鑑賞になってしまった。
今日的な題材ではあるんだけど。
まず、北川景子演じるシングルマザー。
きれいすぎる、となると生活苦からドラッグの売人というのも飛躍がきつい。
これだけ美しければ、その前に稼げることはあるだろうに。
よりによって、違法ドラッグの売人にはちと。
それに、相棒役の森田望智もいけてるし。
闇の組織との関わりも、ある程度稼いだら足を洗うというのも。
そんなに簡単に、バイト感覚ではさせてくれないでしょ。
闇バイトとは言うけれど。
実態は、一度関わったら抜け出せないのが、常道。
それに、裏組織のリーダーもどこか情け深い一面も、本当なんですかと聞きたくなるし。
見る人を納得させる物語は、作り込まないと。
作り話だとしても、ここが大事なんですが。
保育園で、自分の子供が他の園児を喧嘩で怪我させてしまう場面。
病院で、土下座する主人公。
だって、本当に自分の息子が悪いのかどうかもはっきりしないし。
今の時代、当然幼稚園もこんな事態は想定しているし。
例えば、監視カメラ設置してるんじゃないですか。
トラブルになったときのために。
あと、相手の親から弁護士通じて賠償という話も。
まあ、今の時代ですからそうなるのでしょうが。
当然、預かる園もそれなりに不測の事態に保険もかけてあるはずですし。
それらすべてを考えての展開でないと、どこか消化不良起こしそうで。
そこで、お金の工面のための麻薬の売人となるんですが。
う〜ん、とにかくそうなるストーリーを納得させてよと思う次第で。
素材を無理やりつなげた感が、最後までぬぐえない。
売人になった主人公の客の少女。
一見何不自由ない家庭なのになぜ家出同然の生活。
なぜ、そこを納得させてもらわないと、話の奥行きが。
そして、少女が麻薬で事故死。
その復讐に、売人を殺害しようとする母。
まあ、ここまではいいでしょう。
その売人を突き止めるのに、元刑事の探偵。
挙句にその探偵から、復讐の為の拳銃を300万で手に入れる。
ありえないでしょ。
元刑事ならなおさら、わずか300万で人生終わらせるんですか。
ということで、今年好調の日本映画で期待したんですが。
あまりネガティブなことは、書かないほうがいいんですが。
かの松竹が関わっているので、あえて苦言。
全395件中、101~120件目を表示
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