「タイトルなし(ネタバレ)」ナイトフラワー りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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夫が遺した借金に追われながら、二人の幼い子どもを抱えて働くシングルマザーの夏希(北川景子)。
明日の食事にも困り、弁当屋の廃棄弁当に手を出そうとしたある夜、偶然、ドラッグ密売人からドラッグを手に入れてしまう。
手に入れたドラッグを密売している現場を街を牛耳る非合法集団に見咎められ、ボコボコにされている夏希を助けたのは女性格闘家の多摩恵(森田望智)だった。
多摩恵はボディーガード役を買って出、夏希は組織からドラッグを手に入れて、堂々と密売を行うようになっていくが・・・
といったところからはじまる物語。
貧すれば鈍す。
最底辺の生き方の連続で、観ていてツライ。
なにがツライって、「鈍す」の方向にしか進路がないことだ。
「やけっぱち」ならそれなりの覚悟と美学があるが、彼女たちには、覚悟はあっても美学はない。
救われる術がないのだ。
映画的に隙はないのだが、それほど乗れないのは、そういうところかしらん。
終盤、物語が急展開し、観客に委ねる類の結末を採っているあたりは評価が分かれそう。
個人的には、終局手前でスパッと終わる手もあったかも、と思わなくもない。
なお、北川景子、神戸出身だったのね。
関西弁、上手いはずやん。
カンテレ製作で主役は関西弁。
大阪が舞台かと思ったら「北蒲田」(架空の地名)、資産家の地域は示されてはいないが田園調布あたりか。
ロケーションに違和感なく、画づくりが上手いことは忘れずに記しておく。
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