「それはそうなんでしょうが」ナイトフラワー かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
それはそうなんでしょうが
森田望智さん、知らなかったけど、もしかして本物の格闘家?
検索したけどどれにも「女優」とだけ。「格闘家」とはないので、あれは鍛錬の賜物のようです。スゴイ。
北川景子も演じてます感なく、迫真の「困窮して切羽詰まったシングルマザー」。
美人な分、微妙に周囲にいじめられそう。関西弁だし。あれだけ美人なんだから夜の店とかでもっと稼げないかと思うけど、そういう女性は見かけだけではだめで、接客術がものを言うんでしょうね。夏希さんは不器用そうで向いていないんでしょう。客に言われるままに一気(今時!)させらてそれが唯一の芸みたいになってる。カラダ売るのはさすがに。。娘がいるし。
佐久間大介くんが大変良くて、感心した。
命賭けた純愛。巻き込まれただけなのにリンチの末埋められてしまうんでしょうか。酷過ぎ。
出れば刑事は内藤剛志か渋川清彦、今回は元刑事だけど。
拳銃を調達しておいて「変なこと考えてないですよね」はないでしょう。考えてるに決まってる。一応忠告しといたからね、ということなんでしょうけど、意味なし。
それから、夏希の娘、コハルの子役が素晴らしい。
銃声がして、コハルが普通に玄関を入ってくる。
コハルがみゆきに撃たれても、みゆきが自分を撃ったとしても、コハルが無事で平気な顔で部屋に入ってこられるわけがない。
ジムで壮絶なリンチのあっていたはずのタマエも何事もなかったかのように普通に戻ってくる。ありえない。「家族4人」揃っての幸せな光景は、この世のものではないのだろう。
夜にしか咲かない「ナイトフラワー」が昼間に咲いている。
咲いた花がホラーばりに怖い。
売人の元締めに始末されるのが確定して、そもそも夏希は、4人の旅行で生きて戻るつもりはなかったんだろう。
「あっちには何でもあります」と息子に断言している。
新品のスーツケースを広げて、うきうきと3人分の荷造りをして、思いっきり楽しんでこの世の思い出を作って。その後は…。
みゆきのような、自分の意見を言えない、なんでもかんでも人に従ってしまう人はいると思う。無条件で従うから周囲もそういうものだと認識して見下し、良いように、道具のように扱ってしまうんでしょうが、わかっていても自分のバリアを破れない。
そういうのが積もり積もって爆発しちゃったんでしょう。
夫はこのあと窮地に陥るんだろうが、自業自得です。
父親が借金作って消えた母子家庭、学歴も知識もスキルもなく、小さい子供を抱えたシングルマザーには、こういう運命しか残されていないんだろうか。
どんなに困窮しようとも、反社の世界に足を突っ込んだら最終的には破滅する、ということではあるが、せっかく格闘家のタマエという良いキャラとつるんだのだから、もう少し違う流れにできないものか。
夏希の、母としての子供たちへの愛の強さがガンガン伝わってきて心揺さぶられました。
俳優さんたちの演技が素晴らしく、見ごたえはあるが、それはそうなんだけど…という徒労感が、見終えて残ってしまう映画でした。
困窮している夏希のママチャリ、電動でしたね。お高いんだけどもらったのかな?
拳銃調達して事件が起きれば入手先を調べられると思うんだけど。
割とツッコミどころも多かったです。
俳優さん方みなさん良かったんだけど、脚本はどうなんですかね。
コメントありがとうございます、。
残念ながら北川景子も森田望智も自業自得です。バイオリンの娘がとにかく可哀想😢
こんな日本に誰がしたんだ!と叫んでもよい映画かも、。
コメントありがとうございます。
私も、もう少し希望の欠片でも残されたエンディングになればと、
観終わったあとに徒労感を感じましたが、
一方で、この結末の厳しさが、昨今の世の中の貧困に対する
安直な自己責任論へのアンチテーゼとしての作品の価値を
さらに高めているような気もしており、
ちょっと複雑な気持ちでもあります。
共感とコメントありがとうございました。
森田望智さんは数年前の「全裸監督」で初めて拝見したのですが、この時も凄まじい演技だったのを強烈に覚えています。ただ今回の役どころがあまりに違うのもあって、恥ずかしながら本作の鑑賞後まで彼女であることに全く気づいてませんでした。それどころか僕もかばこさんと同じく本物の格闘家の女性をスカウトして演技をさせたのかな?と本気で思うくらい彼女の動きはキレッキレでしたね。あの迫力はちょっと凄すぎです。助演女優賞を獲れると良いなあ。
ところでラストに関しては様々な見解がありますが、皆さん意見が違ってて面白いですね。Youtubeの考察の中に「夏希は薬物中毒だった」というのもありました。それだと息子の小太郎がMDMAで遊んでいた事の説明がつくのでなるほどと思いました。また「本当のラストは冒頭のシーンである」という説もあり、これも確かに一理あるかもとも思います。いずれにせよ内田監督の丸投げが気に入らないという声も多く聞かれますが、僕はこれはこれで良かったと思ってる派ですね。
森田望智さんは「全裸監督」の黒木香役で有名になった女優さんですが役へのなり切りが凄く「カメレオン女優」と呼ばれています。NHKに好まれていて再来年の朝の連続ドラマの主演も決まっていますし最近では「いつか、無重力の宙へ」なんてドラマにも出てました。
母の愛情に恵まれない人たちの末路…最悪の進路ですよね。
昼に咲けない、もう暗闇から抜け出せない…ホントにホラーですね。
森田望智さん、私は直近だと朝ドラの「虎に翼」で見ました。女性らしい役だったので今回は真逆でびっくりでした。
こんばんは。
私もかばこさんと同じ視点での観方でした。
やるせないですぅー。。( ; ; )
夏希は美人だけど、仰る様に高級店では働けなさそう。。
高校中退十代で母になり、シングル&借金。
辛い。。泣
森田さんの役作りも凄かったですね。
サクラちゃんの「百円の恋」を思い出しました。
私は太るのは簡単だけど、その後のトレーニングで筋肉ムキムキにはならないだろ〜し、ただ🐷になるだけだと思いました。
役者さんて本当に大変&凄いですよね。
みゆきは娘亡き後の方が生き生きとしていて怖かったです。
復讐がやる気スイッチ押しちゃった??
かばこさん、共感&コメントありがとうございます。
かばこさんのレビューで、最後の四人で旅行に行くって,そう言う意味なのか〜って気がつきました。よく出来た作品だけど、改めて救いがないのに愕然としました。
ラストはかばこさんの予想通りなのではないかと思います。内田監督は剛腕で物語を進めていくので、伏線回収がなされなくても、しょうがないかなと思いました(笑)
コメントありがとうございます。
なんか凄いもの見せられた感は
あったのですが、感動とかではなくて、
ラストは???でしたし、
そのあと皆さんとお話しして、ラストは幻想らしい・・・
と、落ち着いたのですが、母子家庭の真っ当に働いてる母子には、
酷な映画でしたね。
自己破産とか出来ないんでしょうかね。
共感ありがとうございます!
自分は、おきらくごくらく(ウゴウゴルーガかっ!)なんで、最後はハッピーエンドと信じて観ていましたが、皆さんのレビューを読んでいたら「そりゃバッドエンドにも取れますなぁ」と考えるようになりました。
レビューにも書きましたが、シングルファーザーだったので、夏希には幸せになって欲しい願望が強かったし、サトウが意外と強い母ちゃんに優しい面があるのでそう思いましたが、それだとひどい目に遭っているのが森の肥料になった池田だけになっちゃうので、不公平ですね。
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