劇場公開日 2025年11月28日

「このような映画は増えてほしくない」ナイトフラワー アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 このような映画は増えてほしくない

2025年12月5日
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鑑賞方法:映画館

日本もかなり貧困社会になったので食うに困る程の困窮も沢山あると思う。借金作って消えた夫は絶対に帰って来ないので、負わされた借金をどうするか、2人の子どもをどう養うか(或いは手放すか)、働くなら何をするかはどう考えても他に方法はあったと思う。違法薬物の売人なんぞに堕ちてしまったら抜け出せない(闇バイトに入るのも同じ)。人を不幸に陥れる行為は必ずしっぺ返しが自分と家族に来る。ラストシーンは田中麗奈は自殺で皆が助かったと解釈される方もいらっしゃるが、4人全員殺された筈なので最後のカットは明らかに幻(まぼろし)だと思う。
北川景子は美人なので汚れ役は心配したがほぼスッピンで幸が薄そうな役をこなしていた。森田望智は最近は朝ドラの抜擢でも注目されたが、今回は体づくりをして臨んだ格闘家を演じ、試合のシーンは手に汗握らせてくれた。彼女の方の主演でスポ根映画もいいかもしれない。そしてなんといっても娘役をした渡瀬結美ちゃんが良い。バイオリンもしてたようで演奏も素晴らしいし、イジメを受けても仕返しを拒絶する気丈さに涙を誘わせてくれた。
今年は「愚か者の身分」「悪い夏」などこのような闇の世界を扱う映画があったが、そんな社会を背景にせざるを得ない今の日本が悲しい。政治が解決できるとも思えない。結局、自己を強くしなければこの世は生き残れない、。

アベちゃん
おつろくさんのコメント
2025年12月5日

共感ありがとうございます!

今年公開された作品の中で、本作と「愚か者の身分」は闇の世界をリアルに描いた稀有な作品ですよね。「悪い夏」は公開しているスクリーンが少なかったので未鑑賞ですが、やはり今まで触れてはいけないとされていた世界をあえて深掘りするという事は、それだけ社会の病巣が広がっている証拠かもしれないですね。

おつろく
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