「いい映画、でも観る側に想像力が必要」ナイトフラワー YKさんの映画レビュー(感想・評価)
いい映画、でも観る側に想像力が必要
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「人を不幸にしてでも子供を幸せにしようとしてる母ちゃんはエラい」(うろ覚えですみません)という台詞からも、作者は決して犯罪を肯定しているわけではないが、それでも子供のために犯罪を犯す母親の苦しみ、哀しみ、強さを描こうとしていることが読み取れます。
そして、あのラスト。銃声、ボコボコにされておそらく殺されたはずなのに綺麗な顔の多摩恵と撃たれたはずの娘が、不自然な笑顔で入ってくる、ナイトフラワーが咲いている等々、現実ではないことのヒントが幾つも示されています。
それまでの流れから結末は破滅しかなく、予測どおりの悲惨な結末、しかしそれを死に際の夢(?)として美しく描くことで、悲惨さの中にも僅かの救いを見つけてほしい、というメーセージだと感じました。
そのように想像力を働かせて観れば、とてもよく出来たラストだと思います。
しかし、説明不足だとか、上辺の見た目どおり全員助かったハッピーエンドだとの考察が意外に多いようで、驚きです。
そういう意味で、観る側にある程度の想像力が求められる映画だと思いました。
あと、大人も子供も、出演者全員の演技が素晴らしかった!
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