「夜(日陰)に咲く(生きる)花(人たち)の儚くも美しい瞬間」ナイトフラワー ななやおさんの映画レビュー(感想・評価)
夜(日陰)に咲く(生きる)花(人たち)の儚くも美しい瞬間
日陰に生きる人たちの姿を、
これほどまでに光をもって美しく、儚く描ける監督は、
内田英治監督の他にはいないのではないでしょうか。
陰と陽の描き方が絶妙で、陽の部分を描くことで、陰の部分の儚さや残酷さがさらに静かに沁みて際立つ。
それぞれの役者も良かった。
特にミュージシャンである
渋谷くんも、佐久間くんも
出番こそ多くないけど
ちゃんと余白のある演技で良かった。
久しぶりにスクリーンで見た
田中麗奈ちゃんの正気のない絶望と狂気感も物語を面白くしていたと思う。
主演のお2人も素晴らしかったですね。
北川景子ちゃんは、いつもの毛色とは、全く違う役を、母になったからこそ分かる熱演で演じ切り、子どもを守るという母性の強さと葛藤を見事に演じてました。
森田さんは、あんまり知らなかったけど、とてもハマり役でしたね。女性としての色を残しつつ、強くてかっこいい格闘家を見事に演じてました。これからがもっとみたくなる女優さんです。
そして、子どもたち上手い!!
そして、ココロが出来過ぎ
お姉ちゃん、
あなた精神年齢何歳ですか?
弟の餃子好きは可愛い♡
もう、おばちゃんナンボでも
たらふく食わしたる😚
麻薬の密売人という
一見私たちには無縁の世界を、
シングルマザーで、ただ一心に子どもを守りたい母親に主軸をおくことで、一気に身近なものにしてしまったその魅せ方は見事のひと言。そして、もう1人の母親、田中麗奈さん。彼女こそがこの映画のキーワード🔑
母性のいい面と悪い面を両側から見せて
その善悪を問う。
誰が悪いのか、誰も悪くないのか?
悪いのは人なのか、社会なのか?
その判断を観ているものに委ねる。
その余白のある手法が、私は好き。
夜の片隅にひっそりと咲く花の、
儚くも確かに美しい瞬間を切り取ったような映画。
観ておいて損はありません🤫
静かに心に沈んで、
あとからじんわり沁みる作品です🎬
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