「自分の幸せには誰かの不幸が伴う」ナイトフラワー ぉゅさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の幸せには誰かの不幸が伴う
クリックして本文を読む
backnumberの「水平線」という歌を思い出しました。
あたりまえのしあわせを手に入れるためには、べつのしあわせの邪魔をしないと、もしくは犠牲にしないといけない。
ふたりのこどもの夢を諦めさせないために闇の世界に手を染める母親と、それに手を貸す格闘家。何巡かの季節を過ごす中で彼女らが築いてゆく家族愛や友愛があたたかくもある一方、「どうしてこんなふうに笑い合うことだけなのに、人の不幸を対価にしなきゃいけないのだろう」と思いました。
こどもたちと公園のブランコでわらいあったり、ひとつのテーブルでハンバーグを食べたり、楽園を夢みて旅行を計画するというあたたかな日々は、誰かに罵られたり鼻つまみ者にされない限り手にいれてはいけないものなのか。そうでない選択肢では生きていけないのか。その問いに、首を横に振れない現代の世知辛さを痛感しました。
最後の結末がどうなったのか。「えっ!これで終わりなの🫨」と置いてけぼりになってしまったので星をマイナスしました。
青空の下で鳴り響いた発砲音のゆくえを、誰も傷つかないシナリオに頭の中で仕立て上げることにします。
原作も読んでみよう。
そして……森田望智さん、全裸監督が初見でしたが……実に色んな顔を持ってらっしゃる……!今回のレスラーとしての姿もすごくステキで、これからも沢山活躍してほしい女優さんだなと思いました。好きです。ついてゆきます。笑
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
