「結局 母の愛がすべて」ナイトフラワー こしひかりさんの映画レビュー(感想・評価)
結局 母の愛がすべて
悪も善も 人生も母親が形成する。
北川景子ちゃんと田中麗奈ちゃんが出るらしい、ヤクの売人になる?くらいのみの事前の情報。
オープニングから出演者の名前、、、チェック。
北川景子とならび、森田〇〇 うん?だれだっけ知ってるけど思いつかない。
染谷〇〇 あれ?この人も知ってる名前だけど誰だっけ??
あはは 不覚にもまさか好きなアーティストが俳優陣の並びに名前がでるとは想定外だった。予告見てなかった。
薄幸な、シングルマザーが健気に慣れないスナックのバイト、、むやみに飲まされてお客さんの相手をしている。
こんな役どころを北川景子がふりきっている。
美しいままだけれどいつも彼女の溢れ出る気品をも消し去ってすっかりなり切っている。朝ドラ『ばけばけ』で物乞いをしても隠しきれない品位のある元武家の奥方様であるのに。←これは衝撃なシーン、余談。
やはり女優さんだ、素晴らしい。
でー、同時系列でめちゃくちゃ男っぷりな女性格闘家、、まるで女を捨てているかのような無骨な振る舞いの女。
だれ?
そうだ!これが来年の朝ドラヒロインに抜擢された森田望智、しかも私の彼女の印象は朝ドラ『虎に翼』の主人公の同級生で義理の姉になる、男性の地位と同格に働く虎子の子供たちも含め一家の母として良妻賢母!『とらちゃーん』といつもかわいい甘い声で着物に割烹着姿の、あの花江ちゃんでしかないのだ。
えええっ!!!??ここまでできる?!
いや、花江ちゃんがちがっていたのか?
どっちもちがうの?
女優さんは役づくりでここまでやれるの?
朝ドラの花江ちゃんはすごくかわいかった。
しかし映画の中の彼女は男でしかない。
すごい!!みごどだ。
格闘家としての闘うシーンも本編の内容としてこれだけ必要なのかと思うくらい肝だった。
体当たり!
圧倒的な体づくりキャラ作りだけでこれだけ観客席を惹きつけるものか。
こどものためなら
役所でプライドも捨てて給付金をせがむ
ガスも止まる
ぎょーざも子供に食べさせてやれない
泣きたいのはこっちだ。
時には
廃棄処分のお弁当だってあさって持ち帰る
母は強い
土下座もできる
ついに
犯罪にも手を染める
どんどん
もう麻痺してしまっていくんだね
母の愛に恵まれなかったタマエとカイ
心優しい子供達に救われながら
子供達のために
犯罪に堕ちていく
母の愛を感じます
とはいえ
正当化できるものでない
母の愛ゆえ
子供を救うためなら
なんでもやっていいわけではない
当初は
この2人とは関係性のない田中麗奈の娘との母娘
復讐もやっぱり娘を愛していた母の愛なのでしょう
それも歪んでいる
タマエが〇ろされてしまう寸前に出された
3つのクイズは
なに??
教えてくれんのかい?
おかんはいるか?と。
サトウにとっても母は特別な存在だということらしい。
ラストシーンは
はたして
夢 幻?幻覚?現実?
夜にしか咲かない花が咲く、のはやはり幻?
子供の描いた絵は
4人で暮らしていた絵
タマエとは信頼し助け合うパートナーになっているのだろう。
新しい家族となる。タマエは父親の役目を担うんじゃないかな。
『ミッドナイトスワン』の時は大号泣で苦しくなったけど
今回も
あの時のような自分のなかでモヤモヤ
観るものにあのあとの、彼女たちの未来を委ねる
どうなっていったんだろう。
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