ストロベリームーン 余命半年の恋のレビュー・感想・評価
全10件を表示
直球ど真ん中の、愛と死の物語です。
.
入学式の最中に教室で初めて二人が会話をするシーンだけは「やり過ぎ」感がありましたが、あとはどのシーンも素晴らしい。こんなに爽やかで健やかでまっすぐ綺麗な映画は久しぶりです。
若い男女の恋愛のみならず、親子、夫婦、親友、男友達間の、温かく美しい愛情がたくさん詰まった映画です。ユースケサンタマリアさんと田中麗奈さんが秀逸・抜群の演技でした。
また改めて自分が五体満足・健康であることに感謝の念が湧きました。人間関係でクヨクヨしたりするのは愚かで小さなことだと痛感しました。
直球ど真ん中の、死が愛する二人を分かつ恋愛物語です。何度も泣きました。是非お薦めします。
気づいたら何度も涙が止まらなかった
クラシックだけど、そのクラシックさが美しい。とても良い映画だった。楽しくて、切なくて、そして本当に泣けた。
ラストはもう何度も心をえぐられて、気づいたら何度も涙が止まらなかった。劇場中からすすり泣く声が聞こえてくるほど。
主演は當真あみ、斎藤潤、杉野遥亮、そして中条あやみ。
物語は、病弱で家の中で過ごすことが多かった少女・桜井萌(さくらい もえ)を中心に展開する。裕福な家庭で何不自由なく育った彼女の願いは、ただ「友達を作ること」。
その願いを叶えるため、両親は同年代の少女・うららを家に呼び、二人は親友になる。しかし、ある日萌は医師から「余命半年」と宣告される。そんな帰り道、道で子どもを助ける少年・日向(ひなた)を見かけたことがきっかけで、「高校に通いたい」「恋がしたい」「残りの時間を精一杯生きたい」と強く思うようになる。
この作品は、王道の恋愛映画でありながら、純粋さ・希望・夢、そして若さゆえの無垢さで満ちている。物語は、大人になった日向の視点と、過去の萌の視点が交錯しながら進む。
テンポの良い演出、青春のきらめき、家族や友情の温かさが丁寧に描かれていて、細部まで本当に繊細で美しい作品だ。
前半は穏やかで、後半に進むにつれて涙腺が崩壊する。
私は中盤あたりからすでに泣いていたけれど、後半は完全に号泣。『君の膵臓をたべたい』『四月は君の嘘』『月の光が君に輝く』などと同じ系統の物語だが、どれだけ似た展開でも、やはりこの手の作品には弱い。ラストは涙が止まらず、心がぐしゃぐしゃになるほどの切なさだった。
タイトルの「ストロベリームーン」は、「恋人同士が一緒に見ると永遠に結ばれる」という言い伝えがあり、それが萌の夢そのものでもある。とてもロマンチックで、美しく、悲しいモチーフだ。
俳優陣も素晴らしい。
當真あみちゃんは今の若手女優の中で間違いなくトップクラス。可愛いだけでなく、演技が自然で深く、若い頃の広瀬すずを超えるかもしれない。制服姿のあみちゃんは本当に眩しくて、すべてのシーンで観客を惹きつける。
斎藤潤くんも優しさと爽やかさが溢れていて、二人のケミストリーは最高。彼らが共演した『ちはやふる めぐり』を思い出すほどの相性の良さだった。
うらら役の池端杏慈ちゃんも印象的で、萌の両親を演じた俳優陣も本当に素晴らしかった。友人たちも物語をより豊かにしてくれた。
映像は美しく、ライティングも柔らかくて、
當真あみの魅力を最大限に引き出している。
まさに彼女の代表作になる一本だと思う。
今年一番心に残るラブストーリー。
温かくて、優しくて、そして胸が締めつけられるほど切ない。これからの當真あみ、斎藤潤、池端杏慈の活躍が本当に楽しみ。
王道、されど王道
ベタベタな王道ラブストーリー。
でも、それがいい。これを見たくてこの映画を見たまであるので満足度は非常に高いです。
ベタなラブストーリーながらも上映時間2時間を感じさせない構成。テンポがとても良い。
ストーリーはぜひ映画を見て欲しいと思いますが、「君の膵臓をたべたい」や「四月は君の嘘」、「今夜、この世界から恋が消えても」などの系統が好きな方には言わずもがな刺さると思います。
特にこの作品で素晴らしいと思ったのはキャスト陣のお芝居だと思いました。
まずは主演の2人。直近でも「ちはやふる~めぐり~」で共演があった2人です。
ちはやふるの役柄よりは2人とも幼さがあり、学生のピュアさがとても引き立っていました。
日向役の斎藤潤くんが畑の中で感情を抑えきれなくなるシーンはとても良かったと思います。
主人公の萌を演じた當真あみさんも悲しさを表に出さない強さをもつ萌の役柄にはぴったりだったと思います。
脇を固めるキャスト陣も豪華で、大人になった主人公の周りを演じていた方々が豪華で驚きました。出てくるシーンはあまり多くないのにすごい...
黒島結菜さんなんてこれだけでは勿体無いくらい登場シーンは少なかったです。(とても意味のある配役でしたが。)
主演の2人を含め、豪華なキャスト陣でしたがその中でも萌のお母さん役の田中麗奈さんの演技にとても引き込まれました。ボクは多分この方にこの映画で泣かされたと思います。本当に素晴らしかったです。高架下のシーンは涙を拭くことを忘れて見入っていました。
作品全体的にとても好みの作品であり、星5をつけたいところではあるのですが本当に細かく少しだけ気になってしまった点が...
作中のゲームセンターのシーン、2012年設定でしたがここ最近のゲーム機器や最新型の自動販売機が写っており少しだけ世界観から逸脱してしまったと思いました。
その部分を差し引いて星4.5で。
とても良い作品であることは間違いないです。
二人を包む満月の灯り。
とある交差点で1人の少女を助ける中学生男子に恋をし高校入学を決め…、その入学先の高校で一目惚れした彼・佐藤日向に偶然再会をする桜井萌の恋の話。
2012年4月高校での出会いから時は経ち日向は29歳の現在、実家の醤油製造業を手伝いながらの小学校教師、高校の頃に出会い付き合った萌との“半年の恋”の思い出を思い出し見せる。
余命も半年と分かっていての少し巻き気味の萌の恋、高校生の恋愛?!というより中学生の恋愛?!にも見え初々しくもあり甘酸っぱい2人。
家でのルールもあり萌の前では悲しい顔は出来ず、辛いのに気丈に振る舞う両親の姿には泣けて、萌の初めての友達でもあり親友の麗、自分の気持ちを押し殺し萌と日向を応援する姿には切なさを感じながらも。
麗演じた池端杏慈さんは他の作品でも観た記憶があるけど、これからもっと色々な作品で活躍して欲しいです!凄く魅力のある方でした。
原作のある作品だから賛否は勿論あると思うけれど面白かった!當真あみさんいいね!
2回は泣ける
あみちゃん、潤くん、キャストハマり過ぎ‼️
あみの天真爛漫さが良くて、潤くんの奥手さがマッチ。
可愛くて、ピュアすぎて、切なくて。
この手の余命系ではかなり面白かった。
若いから変にすれてなくてスンナリ入ってきた。
ラストの潤くんへの手紙の内容だけ、なんか嫌だったな。
攻めのあみちゃんでいて欲しかった。
ファンタジー色強め。
映画館の先行上映で感想。
あまり余命系は観たことないんだけど、特にこの作品はファンタジー要素が強いかも。
あえて病名とかに触れていないから、どの立場でも感情移入できるようにつくられてるなぁという感触。
主演の2人はもちろんだけど、萌ちゃんを見守るパパママのお芝居がとにかくよかった。
唐揚げと向日葵と月と好きの過去と未来の横断歩道
冒頭、時は2025年現代、佐藤日向(杉野遥亮)は自宅で醬油を作りながら小学校の教師もしています。
序盤、実家が唐揚げ屋である婦警の麗(中条あやみ)が、日向を横断歩道で過去に2度助けたことがあると言及します。
小学生の桜井萌が登場し、この子に焦点を絞ります。萌の自宅が、色の統一感が目に心地よく、カメラワークもBGMもオシャレで、明るく爽やかでテンポがよくて、掴みはオーケーです。
実家が唐揚げ屋である中学生時代の麗(池端杏慈)が、萌(當真あみ)と出会い、女の友情物語が始まります。
萌と麗が、部屋着と制服を交換するシーンが感動的で好きです。
クルマの後部座席から萌が、横断歩道で少女を宥める日向(齋藤潤)を見るシーンもエモーショナルです。
萌を乗せたクルマが過ぎ去った後、その横断歩道で、あとから駆け付けた麗が日向を助けるのでした。
2012年、萌(當真あみ)と麗(池端杏慈)と日向(齋藤潤)が高校に入学します。萌の真剣に全力で生きようとする意氣込みと初々しさに好感が持てました。
日向とフーヤンとカワケン(の三人組と)、萌と麗(の二人)は、まるでスーパー戦隊シリーズの定番メンバー(合わせて五人)のようです。五人で楽しそうに遊ぶ姿が美しく描かれています。
2012年6月の二人で湖で見たストロベリームーンは、幻想的で印象に残ります。
萌の家族は、悲しい顔をしたらポイントが付き、ポイントがたまるとペナルティが科されるというユニークな決まりがありました。
萌の両親(ユースケ・サンタマリアと田中麗奈)が、普段から悲しい顔を見せないようにしているため、よけいに嗚咽シーンに見ごたえを感じました。お母さんがクルマで一人で泣き叫ぶ場面の時、電車が大音量で通り過ぎてガタンゴトン、ガタンゴトン、オトンオカン、ガタンゴトン。間髪入れず雨の日の葬式の場面になります。日向の母が亡くなった時のエピソードで、萌じゃなくて安心というのも変なのですが、意表を突かれました。
面白いタイミングで沖縄風のBGMが流れるという愉快なシーンもありました。
五人で見た向日葵も印象的でした。
終盤、萌が描いた絵の最後のページ、キスの絵が見えて涙が出ました。
郵便局員(黒島結菜)を見て29歳と決めた萌が、13年後の未来へ手紙を送ります。
麗宛の中に日向宛も同封します。
日向の感謝の言葉は、萌に向けたものか、自分の母か、ストロベリームーンか....。
萌の父にも感謝、麗にも感謝ですね...。
エンディングで流れる主題歌「トワノヒカリ」(ORANGE RANGE)が、どことなく懐かさを感じさせる雰囲氣があって好きです。
笑わせてくれたり泣かせてくれたりと、感情を揺さぶる映画でした。
恋愛以外を捨象し過ぎて、只管長く感じた💤
初めに女子2人がお互い可愛い可愛い言って、友達になるシーンは良かったです。申し訳程度に具合が悪くなるシーンはあるものの、基本的に元気で顔色が良く、余命半年の人物の描写はこれで良いのか良く分かりませんでした。告白シーンの長いリアクション台詞は、當真さんは長い台詞を良く覚えたなあと思いましたが、具合が悪い人間には到底無理です。恋愛以外の要素を捨象してしまい、薄く長い恋愛模様だけで127分は只管長く感じました。具体的な病名や症状は全く分からず、実体験で無ければこのような話は安易に書くべきではないと感じました。父親が墓の当選を電話で告げて泣くシーンは必要なのか疑問でしたし、他にもこの家族に生まれて幸せだという気はしませんでした。心臓が止まってからも耳は少しの間聞こえているので、ワーワー喚くのではなく。感謝の言葉を伝えて欲しかったです。冒頭の園児達が何度も一斉に返事をするのは示し合わせた感じが強く、またヒナタ君が喚くシーン(2回)は、ヒナタ君の冷静で落ち着いたキャラクターからは何か違う様に感じました。醤油工場とはありますがどこの地方でどう特色があって舞台設定が不明で、何となく決めた印象でした。天文学書で見たストロベリームーンを、死ぬ前に好きな人と見に行くというプロット自体は美しいですが、結論としては、20年前に流行った携帯小説の映画化から、何も進歩していないと感じました。女子が安易に泣ける映画を作ると言う事は、日本女性の知性がいつまでもこの程度だと見られていると言う事だと思います。
全10件を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。