「ひたすら可愛い高校生に胸が震え、むしろ親の姿に涙した」ストロベリームーン 余命半年の恋 Bratscheさんの映画レビュー(感想・評価)
ひたすら可愛い高校生に胸が震え、むしろ親の姿に涙した
「キミスイとか、君は月夜に〜とかの二番煎じ・三番煎じかもな」と思いつつ観に行ったのですけど、それらとはまた全然違う魅力のある映画でした。
「運命を受け容れて明るく生きようとするヒロイン」ではあるのだけど、大人びた雰囲気にならずに、いろいろなことに憧れてキャッキャしているのが可愛らしかった。
また、娘の憧れひとつひとつをなんとか叶えようとする両親とか、変な距離感ではなく、ただひたすらに仲良くヒロインと接する親友の在り方が、見ていて心地よかった。
正直言って、「ヒロイン可哀想!」という涙は出なかった。
それより、「楽しい高校生活が送れて良かったねぇ」という感慨がリアルに感じられて、そちらに胸が震えました。
可愛いんですよ!
ヒロインは親友とキャッキャしてるし、彼氏も悪友ふたりとキャッキャしていて、それぞれが普通に可愛いんです。
でも、それと同時進行で、命のカウントダウンは普通に進んでいく。
医者に「心構えを」と言われ、本人よりも辛そうにしている両親の姿。
私自身が親であるせいか、そちらに涙を禁じ得なかった。
新しい墓園の看板をみて明るく「ここがいい!」と笑う娘への接し方。
努めて明るく「よし、買っちゃうか」と応じてみせる父と、複雑な表情で「そうね」と同調する母。
でも、母の手は夫の太もも辺りをギュッと掴んで震えている。
あんなの、涙を抑えられませんよ。
・・・それにしても、當真あみは可愛かったですね。
私の中であんなに透明感のあるイメージではなかったので、ちょっと驚きました。
とても良い演技をしていたし、これからの活躍が楽しみです。
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