「「歳を重ねれば涙腺が緩む」と言うが…」ストロベリームーン 余命半年の恋 ぎんのすけさんの映画レビュー(感想・評価)
「歳を重ねれば涙腺が緩む」と言うが…
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映画としては、「余命」「恋愛」「友情」と、ありきたりなもので、“泣ける材料”は揃っているものでした。
その泣ける素材を生かすも殺すも監督の腕の見せどころではありますが…
おそらく、若い年齢層が心に響き泣けるように作ったのではと思いました。
というのも、歳を重ねるといろいろな知識や情報が積み重なり、どうしても現実の社会と比較してしまい…
その比較で言うと、この映画はツッコミ所が多く、そのせいで涙腺がキュッと閉まって泣けなくなってしまいました。(ほぼずっと両親とのコミュニケーションで育ってきた子があんな風にコミュニケーションをとれるところだったり、余命いくばくもない割には元気すぎたり、教師は副業が禁止されているのに掛け持ちをしていたり、向日葵を運んだことだったり、2人が日直で黒板を消すシーンの時計と明るさだったり、一般人が授業中?に車で校内に入って来てのクラクションだったり)
野暮なことを言わず、ツッコミ所を気にせずに観られたら、しっかりと泣けたのだろうとは思いますが、どうしても気になってしまいました。
素材はシンプルだけに、シンプルな料理でいいところを、自信がないからあれもこれも足して「これじゃない」になってしまった、というところでしょうか。
「オムライス作ってあげるね!」
と言われて、薄焼き卵のオムライスを想像していたところ、ドヤ顔でふわとろオムライスのシーフードクリームソースがけが出てきた、といった感じです。
シンプルな素材での映画、難しいんでしょうね。
「おいしい」より「おしい」が目立つ映画でした。
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