「他の余命モノとは一線を画す青春ムービーの傑作」ストロベリームーン 余命半年の恋 ぎんぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
他の余命モノとは一線を画す青春ムービーの傑作
年に一度は出てくる余命モノとタカを括っていたら
珠玉の名作と言って良いほどの傑作でした!
余命半年の女子高生の青春ストーリー
この映画が際立っているのは青春ムービーとしての良さにあると言って良いでしょう
「余命10年」の岡田惠和脚本。人物描写を際立たせる台詞回し、さすがの素晴らしさです。
新鋭の酒井麻衣監督。悲しい話なんだけどそれを感じさせない画作りと構成。映像を邪魔せずに染み入ってくる音楽の使い方。俳優陣の個性を生かした演出も見事で他の余命モノとは一線を画しています。
中学まで自宅療養で学校に行っていなかった萌。
残りの人生を青春したいと両親にお願いして高校へ入学。
前半は高校生のキャピキャピの青春生活(余命半年なのに元気いっぱい)残り少ない時間で親友も作って恋もしなきゃと急ぎ足の青春を謳歌します(この部分が後で効いてくる)
主人公に當間あみ、彼氏役が「カラオケ行こ」の斎藤潤、親友役にゼクシィCMの池端杏慈。この3人がぴったりの配役で最高のアンサンブルを奏でてくれます。両親役のユースケサンタマリアと田中麗奈、友人たちももすごく良くてこれはもうキャスティングが大優勝
映像も綺麗。夏目漱石は”I love you” を”月が綺麗ですね”と訳したという逸話があるけれど、ストロベリームーンはイチゴの収穫期である6月の満月のことでこの月を好きな人と一緒に見ると恋が叶うんだそうです。このシーンの映像が幻想的で秀逸でした。
この映画で初めて知ったけど「未来郵便」ていうのがあるんですね📮このパートも良かったです。
エンドロールのORANGE RANGEの曲と萌の描いた絵日記でまたやられるので最後まで席を立たないように。
周りを見渡すと観客は女性ばっか。この中でオジサンが泣いてたらカッコ悪いなーと思いつつしばらく映画館から出れないくらい何回も泣かされました💦
悲しい話なんだけど最後は暖かい気持ちになれるホントに良い映画でしたよ👏
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