「観客に涙を強要する不自然な脚本・演出に無理がある」ストロベリームーン 余命半年の恋 mr.buonoさんの映画レビュー(感想・評価)
観客に涙を強要する不自然な脚本・演出に無理がある
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ヒロインが不治の病で若くして亡くなる映画は、これまでにも長澤まさみ主演の"世界の中心で、愛をさけぶ"、小松菜奈主演の"余命10年"、広瀬すず主演の"四月は君の嘘"、浜辺美波主演の"君の肝臓をたべたい"など、涙が溢れる名作が多々ある。本作もそれらの名作に匹敵するかと期待して観させて頂いたが、残念な印象に終わった。その理由は、例えばストロベリームーンを見に行ったシチュエーションで唐突に湖に入水したり、大量の向日葵を病室の下に持って来て見せたり、余りにも強引に"涙を流して下さい的"な脚本や演出が不自然で無理がある。観る前からストーリーの大筋は察しが付く作品だからこそ、死に至るまでのエピソードの中には萌の自分らしく生きようとする力強さと病の宿命を背負っている悲しみが複雑に交錯する心情をもっと深く繊細に表現するセリフや映像ができないものかと思ってしまった。それが不充分だから、ラストで日向が萌から届いた手紙を読み涙するラストシーンでもイマイチ感情移入することが出来なかった。
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