「気づいたら何度も涙が止まらなかった」ストロベリームーン 余命半年の恋 bankhangrongさんの映画レビュー(感想・評価)
気づいたら何度も涙が止まらなかった
クラシックだけど、そのクラシックさが美しい。とても良い映画だった。楽しくて、切なくて、そして本当に泣けた。
ラストはもう何度も心をえぐられて、気づいたら何度も涙が止まらなかった。劇場中からすすり泣く声が聞こえてくるほど。
主演は當真あみ、斎藤潤、杉野遥亮、そして中条あやみ。
物語は、病弱で家の中で過ごすことが多かった少女・桜井萌(さくらい もえ)を中心に展開する。裕福な家庭で何不自由なく育った彼女の願いは、ただ「友達を作ること」。
その願いを叶えるため、両親は同年代の少女・うららを家に呼び、二人は親友になる。しかし、ある日萌は医師から「余命半年」と宣告される。そんな帰り道、道で子どもを助ける少年・日向(ひなた)を見かけたことがきっかけで、「高校に通いたい」「恋がしたい」「残りの時間を精一杯生きたい」と強く思うようになる。
この作品は、王道の恋愛映画でありながら、純粋さ・希望・夢、そして若さゆえの無垢さで満ちている。物語は、大人になった日向の視点と、過去の萌の視点が交錯しながら進む。
テンポの良い演出、青春のきらめき、家族や友情の温かさが丁寧に描かれていて、細部まで本当に繊細で美しい作品だ。
前半は穏やかで、後半に進むにつれて涙腺が崩壊する。
私は中盤あたりからすでに泣いていたけれど、後半は完全に号泣。『君の膵臓をたべたい』『四月は君の嘘』『月の光が君に輝く』などと同じ系統の物語だが、どれだけ似た展開でも、やはりこの手の作品には弱い。ラストは涙が止まらず、心がぐしゃぐしゃになるほどの切なさだった。
タイトルの「ストロベリームーン」は、「恋人同士が一緒に見ると永遠に結ばれる」という言い伝えがあり、それが萌の夢そのものでもある。とてもロマンチックで、美しく、悲しいモチーフだ。
俳優陣も素晴らしい。
當真あみちゃんは今の若手女優の中で間違いなくトップクラス。可愛いだけでなく、演技が自然で深く、若い頃の広瀬すずを超えるかもしれない。制服姿のあみちゃんは本当に眩しくて、すべてのシーンで観客を惹きつける。
斎藤潤くんも優しさと爽やかさが溢れていて、二人のケミストリーは最高。彼らが共演した『ちはやふる めぐり』を思い出すほどの相性の良さだった。
うらら役の池端杏慈ちゃんも印象的で、萌の両親を演じた俳優陣も本当に素晴らしかった。友人たちも物語をより豊かにしてくれた。
映像は美しく、ライティングも柔らかくて、
當真あみの魅力を最大限に引き出している。
まさに彼女の代表作になる一本だと思う。
今年一番心に残るラブストーリー。
温かくて、優しくて、そして胸が締めつけられるほど切ない。これからの當真あみ、斎藤潤、池端杏慈の活躍が本当に楽しみ。
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