俺ではない炎上のレビュー・感想・評価
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情報拡散への責任感を薄れさせるSNSというツール、振り回される私たち
主人公の泰介が容疑者としてネット炎上し逃げ惑う様が一見コミカルタッチで描かれていたが、私はネット民の軽率さに恐怖し、泰介の受難に胃がキリキリして、ホラーを見ているような心境になりほとんど笑えなかった。それほど、特に序盤の展開には嫌なリアリティがあった。こんな素っ頓狂な濡れ衣がリアリティを持つなんて……大丈夫なのか現代社会。
泰介の家の倉庫から死体が出てきたあたりから物語の生々しさは若干薄れ、怪しく見える人物が二転三転したりして(かなり力技だなと思う部分はあれど)ミステリっぽい面白さが味わえたのはよかった。原作未読なので、叙述トリックにもまんまと惑わされた。
想定外だが阿部寛の肉体美も拝めたし、夏川結衣との「結婚できない男」ペアが久しぶりに見られたのもちょっと嬉しかったし、キャスティングもそこそこ満足。
時系列をいじった叙述トリックは、上手いこと出来ていてまんまと引っかかってしまい楽しかった。11年前のえばたんが夏実の家でネット検索する場面を見ている時はてっきり彼が夏実のために泰介について検索しているのだと思ったが、あれはどうやら自分の父親について調べていたようで、これは上手い目くらましだった。
一方でよくわからない部分もあった。泰介の娘の夏実についてネットで調べたすみしょーは、彼女の正体を殺されたパパ活女の友人で苗字が「さくら」だと言っていたが、あれは結局すみしょーの誤解だったということでいいのだろうか。終盤「からにえなくさ」の廃墟にあった遺体が、その「友人のさくら」のものだったということなのか。
最初から夏実が、子供の頃作ったアカウントが殺人事件の犯人らしき人物に乗っ取られたと警察に相談していればよかったのでは?と思わなくもないが、そこをひっくり返すと話の大半が消えてしまうのでとりあえず目をつぶる。
妻の芙由子が、「たいすけ」アカウントを娘が作ったことを知っていたのになかなか警察に言わなかったのは……うーん。娘を守りたかったというが、夫が冤罪で捕まったら結局娘も受難する事態になると思うのだが。
えばたん、のちの青江が、子供時代に友達(夏実)から話で聞いただけのよその家の父親(泰介)の行き過ぎた懲罰を11年間根に持ち続け、当時見た鍵のありかやパスワードを記憶して、その父親の取引先の企業に就職し、あまりに手の込んだ加害行為をするのも、そもそも不自然に思えた。この不自然な経緯を「父親の犯罪のせいで闇堕ち」という設定だけでほぼ心情描写なしに通そうとしたため、「トリックに都合のよいキャラ」感が出てしまった。原作にはもうちょっと色々描写があったのかもしれないが。
あと、泰介の家への嫌がらせで何故長ネギが使われたんだろう。何かの伏線かと思ったら何もなかった。
すみしょー(藤原大祐)はSNSにおける匿名(仮名)アカウントの無責任さを象徴するようなキャラだ。彼は大学では若者の政治参加について真面目なディスカッションをするなど、社会に対する問題意識のアンテナを張っているつもりの、悪意のない人間だ。そんな彼がSNSというツールを介した自分の行動(リポスト)に関しては、当事者家族から「諸悪の根源」と指摘されても全く反省出来ない無責任さを露呈する。
だが彼の態度は他人事ではなく、SNSを使う誰もが陥りやすい状態なのではないだろうか。顔も本名も開示しなくていい、自分の発信を受け取る相手や炎上の被害者の顔も見えない空間で、自分の言葉を添える必要さえないリポストをする時、面と向かってものを言うのと同等の慎重さをもってその是非を検討する人間が果たしてどれほどいるだろうか。
また、多くの人の拡散行為の連鎖で起こる炎上は、拡散した一人一人にとっては責任が分散されるような錯覚をもたらす。だから大半の人は「僕は悪くない」で止まってしまう。
夏実がすみしょーをガン詰めし「お前が諸悪の根源なんだよ!」と啖呵を切る場面は、夏実の台詞というより作り手の主張を芦田愛菜が代弁しているような印象を受ける点においてはちょっとどうなのかなと思ったが、無責任ムーブをかますSNSユーザー代表のすみしょーを言葉でボコってくれたという点ではちょっとスッキリした。
ただ、最終的に「僕が悪いかもしれない」と自分の責任に向き合えた彼は、ユーザーの中でもだいぶまともな部類なのかもしれない。
この映画は、すみしょー無責任だなーといったような他人事的感想だけで終わるのではなく、他山の石としなければテーマを理解したことにならない。SNS上のセンセーショナルな話題、義侠心に訴えるような書きぶりのポストは特に拡散欲を刺激するが、その時に手を止めて芦田愛菜の啖呵を思い出すことができるだろうかと、まずは自分に問うべきだろう。
……私? SNSはそこそこ閲覧するけどROM専なんで……あらためて、ポスト・リポストは絶対するまいと思いました。怖いところやでSNS界隈は……
評判通りの出来
秋の夜長にちょっと映画を楽しみたい、ということでナイトショーで観覧。
すごく人気なわけではなさそうだけど、鑑賞後の評価は良さそう。ということで選択しましたが、その通りでした。
最初の30分はこれは外れか・・?とちょっと疑義が上がりかけましたが、なんとか収束。サクラは芦田愛菜さんだったんですね。阿部さんの人生を振り返る辺りから、こういうテーマを含んだ作品だったんだなと理解しました。
ネットで容疑者として祭り上げられた時点で警察に相談しない、という展開がどうしても引っ掛かって高い評価は付けられないのですが、それ以外は俳優の方々の熱演で満足させられました。
フロアに客は2人しかいませんでしたが、お安く観れたので大満足です。
なかなかどーして面白かった
最近は炎上する事が多々見受けられるので
タイトルと阿部寛&芦田愛菜出演って事で観てみました
炎上するスピードが尋常じゃ無かった(あんな写真UPするのは犯人以外ってわかる)
そして主人公山縣(阿部寛)の逃げ方が半端ない(笑)
途中で出てくるスナックの女将(美保純)が良い味出してました
元部下の家に行った時のやりとりは笑えましたw
自分はまわりから尊敬されてると思ってたのが、実はみんなから嫌われていた↓
もしかして家族からも・・・
そうそう山縣の子供は小学生?と思わせてまさかの
最後の最後に『パパ~』あっそー言う事か~?
そこからは新たな芦田愛菜迫真の演技から警官が駆け付け一件落着
ちょっと犯人が山縣家のパソコンからの誰にもバレずに投稿してたのには無理があるように感じましたがなかなか楽しめた作品でした
色んな意味で、こわいこわい
向こう側が見えない世界への道具なんて、どれだけ想像力を駆使し、影響力を考え、使い方に気を付けなければならないのか…これ以上日々の生活に疲れたくないのでほとんどSNSは使わない自分でも、怖いもの見たさ?で遅ればせながら劇場へ。
始まって直ぐにキーパーソンというか犯人判っちゃったのは原作知らなくても私だけじゃないはず!!
にしても、私にとっては面白いストーリー展開でした。
娘って…あれ?まだ小学生??
と思ってたら、なるほどねー
そして私も昭和人なので書く時は“ら”抜き言葉を避けるし、“全然”の後は否定形を使いたいタイプ。
にしても、自分は自分が思っているほど人気者ではない、なんて…こわいですね〜
省みようっと😓
TVドラマ好き阿部好きでなければキツイ。。。。
知っている場所で撮影されたという理由だけで普段は見ないTVのような映画を家族と見た。映画にでてくる人物達と絶妙に年齢層が合わずにどこにも共感できない。ストーリーも「企業の部長クラスがそんな常識外れの行動をなぜする?」という所から始まり、コメディーに振り切るでもなくミステリー路線で怖がらせる所までもいかずに家族愛や現代社会への警告やらもう私には中途半端ですくいようが無かった。メガネを外してウトウトしながら過ごした。一緒に見た女性陣には好評だった。
阿部寛がヒドイ目に遭っているだけで面白い
劇場予告で見てあらすじが面白そうだったので鑑賞。
真犯人はすぐ分かってしまうのはともかく(消去法で怪しいのが1人しかいない)、真犯人の背景が何よりもつまらない。
時系列を説明しないことで叙述トリックのような表現をしていたが、「そうだったのか!」とカタルシスを感じることもなく微妙。
阿部寛がヒドイ目に遭っているだけで面白い、それだけの映画。
いつもとは一味違った阿部寛さん
いつも阿部寛さん独特の面白さで楽しませて貰っていたので、今回はどんな役?(原作も何も知らない状態なので)って思ってたのが、意外にもシリアスな感じで、それでも阿部さんの持ち味は感じられて新たな一面を観させて戴きました。
今のSNSって小学生でも出来てしまう程身近なものになった分、十分に使い方を教えないと今回の「なりすまし」だったり、リツィートだったり、使う前にもう一度、どれくらい社会に影響を与えるか意味を確認する事が重要だと思いました。
そんな誤情報を軽率に拡散してしまった初羽馬が、最後に勇気を出して警官を呼んだ所は救われた感じがして「よく、やった!」と言ってやりたいです。
今回、阿部さんが背中で語る様な父親に見えたのは、真っ暗な物置きに子供を閉じ込める位、子供に二度と同じ事を繰り返さないで欲しいと言う思いが見えた事。それは「自分が悪かったんだ。」と父親のプライドを捨て娘に謝ってあげた事こそ、決して只の体罰では無かった証拠だと思いました。
只のコメディでもサスペンスでもホラー(笑)でも無く、しみじみとさせられて思った以上に感動させられました。芦田愛菜さんも凄い女優さんになられたと感激しました。
日本語が不自由でも狡猾
2025年映画館鑑賞96作品目
10月12日(日)イオンシネマ北上
ハッピーナイト1400円
原作未読
原作は『六人の嘘つきな大学生』の浅倉秋成
監督は『スカジャン・カンフー』『AWAKE』の山田篤宏
脚本は『藁の楯』『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』『空飛ぶタイヤ』『糸』『太陽は動かない』『護られなかった者たちへ』『ラーゲリより愛を込めて』『ディア・ファミリー』『少年と犬』の林民夫
ロケ地
静岡県浜松市
春華堂
可美公園
浜松アリーナ
浜松城公園
フラワーショップINAGAKI
静岡県湖西市
大橋屋つり具センター
真犯人の策略によってネット社会で殺人犯に仕立て上げられるサラリーマンの話
舞台は架空の地方自治体大善市
林民夫が脚本を担当した映画は少なくともそこそこは楽しめる確実性がある
小学生夏実と女子大生砂倉
夏実の友達「えばたん」とシーケン社員青江
彼らがそれぞれ別人だと思わせるところが心憎い
『イニシエーションラブ』や『さよならドビュッシー』は同一人物と思わせて別人だったけどこれは同一人物
芦田愛菜の役が砂倉だとますます紗倉まなに近づく気がするがそんな思いを巡らしているのは世の中で自分だけだろう
因みに紗倉は意外にも実在しない苗字でジャイ子のような気配りを感じることできこれもまた心憎い
自分では誰からも好かれていると思い込んでいるが本当は誰からも嫌われている主人公の設定もポイントだ
疲労骨折したとはいえほぼフルマラソンな距離も走ってしまう体力もなかなか
芦田愛菜演じる山縣夏実のスーパーウーマンぶりが凄い
自分よりずっと長身で体格が良い父親を火事の家から助け出す姿はまさしく火事場の馬鹿力
住吉に対する怒りの訴えもスッと受け入れることができる
全盛期のキョンキョン以上の発信力
やはりコミュニケーションは表情や声のトーンが重要で文字だけのやり取りではまともな議論なんて出来るわけがない
事件解決後の見事な手のひら返しもお約束といえる
「私は悪くない」という世間と「私が悪い」と言い合う山縣家とは対照的
犯人の暴走するモンスター化した正義感は少年時代尊敬していた父親の不祥事に対する深い心の傷が生み出したものなのか
言葉遣いの違いが山縣泰介犯人説の完全否定となる
僕も「敷居が高い」の誤用は気になる
間違いを指摘され謝罪もせず開き直る態度も印象が悪い
自分を棚に上げて心苦しいがバカなくせに背伸びして慣用句なんか使うんじゃないよと生意気だから
日常会話ならともかくキャッチコピーなら絶対にダメだぞと
和製英語なら誤魔化せても慣用句は無理
この映画には関係ないけどついでに書くなら「風の噂」も気になる
「風の便り」が正しくそっちは響き的にも素敵な慣用句だが「風の噂」ではバカっぽい
横浜国立大卒で教員免許もあるB'zの稲葉浩志が『ロンリースターズ』って曲で歌詞に「風のうわさ」とあるが物凄いガッカリ感
自分は映画鑑賞くらいネットから離れたい気分だがこういう内容の現代劇だから仕方がない
インターネットの草創期はユーザーの殆どがインテリだった
それ故に精神的に余裕があり「すまんな」「ええんやで」の精神があったらしい
しかしスマホの登場で猫も杓子もネットに書き込むようになり全体的にインテリとは真逆の様相に成り果てたみたいだ
そういう意見は見かける
まあそうかもしれない
リアルだと僕はすぐに「すみません」とか「ごめんなさい」とか言ってしまう性分だがヘタレネット番長はなぜ生まれるのか自分はインテリじゃないのでわからない
やっぱりわりと楽しめた
さすが林民夫
強いて苦言を呈するなら尋ねてきた泰介を塩見が暖かく迎え入れるシーンはいらない
考えがあってのことだろうがやっぱりあれはいらない
配役
自分はみんなから好かれていると思い込んでいるがじつは周囲からの評判は元々悪い大帝ハウスの営業部長の山縣泰介に阿部寛
泰介の娘で事件を追う女子大生の砂倉紗英(山縣夏実)に芦田愛菜
山縣夏実の小学生時代に丸山明紗
最初のリツイートで山縣泰介の冤罪による逃亡劇の発端となった大学生の住吉初羽馬に藤原大祐
大帝ハウスの依頼でリゾート用のコンテナハウスを建設したシーケンLIVEの社員で父親は警察官だった青江拓哉に長尾謙杜
夏実の同級生の「えばたん」こと青江拓哉の小学生時代に味元耀大
事件を追う刑事で真犯人は山縣泰介と疑う無責任な一面を持つ堀健比古に三宅弘城
堀とコンビを組む刑事で山縣泰介犯人説には当初から懐疑的だった六浦信也に橋本淳
大帝ハウスの社員で山岡の部下の野井大輔に板倉俊之
大帝ハウスの社員でかつて山岡に仲人をしてもらった塩見亮に浜野謙太
インターネットは普段見ておらず最近の若い子は酒を飲まないと愚痴をこぼすスナック「しずく」のマチ子に美保純
夫は殺人犯ではないと確信している泰介の妻の山縣芙由子に夏川結衣
元々泰介を快く思っておらず結婚には反対し娘にも批判的な茉由子の母の山下静子に田島令子
大帝ハウスの所長かつ泰介の上司に信太昌之
取り調べの刑事に川瀬陽太
住吉の友人の瀬野に大岩世奈
住吉のサークル仲間にKaito
住吉のサークル仲間に一ツ松勇宇吏
カメラを向ける運転手に浅見静江
ファミレスの若者に安部夏音
ファミレスの若者に今野太貴
自宅に押しかける若者に天野旭陽
自宅に押しかける若者に山下一翔
通報を受けて自宅に駆けつけた巡査に片山幸人
通報を受けて自宅に駆けつけた巡査に安福毅
レポーターに上村愛香
県警本部長に画大
車を発見する警官に渡辺郁也
SNSの発信者に大塚玲央奈
迷惑系Youtuberのドンキンに義江和也
走ってくる車も全く気にせずシルバーカーを押して道路を渡る老婆に仲野元子
声の出演に田中あいみ
被害者(写真)に神保佳乃
10/14追記
小倉トーストを食べながら思い出した
ネットであの写真を見て苺ジャムを過剰に塗ったトーストを食べる気が失せてゴミ箱に捨ててしまう住吉だがあれはあんまりだなと
好感度一気に下がったことを思い出した
いくら正義を語っても空々しい
あと血の海って書いていたけどあの程度では血の海ではないな
あれを書いたのは青江だろうけど日本語表現がとことんダメだね
単なる濡れ衣ストーリーではなかった
TV CM他の宣伝動画からは違う展開。SNSの投稿に気をつけろよ的なものだけかと思っていたら、結構壮大なテーマがあるのかとその中に小さなテーマが散りばめられていた。コメディータッチからのスタートでミステリー感や家族愛など飽きさせない展開がテンポ良く流れていた。橋本淳さんという俳優さんは初めてかもしれないが、演技が良かった。美保純のおしぼりの置き方とか細かい演出に目がいってしまいましたが、楽しめました。
面白かった。
序盤に意味ありげに日付がアップになっていたから
日付の叙述トリックあるかな?とか思っていたのに、
話にのめり込み過ぎて、すっかり忘れていた。やられた。
途中、芦田愛菜が、例のアカウントを
「私が管理していた」と言った時点で、
気付けそうなものを、すっかりミスリードにやられて
芦田愛菜の役をパパ活女子だと思い込んでいたので
????となっていた。くやしい・・・
えばたんが、ネット検索しながら、すごい浅い正義感を語り出して
大丈夫かこの子?と思っていたら、全然、大丈夫じゃなかった。
すみしょーと芦田愛菜の車に、青江が近づいてきた時点で、
こいつ怪しいと疑い、芦田愛菜と青江が相手を見て、
お互いハッとしているので、何かあるなと思っていたが
↑のとおり気付けず、芦田愛菜が「お父さん」と爆発直前に叫んだシーンで
ようやく、叙述トリックと青江=えばたんに気付けて納得。
なにわ男子、アイドルスマイルじゃない、いっちゃた笑顔もできるのかとビックリ。
途中、阿部寛の行動に、なんで警察に行かない?頼らない?
とモヤモヤしていたが、
SNSで失敗した娘を言い分を聞かずに物置に閉じ込める。
自分のパワハラ気質に気付かず、職場で好かれていると
思い込んでいる。といった人物描写が出てきたことで、
この人ならなんとなく、そういう行動もとりそうだな。
と思えてしまうのが上手いと思った。
(きっと、最初に呼んだ警官の対応が気に食わなかったので、
もう頼らんと無意識に意固地になってしまったのかな?と)
座標の謎に気付いて、スマホを借りたはずなのに、
突き付けられた現実にそんなことすっかり忘れて
エゴサするところも、短絡的な性格がにじみ出ていて
いいシーンだなと思いつつ、壁が崩れて一面に
SNSのメッセージが出てくるのは(「竜とそばかすの姫」に似たシーンなかった?)
過剰演出かなとも思う。
最後もいい意味でモヤッとした終わり方で私好み。
あれだけ、非を咎められたにもかかわらず、すみしょーは
「僕が悪かった」と断言せずに「悪いかもしれない」と
あいまいな言い方。しかもシュポッと音はするものの
投稿した瞬間の画は見せず。本当にすみしょーは
投稿したのか、それとも「僕は悪くない」「僕が悪かった」等と
打ち直してから投稿したのか、音はフェイクで投稿してないのか、
見た側に委ねているのが面白い。
総じて、軽めのサスペンス・ミステリとして、2時間楽しめる
エンターテイメントになっていたと思う。
「自分は悪くない」ほんとに?
予告から気になってた映画で鑑賞しました!
大手ハウスメーカーに務める山縣泰介は、ある日突然、彼のものと思われるSNSアカウントから女子大生の遺体画像が拡散され、殺人犯に仕立て上げられる。家族も仕事も大切にしてきた彼にとって身に覚えのない事態に無実を訴えるも、瞬く間にネットは燃え上がり、“炎上”状態に。匿名の群衆がこぞって個人情報を特定し日本中から追いかけ回されることになる。そこに彼を追う謎の大学生・サクラ、大学生インフルエンサー・初羽馬、取引先企業の若手社員・青江、泰介の妻・芙由子といった様々な人物が絡み合い、事態は予測不能な展開に。
無実を証明するため、そして真犯人を見つけるため、決死の逃亡劇が始まる――。
というのがあらすじ!
犯人はなんとなくわかってましたけど叙述トリックに見事に騙された〜笑
青江が山縣への態度を見る感じ何かあるっぽい感じでしたもんね
それに犯人ではないことを知ってるって言ったし笑
そして子どもが炎上中に家に帰るなんてしかも死体があった場所なのに帰れるのかと疑問に思った時点で気づくべきでした…笑
山縣は最初は恨まれそうにない感じで描かれてましたけど言動がところどころ嫌われそうな感じが出てましたね
塩見の言葉がきっかけで嫌われてることに気づくのです…
自分を恨む人はいないと思っていたのに実は嫌われていたと知るのはなかなかショックですよね
この映画の中ではいろんな人が自分は悪くはないと言っていて加害者になってることに気づいてなかったですね
警察官も言ったのが衝撃…笑
歪んだ正義で犯行を行ったりSNSに投稿してる人たちがいっぱいいました
怖いです…
あんな炎上して特定とかされたら周りが怖くなるし逃げたくなるよなと思いました
自分が悪かったと認めたのは山縣家の人たちと住吉とWi-Fiのことに気づいた刑事だけでしたね
もしかしたら自分が悪かったかもしれないと気づけて謝れる人間になりたいものです
それに知らないうちに自分も嫌われてるのかなと思ったりもしました…
最近はこの手の映画やドラマをよく観る気がします
相手を思いやる気持ちや想像力があればいい世の中になるのにと観てると思いますね
SNSを投稿するときは投稿する前に一度考えてからしてほしいものです
いろいろ考えさせられる映画でクスッと笑えるところもあり観やすい映画だと思いました!
ポストにネギが入れられてたのは何で?と思ったし笑えました!
面白い映画をありがとうございました😊
まずは、警察に
うーん、実際にこの事件が起きて自分が容疑者になったとして、身に覚えがなければ、まずは100%、警察に出頭します。
そこから、この映画に対してリアリティーを感じなくなってしまい、期待していた分ガッカリでした。
それと、最後は犯人が善き人だったってのがブラックショーマンにかぶってしまい、それも残念。
ただ、芦田愛菜ちゃんが娘だったのは、なかなか奇抜でグッドだと思います。
うまく騙されました
面白かったです。
現在と過去がリンクしているのは最後まで気づけませんでした。
自分は本当に他の人から良く思われているのか不安になりました。
自分はSNSであまり発信しませんが、一方的に被害者になる可能性もあると知り、SNSの怖さを改めて感じました。
スリルもあり、ハラハラもあり、考えさせられるシーンもありバランスのとれた良作だと思います。
SNSの恐さ
冒頭に出てきた長尾君怪しさ満載でしたが最後の方まで、あら?このままいい人で終っわっちゃう???と騙されました。犯人の動機もいまいちわからなかったし。
でも最後でようやくつながるという。
ちょっと時系列がわかりにくくもう少しわかりやすいよう匂わせてくれたらよかったかな。って私だけかな・・
あの素直そうな男の子が刑事さんが言うように歪みまくった正義になってしまったのね。
年配刑事さんの俺は悪くない・・からの私が悪かった合戦は考えさせられます。
色々と自分も反省した映画でした。
リツイートの意味がいまいち理解していなくて娘に聞いて、
なるほど!
逃走劇はなかなか面白いところもありました。
大炎上御礼舞台挨拶
10月8日 新宿ピカデリー スクリーン1にて
登壇者:阿部寛 夏川結衣 藤原大祐(ふじわらたいゆ)
※自分の記憶に頼っての報告。ここに書くことがすべてではないこと、
発言内容に微妙な違いがあるかも知れないことをご了承いただきたい。
上映終了後に行われネタバレOKの舞台挨拶。司会進行の出題に答える
形で各自の私的な面がうかがえた。
「実生活で”自分ではない”と思ったことや経験談」を振られて
藤原大祐は自分の名前が正しく読まれなかったり文字が違って
書かれていたりすることを挙げた。ちゃんと名前を覚えてあげよう。
阿部寛と夏川結衣の共演が夫婦役を含め今まで7回もあったこと、
お互いのことを信頼しあっているという話も聞けた。
映画が公開されてからの周囲の反響を聞かれて阿部寛は「この映画を
学校の教材にしたら良い」という意見があったとのこと。
(感想)
この映画はSNSに潜む恐ろしさや「自分は正しい」と信じ込むことの
危うさを描いており、思い込みや間違った正義感によって人の人生が
狂わされる、無実の人間が”でっちあげ”によって犯罪者の汚名を着せられる
という現代的な問題点を突いた作品だ。決して他人ごとではない。
自分が被害に遭わない、そして加害者にもならないためにこの映画を
教材にして認識を深めることは良いことだと思う。パスワードの管理を
厳重にするとか、フェイクニュースや成りすましのアカウントを警戒する
とか、トラブルに巻き込まれないために必要なことがたくさんある。
舞台挨拶の終盤、藤原大祐が役名の住吉初羽馬として書いた手紙が
朗読された。彼は主人公山縣泰介が”殺人犯”と決めつけられSNSで
拡散されるきっかけを作った張本人だ(殺人犯は別にいる)。
彼のうかつな行動が人の人生を狂わせてしまった。劇中では泰介に
直接謝罪していないので、この場を借りてお詫びしますという内容。
(感想)
事の重大さに気付いた初羽馬はもう二度と同じ過ちをしないだろう。
過去の過ちは取り消すことができないが、これからの人生をより良く
生きてくれると信じたい。
証拠もないのに自分が知り得た真偽不明な情報を信じ、誤った正義感で
拡散する阿呆。無実の人間の個人情報を世間に曝す阿呆。知りもしない
相手に対して攻撃的な発言をする阿呆。私人逮捕について誤った認識を持ち
”犯人逮捕”で自分のチャンネルの視聴数を上げようと息まく阿呆YouTuber。
炎上に加担していたくせに手のひら返しで味方のふりをする阿呆。
こういう輩が架空の話の中だけでなく現実社会にもいるから困ったものだ。
※私人逮捕が認められるのは現行犯の場合だけである。また、過度な
暴行や拘束は認められない。
彼らのやっていることは人道的に許されないが、多くの場合晒し者にされた
人が無実だと分かっても謝罪しない。罪悪感もほとんどないのだろう。
名誉毀損での立件は難しそうだが何とかならないだろうか。
真犯人も誤った正義感を持っていた。どんな悪人でも法に従って裁かれる
べきであり、私刑を行って良いはずがない。犯罪を犯していない人物に
汚名を着せることも許されない。動機ややることがもう理解不能。
社会になじめず自分の殻に閉じ籠って歪んだ人間になるとそうなって
しまうのだろうか。
理解不能な犯人と言えば「ブラック・ショーマン」とか「新幹線大爆破」
とか「金子差入店」とか、頭大丈夫か?という動機や行動の犯人が最近
増えた印象。これが現実世界の反映でなく絵空事であってほしい。
特定・不特定の困った連中が登場したが、山縣家の親子3人がこの件で
新たな信頼関係を築けたのは良かった。終盤、この3人が「私が悪かった」
「いや俺が悪かった」「一番悪かったのは私」と反省の言葉を言い合う。
思えばこの映画の中では登場人物誰もが「自分は正しい」と信じていた。
あるいは「自分は悪くない」と思い込んでいた。
何をもって正しい言えるのか。間違っていたらどうしたら良いか。それを
問いかける今作はコミカルな場面やミステリー要素を含んだエンタメに
仕上がっているが現代社会に警鐘を鳴らす良作だと感じた。
阿部寛・夏川結衣の夫婦役に加えて娘役の芦田愛菜もとても良かった。
小学生時代と現在を別の役者が演じていても同一人物だと察しは付いたが
自分は頭が悪いので物語の全体像は最後まで観ないと分からなかった。
”10年前”と”現在”の違いが映像で分かる工夫がしてあるとのこと。植栽
だったか時計だったか詳細はちょっと聞き逃した。よし、もう一回観て
確かめることにしよう。
自分が正しいと思うことをしよう
................................................................................
阿部の名前のアカウントでSNSに死体の画像が上がる。
すぐにネット民が阿部を特定し、顔や家を晒し始める。
やがて死体が画像の公園や阿部の家から発見される。
阿部は全くの無実で、SNSさえやってなかった。
なのにネット民や警察から逃げざるを得なかった。
そうなるともう逃げ続けるしかなくなり、悲惨な状態に。
結局犯人は娘の幼馴染の男だった。
................................................................................
推理小説でいうところの叙述トリックのような形で、
描写の一部だけ実は時系列が違うことに気付かんかった。
それにより、犯人もその動機も全く分からんかったわ。
でも最後にそれらがつながり、ああなるほどってなる。
芦田愛菜が怪しく一見悪役なのかなとも思ったけど、
ああなるほどそういうことやったのか、ってなったな。
自分は悪くない、自分の価値感は間違ってない・・・
世の中にはそういう主張ばっかしてる人間が多い。
そんなのが一番ダメってことが、全編通じて伝わる。
正しいかどうかなんてそんなに重要じゃないと思うよ。
他人に賛同されることだって大した意味なんてない。
自分が正しいと信じることをしてればそれでいい。
そういうことを改めて思う映画やったな。
私の生涯最低級の映画でした。
.
最初の一時間のうち半分以上は寝ました。どこの世界に自宅に帰って死体を見つけて(警察に通報することなく)逃げ回る奴がいますか? リアリティはゼロ。
最後の 15分程度はドラマっぽくしてますが、娘が父親のアカウントを使用し続けて母親もそれを承知、など突っ込みどころ満載。時間とお金の無駄。
理由のない自己保身と身勝手な正義を暴く映画
阿部さん、かなり頑張っていました。走って走って、飛び降りて。最後は、パンツ一丁で身体張っています。
この映画、1人の何気ないSNSのリツイートが、ネット民に火を付けて、無実の人を犯人に仕立てて追いかけ回す、といったもの。
ただそこには、ネット民を始めとして自分は安全なところにいて、相手だけを責め立てる。自分は一切悪くないという感覚がある。
最初にリツイートした彼にしても、周りのネット民から叩かれたあとでも、「私が悪かったのかもしれませんね」と呟くあたり、どこまでも自己保身の感覚が残っている。
そして、もう一つは身勝手な正義感。
犯人は、自分が悪を倒さねばならぬとの身勝手な考えで、犯行を重ねてしまう。そこには小さい時に絶対的な正義と信奉していた、警察官の父親の過ちがある。その呪縛から自らを解き放てなかった自分自身の弱さを認めきれず、「俺は正しい。俺が世の中を正す。」と自己中心的な方向に行ってしまった。
その他、夫婦関係を良好に保つには、相手を責めず自分の言動を反省することの大切さが伝わってきた。
最後に。娘(芦田愛菜)の子供時代(10年前)のエピソードが重要になるので、過去と現在をしっかりと切り分けて観てください。
警察は真犯人を捜してなかったの?
阿部寛演じる山縣泰介はハウスメーカーの社員で、最初に仕事先でクレームを伝える。もしかしてクレームを言われた奴が犯人なのかと思ってた。突然SNSで殺人犯扱いされた山縣、沢山の人々が山縣の写真を撮ってアップロードする。えっ!?勝手に撮って公開していいの?かなり違和感。犯人扱いされた山縣が真犯人を探す展開かと思っていたが、山縣は逃走する。何で逃げなきゃいけないのよ。ちゃんと警察に話せば犯人じゃない事が伝えられたんじゃないかな。あら、娘かなり若いなと思ってたら、過去の話だったのね。何より驚いたのは芦田愛菜演じるサクラ、山縣と全く関係ないのに山縣を探すなんて、もしかしたら事件の関係者なのかなと想像してたら、まさかの関係だった。それにしても山縣は何でパンツイッチョウになって、落ちちゃったのよ。危ないの分かりきってんじゃん。笑えなかったけど最初から最後までドキドキハラハラで楽しめました。
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