俺ではない炎上のレビュー・感想・評価
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ネタバレ厳禁🚫の上質な謎解きミステリー
SNSの恐ろしさと危うさを描いた秀作。いつ自分も巻き込まれるかわからない恐怖を感じる作品でした。自身の過ちを素直を認め合う事の重要性を再認識させられました。
芦田愛菜ちゃんの役どころに注目です。
是非映画館で🎦
101
「俺は悪くない」の連鎖が生む地獄絵図
最初から最後まで「俺は悪くない」という言い訳の応酬。主人公の山縣泰介(阿部寛)は、SNSで殺人犯に仕立て上げられ、「俺は悪くない」と必死に逃げ回る。しかしその叫びは冤罪の抗弁であると同時に、家族に対する小さな不誠実から目を逸らす言い訳でもある。この作品の巧みさは、「俺は悪くない」という言葉を、登場人物すべての口から吐かせ、それぞれに異なる意味を背負わせている点。
とりわけ象徴的なのが、最初にデマをリツイートした住吉初羽馬(藤原大祐)。彼は「僕は悪くない」と平然と言い放ち、罪の意識もなければ自省もない。彼のキャラクターは普段から「社会が悪い」「自分にはチャンスがない」と停滞の言い訳ばかりを繰り返す若者として描かれる。要は、彼は無自覚に他人を傷つける加害者であると同時に、被害者の衣をまとって停滞を正当化する世代の化身。炎上に群がる匿名の大衆心理の縮図が、彼一人の口から露骨に語られる。
この映画は構造自体も「誤認」を観客に体験させる仕掛けになっている。夏実の小学生時代のシーンと、現在の“サクラ”の描写を交互に見せることで、観客は無意識に同じ時間軸の話と信じ込んでしまう。これは、SNS炎上が断片的な情報を勝手に繋ぎ合わせ、都合の良い「真実」を捏造していくプロセスそのものだ。まさに「俺は悪くない」と言い張る社会の縮図を、観客自身に追体験させる構造である。
また、本作で注目すべきは、炎上の恐怖そのものよりも、泰介が「他人が自分をどう見ているのか」を土壇場になって初めて突きつけられた瞬間。彼自身は「家族のために必死に働く、普通の中年男」と思い込んでいた。しかし周囲の評価はまるで違った──。自己評価と他者評価の乖離に直面したとき、彼は初めて自分が信じてきた“俺は悪くない”の脆さに気づき、愕然とする。
なお、作品としての粗さが気になる点もあった。
3人目の被害者「砂倉紗枝」と娘の山縣夏実/サクラ(芦田愛菜)の関係について、「からにえなくさの家」の死体描写で具体的な映像や台詞はなく、臭いのリアクションだけで“察せ”という不親切な演出に留まったこともあり、山縣夏実をマッチングアプリで美人局をしていた1人と誤認したままエンドロールを迎えた観客も少なくないのではないだろうか?
また、山縣泰介が弁護士に相談する合理的なルートが存在しないのも、寓話性を優先した結果だろうが不自然さは残る。SNS描写に関しても、その程度のリツイート数で社会現象化するか?とやや誇張が大きいのも、リテラシーの高い観客ほど冷めてしまう。寓話としての社会批評性は強いが、ミステリーやサスペンスとしての完成度は甘い。
『俺ではない炎上』は、サスペンスや叙述トリックの技巧を楽しむ作品というよりも、「俺は悪くない」と言い張り続ける人間たちの不毛さを突きつける寓話である。ラストに責任を分かち合う山縣家の姿は例外的な救済に過ぎず、大半の“住吉”は責任を認めないまま去って行く。観客に突きつけられる問いは、「お前は本当に大丈夫か。お前も“俺は悪くない”で他人を追い込んでいないか」という不快な自省。スクリーンを観終えた後に残るのは、炎上の恐怖よりも、自分が社会の中でどう評価されているかを知らないことへの戦慄である。
阿部寛の演技が面白い秀逸なミステリー
キャストから真犯人を予想してしまう自分の癖で
見事に犯人を当ててしまった。。
この先入観ありきの見方はよくないなと思うものの、
ただ、そこにいきつくまでのプロセスは予想できていない
ので、ミステリーとして充分楽しめるのだ。
かなり無理のある冤罪事件だが、
実際、阿部寛演じる山縣泰介の身になって想像すると、
実に恐ろしい。実際こんなことがあってもおかしくない
と思わせる、そんな臨場感があった。
とにかく逃げる阿部寛の演技が面白い。
本人の身になってみたら、たまったもんじゃないが、
ここにコミカルさがあるのが救い。
特に逃亡中における浜野謙太演じる塩見との会話で、
よもや自分に恨みをもっている人間なんていないだろうと
露ほどにも疑っていない泰介の認識が覆されるところが
ハイライトだ。
芦田愛菜が登場してからは、過去と現在が入り混じる展開
となるが、ここは謎解き&真犯人の解像度を上げるための
エピソードだったりして、
芦田愛菜の啖呵をきるシーンは実に見応えあり。
本当に言われたら泣くレベル(笑)
SNS上や泰介の義母の豹変ぶりに、
人って実にいい加減で、世論にすぐに流されちゃうことを
皮肉たっぷりに描いていて笑いが出てしまう。
ラストでは、
自分にベクトルを向ける人と他人にベクトルを向ける人が
対比して描かれているが、これが本作の根底にある
メッセージとして受け止めた。
全て人のせいにして、自分は悪くないという人。
これでは周囲との関係性がうまくいくはずないと思う。
期待はさほどしていなかったが、
なかなかに楽しめる秀逸なミステリーであった。
マルマルモリモリ‼️❓逢えるかなー‼️❓
脚本が悪いのかな、SNSと殺人が噛み合わない、逃げる動機もなんだかこじつけだし、犯人の動機も深掘りしないから共感も無いし、感慨も無い。それより、時系列を錯綜させても、芦田愛菜の幼少期と顔がまるで違うから、そりゃわかんないよ、そのせいだよ、顔が似てたらすぐわかるレベルですよ、無理筋だよ。子供を一晩中狭い倉庫に閉じ込めたら、死ぬよ普通。何より、こんなに悪い独りよがりの五十過ぎが、愛されないし、反省するわけない。
なんだか後味だけが悪い映画でした、残念。
演出が中途半端では?
終いは自省してしまったけど、主人公の言うことはもっともだと思いました。
映画作品としての評価はともかく、“自分は悪くない”という風潮の世の中を憂い、それを肯定して助長するシステムを憂うセリフは、本当にその通りだと思いまって同意しました。
主人公・山縣(阿部寛さん)の言ってることとやってることもその通りだと思いましたが(物置に閉じ込めるのはやりすぎですが、昔は藏や押し入れに閉じ込められることなんかはありましたね)、まあそれが「昭和オヤジ」で反感を買うこと、今は亜流ということを踏まえて、気を付けたいと思いました。
作品としてはその身近で時流のテーマを、なるほどこういう展開にしたかという感じでした。
出演者の皆さんそれぞれ魅力的でしたが、出番が少なくて端的に終わってしまった方も。
浜野謙太さんがもっと絡む役なのかなという期待がありましたが、それからすると少しもったいなかったです。
巧妙
最近センター分けしてる若手俳優さんの見分けがつかないとです・・・
原作未読。
時間軸を頻繁に入れ替えるストーリー展開って間違いなく映像の方が効果的に伝えられると思うのだが、逆に文章でどのように表現しているのかは俄然興味が湧いた。
一方、主人公の行動が全く共感ができなかったことは非常に残念に思った。
警察に通報せず逃げ続ける事でその先で遭遇する人達との絡みが増え物語に厚みは出るのは確かだろうが、明確な理由がなくただ冷静さを失ったという理由のみで逃げるというのはあまりにも安易で、主人公が大人として良識の無い人間であるという事をただ強調するだけになってしまった。
(上半身着るものがなくなってしまう事を承知でガケを降りたのも理解不能でした)
阿部寛は逃亡しても目立ち過ぎちゃってドラマとは言え気の毒に思った。
反則なくらい全く似ても似つかない子役を使った事も功を奏し自分はしっかりと騙された。
ただ犯人の尋常じゃない執念やここまでの人生の中でもっと正さないといけない人に会わなかったという不自然さにはさすがに無理を感じた。
SNSの功罪を問う話の一つだけど、現実はあんな簡単には元に戻らないと言うところを本当にクローズアップして欲しいと思う。
自分の正義を押し付けてしまう。アメリカ映画のヒーローって、皆んなそうじゃない。
自分が悪かったことは、認めて謝罪し反省する、それは敗北ではありません。
やつは、子供のころに聞いたPWを使って山縣家に入り、そこからツィートしていたってことですか、怖っ!
全く身に覚えがないのにある日突然SNSで殺人事件の犯人に仕立て上げられプライバシーを暴かれ日本中から追われる身になるのは恐ろしいがそういう展開は想定済。
でも、今時警察までが証拠もないのに犯人と決めつけるってあり得うるのか(と思いながらもつい最近でも大川原化工機事件などあったわ)、それに、「ツィートはずっと山縣家のルーターを経由してされている」と言われてどういう意味か分からないから考慮から除外って、仕事できない捜査員だわ、詳しくは分からなくても山縣家から発信されているくらいは見当つきそう。だからいい年でもヒラなんだろう。
山縣家の物置から新たな死体が発見されたところからサスペンスモードが強くなる。
どうして入れることができたのか(山縣家に入れる?)、犯人の目的は何か。謎解きががぜん面白くなるが、動機や理由を推理する前に犯人そのものはすぐわかってしまう。やつが芦田愛菜ちゃんの顔見たとたんに意味ありげに表情変えたところで確定です。
時間が交錯するので仕組みが分かるまでは謎多し。
絶対自分は悪くない人、世の中に溢れてますね。自爆するならすればいいが、うかうかしているとこちらに責任転嫁されることがあるので、そういう人には警戒と自衛は怠りませんが、社会で生きていくのは大変です。
まあ何度も同じ失敗しても反省しない人は信用されないからそれなりに処遇されるけど、それすら自分は悪くない他人が周囲が悪い、と考えるからずっとそれなり。自業自得なんだけど。
自分が悪かったことは、認めて謝罪し反省する。それは敗北ではない、前進ですね。
それから、いわゆる「正義厨」、ネットで培養され増殖してそうです。
青江のような正義厨を拗らせた変質者が、自分の異常な嗜好を勝手な正義感に結び付けて正当化し殺人鬼と化すパターンも、正義厨のバリエーションと考えられそう。
被害者も加害者も闇世界の住人のようだが、SNSでお手軽にマッチングでき、お手軽に犯罪ができてしまう世の中なのだ。
ツッコミどころは多々あるが面白かった。
アベちゃんが、いつもながら良い。
基本彫が深い長身の二枚目なのに、ちょっと胡散臭くかなり嫌な奴っぽく、大真面目ぶりがコミカルで全体として高感度高めになるのが絶妙な味だといつも思っています。
人の気持ちなんて解らない
良い意味で予想を裏切られ、面白かった!
SNSの闇がテーマだけど、本当は?
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