「もはや炎上自体がエンターテイメントな時代だよね」俺ではない炎上 ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)
もはや炎上自体がエンターテイメントな時代だよね
身に覚えのない殺人事件の犯人として、SNSで仕立て上げられて、炎上現象の渦中に巻き込まれた主人公のドタバタ逃走劇。
誰が炎上させたのか? そもそも殺人事件の犯人は誰なのか? といったフーダニットよりも、色々とミスリードさせる物語の構造はオーソドックスながらも面白かった。
阿部寛扮する主人公のモーレツ社員がSNSの炎上に巻き込まれては、事あるごとに選択を間違えた行動を取ることで、犯人としての疑いが濃厚になっていく様は、本来、笑いに転じるところなんだろうが、薄ら「炎上怖えー」という意識も過ぎるんで、笑うに笑えず中盤ぐらいまでは中弛みな心持ちでした。
信頼する部下の自宅に押しかけてスマホを借りにいくあたりから、グッと面白くなったので、そこまでは少々我慢ね。
小粒ではあるものの、しっかりオチもあって最後まで楽しく観られる作品でした。
いやーしかし芦田愛菜さんの涙する演技が、なんかうまい。なぜか釣られて感極まったよ。
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