「最近の若者VS自分中心中年」俺ではない炎上 toさんの映画レビュー(感想・評価)
最近の若者VS自分中心中年
SNS世代の若者や熟年夫婦に刺さる内容です。
結婚できない男の阿部寛、夏川結衣コンビで
この作品も同様、阿部寛の鈍さ鈍感さの演技が
いかんなく発揮されています。
阿部ちゃんの肉体美も拝めます。
原作を知っている人はどのように
映像表現されているか楽しむのもいいと思います。
原作を知らない人はところどころ
違和感を持つところがチラホラあるので
仕掛けに気づくと思います。
自分は最後の方で答え合わせができました。
愛菜ちゃんがキーポイントになるので
愛菜ちゃんの行動を軸に見るのがいいです。
今の若い人は劇中の愛菜ちゃんの説教に
耳を傾けてくれるのかなぁ。
ミスリードさせまくるので見ていて楽しいです。
撮影賞、編集賞ものでしょう。
「スマホ落としただけなのに」系統の
身近に起こる恐怖を描いているが
こちらはドラマ性を重視していて
どの世代の視点で見るかで見方が
変わるので家族で見ても楽しめると思います。
ストーリー展開が練られていて
相当よくできた原作で脱帽です。
シメかたもどちらかの肩を持つのではなく
お互いの足りない部分
泰介
(自分本位で周りに気を遣っていない)
芙由子
(そういう夫の性格に甘え、
言い訳の材料にしていた)
なつみ
(過去に起きた出来事をなあなあにして、
いま大事件の片棒を担いでしまっている)
を反省するので前向きな終わり方でよかった。
犯人がだいぶ知能犯すぎて、デスノートの
夜神月が現実世界にいたらこんな感じかな
と思わせる。でもこの犯人像でないと
ストーリーが成立しないわけで。
過去と現代がごっちゃになるので
過去パートなのか、現代パートなのか
頭の整理が追いつかない。
すっきりしたい方は原作を読むことおすすめします。
俯瞰して見ている視聴者目線を巧みに利用しているので
サクラの犯行なのか、他に犯人がいるのか
どっちがどっちだかわからない工夫がされてある。
見終わった後、そういう仕掛けだったのねとなるが
細かい事を気にしだすとあれとあれは
どうつながっているのとか
これはあの延長線上の話なのかと
もう一度見直したい仕掛けになっている。
劇中内の一般人目線
泰介が出会い系で女子大生を3人殺し、最後は自殺。
泰介目線
サクラの過去からのうらみによる計画で府に落ち死を覚悟。
芙由子目線
サクラが作った「たいすけアカウント」で犯行を示す。
サクラが犯人ではないか。
すみしょー目線
公園で殺された友達思いのサクラ。泰介に復讐するため手伝う。
警察目線
捜査状況が進むにつれ、犯人への行動に疑問感じる。
視聴目線
真実はどこに?
えばたん
すべては計画通り。
時系列
子ども時代
出会い系で知り合った人となつみが会おうする。
泰介が阻止、なつみを物置に閉じ込める。
出会い系での騒動後?なつみが学校にいかず祖母の家にいる。
えばたんが祖母の家にいるサクラを見つける。
えばたんとなつみが公園に向かい、おじいちゃん
が拾ったという「からにえにくさ」のメモをなつみに見せる。
手助けしたいとえばたんがなつみの家のPCを
使えないかとお願いする。
なつみの家の鍵の在りか、PCのパスワードを知る。
なつみが「からにえにくさ」のメモは出会い系で会った人と
遊ぶために書いたものと告白する。
えばたん 「からにえにくさ」の意味を知る。
えばたん 父親みたいな警察官になる。
正しい大人になる宣言、泰介に復讐を誓う。
子ども時代(時期不明、出会い系騒動後?)
なつみが泰介のためにSNSアカウントを作成。
芙由子がなんで作ったのと聞くと
ゴルフ仲間を作るために。すぐに更新しなくなる。
現代(映画の冒頭)
えばたんが最近になってそのアカウントを
乗っ取り、計画をはじめる。
出会い系で誘い出した女子大生を殺し
SNSに画像を投稿。
すみしょーがリツイートして、拡散。
泰介 部下とコンテナハウスへ打ち合わせ。
相手はえばたん。えばたんにダメ出し。
ファミレスで昼食。「最近の若い者は・・・。」
他の客が泰介の写真を撮る。
特定され始める。
会社に戻る。社内でも噂になっている。
会社から自宅待機命令。
自宅に戻る。野次馬待ち伏せ。
ホテルに避難。妻に連絡。
テレビで取り上げ始める。
芙由子は実家に避難。
ホテルに潜伏しているとSNSで書き込み。
自宅に戻る。
倉庫開ける。死体の入った袋。
通行人に写真を撮られる。
車で逃走。釣具店で車を乗り捨て
着替えて逃走。茶封筒の手紙を見る。
スナックに逃げ込む。
サクラ(なつみ)登場。すみしょー頼る。
サクラ曰く公園で殺されたのは友達。泰介探し。
包丁がチラッと見え、すみしょーはサクラを疑う。
ネット配信者に見つかりそうになる。
部下の家に行き、スマホを借りる。
自分をエゴサーチ。いろんな人からうらみを買っていることを知る。
警察 美人局に絡んだ事件、SNS投稿は自宅のWIFI。
芙由子 泰介に対してなにも思わない。
コンテナハウスに逃げ込む。
えばたんに見つかる。
座標の場所を見て、「からにえにくさ」の意味がわかる。
サクラ すみしょーに諸悪の根源はお前だと告げる。
座標の位置へ
空き家に向かう。中に死体が。机の上に置き手紙。
泰介は子ども時代の出会い系騒動のことで
サクラからうらみをかっていると
思い込み、茶封筒の先出人を
サクラと決めつけ(実際はえばたん)
「からにえにくさ」の意味を知っているのは
芙由子となつみだけだから。
泰介 自分が全て悪かった、なつみよごめん。
死を受け入れる。えばたんの全て計画通り
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