か「」く「」し「」ご「」と「のレビュー・感想・評価
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青春はままならないからこそ尊く、いとおしい
ひとの恋心を読みとる力には個人差があるだろうが、残念ながら自分は鈍いほうだ。いきなり思い出話で恐縮だが、東京郊外出身の私は大学生になっても中高時代の地元仲間とたまに会っていて、1年の夏休みのこと。女子大に進んだ1人が同級生を何人か連れていくので海で遊ぼうという話になり、たしか男子6人、女子5人くらいの参加で、車3台に分乗して海水浴に繰り出した。その帰り、友人Hが運転する車に自分と、この小旅行で初めて会った女の子1人が乗り合わせ、楽しかったとか疲れたとか他愛のない話をして東京に戻ったのだが、実はその子とHが出会ってすぐいい感じになり付き合い始めていた、ということを後から聞いて自分の鈍さにあきれたのだった。車中での2人の会話を聞いていて、短い間にずいぶん親しくなったんだなあくらいは感じていたが、それ以上の進展があったとは思いもよらず、ぼんやり、のほほんとしていたのだろう。
この映画を観て、そんな学生の頃を思い出した。主要登場人物である高校生5人の、“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”能力は、記号や数字や矢印で視覚化されると「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンド能力みたいだが、身近な人の感情を察知したり推測したりする力はたいていの人に備わっているもの。具体的には、表情や目の動きといった視覚的情報、言葉遣いや声のトーンの聴覚的情報などを手がかりに心を読もうとするのだろうし、そうした誰にでもある力を誇張して表現したものが本作における“特殊能力”だとすれば、このストーリーもより普遍的な恋愛物語として楽しめる。高校生の仲良しグループの中で恋慕の情がなかなか成就せずぐるぐるしている筋は、ふくだももこ原作・監督の「君が世界のはじまり」にも少し似ている。
主要キャストのうち奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉の3人は映画やドラマでよく目にすることもあり、安定感は期待通り。エル役の早瀬憩は、撮影時15歳だった「違国日記」での幼さの残る表情から、現在17歳という年齢相応のルックへと成長し、演技力も着実に伸ばしてきた。パラ役・菊池日菜子は本作で初めて認識したが、ファッションモデルとしても活動していて、身長170cmのスタイルの良さが目をひく。高校時代に陸上をやっていたとかで、若いうちに身体能力を活かしてアクション映画にぜひ挑戦してほしいと期待する。
頑張れ、恋する高校生たち
原作未読。ちょっとした超能力?を持った5人の青春群像劇という感じの作品です。ミッキー(出口夏希)が魅力的でした。私の高校のクラスにもあんな感じの子がいましたね。(←もう45年以上も前。今は素敵なシニアになっていて欲しいなぁ)
京(奥平大兼)は、自己肯定感が低すぎるなぁ…。観ていて歯がゆい思いがしてしまった。(←心の中で「もっとしっかりせんかい」と叫んでいました。)この2人のみならず他の主演者 パラ(菊池日菜子)、ヅカ(佐野晶哉)、エル(早瀬憩)みんなが性格の良い子たちで、仲間に対して気遣い上手というか思いやりにあふれている子ばかりで爽やかさに満ちていた。こういう生徒がたくさん在校していたら、イジメなんてなくなるかもしれません。
儚い気持ちと思いやり
いつ壊れてもおかしくない青春群像。
心の中で其々が抱える『かくしごと』は
繊細すぎる。
自分なんてと思ってしまう人は沢山居るのでは。
自分の心との向き合い方、秘めた気持ちの
出し方と抑え方。このどちらかに進みそうで
進まないアンバランス感が絶妙。
諦めるなら、しっかり諦めようとか
劇的な事がきて心が近づくのではなく
日常の小さなきっかけの積み重ねが心を
近づけた。あの時の自分に振りかけたい
言葉である。
仲良くしてるが各々の秘密がある。
知ってるようで知らないお互いの気持ち。
そこが面白い。
思いやりと儚い気持ちをじんわり
身体に染み込ませる作品でした。
好きかも
一歩間違えると冗長で退屈な映画になってしまいそうなところだが、なぜか見入ってしまった。
特殊能力を可視化しているのも、彼らの感情を見せているだけだろうから、抵抗なく受け入れられた。原作を読んでいないので、むしろ分かりやすくて良いと思う。
キラキラな青春モノは感情移入しづらいが、この映画のように、簡単に告ることが難しい人も多くいるはずだ。
ひとつ気になったのは、高校生が「お疲れ」と挨拶していること。社会人みたいだなと思ったけど、最近はそうなのかなぁ?
5人の能力を知った上でもう一度見たら、違う感想になるのかもしれない。
自分の思う自分と他人から見た自分
原作を読んだ事は無いのですが、扱う監督によって雰囲気が変わりそうな作品だなと思ったの。
そして、今作は『少女は卒業しない』の中川監督だったので、良い青春群像劇になっていたと思います。
この映画、いろんな組み合わせの1対1のシーンが有るのですが、それらが良いんですよね。
本番前日の体育館のシーンは『少女は卒業しない』を好きな人には響きそうだし、鈴を受け取るシーンや「僕ならいいの?」のところは、笑顔が切ないの。
そんな中で、この映画のテーマなのかなとも思うのは、ホテルでのパラとヅカの1対1のシーンなんです。
さて、主要の五人、他人の感情の一部が見えてしまいます。
なので、普通の人よりも他人を理解できる。
その一方で、(多分)自分の感情は見えないわけです。
自分の感情なんて見えなくても分かるのかもしれないけど、そうとも言い切れないと思うの、思春期の頃は特に。
そうなると、彼らが1対1で向き合った時、自分が思う自分と他人から見た自分で、よりギャップが生じると思うんです。
自分の思う自分と他人から見た自分、どっちが本当の自分なのか、って考える人もいると思うけど、人生の後半に入った私でもその答は出せないです。
でも、おっさんの私は本当の自分について悩む事はなくなった。
その事自体に興味が薄れているせいもあるけど、年とともに他人の本音を聞く機会が減るんですよね。
なので、他人から見た自分自体を自分で考えないといけなくなって、そのギャップを考える意味がなくなってくるの。
それでね、おっさんの私から若い人に言いたいのは、難しく考えるのは良くないのかもしれないけど、若い時にいろんな人と1対1で向き合う事はそんなに無駄にならないと思うよと。
だんだん、映画の感想から離れてきて収拾つかなそうなので、この辺りで止めておきます。
期待しすぎてた
住野よるさん原作で、キャストも豪華だったので期待値が高すぎました。
最初のヒーローショーのところあたりまでは面白かったのですが、特に盛り上がるところがわからなくてあれもう終わりと悪い意味であっというでした。
結構みんなのキャラが濃かったので、その理由とか過去があるのかなーと思いましたがほぼなかったのも残念でした。
恋愛に振り切るわけでもなく、日常系のなかのみんなが少しずつ抱えてる問題のようなものをテーマにしているのかと思いましたが、それにしては非現実すぎて入り込めませんでした。
キャストは豪華なので憧れの青春感は感じられてよかったです!出口夏希ちゃんかわいすぎました。
想いの行き先
5人の高校生それぞれが感情(一部)を具現化する能力を持つことにより、想いのすれ違いが起こす騒動を各個人ごとに描くことで観てる者に核心を悟られない様に上手く描いている。
そして甘く儚く傷つきたくない若者の気持ちの起伏がとてもストレートに伝わり、相手を想う気持ちの大切さを感じさせてくれた。
私ごときが好きになって本当に申し訳ございません?
五人の群像劇だが、最後まで見てみれば大塚京(奥平大兼さん)とミッキー(出口夏希さん)が両想いで、友人のヅカ(佐野晶哉さん)・パラ(菊池日菜子さん)・エル(早瀬憩さん)は二人を応援するキューピッド役だった。嫉妬や三角関係もなく、一見すると大した恋の障害はないはずなのに、それでも恋が実るまで2時間の映画が必要になる。現代の若者はそれぐらいややこしいということなのだろう。
大塚京は、隣の席の女の子エル(早瀬憩さん)がシャンプーを変えたことに気付き指摘したら、エルは学校に来なくなってしまい、京はそれを自分のせいだと気に病む。
この場面によく表れているが、「自分(エル)ごときがお洒落なシャンプーを使っていると思われた」「女子に余計なことを言って傷つけた」(京)というように、若者たちは自意識過剰である。しかもそんな自意識が外に漏れることも致命的に恐れているのだ。
物語を先に進めるはずのキューピッドたちも、自分自身に対して「病んで」しまっている。京やミッキーが純粋に相手を思っているのに対し、ヅカやパラやエルは自分たちを「恋に盲目になれない=不純」と考えてしまうのだと理解した。
高校生より30歳以上年上の立場からすれば「いまの若者は大変だなあ」というのが正直な気持ち。共感するというよりも、「そういうことで悩んでいたんだ、意外と可愛いんだな」と、謎解き劇のような面白さがあった。
特に演じる役者さんたちは、自意識を隠そうとする強がりや、本心を指摘されたときの動揺を健気に演じていた。パラの「内面に空虚を抱えている分、文化祭を完璧に取り仕切るリーダー」という役どころは、本作のハイライトだったと思う。
五人それぞれ、少しだけ他人の心が見えるという設定は、「他人のことは分かるのに自分の気持ちを表に出せない」という意味ではリアルだった。中途半端に人の心が“見えた”と思い込むことで、かえって「対話する」「行動する」ことを後回しにしてしまうのではないだろうか。。
その意味で、冒頭では「人の心はこじあけないと分からない」と言い、ちょっと昔気質な人柄のミッキーが、なぜ自分の恋となると不器用なのか。ミッキーすらも特殊能力を過信して京の気持ちを見誤ったのか。それでもなぜ最後には告白できたのか。この辺がうまく描かれると、さらに筋の通った物語になったのではと思う。
中身のない、あま~いスイーツ盛り合わせ。胃もたれ
まず、作品に携わった方々に、敬意を表します。
思わず、時間をとって長々と感想を書き記したくなるような、ある意味素晴らしい作品でした。
◆
映画は月1本ペースでみる程度の20代前半女です。デートで空き時間ができたため、ふらりと鑑賞。小説は未読です。そこそこ期待して入ったのですが、結果は…。
ここ数年で見た中で最も酷い映画でした。終盤何度も席を立とうと思いつつ、我慢してみましたが、大した結末は訪れず。
ただ、なぜ私にとってこの作品がこんなにも胸糞悪いのかを冷静に分析した結果、非常に多くの気づきがあり、その意味では逆に”面白い”映画だったのかもと思いました。
◆
低評価の理由
①「一緒の大学目指そう」という発想が気持ち悪い
大学受験期に気になる異性がいて、進路の葛藤とともに、恋の葛藤も…。
こんな状況は正直、"あるある"だと思います。大体の人は、冷静に現実を見て恋をあきらめるか、恋にうつつを抜かして失敗するか(まれに両立するなんてツワモノもいたりしますが)です。
そんな中で、三木は京に、「一緒の大学目指そう」というセリフを言うわけですが、自分の人生を大きく左右する大学受験で、(当時は)”ただのクラスメイト”の京にそんな、大胆かつ痛々しい迷惑発言を、本当にするでしょうか。。?
もし本当にしたとしたら、三木は相当京に入れ込んでいて、好きで好きでたまらなくて血迷って言ってしまったのだと思うのですが、そこまで好きで好きで血迷うまでの理由やストーリーがほとんど書かれていなかったので、こちらとしては「え??気持ち悪」という感想しか残らなかったです。
②他者との境界線が引けない若者たち
この物語の大きな特徴である「人の気持ちが少しだけわかる」という設定。5人全員が別々の形で人の心が見えてしまう能力を持っている(この発想自体は面白い)わけですが、これは「他人の気持ちを考えすぎて、分かってしまう。そして自分と他者は違うと線引きができない」という、人間の性質の隠喩だと思います。
記号や矢印が見えることはなくても、他人に共感しすぎて辛くなることがある人は、たくさんいるはず。誰かが怒っていたら、「自分何かやったかな」とびくびくしてしまったり、誰かが悲しんでいたら、自分も同じ気持ちになったかのように心配して泣いてしまったり。
このような行き過ぎた共感を5人が共通して持っているわけですが、程度の差があり、最も程度がひどいのが宮里でした。(他の4人は鼓動や気持ちの上下など、見えるのは一部でしたが、宮里は誰が誰に恋しているかという、踏み込んだところまで見える)
京が三木をあきらめようとしているのを見て「三木ちゃんが他の人にとられるの私は悔しい」と声を荒げたり、3人の図書館のシーンで、怒って三木が立ち去るとき京に「行って、今行かないと…!」と声を荒げたり、我々能天気な人間から見たら、おせっかいで到底理解できない行き過ぎた行動をしてしまうわけです。
私だったら、京が諦めると言ったら「フーンそうなんだ、おつかれ」って感じですし、
三木を追いかけない京を見たら「へー、好きって言ってもその程度のきもちなのね~」って感じですし。
三木をあきらめて京がひどく後悔しようと、自分の進路を貫きとおし、これで良かったんだと思おうと、”宮里には関係ない”と思うのです。だって、これは京の人生だから。京の人生は宮里のものではないから。
京が失敗しようと、傷つこうと、京自身が決めた決断の結果であれば、それは長い目で見て京の人としての成熟につながるはず。
だから他者は、求められてもない限り、口出しする必要はないんです、
宮里はこれが分からず、行き過ぎたおせっかい発言をして、ある意味京成長機会を奪ってしまったともいえると思います。まるで子供のことが心配すぎるがあまり、先回りして危険を取り除き、成長機会を奪ってしまう過保護の母親のように。
③中身のない(ように見える)登場人物たち
物語序盤は5人の登場人物がどんな人物なんだろう、と比較的ワクワクしてみていました。
結論から述べると5人とも何の中身もなく、(小説では書かれていたのかもしれませんが)
むしろ中身がないことが中身なのでは、これが現代の若者のリアルということを言いたいのでは、、、?と深読みして混乱してしまうほどでした。
・三木
いつも明るくにぎやかでクラスの中心、でも進路のことで悩んでいて…。
ここまでは共感、どんなストーリーになるかワクワクしてたけど、結局何もないどころか想像以上に薄っぺらい(同じ大学目指そう事件)でしたね。
深刻に進路に悩んでるかと思いきや、修学旅行であっけなく進路が決まっていたことが分かり(古典が好きという謎の理由)、その進路さえもただのクラスメイトによって変えそうになる、、。自分の意志がないのは、高校生だから仕方ないし、リアルだとは思うけど、もう少しだけ真剣に悩み・葛藤シーンを書いてほしかったです。さすがに好きな人に合わせて進路をきめる、、は浅はかすぎて理解できない。
しかも、そこまで京を好きになる理由、思い入れる理由が(小説では書かれていたのかもしれないけど)一切分からなくて、心底理解できない、中身がないな、と思わざるを得なかった。京の何が好きなの?顔?(今作の奥平大兼はそこまでカッコいいビジュとは思えなかったけど)
同じ原作者の、キミスイでは、二人がなぜ惹かれるのかの内面や、出会ってから最後までの二人の心情の移り変わり、精神的成長がかなり丁寧かつ文学的に描写されていて、そんな展開を期待した自分が悪いです。
出口夏希は、確かにかわいい。絶世の美女です。
でも、そのかわいさ、明るさ、陽キャ感が裏目に出て、悩みや苦しみ、暗さといった人間のネガティブな側面はあまり表現できないのでは?と疑問に思ってしまいました。
そして、確かに、かわいい、かわいいのですが、私かわいいでしょ間満載のキラキラ笑顔も、最初は見とれていましたが、後半は胃もたれ、キャラクターとも相まって「うるさい」としか思わなくなりました(出口さんが悪いのではなく、キャラクターと、その描き方ですかね)。まあ一緒に行った連れは感想で「出口夏希かわいい」と真っ先に行っていたので、出口さんの大ファンにはいい映画なのではないでしょうか。
・パラ
仲のいい女友だちのことを恋愛的に好き、ということに関して悩みや葛藤があったと思うのですが、映画ではあまり触れられていなかったので特筆事項なし。
考えすぎて眠れないほど繊細な性格なのに、クラスで一番に文化祭の劇の提案をし、半ば強引にクラスメイトを引っ張って成功させるジャイアン的行動力は、
矛盾しているようで、こういう人いるかもと思い、個人的には共感できた。
まあ、そんなに無理してたら修学旅行でぶっ倒れて、ヒコロヒーにお世話になるわな。
・京
主演とは思えない程、特筆事項なし。
三木のことは文字通り憧れで、「何としても自分のものにしたい」みたいな気持ちは、隠し事とかではなく、本当にないように見える。乱暴に言うと、、対して好きじゃないのでは、と思える。宮里に流されて思いを伝えたっぽいけど、何を伝えたかは、不明。(多分しょうもない薄っぺらい思いを伝えたんだろう)そこは観客の妄想力に委ねるということか、、向き不向きがある。私にはそのような素晴らしい妄想力はなかったです。
自分に自信が持てなく、自分なんて思いがち。でもなんでそう思うかとかまでは言及されてない。
あまりしゃべらなくてミステリアスで、しゃべったら普通に優しくて、顔はそこそこ整っていて、隣に明るい風の陽キャ男子がいる(←重要)男子って、、
以外と影でモテてて、クラスのマドンナ女子にひそかに好かれている。
これはなんか心当たりありました。
陽キャの隣にいる控え目男子モテる、これってあるあるなんですかね。
・宮里
シャンプー変えたの気づかれて動揺し、京に嫌われたと思い込み2か月も学校を休む。
これだけでは意味不明なので、後半宮里がここまで繊細で自意識過剰になった、切ない過去とかが明かされるのかと思いきや…。最後まで何もなかったですね。
ただの奇抜な人でした。
・ヅカ
にこにこしてて人当たりがすごくよくて、、でも実は人一倍辛い過去があって闇を抱えていてみたいな人っているよね、どんな過去があるんだろうと思いながら見ていましたが、
そこまで踏み込んだ描写はなし。
5人それぞれの視点で物語は書かれていくわけですが、ヅカのターンだけ圧倒的に短かったですね。
映画では、ただただニコニコしてて、全然心拍数の変わらない、だけの人でした。
④青春という名の虚像の詰め合わせ、ちぐはぐ感、胃もたれ
スミマセン、9割私情です。気分害す人いるかも。
頭良くて金持ちで、顔もよくて友達も好きな人もいる。青春のキラキラ詰め合わせで胃もたれしました。
まず高2の2月に進路が決まってて遅いって、そこそこ頭のいい進学校だと思います。
で、そんなそこそこの進学校って男女のキラキラとか基本ないと思うんですよ。
せいぜい、あの女子かわいいよな、ってひそひそ話してて文化祭で告白、くらいでしょう。
男女5人でグループ、受験期の夏休みにカフェに集合とか、カラオケでスクリーンに顔映して誕生日パーティ(^^♪…とか、ありえないですよ。
というか普通の高校でも、男女混合グループって、一部の青春強者たちだけが獲得できる珍しいもので、我々一般市民とは基本縁のないものだと思うんですよ。
ましてや全員が考えすぎる繊細過ぎるあの5人の組み合わせで?まあありえないでしょう。
しかも、学校も食堂付きのきれいな私立高校で、3泊4日?の修学旅行、豪華なホテル、都会のお金持ちはこんな生活してるんだと、言う気持ちになりました。はい、嫉妬です。羨ましい限りです(超個人的理由です。すみません。)
服も高校生にしてはオシャレで高価で、メイクもめちゃ上手。都会の高校生ってあんななんですか?田舎出身の私からしたら、とんだカルチャーショックでした。
ただ、「こんなの普通じゃね?」とか思ったそこのあなたは、飲み会とかでひそかに反感買っている可能性あるんで自覚した方がいいです。普通じゃないです、相当恵まれています。気づかないだけで。。
まあ単純に言うと、のどから手が出るほど羨ましい。この一言なんですよね。
過酷な受験勉強、コロナその他もろもろで失われた私の青春、、その恨みは底知れぬです(こじらせって怖いですね)。傷がえぐられる思いでした
⑤同性愛であることを”転”にしないで
「実は同性が好きでした」「マジか!」と起承転結の転に同性愛を持ってくるのは違和感ある。
自分にとってのあたりまえを、異質なものとしてコンテンツ化され、消費されるのは違和感。
◆
良かったところ
①全部知りたい?→いいかな のシーン
パラが血迷って三木に「私のこと全部知りたい?」と聞いたとき、三木が「(別に)いいかな」というシーン。
相手のことを全部知るなんて不可能だし、それを本気でやろうとしている人がいたら、なんか気持ち悪いので、この意見は共感できた。
三木が別にいいというその理由が「その方が楽しそうじゃん」という、曖昧っぽいけど的を得ている感想が、個人的には腑に落ちた。
②ヅカからパラへの激励シーン
なんか、「人の気持ちや、何が善か悪か的な抽象的なことは考えすぎなくていい。行動だけを見れば十分」「もっと気楽に」的なことを言ってた気がする。
セリフが難解だからか、演者のパーソナリティや技量か、全然内容入ってこなかったし、思い出せないけど。。
まあ、何かしらまともなことは言っていたのだと思います。。投げやりですみませんが、これが精いっぱいです
◆
たくさんの気づきをありがとうございました。
小説は映画では触れられてない、登場人物の内面が触れられていると思うので、そちらも機会があればチェックしたいと思います。
甘酸っぱくて眩しい青春映画…
気になってた映画だったので鑑賞しました!
みんなには隠している、少しだけ特別なチカラ。
それぞれの“かくしごと”が織りなす、もどかしくも切ない物語。
「自分なんて」と引け目を感じている高校生・大塚京は、ヒロインじゃなくてヒーローになりたいクラスの人気者、三木直子・通称ミッキーが気になって仕方がない。
予測不能な言動でマイペースな黒田・通称パラと一緒に、明るく楽しそうにしている彼女を、いつも遠くから見つめるだけ。
そんな三木の幼馴染で京の親友の、高崎博文・通称ヅカを通して、卒業するその日まで“友達の友達”として一緒にいるはずだった。
ある日、内気な性格の宮里・通称エルが、学校に来なくなったことをきっかけに、
5人の想いが動き出す。
というのがあらすじ!
特に情報を入れずに鑑賞しました!
5人それぞれの視点がありそれぞれの気持ちが共感できることがいっぱいありました…
しかも名言もいっぱい出てた!
でもヅカの視点が短すぎる😳
秒で終わったイメージです笑
それにみんな能力あるんだと思いました…笑
個人的にエルの能力がほしいかも!笑
みんな少しだけ気持ちが見えるだけにいろいろ勘違いしたり相手のこと思って考えすぎたり気にしすぎたりして…
いろいろ考えすぎだよって思ったりもしたけど自分だってそういうことあるよなと思っちゃいました…
それに将来やりたいこととか高校の時に決めてる人すごいと思ってます笑
そんなにやりたいことなんて決めれないです…
羨ましいですね
話はそれてしまいましたが共感できることがいっぱいありました!
そして意外と悪人が出てこなかったのもよかったですね
みんな人思いで優しい人たちばかりでした…
図書館で追いかけたシーンは最後に京はミッキーに何て言ったのか気になる!!
告白してたんだろうけど…
日々のちょっとしたことの積み重ねで最後は矢印が両思いになってましたね〜
個人的に登場人物の気持ちも共感できて面白かったです😊
そして甘酸っぱいくて眩しい青春映画でした!!
いい映画をありがとうございました☺️
能力があるからこそ
感情が記号となって見える高校生の青春と恋愛。
普段観ないタイプの映画だけど、予告につられて観ました。
高校時代の何とも切ない想いを丁寧に描いていて、もどかしくも、何となく胸がキュンとなる🤭。
よく出来ているけど、その為、普通に見てても気持ちが伝わってしまう。という事は特殊能力の設定はいるのだろうか?と思っちゃった。
現実、初めの2人くらいはちゃんと表現してたのに、だんだん能力の紹介くらいしかしなくなっていた。
出来れば、能力があるからこそ何か成し得る事があれば良かったのに。
ま、予告でその能力の部分が面白そうと思って観に来た僕がいるんだから、効果はあったのかな?
けど、良い映画ですよ。
#かくしごと
可愛い子のホクロはチャームポイント
人の気持ちが記号で見えるという特殊能力を持つ主人公と、仲間たちの高校生活を描く。主人公の態度にモヤモヤするが、好きな子に嫌われたり、ギクシャクしたりするぐらいなら、一定の距離を置きたい気持ちも分かる。その主人公の背中を押す仲間が優しい。気になるあの子の気持ちが見えたらいいなと、若い頃はみんな思ったはず。途中で仲間もそれぞれに特殊能力を持つことが分かり、心理劇のような雰囲気を出す。しかし、特殊能力ではなく、誰でも少しは相手の気持ちが読めてしまうことを記号化したのだと思った。原作は未読なので、その仕組みがどうなっているのかは分からない。でも、空気を読まない、読もうとしない私でも、記号は見えなくても、相手の表情や態度で少しは気持ちが分かる。
出口さん、早瀬さんのホクロは、チャームポイントだと思った。ただ、印象的、魅力的な女優さんには、みんなホクロがある。そういう意味では、出口さんと早瀬さんの今後の活躍が大いに期待出来る。
I hate this love song
キミスイの住野よる先生の作品の実写化という事で、原作は未読のまま映画を鑑賞。
純度100%の青春を浴びれました。
眩しすぎて思わず涙がツーっと流れてしまうくらいには心揺さぶられました。
理想的な青春の形、だけどフィクションだから成せる青春というこれまた大好物なので突き刺さりっぱなしでした。
相手の感情が"!"と"?"で可視化することができる京くんと同級生たちが紡いでいく友情や恋模様を学生生活を通しながら描くど直球の青春ものです。
パソコン室での会話って教室の会話とはまた全然違う独特な関わりが持てる場だったので、自分も突然話しかけられてドギマギした経験もありましたが、視覚化されると困惑の感情は大変なことになるんだなと観ながら分かる不思議な体験でした。
京くんもその感情が見えてしまったがために自分の感情を抑えながらの生活になっていて、それをぶち破ってくれたのが三木さんだったというのも意外性込みでとてもとても良いです。
そこから徐々に徐々に友達の輪が広がっていき、京くんとミッキーとヅカとパラとエルというミッキーの個性的なあだ名つけも相まって5人の友達という仲の良さが全開になっていて尊かったです。
学校内でのイベントもしっかりと踏んでいき、学園祭ではヒーローの演劇をする事によって5人の仲やそれぞれの特技なんかを活かして交流を深めていき、その中で加速していくそれぞれの感情の移り変わりがこれまた繊細に描かれていて心がキューっとなりっぱなしでした。
このパートでは京くんとミッキーの見える感情が可視化されており、ミッキーはプラスマイナスのシーソーで相手の感情が分かるというこれまた面白い表現になっていました。
修学旅行では互いの感情がどんどん募っていくんですが、決して悪感情になったりはせず、お互いのためにどう動けるのかを考えるあまりに思い詰めちゃうというのが年頃って感じがして良い意味でヤキモキしました。
このパートではパラとヅカの見える感情が可視化されており、パラは鼓動が4泊のテンポで分かり、ミッキーへの想いが生まれてきた京くんの鼓動を確認する時の早さがめっちゃ良かったです。
そこから受験という人生の分岐点が5人に訪れ、その中でも自分の気持ちに素直になれない京くんとミッキーがすれ違いまくるんですが、そこでエルの見える感情が可視化され、好意の矢印がそれはそれはお互いに通じ合っているもんですからもうトキメキまくりでした。
そこからの流れも青春一直線ですが全部は見せないといううまいやり方だったのでもうジタバタしていました。
ささやかだけどめっちゃ幸せが溢れていました。
二人乗りも憧れのシチュエーションなので良いなぁと指をくわえて観ていました笑
俳優陣が強烈なくらい素晴らしくて、奥平くんのしどろもどろした男子高校生はマジでリアルでしたし、出口さんの快活な感じは今までの役柄とは違うものになっていて魅力が増しましたし、佐野くんの良い奴そう感からの実は…といった抱え込んでいる部分も魅力になりましたし、菊池さんは今作で初めましてでしたがリーダーシップをとる姿だったり、友人思いなところだったりがたまらなく魅力的でした。
「偉国日記」で魅了された早瀬さんも出演されており、今作でもその魅力を存分と発揮されていて好きが上昇しました。
それぞれのちょっとした特別な力、相手の感情が形は違えど分かるのは側から見ても苦労しそうなんですが、彼ら彼女らにとってはそれは喜びでもあり苦しみでもありってのを等身大の姿でやってのけていたので、こういうのに弱いんだよな〜ってなりながらの鑑賞でした。
原作を読んだ上でもう一回観てみたい作品でした。とても素敵で好き。
鑑賞日 6/4
鑑賞時間 9:45〜11:55
若い世代の純愛映画
若い世代には響く映画のように思います。
歳のせいか、どんどん過ぎていく高校生活に寂しさを感じてしまいました。
映画自体は高校生の気持ちをストレートに描いた面白い作品だと思います。ただ、話が進まないので、若干の間延び感があるかなと思いました。
秀作!
今の若い子たちは、とても優しいと思う。
人を思いやる気持ちが強い。
人を傷つけることが何よりも怖い
傷つけたことで自分が嫌われ者になってつまはじきされるのを異様に恐れているとか
自分が傷つきたくないという気持ちが根底にあるかもしれないが、自分が人を傷つけた、という事実で自分も傷ついてしまうよう。
他人を思いやって尊重するのは臆病の裏返しかもしれない。
臆病だから、自分一人でぐるぐる葛藤し考え込んで、それが世界のすべてと思い込んでいる。なので、人と話したことで、世界が画期的に開けたりもする。
京くんが、ミッキーの捨て身の告白で、思い込んでいた自分とは違う、他人から見た客観的な自分が分かった、というか、ダメなヤツとしか思っていなかった自分が、全然そうでないのが分かったところで、違う次元が拓けたよう。ふたりは心の階段をひとつ上ったと思う。
言わなければ、言われなければわからないことは、たくさんあるのだ。
この年頃は、自分に自信がなく、自己肯定感が低いのはとてもありがちで、自分もそうだったから彼らの気分が良くわかる。
自己肯定感が低いので、本当の自分はとてつもなく「変」なのだと思い込んでいたりする。「変」な自分を周囲に悟られないように、周囲の空気を読み、友人たちの考えや感覚を探って、周囲に合わせて安心したり、あるいはその場に適切な「自分」を演出したり。そして、周囲ばかり気にして自分が分からない自分が嫌になり、自己嫌悪する。
本当の自分をさらけ出さないなど大人の社会では嗜みだが、彼らはまだそれを知らない純粋なところがあるのだ。
5人がそれぞれ「自分だけが持っている」と思っている特殊能力は、見え方が違うが基本的には同じもの。実は5人全員が持っているものだと思う。それぞれが、周囲のクラスメイトの内面を観察し続けた結果、わかるようになってしまったんでしょう。
見え方が違うのは、その子の個性が出ているから。
他人のことはよくわかっても、自分の頭に浮かぶマークは自分には見えないので自分のことはわからない。修学旅行先の水族館にいた、自分の色が見えないタコのようなものだ。京くんみたいな、キョウダコ、でしたっけ? 京くんだけではないんだけれど。
また、自分に向いている相手の気持ちが、自分にだけ特別なものだったら本心とは違ってぎこちないものになるのを、好かれていない、嫌われているかも、と誤解したりもする。
5人が日々、近ごろ目の前に現れた「未知に満ちた新たな世界」で、葛藤しながら心の成長をしていく様子が瑞々しい。
5人の中に悪意があったり利己的な子がおらず、涙出そうないい子ばかりで、彼らの日々の葛藤と成長にエールを送りたくなりました。
友達のすべては、わからなくて良いです。
相手が自分に悪意なく、親しみを持っているのが分かればそれで良い。誰にでも人に言いたくない部分はあるものだし、人間同士、わからないから良いところもあるのだ。
それが私の、オトナとしての思考、距離感です。
まあね、なかなかうまくいかないんですけどね
高校時代のあの「空気」を思い出す。ちょっと胸が痛くなるような、切ないような気持ち。
とても良く出来た映画でびっくり!
想像していたのと違っていた。(日本映画によくある甘〜い「ボーイミーツガール」的な映画ではなかった!)
高校時代のあの「空気」を思い出す。ちょっと胸が痛くなるような、切ないような気持ち。
舞台は、新潟市らしい高校。
実際に新潟市内で撮影している(新潟商業高校、新潟第一高校、関屋浜、上古町商店街で)。
男女5人の群像劇。奥平大兼や出口夏樹、早瀬憩、菊池日菜子、佐野晶哉がそれぞれ繊細な演技を見せる。ちょっとした演技合戦でもある。彼らの演技が、この変わったあり得ない話にリアリティーを持たせている。
それぞれが「人知れず」特技を持っている。それは、超能力なんだけど、結局それが色々と悪さをしたり、功を奏したりして、あの年頃の切なさや真剣さを演出する。
見ながら、自分自身の高校時代を思い出す。あの頃は、自意識過剰で頭でっかちで、自分の考えていることを疑いもしなかった。映画の「超能力」も、あの頃の自分勝手な「勘違い」にも思える。で、大人になるにつれ、その「超能力」は消滅してしまう。
なんかツンとくるあの頃の切なさが、蘇ってきた。
監督(脚本も)の中川駿、覚えておこう。センスを感じる作りだった。過去作も観てみようと思う。
出口夏希さんだけ◯それ以外は☓
ミッキー役の出口夏希さんはとても魅力的で演技も良かったのですが、それ以外のキャストが皆さん(特に男性が)イマイチでした。
ストーリーも最終的にミッキーと京の恋愛が実るか否かがメインとなる内容なのですが、京役の男性に全く魅力が無いため、とても二人を応援する気にはなれなかったです。
また、他人の思いや感情が記号で見える設定も、あまり活かしきれてはおらず、有っても無くても大して変わらなかったと思います。
という訳で、タイトルにも記しましたが出口夏希さんは良かったものの、それ以外はキャストも設定もストーリーもイマイチでした。
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