「自分の思う自分と他人から見た自分」か「」く「」し「」ご「」と「 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の思う自分と他人から見た自分
原作を読んだ事は無いのですが、扱う監督によって雰囲気が変わりそうな作品だなと思ったの。
そして、今作は『少女は卒業しない』の中川監督だったので、良い青春群像劇になっていたと思います。
この映画、いろんな組み合わせの1対1のシーンが有るのですが、それらが良いんですよね。
本番前日の体育館のシーンは『少女は卒業しない』を好きな人には響きそうだし、鈴を受け取るシーンや「僕ならいいの?」のところは、笑顔が切ないの。
そんな中で、この映画のテーマなのかなとも思うのは、ホテルでのパラとヅカの1対1のシーンなんです。
さて、主要の五人、他人の感情の一部が見えてしまいます。
なので、普通の人よりも他人を理解できる。
その一方で、(多分)自分の感情は見えないわけです。
自分の感情なんて見えなくても分かるのかもしれないけど、そうとも言い切れないと思うの、思春期の頃は特に。
そうなると、彼らが1対1で向き合った時、自分が思う自分と他人から見た自分で、よりギャップが生じると思うんです。
自分の思う自分と他人から見た自分、どっちが本当の自分なのか、って考える人もいると思うけど、人生の後半に入った私でもその答は出せないです。
でも、おっさんの私は本当の自分について悩む事はなくなった。
その事自体に興味が薄れているせいもあるけど、年とともに他人の本音を聞く機会が減るんですよね。
なので、他人から見た自分自体を自分で考えないといけなくなって、そのギャップを考える意味がなくなってくるの。
それでね、おっさんの私から若い人に言いたいのは、難しく考えるのは良くないのかもしれないけど、若い時にいろんな人と1対1で向き合う事はそんなに無駄にならないと思うよと。
だんだん、映画の感想から離れてきて収拾つかなそうなので、この辺りで止めておきます。
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