「秀作!」か「」く「」し「」ご「」と「 かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
秀作!
今の若い子たちは、とても優しいと思う。
人を思いやる気持ちが強い。
人を傷つけることが何よりも怖い
傷つけたことで自分が嫌われ者になってつまはじきされるのを異様に恐れているとか
自分が傷つきたくないという気持ちが根底にあるかもしれないが、自分が人を傷つけた、という事実で自分も傷ついてしまうよう。
他人を思いやって尊重するのは臆病の裏返しかもしれない。
臆病だから、自分一人でぐるぐる葛藤し考え込んで、それが世界のすべてと思い込んでいる。なので、人と話したことで、世界が画期的に開けたりもする。
京くんが、ミッキーの捨て身の告白で、思い込んでいた自分とは違う、他人から見た客観的な自分が分かった、というか、ダメなヤツとしか思っていなかった自分が、全然そうでないのが分かったところで、違う次元が拓けたよう。ふたりは心の階段をひとつ上ったと思う。
言わなければ、言われなければわからないことは、たくさんあるのだ。
この年頃は、自分に自信がなく、自己肯定感が低いのはとてもありがちで、自分もそうだったから彼らの気分が良くわかる。
自己肯定感が低いので、本当の自分はとてつもなく「変」なのだと思い込んでいたりする。「変」な自分を周囲に悟られないように、周囲の空気を読み、友人たちの考えや感覚を探って、周囲に合わせて安心したり、あるいはその場に適切な「自分」を演出したり。そして、周囲ばかり気にして自分が分からない自分が嫌になり、自己嫌悪する。
本当の自分をさらけ出さないなど大人の社会では嗜みだが、彼らはまだそれを知らない純粋なところがあるのだ。
5人がそれぞれ「自分だけが持っている」と思っている特殊能力は、見え方が違うが基本的には同じもの。実は5人全員が持っているものだと思う。それぞれが、周囲のクラスメイトの内面を観察し続けた結果、わかるようになってしまったんでしょう。
見え方が違うのは、その子の個性が出ているから。
他人のことはよくわかっても、自分の頭に浮かぶマークは自分には見えないので自分のことはわからない。修学旅行先の水族館にいた、自分の色が見えないタコのようなものだ。京くんみたいな、キョウダコ、でしたっけ? 京くんだけではないんだけれど。
また、自分に向いている相手の気持ちが、自分にだけ特別なものだったら本心とは違ってぎこちないものになるのを、好かれていない、嫌われているかも、と誤解したりもする。
5人が日々、近ごろ目の前に現れた「未知に満ちた新たな世界」で、葛藤しながら心の成長をしていく様子が瑞々しい。
5人の中に悪意があったり利己的な子がおらず、涙出そうないい子ばかりで、彼らの日々の葛藤と成長にエールを送りたくなりました。
友達のすべては、わからなくて良いです。
相手が自分に悪意なく、親しみを持っているのが分かればそれで良い。誰にでも人に言いたくない部分はあるものだし、人間同士、わからないから良いところもあるのだ。
それが私の、オトナとしての思考、距離感です。
まあね、なかなかうまくいかないんですけどね
共感&コメントありがとうございます。
あの頃感じた不安も焦りも自己嫌悪も、今となっては懐かしくもあり、いまだに引きずってるものもありで、5人全員に共感しまくりです。
そして、かばこさんのレビューにも共感しまくりです。
かばこさん
コメントありがとうございました
エンドロールの後にQRコードが出て慌てて読み込んで見たところ
アクターの皆さんと監督のインタビューが見れるものでした。
そこから入らないと見れない仕掛けになっていました。
役柄を演じる或いは演じた感想や想いが綴られていました。
共感とコメントをありがとうございます!
自分も最初はホラー作品だと勘違いしていたので、始まってすぐに良い意味でずっこけました。原作未読なんで、追いかけて読んでみます。
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