「I hate this love song」か「」く「」し「」ご「」と「 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
I hate this love song
キミスイの住野よる先生の作品の実写化という事で、原作は未読のまま映画を鑑賞。
純度100%の青春を浴びれました。
眩しすぎて思わず涙がツーっと流れてしまうくらいには心揺さぶられました。
理想的な青春の形、だけどフィクションだから成せる青春というこれまた大好物なので突き刺さりっぱなしでした。
相手の感情が"!"と"?"で可視化することができる京くんと同級生たちが紡いでいく友情や恋模様を学生生活を通しながら描くど直球の青春ものです。
パソコン室での会話って教室の会話とはまた全然違う独特な関わりが持てる場だったので、自分も突然話しかけられてドギマギした経験もありましたが、視覚化されると困惑の感情は大変なことになるんだなと観ながら分かる不思議な体験でした。
京くんもその感情が見えてしまったがために自分の感情を抑えながらの生活になっていて、それをぶち破ってくれたのが三木さんだったというのも意外性込みでとてもとても良いです。
そこから徐々に徐々に友達の輪が広がっていき、京くんとミッキーとヅカとパラとエルというミッキーの個性的なあだ名つけも相まって5人の友達という仲の良さが全開になっていて尊かったです。
学校内でのイベントもしっかりと踏んでいき、学園祭ではヒーローの演劇をする事によって5人の仲やそれぞれの特技なんかを活かして交流を深めていき、その中で加速していくそれぞれの感情の移り変わりがこれまた繊細に描かれていて心がキューっとなりっぱなしでした。
このパートでは京くんとミッキーの見える感情が可視化されており、ミッキーはプラスマイナスのシーソーで相手の感情が分かるというこれまた面白い表現になっていました。
修学旅行では互いの感情がどんどん募っていくんですが、決して悪感情になったりはせず、お互いのためにどう動けるのかを考えるあまりに思い詰めちゃうというのが年頃って感じがして良い意味でヤキモキしました。
このパートではパラとヅカの見える感情が可視化されており、パラは鼓動が4泊のテンポで分かり、ミッキーへの想いが生まれてきた京くんの鼓動を確認する時の早さがめっちゃ良かったです。
そこから受験という人生の分岐点が5人に訪れ、その中でも自分の気持ちに素直になれない京くんとミッキーがすれ違いまくるんですが、そこでエルの見える感情が可視化され、好意の矢印がそれはそれはお互いに通じ合っているもんですからもうトキメキまくりでした。
そこからの流れも青春一直線ですが全部は見せないといううまいやり方だったのでもうジタバタしていました。
ささやかだけどめっちゃ幸せが溢れていました。
二人乗りも憧れのシチュエーションなので良いなぁと指をくわえて観ていました笑
俳優陣が強烈なくらい素晴らしくて、奥平くんのしどろもどろした男子高校生はマジでリアルでしたし、出口さんの快活な感じは今までの役柄とは違うものになっていて魅力が増しましたし、佐野くんの良い奴そう感からの実は…といった抱え込んでいる部分も魅力になりましたし、菊池さんは今作で初めましてでしたがリーダーシップをとる姿だったり、友人思いなところだったりがたまらなく魅力的でした。
「偉国日記」で魅了された早瀬さんも出演されており、今作でもその魅力を存分と発揮されていて好きが上昇しました。
それぞれのちょっとした特別な力、相手の感情が形は違えど分かるのは側から見ても苦労しそうなんですが、彼ら彼女らにとってはそれは喜びでもあり苦しみでもありってのを等身大の姿でやってのけていたので、こういうのに弱いんだよな〜ってなりながらの鑑賞でした。
原作を読んだ上でもう一回観てみたい作品でした。とても素敵で好き。
鑑賞日 6/4
鑑賞時間 9:45〜11:55
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