TOKYOタクシーのレビュー・感想・評価
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山田洋次監督版『パリタクシー』
『パリタクシー』の山田洋次監督版ということは、容易に想像できた。共通するところと違うところを考えながら観ていった。
『パリタクシー』の方は、客の若い頃の恋に関わる思い出の場所をパリの街中であちこち回った挙げ句に寂しい終着点で別れた印象がある。途中で警官に止められ、客の機転で切り抜けたところも共通していると感じた。
本作の違いは、まず運転手の家庭経済情況がかなり切実に描かれているように感じた。そして出発地点、最初の目的地、恋人との別れの場所が独特であった。これなら、『キューポラのある街』で主演した吉永小百合氏を起用してほしかったところであった。
念のために、『パリタクシー』の展開詳細や、比較論評サイトをみたところ、設定はほぼ同じであった。『東京物語』を『東京家族』としてリメイクしたのと同じような作風であると言って良いのではないだろうか。
ステキなドライブ🚗
普通のおじさんのキムタクも良い。
平日の午前のSCの映画館は元々シニアが多いが、今日のこの映画の観客は倍賞千恵子の実年齢84歳(映画では85歳)と同じ位のおばさま方や超熟年カップルの皆さまが大半を占めているようで私くらいの歳(66歳の年金生活者だが)は若手じゃないかと勘違いしてしまいそうだった。
で、映画は完璧な山田洋次ワールドなので観ているだけとにかく安心していられる。しかも今回はあの「パリタクシー」のリメイク。なので、ストーリーも把握し泣かせどころもわかっているのに、やはりジワっとくる、。
倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優のメインキャストはそれぞれの持ち前をちゃんと発揮し、いい感じで物語を紡いでくれます。そして笹野高史はいつもの心優しきおじさんだし、迫田孝也は悪役が似合う(大火傷可哀想だが)。以外に良かったのが優香。世の中の何処にでもいる家族思いだけどお金には恵まれない普通の夫(今回のキムタクの役)に対しちょっとガミガミ言うけどめちゃくちゃ夫を愛してる可愛い妻(シュークリームが鼻についたところが◯)を演じてくれました。1億円は優香の内助の功へのプレゼントでもあったのでしょう、。
なんか、とっても大切にしたい日本の映画の1作品でした。
ジンとくるいい映画
『パリタクシー』も観たけど…『TOKYOタクシー』の方が、断然よかった
『パリタクシー』も観ました。『パリタクシー』の方がよかったという意見が多いようだけど、私の場合は逆で、断然『TOKYOタクシー』の方がよかった。もちろん日本人の好みの味付けになっているということもあるけど、やっぱり素直に入っていけた。『パリタクシー』は配信で見ましたが、あまり作品に入り込むことができなかった。ラストもある程度予測できて、ああやっぱりという感じで、『TOKYOタクシー』もあまり期待せず観に行ったのですが、断然よかった。
内容からして、過去の話を描きすぎると重苦しくなって、タクシーの場面が重苦しい雰囲気になり、が引きずられるかと思ったが、ちょうどいいさじ加減で過去と現在の行き来ができた。映像の撮り方も変に凝ってはおらず、それがかえって自然な感じを醸し出して、すごく作品を素直に楽しむことができた。
一人の女性の思いもよらない壮絶な人生とその人生の終末。心にしみる物語でした。
シニアによるシニアのためのシニア映画
まず、平日の午前中なのにお客さんが多いのに驚いた。
自分のまわりでは、見たいって人は一人もいないから。
山田監督の力か、倍賞千恵子の魅力か、たぶんキムタク目当てではないと思う。
平均年齢がかなり高そうで、先月の「てっぺんのむこう・・・」と同じくらい。
自分は「馬鹿が戦車でやってくる」から山田作品は好きなんだけど、監督の現代に対する認識にかなり違和感を感じています。が、あと何作見られるのかって思って映画館に行ってしまう。
で、前作、「こんにちは、母さん」と同じような変さを楽しんできました。
娘が私立高校に行くって決まってから学費に驚くキムタク。
家計が苦しいから義姉からお金借りられないか相談するキムタク嫁
ケーキを食べると必ず鼻の頭にクリームをつけずにはいられないし、段差があれば俳優がずっこける。
昭和では楽しかったシーンなんだろうけど、今ではちょっと見てらんない。
スマホの通話相手が「姉」とでるのはともかくとして、でかでかと大竹しのぶの顔が映ってる。
いいおっさんが姉との通話の際に姉の写真が出るように設定するわけないんだが。
倍賞が入居する高級老人ホームの職員が、ルールに厳しくて初入居の彼女に冷たい。
貧乏ホームならあるだろうけど、金持ち用のホームにそんなことはない。
山田監督は現代の企業ってもんの表現に悪意がありすぎますね。
で、話全体も、そんなことあるわけねーべってレベルのおとぎ話。
昭和を懐かしむという要素だけでできている感じ。
あと子役の演技の下手さに甘いってのも山田監督だなあ。
イマドキの子役はもっとやれるでしょ。
まあ、以上のような変さを楽しむためにお金払ってるんですけどね。
キムタクはいつも通りのキムタクなので異常なしです。
すっかり見なかった小林稔侍に会えたのは良かった。
でも、倍賞と同年代の両親には勧めたい作品でした。
日本テイストへの変換としても見事
ストーリーラインは原作の『パリタクシー』と全く同じ。
ただ、スタート時点の葛飾柴又からして、『男はつらいよ 』を思い起こさせ、山田洋次らしさが全開。
父親が戦争でナチスの手にかかったことが、東京大空襲の言問橋で焼け死んだことになったり。
パリ解放でやってきた連合軍のアメリカ兵と恋に落ちたが国に帰られてしまった話が、在日朝鮮人二世が北朝鮮への帰還事業で去ったことになったり。
日本テイストへの変換としても見事。
SMAP解散後、キムタクもいい年を経て、いい男振りが上がった気がする。
『教場』『マスカレード』各シリーズに顕著ですが、「キムタクでしかない演技」を棄てていて、役に寄り添うキャラに徹する演技ができるようになってきている印象。
今回、"昔はカッコよかった、今は冴えないけど優しいお父さん"って雰囲気をしっかりまとっていてよかった。
『パリタクシー』はヒューマンドラマ的なオチでしたが、この二人だと、倍賞千恵子が演じるヒロイン・すみれさんが、キムタク演じるタクシー運転手に人生3度目の恋をしたように見えて、ラストに説得力が増しました。
それに、倍賞千恵子と木村拓哉って『ハウルの動く城』のソフィーとハウルで、歳の差カップルに見えちゃうのもまたよし。
東京をタクシーで回るのもおつなもんで良いな~。すみれさんは昭和を生...
東京タクシーに感動しました🌟
94才の山田洋次監督と83才の女優の倍賞千恵子さん!
幸せの黄色いハンカチや寅さんなど数々のヒット映画を作ってこられたお二人!
武士の一文での木村拓哉さん、
どんな作品か楽しみにしていました。
22日に六本木ヒルズの映画館で鑑賞しました。
美しい下町風景からベイブリッジを渡り
夜景がとても綺麗でした。
倍賞千恵子さんは10年前に84才で亡くなった母と重なり、
弱音を吐かなかった母、映画の中では最後に横浜でホテルに一緒に泊まって!と駄々をこねたけど、木村拓哉さんはそれを後悔されてましたね、
山田洋次監督がすごいのは、回想シーンと現実をストーリーで上手に繋ぐところ、
キネマの神様でもそのようなシーンが沢山出てきました。
小津安二郎さんの映画と重なり、日頃の日常や壮絶な過去、現在の平穏など
色々と考えさせられ、最後は涙涙で感動させていただきました。
シリーズを作るお話しが出ています。
ますますお元気でご活躍ください。
柴又帝釈天から言問橋スタートで先ずは『東京大空襲』。 自分も実際に...
心にじんわりと染み渡る感動
ノスタルジーかファンタジーか
期待しすぎた
かなり前から、予告編を映画館で観ていたので、期待値がむちゃくちゃ高くし過ぎてました。
自分も、昭和の高度成長時代に生きて来ましたから、時代背景はある程度理解できます。
(戦後間もない頃は、親世代ですが)
狭い団地住まいで、連れ子と三人暮らし、そんな空間で夫婦の営みが満足に出来ず、家庭内暴力を頻繁に繰り返す旦那、普通にありそうな話です。
熱した油を旦那のちんこに浴びせて、息子の復讐をむすこで晴らすですかね。
当時の社会の風刺と、在りし日の東京に思いをはせ、現代社会の老人が生きて行く中で、日常にあり得そうな出来事を絡ませた映画ですね😀
田舎生まれで田舎育ちの東京には無縁な自分は、いまいち感情移入出来ませんでした、でも木村拓哉さんの演技は上手いのは認めます。
往年の昭和松竹映画的な年末TVドラマっぽい安定感
安定の山田洋次監督と倍賞千恵子の演技力、冴えない普通のおじさん風でもやっぱりどこかに俺様的なキムタクの芝居、全てが昭和的な見ていて安心する映画でした。
このデジタル8Kご時世(意図的にだろうけど)フイルム臭い色味で「昭和時代」の懐かしさを描く空気感は昨今の日本映画にはない気がして良かった(まぁ、山田洋次監督も高齢なので、本人が安心する感覚が「古い」昭和感のかもしれないし、機材が古い(アナログ)なのかもしれない(笑)。
最後の最後、キムタクと優香が葉山を訪れるところだけ現代的な風合いをしていたようにも感じたけど(偶然?)それでも、どこまでも家族団欒時代のテレビ的な色合いと暖かみのある素敵なストーリーテリングでした(良い意味です)
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