TOKYOタクシーのレビュー・感想・評価
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タクシー運転手との会話で明かされる1人の女性の生き様
娘の進学費用など家計の問題に悩む個人タクシー運転手 宇佐美浩二(木村拓哉)は柴又帝釈天から神奈川の葉山までの長距離乗車客の高齢女性 高野すみれ(倍賞千恵子)を乗せる。東京の思い出の地を巡りながら彼女は自らの生い立ちを語り始め――
山田洋二監督の手腕と倍賞千恵子さんの演技により「高野すみれ」という女性の存在感が実際に生きているかのようにリアルに感じられる。
生き様も語り口もアグレッシブなすみれと、真面目だがやや無愛想なタクシー運転手とのやり取りの中で徐々に明かされるすみれの生涯は波乱に満ち驚かされる。
最初は少し面倒そうに対応する浩二がすみれと東京のあちこちを巡る中で徐々に打ち解けていく様も心地よい。
こういった「人間」を描かせたらやはり山田洋二監督の右に出る者はいないとあらためて思わされる。
『パリタクシー』を翻案して見事に日本映画に仕立てあげている。
フランス🇫🇷映画🎞️の「パリタクシー🚕」観てしまったから。。。
もともと自分はヒューマン系の人間ドラマ、感動系は好きなんですが。。。
フランス🇫🇷映画🎞️の「パリタクシー🚕」を観た感想が、感動🥹したんです
パリの街並も、オシャレでストーリーも、新鮮味があって良かったんです。
「tokyoタクシー🚕」を親が観たい❗️と言うから連れていったのですが。。。
新鮮味に欠けてしまい。。。
木村拓哉さん、倍賞千恵子さんの演技が悪いと言う訳では無いけど、あまりハマり込めませんでした^^;
一歩引いて、客観的な視線でしか。。。笑😆笑
後、現実離れし過ぎてるようなストーリーかな?(改めてtokyo版を観たら)思いました。
追伸。。。
観るなら「パリタクシー🚕」を観てない人が観た方が先入観無しに楽しめるかも
心が温かくなる年末にぴったりな映画
年末はクリスマス、大晦日など人が集まる機会が多くなる、その分一人や孤独を感じやすい季節でもある。そんな時、見に行くのにぴったりな映画だと思った。
亡くなった父がキムタクをほめていたことを思い出し、とらさんやジブリ映画のこと、大竹しのぶとさんまのことなど、昭和な事実をいろいろ思い出し、うまくまとまっている。
東京もきれいな魅力的な場所だと改めて思わせてもらった。
パリタクシーも見ていたが原作をオリジナルをはるかに超える素晴らしい改案、リメイクだと思った。それぞれの人に響く場所は違うだろうが幅広い人の心のドアを叩く良い作品だなと感じた。亡くなった父やとらさんの好きだった祖父にも見てもらいたい。
ひょっとして来ていたのかもしれないが・・・
人と関わる事を避ける現代との対比
爽やかな映画で、観たあとは誰かに優しくしたくなる
木村拓哉さん主演で気になったので見てみました!
湿っぽい映画なのかなと思ってしまいましたが、爽やかな映画で観てよかったです。
面白かったポイント
■一緒にドライブしているような気分になる
浅草や横浜など、自分たちも一緒に東京・横浜のドライブを楽しんでいるような気分になります。
■演技派ぞろい
倍賞千恵子さんは、本当に品の良いマダムという感じで、見ていて自分の祖母を思い出しました。
誰にとっても、おばあちゃんを彷彿とさせる感じがあると思います。
木村拓哉さんはとてもカッコいいのですが、この作品ではムリにカッコよく見せない、ナチュラルな素敵さがあるなと思いました。
蒼井優さんも、その人の感情が乗り移ってくるかのような演技で惹き込まれます。
■ストーリー展開は予想できるが、それでも良い
ストーリー展開は途中から予想できてしまったのですが、それでも素敵な作品でした。
見終わったあとに、誰かに優しくしたくなる、良い映画でした。
存在感のある素敵な2人がすべて
心残り
山田洋二監督作の倍賞千恵子主演という事で鑑賞。
タクシーの待ち合わせが柴又の帝釈天前というのが、嬉しかったです。
全体的に落ち着いたトーンで上品な印象の映画でしたが、倍賞千恵子が語る過去の出来事で
ショッキングなシーンがあり、そこが強く印象に残りすぎて、鑑賞中にノイズとして邪魔になりました。
幼い息子に暴力を振るう夫への制裁が、鍋に溶かした睡眠薬を煮詰めて、濃度の高い睡眠薬を飲ませて死なせるのかと思いきや、煮詰めていたのは油(?)で、それを・・・
その元夫は現在も80代の老人としてまだ生きているのか?どんな人生を歩んだのか?復讐は考えなかったのか?とか、頭の中で元夫のスピンオフ映画ができそうなほど考え込んでしまいました。
終盤、倍賞千恵子演じる老婦人のわがままのような願い事、それに対する木村拓哉演じるタクシードライバーの対応が悲しかったですね。いつまでも心残りになりそうです。年老いた母親を思い出し、親のわがままは素直に聞こうと思いました。
原作の「パリタクシー」は気になりつつ見逃してたので何も知らずに鑑賞...
原作の「パリタクシー」は気になりつつ見逃してたので何も知らずに鑑賞。
東京の思い出の地を巡りながら目的地へと向かうロードムービー。
結末は読めてしまうけど、主演のお二人の会話が耳心地良く、画面映えもするから観ていて飽きなかった。
あと、想像以上に蒼井優の演技をたっぷり堪能できたので良かった。
すみれの人生を巡りつつ、倍賞千恵子の歴史と戦後日本の歴史も一緒に辿っているような内容にもなっていて、山田洋次監督らしい人情喜劇ではあるけど、そういう歴史も残したかったのかなと感じた。
終盤は私の祖母のことを思い出して少し胸にきてしまった。
木村拓哉は、お疲れ気味の中年男性役にしてはかっこよすぎるけど、受けの芝居も悪くはなかったので、脇役とかでもっといろんな役が観てみたいな〜と思った。
どうしても華や存在感があるし、世間のイメージ通りの役を求められてしまうのかもしれないけれど。
1973年からずっと 山田洋次 ファン
幸せな気持ちになれる映画
人の優しさにじんわり
TOKYOタクシー
パリタクシーを2回観ていたので
結末は分かっていました
あの2人を
倍賞千恵子さんと
木村拓哉さんがどう演じるのか
どのように脚本されているのか
非常に楽しみでした
パリタクシーでもタクシー運転手が金の無心をしているシーンありましたが
(そちらでは兄に無心していたような)
TOKYOタクシーでは
木村拓哉さん演ずるタクシー運転手の浩二が
何故お金に苦労しているのか
何にお金が必要なのかがちゃんと伝わって
娘の高校推薦の為に
何とか頑張ろうとする父親の姿を
木村拓哉さんが好演していました
それに加え
車検や更新費も工面しなくてはならないことに焦りを感じ
ボヤきながらも
浩二を支える妻役の優香さんも良かったです
何よりも
倍賞千恵子さん扮するすみれさんが
すごく良かったです
浩二のタクシーで高齢者施設に向かう途中
浩二に心を許し
自分の過去を話し出すすみれさん
やがて衝撃の過去を明らかにする
もちろん当時のすみれさん役の
蒼井優さんも素晴らしい
なんでしょう
嵌り役です
ですが
最初から最後まで
倍賞千恵子さん演ずるすみれさんが
本当に良かったです
戦前戦後を生きてきた人の
辛み悲しみ
ささやかな幸せ
当時の女性の生きづらさ
何度じんわりきたことか
最後
高齢者施設に着くも
「今日の最後をここで終えたくない」と
浩二にわがままを言うすみれさん
泣けました
その時に「それはできない」と
すみれさんのわがままに答えてあげなかったことを後悔する浩二にも涙しました
結末は分かっていましたが
すみれが浩二に
浩二の家族に遺したものが
2人の間にできた
絆の大きさを
物語っていました
劇中で流れた倍賞千恵子さんの歌声も
良かったですね
「大人のお伽話」と「都市が紡ぎ続けるフィクション」の二重構造
本作の物語には現実的でない点が多い。
偶然の出会いから奇跡のようなひとときを過ごし、唐突に別れ、さらに金銭トラブルへと類型的に流れ込むプロットは、既視感を拭えない。また木村拓哉は、役柄であるタクシー運転手よりも「木村拓哉本人」として画面に立ち現れてしまい、リアリティの構築を阻む。
これは演技力の問題というより、彼が数十年かけて積み上げたキャラクター性の強さゆえであり、作品がそれを打ち消す方向に舵を切らなかったことで、リアルな設定の重心がそもそも成立しない。
しかし、本作の興味深さはまさにその不成立の中にある。
タクシー内の会話や関係性の運び方は、現実ではなく、東京という都市が日々生み出しては消していく無数の物語の断片のようだ。
人物が類型的であること、展開が現実からふっと浮いてしまうことすら、東京という街がもつ「物語化の力」の表れだと考えると、突如として作品が鮮明に読み解けてくる。
ここで重要なのは、木村拓哉という役からはみ出すスター性が、逆説的にこの「都市的寓話性」を補強していること。
観客は彼を「タクシー運転手」ではなく、「東京という巨大な舞台に突然紛れ込んだ木村拓哉」という形で受け取ってしまう。
すると物語は現実ではなく、都市が紡ぐフィクションの層へと自然に移行する。
これは欠点がそのまま作品の質感を形成してしまうという、映画ならではの逆説的な魅力である。
また金銭的な件は、“都市では人間関係が名前も素性も曖昧なまま唐突に切断される”という、匿名化した都市の構造を象徴している。
本作は、出会いと別れのドラマに見えて実は、都市が個人の物語をいかに脆く、置き換え可能なものとして扱うかを描いた寓話でもある。
つまり「TOKYOタクシー」は、リアリティの尺度で測れば確かに粗が目立つ。しかし「都市が持つ物語的レイヤー」として作品を捉えると、その虚構性はむしろ精度を上げていく。
タクシーの窓ガラスに映る街の光のように、現実と虚構が二重に重なり、観客に淡い夢の残り香を与えてくれる映画であると感じる。
パリでは泣けても東京では泣けなかった
オリジナルは鑑賞済み。
結構好きな映画なので山田洋次監督、倍賞千恵子、木村拓哉でリメイクされることに不安はあった。たしかに人情物語だけど。その不安は一部当たり、一部はむしろうまくリメイクされていた印象だ。
残念だった点。まず、タクシーの運転手がスマートすぎた。パリではもっとダメで少し嫌なヤツだったのが、実はいいヤツだったと印象が変わる。その変化が少ない。最後のホテルに泊まるかどうかのくだりも、ほんのり恋愛要素が臭ってしまうのもキムタクだからこそ。ただ、彼の演技はよかった。他の作品のようにカッコつける要素がないからかとても自然体に感じた。
そしてタクシーに乗せた女性の人生が若干薄かった。年代的に戦争を絡めることに限界があったり、日本社会の問題としてウーマンリブを強く押し出せない部分があったのはわかるが。ただ、若い時のすみれを演じた蒼井優はよかった。芯の強い女性演じるのが本当にうまい。
次によかった点。上映時間をそれなりに確保した(パリは少し短め)から、浩二とその家族が少し丁寧に描かれていた(仕事中に電話をかけてくる娘はどうかと思うが)。パリを観て少し不満に感じていたことだったからよかったと思う。
設定は少し変えているが、基本的にオリジナルから大きく逸脱しない作り。でも、パリでは泣けても東京では泣けなかった。ラストの展開を知っていたからではない。山田洋次監督の人情演出が個人的にはあまりハマらなかっただけ。「キネマの神様」の時もそうだったが、リメイクや原作ありの作品はよろしくないのかも。
初めて映画館で泣きました
感動する作品はこの世にたくさんあるけど、私が実際に映画館に足を運んで観た映画で初めて泣いた作品です。
登場人物の人生は波乱万丈のようでもあるけど、これがリアルな人生でもあるのかなと感じました。
俳優さんたちのお芝居も本当に素晴らしかったです。
景色や人の感情など全てが綺麗な作品だと思いました。
あの人の声の出演で醒めかけたけど良作でした
auマンデー『TOKYOタクシー』
年末まで邦画は面白そうな作品多い中での4本目は、先日この作品の宣伝を担当してる方と偶然お会いしたって事で、パリタクシーの日本版リメイク
倍賞千恵子x木村拓哉のタクシー内での会話メインの103分
冴えないタクシー運転手なのに、彼が演じると転職の選択枠広がりそうなのが、流石の木村拓哉
倍賞さんや笹野さんの演技にカメラアングルは、まさに山田洋次監督の安心と安定感、今時のシネコンよりミニシアターの方向きかも!?
映画の日も重なり中シアターは、大半が昭和な60〜70代でほぼ満席、終演後拍手してる人もいて、明るくなるまで席を立つ人いませんでした
国宝のスケールには及ばないながら、邦画の良さが詰まった作品
ただあの人の声の出演だけが余計でした(^◇^;)
レインボーブリッジのシーン
全305件中、41~60件目を表示
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