TOKYOタクシーのレビュー・感想・評価
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いまいち刺さりませんでした...
公開日から2日目の土曜日に鑑賞。94歳の山田洋次監督の最新作ということで3連休ということもあり観に行った。先日観た「爆弾」と比較すると観客の入りは寂しい感じ。年代は高め。
結論から言うと、個人的にはちょっと作り物感が強く残った。やはり倍賞千恵子さんということで、ハウルのソフィーが重なったり(ジブリ作品の中でもあまり好きなヒロインではない)、さんまさんや大竹しのぶさん等のゲスト出演もどうしてもノイズ的になって楽しめなかった。小林稔侍さんはびっくりでしたが。倍賞さんは同じ高齢の役としては「PLAN75」のような弱い庶民なんだけど芯のところは強さをもっているような役の方がしっくりくるのではと思いました。あと、今どきあんな風にシュークリーム食べる人いる?とか、警察があんなふうに見逃すことある?とか、いちいちノイズを感じていました(ごめんなさい)
東京の景色の切り取り方も「PERFECT DAYS」のように公園とか橋とか居酒屋とかを切り取った方が原風景として心に残る東京の景色と一致しストンと落ちてくるような気がし、本作のようなアイコンを切り取る感じでは個人的に心に響かなかった。
3連休で時間もあるので、原作の「パリタクシー」も観てみたいと思いました
すみれさんと浩二の゙小さな旅
すみれさんと浩二が、すみれさんの思い出をたどる小さな旅をする。パリタクシーは見ていないので比較しようがないが、山田洋次監督の作品らしく安心して見られる。キムタクは相変わらずキムタク風の演技だが、抑えているので嫌味なく見られる。優香が普通の主婦を良く演じている。倍賞さんは力の抜けた演技で、昭和のベテラン女優さんの味は健在。タクシーがどういうルートを走っているのか謎だが(あっち行ったりこっち行ったりする)ここは行ったことがあるなと、すみれさんの旅と自分の思い出を重ねながら観ていた。
過去を振り返りながらのロードムービーの形は、幸せの黄色いハンカチと同じだが、ラストは少し切ない。どなたかが書いていたが、次回作は東京以外の都市を舞台で、オリジナル作品を撮ってほしい。キムタクのタクシー運転手役は、令和の寅さん映画になりそうです。妻の優香と娘の中島瑠菜もぜひ一緒に。
映画ファンをほっこりさせる良作
大変恥ずかしい話だが、僕は原作となった「パリタクシー」を見ていない。ゆえにまったく事前知識も無くフレッシュな気持で見られた。
先に書く。案外いい作品だ。今週見るべきはやはりこれだった。とすら思った。
まず乗客=倍賞千恵子と運転手=木村拓哉という面子がいい。こうした「運転手+客」の基本二人芝居を描いた道中記には過去にも秀作が多い。記憶の彼方に残るのは「ドライビング・Missデイジー」(1989年)であり、「グリーンブック」(2018年)もまたオスカーを獲得している。車内という一種の「密室」で語られる過去。例えば牢獄や止まったエレベーター等の密室劇と違い、自由意思で外出も可能。そこが、創作者の創造の羽根を広げさせる起点となっており、外のシーンや回想を挟み一段落させてまた元の状態に戻って繰り返す物語を作り上げることができる。その間に双方の心の距離が縮まって…という作り方。ゆえに、リアタイの2人の関係性と回想シーンを演じる役者陣が屈強に演じてくれれば、このタイプの映画は概ねハズレがない。
若かりし頃を演じた蒼井優が彼女史上最強クラスにきれいに撮れている。実生活ではとても結婚し子を儲けたとは思えないくらい若く溌溂としている。役柄上、倍賞さんは動きこそ少ないものの貫禄十分の芝居で画面を引っ張る。よりによって出発点が「あそこ」であることも吹いてしまったw。唯一懸念していたキムタクだが、時間の経過とともにミスキャストどころか逆に「この役は彼以外いなかったのではないか?」とすら思えてしまった。彼の映画は「検察側の罪人」(2018年)以来見ていなくて、大抵は守備範囲の外だったのだが、受けの演技もがっちりとできるじゃないか。むしろ「攻めたい攻めたい」という演技を押さえる箇所に見どころを感じてしまった。音声のみの出演だがさんまちゃんはご愛敬で、大竹しのぶも良かった。そして、序盤にほんのチョイ役で出てきて終盤では忘れられた存在だった笹野高史さんが最後のキーマンとなり、物語をオチに向かって大きく転がす。
賛否分かれる点としてはキムタクのタクシー運転手としての所作ができていなかった点。特に客の乗降の際のぶっきら棒さ。これは個人タクシーとしては決して稼ぎが良くない(冒頭に数字が出てくる)ゆえであろうが。老人保健施設のあの対応のしょっぱさも気がかりなのだが、実母を預けてある私から言わせると、現代の施設ってどこもあんなもんです。むしろリアルすぎてよく取材をしたものだなと感心させられた。
物語としては落ち着くところに落ち着いた現代の寓話。ベテランの山田洋次監督の衰えない手堅い演出と、最新のCGを用いた画面構成も見どころ満載。決して大作というわけではないが映画ファンの心をほっこりさせてくれる良作だった。
良かったなあ。
可もなく不可もない…ほのぼの映画
ラストはどうしてもオチが想像出来てしまう所が最大の残念な点。
山田洋次監督特有のほのぼの感はあるが無理に映画にしなくても良い。辛口批評となるがテレビドラマの特番でも良い内容であったと思う。
まぁ山田監督や俳優の倍賞千恵子さん木村拓哉さんらにとっては、思い出の旅の作品となったのだろう。
"寅さん"の柴又帝釈天、そして上記2人の俳優にとってはジブリ映画での共演、などなど望郷の旅であった。
山田洋次監督は尊敬する監督でもあるので"3.5"にさして戴きました。
そして最大のこの映画のオチは、最後のエンドロールで、ロケ地東京・神奈川の有名ドラマ共演が縁で結ばれた明石家さんまさんと大竹しのぶさんが一緒に載った事である。二人共、声だけの出演であったが山田監督作品で同時に掲載された事は驚きであった。
心が通い合う瞬間を描いた、珠玉のリメイク
美しい人
倍賞千恵子ファンは観ないと後悔します。年を重ねて皺がいっぱいあっても指先まで美しかったです。
蒼井優さんも本当に魅力的で、店員姿でさえ色気が滲み出ていました。最初の恋人とのシーンがお似合いすぎて、実際の旦那さんの事を考えると、ちょっと可笑しいです。優香さんも落ち着いたお母さんだけど綺麗でした。
フランス映画の「パリタクシー」のリメイクだそうですが、そちらは観ていません。ストーリーは知らずに鑑賞しましたが、予定調和というか、予想通り。すみれのあの行為は、心中するつもり?大惨事になるよと焦りましたが。
それでもこういう映画も良いよねと思えました。いくら個人タクシーでも料金を次回でいいですと言うのは有り得ない気がしますが、あえて貰わず、また必ず会いに来ますという優しさだったと思いました。
いいお話です
早速観てまいりました、今現在数あるシネコンで上映されている映画と称...
軍配は「パリタクシー」かなぁ
老婦人の身なりは、みすぼらしい方が良かったのではないだろうか?
倍賞千恵子と木村拓哉のアンサンブルは楽しめるし、柴又の帝釈天から始まる小さな旅の物語は、「寅さん」に対する郷愁を掻き立てる。
フランス映画の「パリタクシー」のリメイクだが、序盤から、東京大空襲だとか、在日朝鮮人の帰還事業だとかのエピソードが盛り込まれて、邦画としてのオリジナリティーが感じられた。
その一方で、老婦人の凄惨な過去が、比較的早い時期に明らかになったところで、もしかしたら、バブルの崩壊とか、東日本大震災とかに関連した、更なる苦難が語られるのかとも思ったのだが、中盤以降に、あまり日本らしさが感じられる展開がなかったことには、やや物足りなさを感じてしまった。
老婦人が「殺人未遂犯」になった経緯にしても、息子に手を上げた夫を許せなかったことは理解できるものの、妻や息子が、それほど酷い暴力を受けていたようには見えなかったし、「そういう時代」であっただけに、彼女の行為に爽快感を覚えるどころか、「いくら何でもやり過ぎだろう」と思えてしまう。
何よりも、彼女が、最初から裕福そうに見えたのは、だから、運転手は、彼女に親切に接したのだということになるし、ラストの展開も容易に予想できてしまうので、失敗だったとしか思えない。
終盤に、彼女がネイルサロンの経営で成功したということを明らかにするのであれば、サプライズを演出するためにも、彼女はみすぼらしい身なりをしていた方が良かったのではないかと思えてならない。
運転手の親切も、確かに手厚いと思えるのだが、徹夜明けで無愛想だった運転手が、いくら過去の苦労話を聞かされたとはいえ、どうして、そこまで老婦人に親切にしたのかが分からなかった(身なりが良かったから?)ので、例えば、老婦人を自分の母親と重ね合わせたからといった理由が示されたならば、彼の行いにも説得力が増したのではないだろうか?
その他にも、彼が、いつから、どういう理由でタクシーの運転手になったのかということも気になった。
それから、都内の道順がおかしいのではないかと思ったり、みなとみらいで食事をして、元町でケーキを買っていたら、とても葉山まで1時間で行くことはできないだろうと突っ込みを入れたくなったのだが、こうした映画を楽しむためには、そのような、重箱の隅をつつくような野暮は慎むべきだと自らを戒めた。
リメイク
『パリタクシー』が好きだったのでリメイクのこちらも観賞。良かったです!
山田洋次監督の映画は寅さんと釣りバカ日誌を何本か観たことがあるけど、懐かしい雰囲気を感じたし、自然と温かい気持ちになるんだよな。
倍賞さんの話し方がどんどんかわいらしくなってきて、キムタクの受け答えもどんどん人間味が出てきて、1日の終わりがここまで名残惜しくなるとは思わなかった。
タクシーの運転手と乗客という関係性から、お互いを知り心が繋がっていく過程が素晴らしくて。彼女にとっての最高の一日が、彼にとっても忘れられない1日となった。まさかの結末に涙が溢れ、人生とは温かく美しいものだと感じた。今の時代にこそ観て欲しい。
今作は倍賞さんがどんどん話を展開していって、キムタクが抑えた受けの芝居をする場面が多いんだけど、なんだかそれが凄く新鮮だったな〜。キムタクが運転していない時の素の感じもまた良くて、同僚役の明石家さんまさんとの電話シーンや妻の優香さんとのシーンは少しコメディタッチでクスッと笑える。納豆混ぜてるとこ日常が垣間見えて好きでした笑
尺も103分で丁度いいし中弛みは一切なし。笑って泣けてほっこりする。オススメです。
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