TOKYOタクシーのレビュー・感想・評価
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予想できるエンディングだとしても
どこにでもありそうな、でもちょっと稀な出逢いから始まるストーリーはワクワクと同時にホッとします。
客とドライバーとして会っても、その関係性が予想外に膨らんでいったら…自分自身の似たような経験を思い起こしてメランコリックになりながら(笑)、そしてゆったり東京観光をしながら観進んでいった感覚です。
あちこちでクスクス笑えて、やっぱり最後には涙ポタポタ…山田洋次作品でのルーティン儀式に終わりました。
パリタクシー以上によかった😆
キムタクシー
原作がよかったのでキムタク主演に少し不安もあったが、なかなか悪くなかった。
話はほぼ原作通りで、高齢者施設への道程で寄り道しながらすみれの過去を振り返るもの。
歴史的な背景も少し絡むが、上手く落とし込んでた。
旦那に腹が立つのも、“制裁”を胸のすく思いで見るのもそのまんま。
道徳的にアレとはいえ、トイレ休憩で渋滞起こして悪態つくシーンがなかったのは残念。
行き先を訊く前に発車したり、上野から全然進んでなかったり、細部に瑕疵はある。
原作の雰囲気を拾いすぎていて、昭和歌謡が浮いて感じたりも。
風景の差し込みや画質の変調、警官が最後に目線を交わすところまで映すなど、つくりは非常に丁寧。
反面、ケレン味に欠けたり台詞で語らせ過ぎたり終盤が冗長になったりもした。
小切手はいくらなんでも一桁多い。
葬式に妻や娘まで連れてくのはサスガに不自然。
さんまと大竹しのぶの起用や、優香のシュークリームの食べ方などは狙い過ぎで少し冷める。
倍賞千恵子は途中もよかったが、施設に着いてからの表情が抜群で、蒼井優は20代まだいける。
キムタクもいいけど、やはり彼だとカッコよ過ぎた。
二枚目でも永瀬正敏とか、朴訥とした方向で加瀬亮とか、若いけど奥野瑛太なんかで観たい。
『侍タイムスリッパー』の山口馬木也もいいな。
どうやら自分の求めるリメイクでは、タイトルは漢字で『東京』の方が似合いそうだ。笑
原作に寄せすぎていて、「舞台を変えただけ」という印象は否めないが、単体で観たら佳作。
少なくとも劣化はしてないと感じた。
あなたも十分、安っぽいわねぇ
素敵な一日
TOKYOタクシー(映画の記憶2025/11/23)
過去ある婆さんが可愛いく見えて来る
主演でないキムタクが話題になった作品だが、大ベテラン女優倍賞千恵子との組み合わせに非常に興味を持った。
【物語】
宇佐美浩二(木村拓哉)は個人タクシーの運転手業で妻と娘の生活を支えている。幸せな家庭生活だったが家計に余裕は無く、娘の高校進学費用の捻出に頭を悩ませていた。そんなある朝運転手仲間から受けた予約の代行を急に頼まれる。 夜勤明けの浩二は断りたかったが、「遠距離だから稼げる」の言葉で引き受ける。
昼過ぎに迎車指定の場所、柴又に向かうと85歳の老女高野すみれ(倍賞千恵子)が待っていた。行先は神奈川県葉山の高齢者施設だったが、「東京は最後になるからいくつか寄ってほしい場所がある」と頼まれる。 浩二はすみれの思い出の場所に車を走らせながら、過去を語りだす彼女の言葉に耳を傾ける。すみれの過去は想像を超えて壮絶なものだった。
【感想】
木村拓哉も悪くない。悪くないが、この作品はやはり倍賞千恵子だ。
ずみれの過去はまさに想像を超えていた。倍賞千恵子というキャスティングだし、予告編の雰囲気からしても穏やかな婆さんなのかと思っていたが、彼女の語る若い時のエピソードには「ええ、マジか」と声が出そうなほどの強烈な行動が含まれ、正直たじろいだ。
そんなすみれの人生は楽しいことよりつらいことの方が多そうだった。それでも、すみれの口からこぼれ出る言葉は決して愚痴ではない。つらいことが有った後も諦めず、希望を捨てずに人生を送った証しだろうか。 そして、最後に楽しい思い出を胸に刻めたら、「幸せな人生だった」と思えるのかも知れない。そんな哀愁を味あわせてくれる。
倍賞千恵子はかつて吉永小百合と若い男性の人気を二分したとも聞く。 確かに数年前に“寅さん”の初期作を観たときは倍賞千恵子の可憐さに驚いた。 先日吉永小百合の“てっぺんの向こうにあなたがいる”を見たばかりだが、未だ美しい吉永さゆりに比べると外見では老いが目立つ倍賞千恵子。しかし、全編観終わったとき、壮絶な過去や我がままぶりを見せるすみれでありながら、すみれからにじみ出る“可愛らしさ”や“味”は倍賞千恵子ならでは。
本作は仏映画”PARIS TAXI”のリメイクと知って、早速UNEXTで観てみた。「なるほどここはこう変えたんだ」とか「なるほどパリならここか」とか興味深かった。 甲乙つけ難いが、あえて印象の違いを言うと”PARIS TAXSI”は絵作りがとても美しく、仏映画らしい抒情的空気がある。一方”TOKYOタクシー”の方が温かく、人情味溢れている感じを受けた。そこはやはり山田洋二ならではの色が出ていると思う。見比べてそれぞれの良さを味わってみることをお勧めしたい。
個人的には、”PARIS TAXI”の運転手が娘とパリの街を走った思い出を語るのだが、数年前に結婚前の娘とパリ旅行をした懐かしい思い出が映像と共にオーバーラップして心に染みた。またもう一つ思ったこととして、”PARIS TAXI”では当然ながらエッフェル塔が何度となく映るので、普通の監督なら東京版なら東京タワーとなると思うが、スカツイリーにするところは山田洋二の下町愛かなと。
作品のターゲットの中心は高齢層になろうが、思うようには行かない日々にもやもやしたり、焦ったり、鬱々としている中堅層にもお勧めしたい。
旦那様が隣で嗚咽!
「ホテルに泊まりたい!」と言うすみれさんを、毅然とした態度で葉山の高齢者施設に置いて去る姿に←「僕も、同じ態度で接するけど……あの結末は愕然とした!」と、スクリーンに引き込まれてしまった旦那様。
私自身も私生児を産み「この子の父親になりたい」と云う方と結婚しましたが…子供を虐待するので連れて出て……子供が自立したタイミングで、今の優しい旦那様と暮らさせて戴き、日々穏やかに最終章を暮らさせて戴ける幸せに感謝です。
ウーマンリブとかフェミニズムとかより、。。「女を性のはけ口とか、飯炊き女位に見る男は通用しない!」と実感する映画でした。 山田洋次監督の優しい眼差しで描かれた東京の過去と現在。沁みる映画でした。有難うございます🙇 まどか
パリよりお洒落なキムタクシー?
表題が妙なダジャレで申し訳ありません!昭和生まれなので!
原作の「パリタクシー」は、映画館で鑑賞済み、かつレビューも書いてます。映画作品自体が原作・・・っていうのも珍しい気がしますね。
今回はタクシーの運転手さんが木村拓哉さんってことですが、原作のタクシーの運ちゃんはちょっとヤサグレた感じのただのオヤジだったので、日本版はかなり見た目と態度はブラッシュアップしてスマートになっておりました。ミスキャスト感さえあるキムタクさんですが、ちょっと無愛想・・・だけど最低限のマナーや高齢者を思い遣る心のある日本のプロのタクシードライバーとしての再現度はまずまずでしょう。
また、気が強めで身綺麗な乗客のお婆さん、高野すみれは倍賞千恵子さんが演じられました。さすがの存在感と安定した演技ですね!こちらは本当に適役かと思います。
観光スポットはもちろん、ちょっと路地入ったら生活臭が漂う東京の下町情緒を味わったり、再開発で高層マンションが立ち並ぶ景色があったりと、パリのお洒落な雰囲気に負けない東京の魅力が示されたりします。同時にすみれさんから語られる過去の東京では、決して良いことばかりではなく筆舌に尽くしがたい苦悩もあった・・・というのも原作、パリタクシーと一緒で作品に深みを与えていましたね。
総じて原作の雰囲気を壊すことなく、うまく日本の風情に落とし込むことが出来ていて、大変良かったと思います。
では。
さくらじゃなくすみれ
パリタクシーのリメイクで、東京で個タクの運転手をする男が、85歳のご婦人を柴又から葉山に1日かけて送り届ける話。
これがオリジナルだったらもっと☆ブラスだけれど…。
高校受験を控えた娘が推薦を貰えそうという話しに沸き立ったけれど、急な出費にたじろぐ主人公&妻…からの仲間からの貸し切り予約の代打依頼で巻き起こって行くストーリー。
パリタクシーの東京リメイクということで、しかも主人公が木村拓哉ということで、あまり期待はせずに観賞したら、もちろん日本向けにエピソードをアレンジしているものの、日本だったらこういう話しになるかな?を上手く描いていて素晴らしい。
ダンスはエンドロールの導入でイメージ映像ぐらいになっていてちょっと残念だったけれど、無理矢理織り込むぐらいならそれも良しだし、何より心情的にも進行的にも日本が舞台な分入って気易くて、オチはわかってはいるもののしっかり胸アツ物語を堪能させてくれてとても良かった。
うるさいおばあさんのおしゃべりにうんざり
はしなかったけど、安っぽいストーリーとくっさい音楽(倍賞千恵子さんの歌は素敵)にげんなり。
上野の公園でお茶飲んで、横浜のレストランで食事して、あとは車の中で昔話を聞いてもらってただけ。とても素敵な一日だったとは思えない。もう少し笑ったり泣いたりハラハラドキドキしたりするようなエピソードがあったらよかったと思う。
小川がすみれさんと結婚したわけよりも、すみれさんがなぜ小川みたいな男と一緒になったのかがわからない。
あんなところに明石家さんまや大竹しのぶ、小林稔侍使うくらいなら、お巡りさんや施設の職員にもっと華のある人たち使ってほしかった。
それでも山田洋次監督の作品は好き。
わかってても泣ける。(泣かなかったけど)
パリ以上でも以下でもなく
パリタクシー鑑賞済の自分には結論がわかってるのでこの物語の見せ場のラストのサプライズは楽しめなかった。
いろいろ思い出したし懐かしい気持ちになった
映画館に足を運ぶ理由
全然レビューと関係ないんですけど、私は子どもが生まれてから映画館に行く回数が少なくなりました。
それまでは週一ぐらいで行ってた気がします。
本作品はソフィーとハウルの掛け合いを見たくて、ママに子どもを預けて見ました。
私は早めに席着いていたのですが、山田洋次監督とあって、見られる年齢層も高齢な気がします。
予告編始まって、薄暗い闇の中気をつけてトボトボ階段を上がる方、映画始まってもコソコソ会話をされる方、上映中美空ひばりの着メロが流れる方、そしてそれを怒鳴って注意する方、なんだか山田洋次作品の中に入った気がして、これも映画館に足を運ぶ醍醐味だなと感じましたww
重要な映画の中身ですが、先は読めてしまえど、懐かしい映画、最後は心がほっとする素敵な映画でした。
安心の山田洋次監督作品‼️
フランス映画「パリタクシー」を、山田洋次監督がキムタクと倍賞千恵子さんのコンビで東京を舞台にリメイクした作品‼️これはロードムービーですね‼️目的地へ向かう車の中でキャラたちの意外な過去が明らかになる‼️健さんの過去が明らかになり、素晴らしい感動を盛り上げてくれた「幸福の黄色いハンカチ」を思わせる‼️キムタクはともかく、倍賞さんが過去がある女というのはミスキャストというか、ちょっと合ってない気がするし、その衝撃の過去も想定内のレベルだし、キムタクの妻や娘ももうチョット人間描写にひと工夫あればさらに感動的になったと思うし、ラストのキムタクの涙もヨカッたんですけど、もうチョット余韻に浸りたい気もする・・・‼️でも相変わらず山田洋次監督の演出力は安定感があって、とても「黄色いハンカチ」はじめ、過去の名作たちには遠く及ばないけど、安心して観ていられる作品ではありますね‼️
全216件中、61~80件目を表示
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