TOKYOタクシーのレビュー・感想・評価
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キムタクに惹かれる
特にキムタクのファンではないが、彼がごく普通のタクシードライバーを演じているだけで、妙に役にはまっていると感じさせてくれる。キザなヒーローを演じている方がなんだか嫌味な感じがしてしまう。
映画の最初に100数万のお金の話題がでてくる。これが伏線になるが、実際のキムタクならそんな金額は大した金ではないだろうと想像してしまうと映画の中の彼に親近感が湧いてくる。たった1日、時間にして10数時間程またタクシーという狭い空間の中で物語は淡々と進んでいく。複雑な謎解きも痛快なアクションもなく、どこにでもありうる物語のようでありながら、現実にはこのような出会いは皆無であることが今の時代を「嫌なもの」にしているのかもしれない。乾燥気味の心を少し潤してくれる、そんな映画だと思った。
流石90歳超え監督
人情が前に出すぎた
正直に言うと、少し陳腐に感じた。
良くも悪くも予定調和に収まり、物語が安全な場所で着地してしまった印象が強い。
特に終盤の展開は予測可能で、
物語をドラマチックに締めすぎたことで、余韻が削がれてしまったように思う。
全体として、観客に語りすぎる演出や、人情や笑いを前に押し出す作りが目立ち、本来この物語が持っていたはずの静けさや、人生の割り切れなさが薄まってしまった感は否めない。
その中で、すみれ(倍賞千恵子)の存在だけは際立っていた。
語られる内容は壮絶なのに、語り口は軽やかで、品があり、どこかおしゃれでもある。
重い人生を語っているはずなのに、
観ている側は重さを押しつけられるのではなく、
静かに痛みを受け取ることができた。
一方で、木村拓哉が演じるタクシー運転手には、整いすぎているがゆえの違和感もあった。
生活に疲れ、諦めや傷を抱えた人物としては、
どうしても演出された疲れに見えてしまう場面がある。
ただ、その違和感をすべて否定するわけではない。
不器用ながら少しずつ心を開いていく過程や、家族の話を断片的に語る場面には、確かな説得力と人間的な温度があった。
人物としての変化は、丁寧に積み重ねられていたと思う。
それでもなお、すみれとの関係性に生まれるはずの
余白や緊張、人生同士が触れ合う瞬間の震えのようなものは、最後まで十分に立ち上がらなかった印象が残った。
設定や背景は理解している。
でも、その人生を本当に引き受けて観られたかと問われると自信がない。
その距離に気づけたこと自体は、この作品を観てよかった点だと思う。
だからこそ、すべてを分かりやすく回収してしまう演出には、どうしても物足りなさが残った。
もっと語られなくてもよかった。
もっと余白があってもよかった。
そう感じさせる映画だった。
涙がほろり
人のぬくもり
東京の懐かく美しい風景を背景に
過去と現在が交差していくストーリー。
派手さはないがじわじわくる温かさ。
人のぬくもりと体温が観ながら感じ取れる作品。
その辺いるタクシー運転手だけど
普通に木村拓哉さんは格好いい。
倍賞千恵子さんの力強い演技は素敵。
寒い時に観ると、より一層
ポカポカする人肌と心が感じ取れるなぁ。
高級なシニアマンション
今の大切さを教えてくれる作品
パリタクシーは観てなくて
ほとんど情報入れずに観に行った
なんとなくストーリーは想像がついていたけれど
すみれさんの最期を思うと切なかった
けれどもこの作品では
そんなに切なくも描かれてなくて
きっと最後のドライブが良きものだった
という印象で締めくくられていて
なんとなくハートウォーミングな感じに
仕上げられていた
すみれさんは人生を
精一杯悔いなく生きたから
最期もあっさり逝くことが出来たのかな…?
蚊帳の外から見ていると
本当に人はあっけなく亡くなるんだよね
疑いもせず「会える」と思っていた
そんな確約は誰にも出来ないのに…
だからこそ
今を大切にしないといけない
一緒に行った友達はいたく感動していたよ
でもさ、
あの一回の乗車で
あんなに貰えるなんて
ちょっともらい過ぎに思ってしまった私
だからかな、泣くほど感動はしなかった
どうしても『パリタクシー』と比べてしまう
ハウル&寅さんファンにはたまらんが
東京を満喫する映画!!
ステキなリメイク
「パリタクシー」は試写会で観ていたので、山田洋次監督がどう料理するかと考えていましたが、出発地が柴又という所に山田洋次監督を感じました。
ストーリーは略原作をなぞっていますが、それを日本流に変換しているのが見事!
倍賞千恵子さんもお年を召したけど、ステキな老婦人を演じられていました。
老婦人のすみれの一生は正に昭和。
北朝鮮の帰還や昔の亭主関白は当たり前。
女性に人権は低かった。
タクシードライバーのキムタクもいつものニヒルに振る舞う元アイドルのキムタクではなく、そこに居たのは「俳優・木村拓哉」。
うだつの上がらない、家族思いで、でもお金がない中年男を描いていると思いました。
原作に比べて子供の死があまり大きく描かれてないのは、それで気にならないです。
老人ホームでのすみれの我儘は日本オリジナル。
すみれはそこに自由がない事を知っていたのではないだろうか。
条件で選んだけれど、そこには魂がない事を浩二との交流で得た自由。その自由のない生活に嫌でも向かい合わなくてはいけない、それを感じてあんな我儘を言ったような気がします。
原作にもあった交通違反でパトカーに止められるエピソードはそのままに最後の伏線にしているのも良かったと思います。
よくぞフランスの「パリタクシー」を山田洋次監督流にリメイクしたステキな作品だと思いました。
人生について考えさせられる珠玉の作品
ほとんどが浩二とすみれのタクシーの中での会話ですが、倍賞千恵子さんのリアルな演技の影響か、前半から自分の目が潤んでいました。
すみれの人生は決して幸福なものでなく、独り身で心臓が悪く、おそらく死期が近いと悟っていたのでしょう。
最後に浩二と出会ったことで、人生最高に輝いているすみれを感じました。夜景も2人の心情とマッチしていて、非常に綺麗でした。
木村拓哉さんのぶっきらぼうな性格もこの映画にマッチしていたと思います。
山田洋次監督は、人間の内面の弱さを描くのが非常に上手いと思います。
想像よりドギツい過去でびっくり。でも観やすい。
昭和100年
いい世界観だが上映館でがっかり
リメイク作品なのですが、作品の舞台を東京に変えただけではない、監督の味付けがしっかりと付いていました。高齢世代の心にはサクサクと刺さりそうな作品です。良作。
「パリタクシー」みたいなタイトルだなぁ と思ったら
もろにリメイク作品でした。しかも「パリ」の監督さんが
この作品のスタッフとして参加しているという。へー。
で、監督が山田洋次監督です。
寅さんや光男出てこないかな。無理かな。
※なんてことを考えながら始まったお話の、スタート地点が
「葛飾 柴又 帝釈天前」 @∇@ あれま びっくり
山田洋次監督風の味付けへの期待感が膨らみました。
鑑賞スタートです。
◇
主人公は大きく二人。
高級老人ホームに引っ越す女性 高野すみれ(=倍賞千恵子)
彼女を乗せたタクシーの運転手 宇佐美浩二(=木村拓也)
当初の配送予定運転手がぎっくり腰で、急遽代役で迎えに行く
事になった。それだけのご縁の筈でした。
葉山までの道中、すみれが過去を振り返りながら、あちこちと
立ち寄ってほしいとリクエストを出すリクエストに応えて
あちらこちらと車を走らせる運転手の浩二。
最初は、すみれの話を聞き流し気味の浩二だったのですが
次第に、すみれに自分の家族のことも話すように。
タクシー車中での会話を交わす内に距離感が近づいていく、
すみれと浩二なのですが…。
◇
お話の骨格としてはリメイク元の展開を踏まえていました。
舞台となる都市が違うので、訪ねて回る先々は当然違います。
また、回想する過去のエピソードについても、変更されている
ものがありました。
※ 犯罪行為 火炎地獄 → 熱油地獄 (?)
息子の死 朝鮮戦争死 → バイク事故死
オリジナル版のエピソードは、日本版にはそぐわないものもあっ
たと思うので、不自然な変更とは感じなかった気がします。
◇
過去に起きた事、やってしまった事はややマイルドに。
運転手一家の家庭事情についての描写をより具体的に描写する
ことで、「TOKYO」での「戦争の傷跡」と「人の絆」を描いた
作品だったかと思います。
単にパリから東京に舞台を移しただけのリメークでは無かった
ことが、良く理解できました。
山田洋次風の味付けでした。
正直、鑑賞するか迷ったのも事実ですが
観逃さなくて良かった。鑑賞して良かった。
満足です。
◇少しの違和感と、増した納得感
ストーリーの終盤近く、バリ版には無いエピソードが追加されて
いました。(記憶違いだったらどうしましょ…)
あちらこちらと一日中東京を走り回り、最終目的地の葉山に近づく
につれ、表情が曇り始めるすみれ。
" 以前来たときは、もっと明るい場所に感じたのに… "
到着予定時刻を過ぎてから施設に到着。あとはタクシーを降りて
施設に入るだけ。…なのだが
なかなかタクシーを降りようとしない、すみれ。
" もう一晩、夕食を取ったホテルに泊まりたい "
" 明日、明るい時間になってから出直したいわ "
一日中すみれの言うままに東京を走らせ、疲れも溜まっていた浩二。
つい強い口調で咎めてしまう。あー
" 子どもみたいな我が儘を言わないで ! "
★↑このような強い口調のセリフは、パリタク版には無かった気が…
しょんぼりと、” その通りだわ " とタクシーを降り、施設の入り口に歩き
始めるすみれ。タクシー代を払っていない事に気付いて浩二に話しかけ
ルのだが、" また後日で良いから " と、浩二。
再会を約束してその日を終える。
また次の機会がある事を疑わずに、その日を終えて帰宅した浩二。
翌週、約束のとおりに妻を伴って施設を尋ねてみたのだが、
すみれは既に故人となっていて…。@△@;;
# きつい事を言われた際のすみれの心情
# 亡くなった事を知った時の浩二の心情
どちらも、想像するととてもやるせない気持ちになってしまい
この場面を観た時点では 「ここまでのやり取り必要なのか?」
との思いが拭えなかったのですが…
場面が変って、葬儀場。
行政書士の阿部(笹野高史)から帰りがけに呼び止められる浩二。
名前を確認され、預かった手紙があると言われて、事務所まで。
手渡されたのは高野すみれが生前に認めた手紙。
手紙の内容は、ほぼ「遺言書」と言えるもの。
同封されていたのは、感謝を綴った手紙と、小切手。一億円…。
# 娘さんの進学の費用に充てて欲しい
# ご家族でヨーロッパ旅行も楽しんできて
# タクシー代もここから取ってね (釣りはいらないわ~)
別れた際のゴタゴタを引きずることなく、心地よい一日を共に
過ごしてくれたタクシー運転手一家へ示した、最大の感謝。
やるせない別れをした分だけ、すみれからの好意が何倍にも
なって返ってきたような気がして、せつなさも倍増でした…。
山田洋次監督らしい演出だったような気がします。
◇そういえば
倍賞千恵子と木村拓也
組み合わせとしてピンと来るような来ないような。
何か過去の出演作で共演してたかな? などと考えている内に
「あっ」 と思い出しました。
良く良く考えたら「ハウルの動く城」で共演してましたね。
声の共演でしたけど。
※当時、60代のヒロインとして話題になりましたね。今回更新☆
◇最後に
「葛飾 柴又 帝釈天」から始まるこの作品
鑑賞中そして鑑賞後すぐには、山田洋次監督らしい着想だなぁと
シンプルに感心していたのですが、鑑賞後時間が経過してみると
" もしかして " と思う事が浮かんできました。
この作品の" 高野すみれ " の人生を通して、山田洋次監督が自身の
人生を振り返る作品にしたかったのではないかなぁ という事。
あ、もちろん的外れかも知れませんし、山田洋次監督を語れる
ほど作品を沢山観ている訳でもないので、そんな気がした
という程度の思いでしかないのですが。
作中でタクシーが通った道のりを、パンフレットで追体験して
みようと思います。どこに立ち寄ったのか、走った箇所のマップ
とか載っているといいなぁ。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
A323 閉まった自動ドア
2025年公開
本家パリタクシーに感動して
プラス山田洋次監督なので期待も高まる。
倍賞千恵子素敵にお年を召されてますね。
撮影がこんなによくスイスイと車が動ける時間帯を
確保したな、と思ったらVPですか。
まあ美しい景色を常にキープしてくれたんで
それもいいか。
それとキムタク
カッコイイ奴は妬むんだけど
平凡を見事に演じたと思う。
小林稔二にびっくりした。
「東京の日常に“関西の空気”を一瞬だけ混ぜたい」
最後まで気付かなかったけどさんまの声もイイ
優香ちゃん、めっちゃ綺麗
この人歳をとるにつれて素晴らしくなっていくね。
蒼井優ってあんなにデカかったっけ?(笑)
今年の10月に終活として東京を旅行してきたけど
皇居からスカイツリー、中華街と
なかなか思い出しをさせていただきました。
75点
鑑賞 2025年12月24日 イオンシネマ近江八幡
パンフ購入 ¥990
配給 松竹
全517件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。











