TOKYOタクシーのレビュー・感想・評価
全216件中、21~40件目を表示
えっと、20年前公開ではないよね?
レジェンド級の山田洋次監督作品。タクシーの乗客との話だけで構成される。思い出話や立ち寄ったところはロケしているが、あとは車内とそこから見える秋の紅葉の様子。
BS番組の半分ドキュメントのようなものだったら納得するかもしれない。
時々外の風景と、演出(と思われる)立ち振る舞いが山田作品のような橋田壽賀子作品のようなひと昔の雰囲気を醸し出す。
犯罪者の思い出を美化するのは全く共感できない。
しんみりとする。
倍賞千恵子と木村拓哉、ちょうどいい年頃で共演。倍賞千恵子はいいお婆さんになったし、木村拓哉も若い頃のとんでもないイケメンのトゲトゲした感じがなくなった。
最後は予定調和で終わるけど、すみれの半生は思っていたよりハード。まさか殺人未遂で刑務所に入ってたとは。社会問題を入れてくるのは山田洋次らしい。
でも一人娘の100万円の学費を出すのにあそこまで困るかなあ、と思う。個人タクシーとパートの共働きなんだから。300万円ぐらいだったら真実味が出たような気がする。
ゆっくり見て心の落ち着く映画でした。
いろんな意見があってもいいけど
この作品を酷評している人は、人生経験が未熟か、人の気持ちを理解する事に難点がある人と思います。山田組の作品としては、かなりシンプルな描写の積み重ねであり、役者の技量が溢れ出た、寅さんが好きでなくても素直に心に染み渡る秀才と思います。ドキドキ、ハラハラが全く無いのに黙ってじっとスクリーンに引き込まれました。人に「見たほうがいい」と言える一作でした。パリタクシーが原作ですが、同じ描写の「ドライブインマンハッタン」も観るとこの作品の価値が理解出来ると思います。
さよなら昭和の面影、消えゆく東京の下町
そんな下町は出てこないですが、
倍賞千恵子さんと言うことで。
最近の山田監督作品は思想が強すぎて、
本当に苦手だった。
さんま、しのぶ元夫婦コンビの電話出演や、
タクシー乗客の高齢者女性の過去が、
今回も戦争から始まり、在日、シングルマザー、DVと苦手な方向へ進むかと思いきや、
逮捕されて、刑務所‥その後の波瀾万丈な人生に魅了されていった。
予告編を見れば、その筋立てはすぐにネタバレ状態だが、まさしく壮絶な人生だ。
倍賞さんが熟練の演技で魅了する。
キムタクも今回抑えた演技。
優香さんの可愛いさもいいし、蒼井さんも安定の演技力。
東京、横浜の名所も巡り、
歳をとったせいかもしれませんが、
とてもいい作品でした。
ただ女性視線から考えると、
あんな憎んでる相手とはあの時点で行為には及ばないかなと。
これは男性脚本ならではかな?と思いました。
オリジナルの『パリタクシー』も観てみたい。
喜劇なのだ だからいいのだ(^^)
あえてあのイケメンにあのドライバー役を演じさせる山田監督の粋な面白さがあったし、その期待にちゃんとキムタクも応えてくれたと思います。
笑いあり涙ありの喜劇だから、期待した通り、最後はハッピーエンドで終わって良かった。
寅さんが始まった1969年〜。寅さんでは描かなかった(描けなかった?)、あの時代のリアルなもう一面を見せてもらえたような感じもした。
戦後80年と昭和100年を意識していたかどうかは全く定かではないのですが、両親が戦争を体験していた自分にとっては、親がどんな時代を生きていたのかを改めて知れたような感じで良かったです。
本当は満点を付けたいのですが、山田監督様と倍賞千恵子様にまだまだ頑張って欲しくて、4.5にしました。次も期待してます。
原作も寅さんも知りません
どちらかと言えば残念でした。
まず、流れとして1人の女性の人生を街を巡りながら紐解く。そしてタクシードライバーは、その人生に感化されてお互いに学びを得る。
早押しクイズが如く分かる良いストーリーです。想像できるストーリーだと上回る工夫がより必要かと思いますが、そうでなかった。
悪かった点は主に2つ。
1つ目は描写に葛藤と正当性少ないこと。大罪を犯す時と大金を受け取る時。
大罪を犯す時に他の方法があったのでは、と思う描写でした(正当性のある犯罪があるとは言いませんが、大なり小なりがあると思います。)
また、大金を受け取る際も葛藤なしに、関係値もあれだけで即座に受け取ると見える描写はどうかと。
2つ目に2人の人生の交わり方が薄かったこと。
タクシードライバー側が「妻を大切に(元々劣悪な関係じゃない)」
「お金を気にするな(結局最後貰ったのでペケ)」
「人を突き放すな(施設にあまりにドタキャン遅刻で迷惑だし、キムタクも言ってるけど色つけて次の日でも無理にでも呼べば良かった)」
と、交わり方が薄く感じてしまいました。これも無理に上げた感じで、交わりは副次物のように感じられました。
良かった点は、正にそれ以外です。この悪かった点を除けば、演技力や大まかな流れで、3丁目の夕日ぐらいの最高の作品になったと思います。
悪かった点を除くだけでそこまでの可能性を感じさせられる作品は少ないと思います。
よくあるお伽話だけど
フランス映画『パリタクシー』の翻案。
オリジナル未見。
山田洋次監督作を劇場で鑑賞するのは、くしくも前回木村拓哉と組んだ『武士の一分』以来。抜群の安定感で観せてくれる。
木村拓哉演じるタクシードライバー、倍賞千恵子演じる老婦人、彼、彼女が如何なる生活環境にあるか。そのファーストショットで観客は基本情報を得られる。
これが映画だ。
軽妙洒脱、軽やかに物語を語っていく。
御年94才とは思えない。
重く暗い老婦人の過去も倍賞千恵子の演技力があって、観客を離さずこの人物に寄り添わせてくれる。
木村拓哉も生活感をまとう役柄を演じきったのもいい。キチンと年齢を重ねてきたということだろう。
使い古されたお伽話だけど、人生なんて想いと裏腹なすれ違いばかりだよとつぶやく。
すこし意地悪だけど、座席に身を包まれ至福の時間を過ごせた。
独りよがりの作品が散見されるいま、名匠が映画の基本を世に示してくれた逸品である。
オリジナル版と比較するのは無理があるかも?!
今日夫婦で観た「TOKYOタクシー」は上手く日本版にアレンジしてありましたね。
さすがに脚本の出来はよくタクシー内の会話もスムーズに進行してました。
特にオリジナル版にはないちょこっとした仕草でその役柄を表すところなんて
流石ですよ!例えば奥さんの鼻についてしまったホイップクリームをキムタクが微笑ましくとるところとか、奥さんの可愛さが見てるだけで理解できる!
山田組の色んな役者さんがちょい役で出ていたけれど、小林稔侍があんなに老けてしまうとは!!
ケーキのキャンドルを吹き消す音しか聞こえなかったのが残念!
何か一言でもいいから(例えば「施設に入らなくてもこんなに家族が見守ってくれるのが嬉しいなぁ!」とか)セリフを喋らせて欲しかったなあ!さんまもしのぶも電話の声だけでも出演してるくらいなんだから!
好きだった「全ては君に逢えたから」では賠償千恵子と共演で渋いカッコ良さに憧れたものだけど。
みんな歳とっていくんだよなあ!(自分もそうなのか!!)
オリジナル版と比較するのはやはり背景や設定に違いがあるからやめるべきかも?!
でも柴又から出発したタクシーが言問橋の後で雷門に寄るのはわかるけど、その後浅草橋のガードをくぐって人形の久月本店の前をまた浅草方面に向かってるなんて!タクシーの外を流れる背景は仕事で回ってた場所なのでほとんど何処を走ってるのか一目瞭然
だったからちょっと方向がおかしいのでは?思いながらの東京巡りでしたね。
特に上野不忍池の後に渋谷に向かってから東京駅に戻って東京タワーから新宿に行くなんて!??
渋谷に行くくらいならあのおばさまなら銀座に絶対立ち寄るはずなのに!(笑)
とまあ粗探ししながらの鑑賞で泣けることはなかったけれどこの話に初めて触れる人には感動物だとは思いますよ!
賠償のセリフで一番印象に残ったのは「あの時代DVなんてなかったからねえ」という部分!
そう言えば自分も子供の頃は親父に何度もぶん殴られるのが当たり前の時代だったから!
あっ、手紙と共に添えられていた小切手の金額がはっきり見えなかったのだけれどあれは1000万円ではなく一億だったような?!
現実との乖離
山田洋次監督作品で一世風靡した
渥美清さん高倉健さん亡き今、過去作品の誼で木村拓哉さんを自らご指名したとのこと。
海外作品の原作があり創造性はなく、観賞後に賛否があるストーリーに思います。
疑問は役柄がタクシー運転手
乗車客、ましてお年寄りの女性を安全で無事に目的地に送る職務。
前後左右に気配りが鉄則、話を聞きながら思考運転は前方不注意事故の可能性があります。
記憶にある人もいるのでは…。
独居生活老人は年々増える傾向
老人ホームで終活を送れる恵まれた人は極僅かです。
物騒な今の世の中に、初対面のようなタクシー運転手に身上を吐露し、お茶を飲んだり食事までして終の棲家に送り届けて貰うことの現実との乖離
同年代の1人暮らし女性が観賞後に同じように憧れ、妄想する可能性を懸念。
タクシー運転手さんは誰でも優しく、どんな話も聞いてくれると勘違いしかねません。
感想は皆さんそれぞれ
金銭に不自由無く老後の生活設計が安定している人は物語として楽しめるのでは
山田洋次監督は自画自賛して、常に出演俳優を誉め称え、長年君臨された巨匠監督。
これからの日本映画界の発展を願うなら
木村拓哉さんの知名度に頼らず、将来有望の役者さん起用で、ご自分の実力と存在感を示され
媒体業界の忖度の無い映画制作を願います。
山田洋次+倍賞千恵子でロードムービー
祝日にイオンシネマで
予告編の八味地黄丸でひと笑いした
山田洋次+倍賞千恵子でロードムービー
フランスのヒット作を下敷きにしていると
よくないわけがない 泣くために観よう
キムタクもついに山田洋次作品かなんて思ったら
武士の一分というのがあったと
あぁそうか 観ていない
最初の配役テロップで蒼井優と…
結論 ほぼ主役だった
と 迫田孝也 わりと好きな俳優
今回はひどい目に遭ったな
でっちあげでもかなりな役どころだった
極めて個人的なのだが
あぁこうじさん…次男ね というセリフには
笑ってしまった
優香の役の台詞まわしはがいかにも山田洋次だった
ありそうだが 実はちょっと現実と遊離している
笹野高史のちょっとした立ち回りの昭和感とかも
キムタクが納豆をかき混ぜながら
娘の推薦入学を喜んだり
高校の入学金とか授業料に悩むところ 絶妙にいい
柴又スタートだというので
ストーリーはさくらの老後を想像していたのだが
全然違った かなりハード
少し前に観た吉永小百合のこんにちは母さんと
重なるところも複数
・東京大空襲の描写(絵が出てくる)
・教会
・昔の恋バナをあけすけに語る
一応東京に住んでいた身からすると
出てくる名所の順番で ん?というところが
渋谷と新宿の順番が違うのでは
渋谷で道玄坂を上っていたような
そしたら246に入ってあとは西に向かうのでは
なんて考えられたのも楽しかった
横浜のレストランはニューグランドだろうか
小林稔侍がチョイと 前田吟も出てほしかったな
あ さんましのぶも仲良く(?)共演してたな
あとマキタスポーツも出ていて嬉しかった
ラストはまぁファンタジーということでよし!
原案のパリタクシーも観てみたいと思った
(帰りにレンタル屋に寄るも見つけられず)
昨日昼のキムタクのラジオに倍賞千恵子が出ていて
踏切一時停止シーンのエピソードを語っていた
帰りに本屋でキネ旬特別号を立ち読みしたら
やっぱりその部分に触れていて
倍賞の父親が秋田出身だと知る 嬉し
ということはミツコも…
あと監督はキムタクと高倉健を重ねていたと
二人ともデニムの上下だったと
そういえば幸せの黄色いハンカチもロードムービー
主人公の過去… 倍賞千恵子だし
終了後まだ10時半
ちょいとイオンをぶらついて
あとはいつもの公園で缶ビール2本と自作弁当
公園飲みは今年最後かな…
本日もいい休日だった Gジャン買おうかな
美しい映画
見終わったあと、とてもやさしい気持ちになりました
物語の中に、いわゆる「サービス付き高齢者向け住宅」が出てくる。すべてがそうだというわけではないけれど、サービスより“管理”が優先される所もあるやに聞く。この作品の中で、すみれさん(倍賞千恵子)が目的にしている施設は、なんとなくそんな雰囲気をにおわせている。
それから、個人タクシー運転手の浩二(木村拓哉)の家庭の事情が、まさにリアル。そこそこ暮らしていけてはいるものの、いざ娘の夢を叶えてやろうとしたとき、お金がない。その惨めさや、現実逃避したい気持ちがひしひしと伝わる。
台詞回しや演技に嘘くささが残るけれど、タクシーの中でかなりディープな身の上話を始めるという設定がそもそも嘘くさいので、まあそこは許せるとして。
人生はいつも時代とともにあったし、時代は一人一人の人生とともにあったのだなあという、ごくごく当たり前のことに気づかされた作品でありました。
お年寄りは大切にしなきゃなあと思いましたが、若い人には伝わりにくいかも。
そういえば、タクシーの中のシーンって、どうやって撮影したんだろう。昔みたいに、止まってる車内で、背景に流れる景色を映写するって感じでもなかったし、CGの嘘くささもなかったし…。
たぶん撮影用の特殊な車両を使ったんだろうな。キムタクは本当に運転しているんじゃなく、牽引された特殊車両の動きに合わせて演技していただけなのではないだろうか。
そこらあたりの種明かしを楽しみに待ちたい。
観て幸せになる作品じゃないと映画を撮る意味がない、と言うが。
「観て幸せになる作品じゃないと映画を撮る意味がない」という趣旨のことを主張する、山田洋次監督の作品。
2022年仏公開の「パリ・タクシー」の舞台を、パリから東京に持ってきたリメイク。
人生の終末期を迎えた高齢女性すみれを倍賞千恵子、タクシードライバー(浩二)は木村拓哉が演じる。
葛飾柴又に、タクシー運転手が突然代わって、すみれを迎えに行った浩二は、経済的に少し困っていて(娘の学費がきついなど)、一見愛想が良くないが根は人情味あふれる人で
高齢女性すみれの思い出の場所を、都内⇒横浜⇒葉山 と巡っていくうちに
とんでもない思い出話にだんだん共感し、引き込まれていく。
すみれが幼い頃の言問橋の思い出を語るところは、自分もまだ生まれてないので
まさか言問橋で戦時中大悲劇の起こったことは知らなかった。
20歳になったすみれは、
在日朝鮮人と恋に落ち、でも男が朝鮮建国のために国に帰ってしまい、
その時おなかの中には男の子がいて、
生んでしばらくお母さんと育てていたが、やがて小川という男と再び恋に落ち、
小川は最初は「子供も自分の子として面倒を見る」と言っていて結婚したが、
次第にDVが激しくなっていき、ある時子供にも大きなアザを見つけると
もう我慢できず、小川の局所をやけどさせ男性機能を失わせてしまい
懲役9年の判決を受ける(育てていた男の子はその間に交通事故で死ぬ)。
現在の話に戻って、
横浜では美味しいというシュークリームを買い、
その頃にはもう打ち解けていたので、横浜のホテルで素敵なディナーを浩二とすみれが一緒にとる。
そして葉山の老人施設に遅れて到着し、おばあさんのすみれが
「暗くて今ここに入りたくない。さっきの横浜のホテルに泊まる」と駄々をこねるが
浩二は「それはできない」と常識的なことを言って、
ふたりを自動ドアが隔ててもう入れなくなってしまうが、これが最後の別れとなる。
一週間後に、未払いだったタクシー代の徴収と、浩二の奥さんにもすみれに会わせるために
奥さんと一緒に老人施設を訪れるが、その時にはすみれは心臓発作で死んでしまっており、もうこの世にはいない。
驚く浩二たちの前に、司法書士阿部(=笹野高史)が現れ、遺書を預かっているという。
遺書を読むと続きで小切手も入っていて、1000万円と額が書いてあって学費問題もクリアーで、ハッピー(?)エンドという話だった。
一応幸せを感じる映画だが、もうちょっと本当に幸せを感じたかったので、3.5点。
ちょっとおとぎ話感が強すぎかな?
笹野高史は昔から山田組と言っていい存在で(人を寄せ付けなかった渥美清と話ができた貴重な存在)、大河ドラマでは豊臣秀吉を演じ多方面で大活躍し(今年だけでも「ババンババンバンバンパイア」とか「港のひかり」など)、「どんな役にもカッコよさがある」ことを物事に取り組む姿勢としており台詞の裏に隠された役の深みを知るために台本の余白部分には担当役の履歴書を自分なりに書き込んでいるとの話通り、
いつ見ても安定感のある、でも意表を突いた演技をしている。もっともっと見たい俳優さんだ。
[パリタクシー]を観ていない人にとってはある程度の感動モノでしょう...
いろいろと考えさせられる映画 世代的には私の母と同じくらい。 昔の...
一緒に観光している気分で…
東京観光
全216件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。




