TOKYOタクシーのレビュー・感想・評価
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小切手10億円ならアラウレシ 、倍賞さん愛燦燦が聴きたくなったけどどこ探しても見つかんないんよ
劇中流れた歌 ウマい、これ美空か、と思ってエンドロール 倍賞さんの歌だとわかった。
他の曲も聴きたくなって帰りの電車で倍賞さんのspotify した。
ぜひ愛燦燦も歌ってほしい。しかし ないのよこれが。
丸の内ピカデリー 前日 夕方ネット予約したら なんと空席100%!!
もしかして私ひとりで 劇場 貸し切りかぁー?!
どしたの キムタク〜
どした松竹〜
土曜 当日 まばらながらもジェネレーション高めの観客がほんの数名いたのでちょっと安心。
現実離れしたお話しだったけど
倍賞さん実年齢の85って語っており そこリアル。
キムタクシーのようなタクシー運ちゃん Tokyoで会った事まったく ないよ、。夢だね。
小切手は1億円 。今の時代なら10億ほしいところでした!!
舞台となった「葉山うみのホテルサービスレジデンス」月 25万くらいで以外と安い
そんなもんだから入居1週間以内で退室しても入居一時金も20万くらいは返金されるんだろう、 保証人の弁護士さんに。
映画では ここのスタッフ感じ悪って、 なってて
ロケーションの宣伝にはなっても 逆効果になってしまいそう。って余計な心配してるワケ。
心優しくなる映画
山田監督が描いた「日本の戦後史」
原作のパリタクシーは未鑑賞です。
山田洋次監督、倍賞千恵子・木村拓哉の共演に惹かれ鑑賞しました。
昭和100年の節目の年に山田監督の昭和へのレクイエムあるいはノスタルジーを
感じられて、しみじみしました。
倍賞演じる高野すみれの波乱万丈の人生にも引き込まれました。
この映画は、評論家の町山智浩氏が指摘するようにまさに山田監督が描いた「日本の戦後史」です。在日朝鮮人の帰還事業、夫の妻や子供への暴力、男尊女卑の風潮等々。そして、現代の庶民の苦しい生活と老いへの向き合い方にも焦点を当てています。個人的には、東京大空襲への言及に山田監督の反戦への強い思いを感じましたし、すみれの在日朝鮮人との恋愛、不忍池における仲睦まじい中国人親子の描写など所々に多様性を重んじる山田イズムが感じられて良かったです。結末は何となく想像できましたが、ファンタジーですね。久々に余韻に浸れる映画でした。
女もつらいんだわ
寅さん世代ではありませんがハウルの動く城が好きなので観ました。
終始ほのぼのを想像してましたがすみれさんの人生が思いの外波乱万丈でハラハラしたので、
それも込みで楽しめました。
明石家さんまと大竹しのぶが声の出演してたところと倍賞さんが教会のところで
「南無阿弥陀仏…あっ間違えた」ってとこでクスクス笑いが起こってました。
最後、死エンドとは思ってなかったのでショックでしたが、
そのあとの「奇跡」は想像こそできたものの演出がとてもよかったので泣けました。
俳優さんみんな演技が良かったのですが蒼井優さん迫田孝也さんが素晴らしかったです。
お二人共こういう役やらせたら右に出る者はいないんじゃないかな?
蒼井優さん昭和の衣装もすごく似合ってました。
監督が倍賞さんに注いできた愛情を撮り方や歌で感じることができました。
若い人にも観て欲しい。
ヒットと聞いて、自分のことのように嬉しくなった作品の1つです。
ただ…一人息子を持つ母として苦しくなるシーンが所々あったので★は1つ減らしました笑
「ドライバーと乗客」映画としてももちろん楽しいんだけど、山田洋次、倍賞千恵子の映画人としての(とりあえずの)集大成としても感慨深く観ることができる一作
個人タクシーの運転手、宇佐美(木村拓哉)がまず向かう先が「葛飾柴又」というところからして既に、本作が山田洋次監督のこれまでの経歴を振り返る意図を込めた作品であることが分かります。
作中にちりばめられた無数の山田作品要素を見つける、というファンならではの楽しみももちろん本作の楽しみ方の一つなのですが、じゃあ山田監督ファンじゃないと楽しめないのか、というと決してそのようなことはなく、さすがの名人芸でこれまで山田監督作品に触れたことのない人でも十分深い鑑賞感を与えてくれます。
ドライバーと乗客として出会った者同士が移動を通じて交流していくという物語も、『ドライビング Miss デイジー』(1989)や『グリーンブック』(2018)、あるいは『ドライブ・マイ・カー』(2021)を彷彿とさせ、そうした作品の類型として本作を観ることももちろん可能です。ただ本作は、それよりも何よりも、本作は山田監督の『幸せの黄色いハンカチ』(1977)を連想させる要素が多く、物語全体が山田監督による、かつて自分が手掛けた作品への自己言及であるという見方できそうです。
すみれ(倍賞千恵子)が宇佐美と共に巡る道筋は、山田監督と彼女の映画人としての足跡をたどる旅でもあるし、女性の視点から見た戦中戦後日本史、という側面もあります。道中で明かされるすみれのある過去が、物語の大きな転換点となっており、そこから作品の調子がやや変化していくのですが、それでもすみれ、という人物の人間味が損なわれないのは、やはり倍賞千恵子立ち振る舞いや柔らかでユーモラスさを失わない口調によるものでしょう。
結末は、生活に追われる現代日本の大人たちが見る夢の実現として、ちょっと甘いかも、と思わなくもないけど、それよりも山田監督と倍賞千恵子がこの先も映画界をけん引していくであろう木村拓哉に「何か」を託した場面として、象徴的かつ感慨深いものがありました。
特に序盤の描写は、山田洋次監督の戦争体験、そしてインタビューや作品を通じて監督が戦争についてこれまで語ってきたことと強く結びついていますが、梯久美子著『昭和二十年夏、子供たちが見た戦争』[2013 角川文庫]に収録の山田監督の証言を一読すると、さらに監督のメッセージが明瞭に伝わってくるかもしれません。『幸せの黄色いハンカチ』(1977)や『男はつらいよ』シリーズなど、本作と関連の深い作品と併せておすすめ!
やっぱり、こういう"終わり方"が好きだ
日本リメイクの良し悪し
舞台設定は東京に変わり、役者に合わせて役柄が変わってはいるものの、全体的には、ほぼ原作の「パリタクシー」まんまだったのが意外。
御歳94歳の山田洋次監督が見た東京の昭和100年史を目指したのだろうか?
ここからは、原作「パリタクシー」と比較して。
主人公の運転手。ちょい悪オヤジからキムタクへと変わった為、よく言えばスマート、悪く言えば味のないキャラクターになった。ちょっとイラちな部分のあった原作の方が、まるで家族の様になった雰囲気があった為、ラストへの説得力にも繋がっていた。
お客の老女、原作の92歳から85歳への変化は倍賞さんの年齢に合わせたものか?
暴力シーンが薄まっていたり、交通ルールに関する点は邦画のロードショーの限界か?
彼女の息子の死因が原作から変わっているのは、それに見合う日本の歴史上の出来事が難しかったか?しかし、かなり薄味になった事も事実。
ラスト近く、原作から変更していたと思うシチュエーション、「こんな所で終わりにしたくない、今夜はホテルで泊まりたい」という部分、山田監督がもし最後を迎えるなら、やはり人の営みを感じる街なかで、と考えられたのか、そんな思いが垣間見える気がするとともに、日本の老人ホームの住宅事情問題も見えて、この歳になると考えさせられる。
また、運転手の奥さんが圧倒的に原作の方が良い人に思えるのは、日本の教育問題も炙り出しているのか?
町山さんの配信を見て追記。
成程、戦後日本の憧れが下町を出て団地に住む事。
その姿を描いたのが山田洋次監督倍賞千恵子主演「下町の太陽」。
しかし、その団地も今や跡形もない。
そして、下町に縛り付けられたのが、寅さんシリーズ。
そのどちらもが行き着く所が、今回の老人ホーム。昼間は綺麗だが、夜は静かで不気味で淋しい。
成程、面白い。
#TOKYOタクシー
#パリタクシー
#山田洋次 監督
和風リメイクにした点は理解するものの(ネタバレがあるので注意)
今年196本目(合計1,737本目/今月(2025年11月度)1本目)。
この作品はもともと、コロナ事情のもとで放映された「パリタクシー」のリメイク版といえ、展開がやや異なる部分はありますが、リメイク作品にあたるので、展開に似た部分があります。
一方で、日本に環境をうつしたため、タクシー業界においてフランスと日本の法規制が異なる点の配慮がなかったり、この映画でテーマになる「帰国事業」についての扱いが雑であるなど(特に、帰国事業については現在も進行中の事案であり(後述)、あえて帰国事業という設定にする必要があったのかとは思える)、ややこう、配慮が足りないなというイメージです。
採点はかなりきつくしています。
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(減点2.0/道路運送法に対する配慮が足りない)
この点、(個人)タクシーの許認可業務に行政書士はかかわるので、ある程度の知識があると、ちょっとどうなのかなという気がします。
つまり、道路運送法は
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第二十八条 一般旅客自動車運送事業者の事業用自動車を利用する旅客は(途中略)又は走行中の自動車内でみだりに自動車の運転者に話しかけ、その他国土交通省令で定める行為をしてはならない。
第百四条 次の各号のいずれかに該当する者は、二十万円以下の罰金に処する。
三 第二十八条第一項(途中略)の規定に違反した者
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…とあるので、お客さんがみだりに話しかける行為は法律上アウトで、罰金刑もつきます。これは、タクシーやバスほかで運転手が気が散らかって交通事故を起こすことを未然に防止する意味において強行規定であるためです。
このことについて配慮が足りないのは、日本とフランスのタクシーに対する法律の事情を配慮していないのでは…と思います。
(減点0.5/遺言書に対する配慮が足りない)
たとえ司法書士事務所であっても、(封のある)遺言書を家裁の検認を経ずにあけると法に触れます。
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(民法)
(遺言書の検認)
第千四条 遺言書の保管者は、相続の開始を知った後、遅滞なく、これを家庭裁判所に提出して、その検認を請求しなければならない。遺言書の保管者がない場合において、相続人が遺言書を発見した後も、同様とする。
3 封印のある遺言書は、家庭裁判所において相続人又はその代理人の立会いがなければ、開封することができない。
(過料)
第千五条 前条の規定により遺言書を提出することを怠り、その検認を経ないで遺言を執行し、又は家庭裁判所外においてその開封をした者は、五万円以下の過料に処する。
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したがって、本来は家裁が描かれるべきところが抜けているのであって、この部分の配慮は欲しかったです(ただし、この規定に違反しても、内容を改ざんなどしない限り、単に処罰されるだけで、遺言の内容自体が無効になるのではない、というのが判例)。
(減点0.5/「帰国事業」に対する配慮が足りない)
この点は長くなるので、後述します。
(減点0.2/心裡留保の善意の第三者の保護要件)
心裡留保において、本人は(意思表示の真偽につき)善意の第三者に対抗できません。
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(減点なし/参考/いわゆる「帰国事業」について)
日本において、いわゆる「帰国事業」が大々的に行われたことは事実の通りですが、1990年頃まではソ連・中国の援助を受けていた北朝鮮のほうが国力が明らかに高く、韓国に帰るという方は稀なケースで、その中で行われた事業にあたります(現在では下記のように、北朝鮮における人権侵害が明確になったため、いわゆる漂流で来た方については、韓国に戻す扱いにしています)。
しかし、実際に楽園とうたわれた北朝鮮がそうではなかったことはご存じの通りで、この帰国事業により多くの人が「人質」に取られたため、その後のいわゆる拉致問題について対応が困難になり、また、この拉致問題については、この帰国事業がそれを引き起こした(フェリーの行き来について、当時はチェックがあいまいだったため、(暗号表を持った)スパイが多数やってきたとされます(このことを「土台人」といいます)。このように、帰国事業はいわゆる拉致問題を引き起こす「日本側のスパイを送り込んだ」ことも絡んで、現在進行中の事案でもあります。
また、この帰国事業があまりにもずさんであったため、被害者が国を訴えた裁判においても、民法の時効を理由に棄却した判例はあるものの、最近になって(令和5年)、「北朝鮮における人権侵害は日々日々行われているのだから、時効の起算点は毎日であり、終了という概念が存在しないため、時効を主張する国の見解が妥当しない」という判例(高裁判例。地裁に差し戻し)もあります(この考え方を「継続的不法行為」といいます)。
このように、帰国事業に関する色々なことは現在進行中であり(上記の地裁差戻も現在進行中の事案)、特に被害者が現在進行中に存在する中で、適当な描写のみで出すのは、それもそれでどうなのか、という気がします(他の事項ではダメだったのか、という気がする)。
山田洋次監督による見事に日本風
パリタクシーのリメイク版となれば、絶対見なきゃと楽しみにしていました。
しかも、キムタクと倍賞千恵子さんじゃあ、絶対パリタクシーよりカッコいいの期待。
ちなみにパリタクシーは泣きましたね。
レビューの星4.5にしました。
更に、山田洋次監督となれば、見る前から星5の期待
予想通り、迷わず星5!
フランス映画を日本映画にリメイクするなんて、山田洋次監督ならではでしょう!
なるほど、パリタクシーをこんな風に演出するんだ!って、日本を上手に演出してくださって、山田監督に感謝です。
夜見たのですが、今日はいい夢見れそうです^_^
いや、しかし山田洋次作品は、「こんにちは、母さん」が最後だと言われてましたが、この作品が最後の方がいい!
いや、もう一作見たい!
いつまでもお元気で!
ハウルの動く城コンビ再結成だ〜
キムタクの格好良さに気づいた
特に思い入れなく時間合わせのために鑑賞。観たい映画が重なる時期となくなる時期があるが、今は閑散期、、
すごく良かった。
スミレおばあちゃんがとにかくキュート、道すがら語られる過去は思った以上にヘヴィなのだけど、それもまあ人生の味じゃないと思えるほどキュートだった。現代軸の倍賞千恵子さんも過去軸の蒼井優さんもとにかくキレイで可愛くてほっておけない系女子だった。
実は木村拓哉さんの映画だからと観る予定がなかったのだが(過去のドラマはどれも木村拓哉さんにしか見えずあまりよい印象なし)、年下男子があの格好良さならときめいてしまう気持ちがわかる。倍賞千恵子さんと並ぶことで木村拓哉さんの上っ面だけでない格好良さが引き立っていたと思う。
話の中では色々大変なこともあったりなのだが、全体として明るい。もう一回観てもいいなと思う好きな雰囲気の映画だった。
タクシーの窓越しの東京・横浜の風景もよかった。ベイブリッジでの木村拓哉さんのセリフで1番心が揺れた。
人間何をして生きるか、でなくどうやって生きるかが大事だよな、と思いながら席を立った。
レビューから外れるが、スミレおばあちゃんが歩く姿で誰かを思い出すなと思っていてら「ハウルの動く城」のソフイおばあちゃん。そのまんまだった、ハウルと腕組んで歩く姿が観れて幸せ。
皆さんのレビューを読んで追記。
山田洋次らしからぬオシャレな雰囲気と思ったらフランス映画の元ネタがあると!絶対観よう。
とても素敵な出会いだから
山田洋次監督。御年94歳、91本目の作品。
子供の頃から映画作ってんのかい!…とさえ思う本数と変わらぬペースと精力さには頭が下がるより恐れ入る。
番宣なんかでTVに出てもしっかりとした言動。映画を作り続けているから衰えないんだね。骨の髄まで映画人。
日本と日本人の心、安定の人情作風を保ち続けているが、今回は豪勢。
山田洋次×倍賞千恵子×木村拓哉…!
寅さん、『武士の一分』、『ハウルの動く城』…。各々が組んだ事のある気心知れた関係性。
そんなビッグトリオで贈る最新作は…
中年タクシー運転手が一人の老女客を乗せる。
自宅を引き払って高齢者施設に向かう前に、思い出の場所巡りをしたいと。
お喋りな老女に当初はうんざりしていたが、次第に交流を深めていく。
タクシー運転手も人生の悩みを抱えていたが、老女も壮絶な人生を歩んでいた…。
2023年に日本でもスマッシュヒットしたフランス映画『パリタクシー』。
その年のベストの一つにも選び、是非この日本版にも乗車してみたいなぁ…と思っていたら、本当に日本リメイク。しかも、この豪華トリオで。
そもそもが邦画にも通じる人情ストーリーなので、フランスから日本へ“改造”しても何ら違和感ナシ。
それでいて、しっかりと山田作品にもなっている。
すみれと浩二の出会いが一期一会だったように、山田洋次と『パリタクシー』の出会いも一期一会だった。
乗せたのは葛飾柴又。帝釈天前。
山田作品でここと言ったら、もう!
何だか故郷でもないのに懐かしさが込み上げてきた。ついつい人ごみの中にあの四角い顔や帝釈天に源ちゃんを探しちゃったよ。あの曲も聞こえてきそうだった。
ファンにとっても山田洋次監督にとっても柴又は“聖地”。柴又にはずっと、寅さんの温もりが在り続けている。
倍賞千恵子が自宅から出てくるシーンなんて“諏訪家”と思った。名前は“さくら”から“すみれ”へ。美しい花の名前は同じだ。
浩二が妻と電話で会話。「女の人? 綺麗?」「綺麗だよ」。仰る通り! さくらの頃から倍賞さんのお美しさは変わらない。
薔薇のように上品だけど、チクチク刺がある。
浩二も当初は面倒そう。まあ、無理もないわな。勝手に一人でお喋り。パリでタクシーに乗った時も思ったけど、ばあさんの初恋の話なんぞ聞きたかねぇよ。
浩二の無愛想はプライベートの悩み事もあって。パリのシャルルは一日の仕事の忙しさで家族とぎくしゃくだったが、こちらはお金。
私立の音大に推薦で決まった娘の学費。娘の為に何とかしてやりたいけど、今の貯金じゃどうしようもない金額。
その他、家や車検でどうして?…ってくらい出費がかさむ。くたくたになって家に帰っても、妻はお金の話ばかり。妻は断腸の思いで信州の実家を売りに出すとまで。
唯一の家族旅行は妻の故郷の信州。思い出がある家を手離したくはないが…、そうも言ってられない。
俺が何とかする…と言ったけど、気が休まらない。
せめてその足しに。葛飾柴又から神奈川の葉山までの長距離移動。
稼ぎの為にお喋りやわがままに付き合う。…と思っていたけど、東京の思い出の場所巡りしたいなんて言い出したから!
葛飾柴又~浅草~スカイツリー~東京タワー~秋葉原…。東京各所から、ちょっと先に行ってしまうが夜の横浜。
各所の映像が本当に美しい。元がフランス映画だからかお洒落な雰囲気さえ感じた。
今年結局行けなかった東京旅行。一時でもそんな気分に浸らせてくれた。
すみれの若い頃と今とじゃ東京は別の町ってくらい大きく変わった。
東京も色々あった。85歳のすみれは戦争体験者。
まだ5歳だったが、はっきり覚えている。
東京大空襲。町が火に包まれ、逃げようとした人々で密集した言問橋。そこでお父ちゃんが…。
戦後80年。山田洋次は本作でも戦争の悲劇を伝える。
東京も色々あったように、すみれの人生も想像以上のものだった…。
若い頃のすみれも魅力的だった。恋もたくさんしてきた。
忘れられないのは、初恋相手の在日朝鮮人男性。
彼との短い日々は幸せだった。結ばれなかった。北朝鮮へ帰還。つまり、それは…。
しかし、遺したものが。彼との間に育まれた“生命”。
男の子を出産。勇と名付け、母が営む食堂を手伝いながら、育てる。
すみれはまた新たに恋をする。結婚したその相手・小川は真面目な男性かと思ったが…。
小川の亭主関白さが徐々に。暴力も振るう。自分だけだったら堪えていたが、暴力は勇にまで…。
許せないすみれは、睡眠薬で小川を寝かし、熱湯を小川のアソコに…!
フランス版を踏襲しているが、家庭内暴力や強引な濡れ場など山田洋次作品にしては珍しい。暗い映像もあって、一瞬これが山田作品である事を忘れたほど。
半世紀前、フランスも日本も男尊女卑や家庭内暴力は同じだった。
日本女性の美しさだけじゃなく、これまでにも女性の自立や芯の強さを描いてきた山田作品。
それを体現した近年の常連・蒼井優がさすがに巧い。(ついでに迫田サンの憎たらしさも!)
絶対に実現しては欲しくないけど、もし寅さんがリメイクされたら、さくら役は是非蒼井優で! それくらい、今=倍賞千恵子、昔=蒼井優のキャスティングもしっくり来た。
すみれは殺人未遂で有罪。懲役9年。
その間、勇が事故で…。
何て受難ばかりの人生…。死んでしまおうと思った事もあった。
しかし死んでしまったら、その後の人生やこの出会いもなかった。
ネイルに目を付け、それを学ぶ為に単身アメリカへ。ノウハウを身に付け帰国し、ネイル業で大成功。
実はお金持ちマダムのすみれ。まあ、身に付けてるものを見れば分かるけど。
谷あり山あり、服役から大成功。凄い人生…!
二生分のようなすみれの人生だけど、本人は心の底から幸せだったのか…?
息子の事もあったし、あれ以来お一人様のようだし…。
そんな時、この無愛想なタクシー運転手との出会い…。
最初は面倒臭ェって感じや話も上の空だったけど、いつしかすみれの話に聞く耳を立てる。
我々もこのタクシーの“3人目の乗客”として聞き入っていた。
浩二も次第に笑顔を見せるようになる。
ちょっとした毒舌、何気ないやり取り、ナチュラルな掛け合い…。倍賞千恵子とキムタクのケミストリー!
すみれから話で色々受けた浩二が今度はすみれにお返し。
二人でディナー、腕を組んで夜の街を歩く…いや、はっきりデート。嬉しそうなすみれに対し、ちょっと照れ臭そうな浩二が二人の性格や関係性を表している。
“無愛想”から“紳士”へ。倍賞千恵子をエスコートするキムタクは、まんまリアル・ハウル!
いつものキムタク・オーラは抑え、名匠と名女優の下で、初めてとも言える受け身の平凡な中年男を演じたキムタクが実にいい。
仕事くたくたで帰ってきて、ソファでくつろぐ姿には序盤こそ違和感あったけど、段々それも薄れて馴染んでくる。
娘に優しい父親、口では素っ気ない事言うけど奥さんを大事にする夫、ファミリーマンの姿は素…?
それでいてしっかりスター性や魅力も。ラストシーンの涙が美しい。この為のキャスティングだったんだと。
思ってた以上にフランス版を踏襲しているので、オチも分かっていた。
まさか…。突然過ぎる…。
妻を連れてまた会いに来ると約束したのに…。
分かっていても、ここはやはりしんみり。
そんな悲しみから、サプライズ過ぎるサプライズ!
フランス版通りとは言え、出来過ぎでもある。
しかし、それ以上のものがある。
知人はたくさんいるだろうが、親しい友人は居なさそうなすみれ。身内も…。
裕福成功者に見えて、壮絶な人生を歩んできた面倒臭いこんなばあさんに優しくしてくれた運転手さん。
あなたはどうして俺なんかに?…って思うだろうけど、それがその人にとって欠けがえのないものになる事だってある。
世の中にはある筈。一時の出会いがその後の人生に多大な影響与えたり、生涯忘れられなかったり。
それを、一期一会って言うんだよ。
大切な大切な、一期一会のあなたへ。
コロナや当初予定していた主演の死去でキャリアで最も苦労したであろう『キネマの神様』。
山田節全開ながら、ちょっと締まらなかった『こんにちは、母さん』。
直近の作品も悪くはないが、間違いなく直近の作品ではベスト。
94歳でまだまだ魅せてくれる!
年齢的にいつ遺作になってもおかしくないが、それでも次を乗車したくなってしまうのだ。
観やすかった
女版寅さん(ラヂオドラマ仕立て?)
山田洋二監督の久々の一本。
倍賞美津子の圧倒的演技力と押さえた演技の木村拓哉のロードムービーが秀逸。
なんだか途中で、ラジオ劇みたいだなあと妄想した。
脚本が良いからセリフのやり取りがそのまま画面を連想させる。
きっと撮る時は容易にカットが撮れたのでは?
どの人の人生も奇異に溢れ、終末になって初めてその長さと短さに気づいてしまう。
男と女,そして子供。その関係は複雑。しかし愛憎があって成り立っている。その一瞬はただ悲しかったり、嬉しかったりシーソーみたいに振り回される。
私にも覚えがいっぱいあり、
思わず画面とストーリーに自分を重ねてしまった。
1日の永く短いタクシー旅が終わった時、そのエピローグの場面で不覚にも涙が溢れてしまいました。
高齢社会のメルヘン
全然良くなかった。
良くも悪くも
山田洋次(94)世界だった。
つい忘れて迷い込んでしまった。
そう言えば、こんな地味〜な、
ゆっくり〜と進んでいって、
最後の方にどどどっと立て込む
そういう展開の人だったな。。
22:50〜のコロナワールドで観たせいか
前半20〜40分くらいの、本来映画に
大事なところでスヤスヤ寝てしまい、
すごくもったいなかった。
地味で平たん日常を描く監督であることを
もっと意識すればよかったと少し後悔しながら、
ふと目が覚めたら乗客の昔話が展開された。
(おそらく最初の綺麗でピュアなシーンを見逃し)
昭和家庭(夫婦間)の暗部をゴリゴリに描き出す、
リアルでエグいシーンがこれでもかと続いてき、
自分の親夫婦を少し思い出しつつ、本当に嫌な
気持ちになって観ていられなくなった。
「ウーマンリブ」という言葉も久々に聞いたな。
今思えば本当に気狂いな時代だった。
でもこれが現実だった。
とある哲学者(ベルクソンさん?)がパリタクシーと
比較しながらYoutubeショートでこの映画にコメント
してた通りだった。
パリタクシーと同様に「ん?」という謎の展開も
幾つか経つつ、日本版山田洋次版Tokyoタクシーは、
ありがちかもだけど、それでもキチンと最後は
落としてくる、"あぁ、終わったな"とモヤモヤなく
しっかりと終焉させた所は評価すべき所なのだろう。
予定調和
倍賞千恵子さんがやはり素晴らしい演技と存在感。澄んだ美声。乗車後、...
倍賞千恵子さんがやはり素晴らしい演技と存在感。澄んだ美声。乗車後、昔話もスッと自然に入ってきた。キムタク緊張してた?食事のシーン、ちょっとぎこちなかったかな。いつもの笑顔が少なめ。蒼井優はまた色っぽく、演技にも一段と磨きがかかった感じ。
寒い季節にホッコリする人情譚。
パリも美しいが、東京にだって素晴らしい景色と俳優がいるんですよ、と山田監督がそんな思いで撮られたんじゃないでしょうか。
全514件中、221~240件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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