「昭和は悪い部分もあったが懐かしい」TOKYOタクシー まーるさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和は悪い部分もあったが懐かしい
すみれは最後に自分の半生をきっと誰かに話したかったんだろうと思う。
そのまま昭和の戦争の叶わなかった恋や歴史や家父長制への苦しみ、それをなぞる様なすみれの半生の話。タクシー運転手の塩対応。ちゃんと応じてやれ。
ちょうど東京から横浜へ通りかかる頃。
すみれが息子を失い何度も死のうと思ったが、死ぬことができなかったと涙する。
「すみれさん、死なないでよかったんだよ」
この声がすみれとっては赦しになったのだなと、少し涙。
ベイブリッジの風景と横浜の夜景を見ながらここで映画のマジックを感じました。
すみれが亡くなったことを知り、すみれの願いを叶えてあげなかったことを後悔する運転手。
人って、後から考えて取り返しのつかないことをしてしまうことってあるよね…本当に取り返しがつかない。
山田洋次監督は御年94歳か。
自分の半生をすみれに重ねられたと考えると、趣のある映画だなと思いました。
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