「山田洋次が凄すぎる」TOKYOタクシー じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
山田洋次が凄すぎる
倍賞千恵子とキムタクの年の差カップル、そして山田洋次とくれば見逃す手はない。
それにしても91歳の監督の映画とは思えない上出来の作品であることを先ずは言いたい。
倍賞千恵子が85歳と言うと1940年の昭和15年生まれ。まさに戦後世代であり、彼女と演じる役であるスミレさんの人生を通して戦後の東京を語って行く。
これは山田洋次と倍賞千恵子の自伝でもあるので、リメイクでありながらも誰にでも真似出来ないオリジナル作品なのだ。
キムタクは何をやってもキムタクとその演技を批判されているが、これは大スターである証であり特権。山田洋次はそれを上手く活用してキムタクにしか出来ないと同時に彼のベストパフォーマンスを引き出している。
ラストの展開は予想していたとは言え、必要最低限の分だけ渡して残りはユニセフなどに募金してもと思ってしまうが、キムタクに今は亡き息子の面影を感じたのだろう。
確信は無いけど、どことなくこの映画そのものが遺言に思えてしまう。
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