「静かな夜の行き先は、最期に涙がとまらない物語だった」TOKYOタクシー 椛沢和征さんの映画レビュー(感想・評価)
静かな夜の行き先は、最期に涙がとまらない物語だった
都会の喧騒と車内の静けさ。その対比が、観る者の胸にじんわりと沁みる。そして物語が終盤に近づくほど、登場人物が抱えてきた痛みや後悔が優しくほどけていき、気づけば観客自身の記憶までも揺さぶられている。
クライマックスは決して大げさではない。けれど、その“静かな余韻”が胸に深く残り、涙が自然とあふれて止まらない。
悲しみではなく、人が誰かに寄り添われた瞬間にこぼれる優しい涙…
『Tokyoタクシー』は、タクシーの行き先よりも、人の心が向かう場所を描いたヒューマンドラマだ。観終わったあと、東京の夜景がいつもより温かく見える。
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