「人の優しさにじんわり」TOKYOタクシー Qooさんの映画レビュー(感想・評価)
人の優しさにじんわり
TOKYOタクシー
パリタクシーを2回観ていたので
結末は分かっていました
あの2人を
倍賞千恵子さんと
木村拓哉さんがどう演じるのか
どのように脚本されているのか
非常に楽しみでした
パリタクシーでもタクシー運転手が金の無心をしているシーンありましたが
(そちらでは兄に無心していたような)
TOKYOタクシーでは
木村拓哉さん演ずるタクシー運転手の浩二が
何故お金に苦労しているのか
何にお金が必要なのかがちゃんと伝わって
娘の高校推薦の為に
何とか頑張ろうとする父親の姿を
木村拓哉さんが好演していました
それに加え
車検や更新費も工面しなくてはならないことに焦りを感じ
ボヤきながらも
浩二を支える妻役の優香さんも良かったです
何よりも
倍賞千恵子さん扮するすみれさんが
すごく良かったです
浩二のタクシーで高齢者施設に向かう途中
浩二に心を許し
自分の過去を話し出すすみれさん
やがて衝撃の過去を明らかにする
もちろん当時のすみれさん役の
蒼井優さんも素晴らしい
なんでしょう
嵌り役です
ですが
最初から最後まで
倍賞千恵子さん演ずるすみれさんが
本当に良かったです
戦前戦後を生きてきた人の
辛み悲しみ
ささやかな幸せ
当時の女性の生きづらさ
何度じんわりきたことか
最後
高齢者施設に着くも
「今日の最後をここで終えたくない」と
浩二にわがままを言うすみれさん
泣けました
その時に「それはできない」と
すみれさんのわがままに答えてあげなかったことを後悔する浩二にも涙しました
結末は分かっていましたが
すみれが浩二に
浩二の家族に遺したものが
2人の間にできた
絆の大きさを
物語っていました
劇中で流れた倍賞千恵子さんの歌声も
良かったですね
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