「良くも悪くも」TOKYOタクシー ハラマスコイさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くも
山田洋次(94)世界だった。
つい忘れて迷い込んでしまった。
そう言えば、こんな地味〜な、
ゆっくり〜と進んでいって、
最後の方にどどどっと立て込む
そういう展開の人だったな。。
22:50〜のコロナワールドで観たせいか
前半20〜40分くらいの、本来映画に
大事なところでスヤスヤ寝てしまい、
すごくもったいなかった。
地味で平たん日常を描く監督であることを
もっと意識すればよかったと少し後悔しながら、
ふと目が覚めたら乗客の昔話が展開された。
(おそらく最初の綺麗でピュアなシーンを見逃し)
昭和家庭(夫婦間)の暗部をゴリゴリに描き出す、
リアルでエグいシーンがこれでもかと続いてき、
自分の親夫婦を少し思い出しつつ、本当に嫌な
気持ちになって観ていられなくなった。
「ウーマンリブ」という言葉も久々に聞いたな。
今思えば本当に気狂いな時代だった。
でもこれが現実だった。
とある哲学者(ベルクソンさん?)がパリタクシーと
比較しながらYoutubeショートでこの映画にコメント
してた通りだった。
パリタクシーと同様に「ん?」という謎の展開も
幾つか経つつ、日本版山田洋次版Tokyoタクシーは、
ありがちかもだけど、それでもキチンと最後は
落としてくる、"あぁ、終わったな"とモヤモヤなく
しっかりと終焉させた所は評価すべき所なのだろう。
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