劇場公開日 2025年11月21日

「若輩者ですが山田洋次監督のファンです」TOKYOタクシー 羊さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 若輩者ですが山田洋次監督のファンです

2025年11月24日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

フランス映画「パリタクシー」の公開当時、劇場で鑑賞しました。山田洋次監督によってリメイクされると知ったときは嬉しさに心が舞い上がり、どんな仕上がりになるのだろうと公開を心待ちにしておりました。客層は中高年の方が多く、大きめのスクリーンで座席も結構埋まっていました。監督ファンの方、出演俳優のファンの方、物語のあらすじを知って気になったなど、観たいと思えるきっかけが誰にとってもひとつはあるような作品なのかもしれません。前置きが長くなりました、そろそろ感想をば。

すみれは一言で言えば壮絶な人生を歩んできた人物でした。とてもエネルギッシュで行動派。彼女のように生きられたらどんな人生も拓けるだろうな。物語の舞台が日本になったからかもしれませんが、物語が心に入ってくる度合いがパリに比べてまるで違いました。当時よりも年齢を重ねているということもあるでしょうけれど。倍賞千恵子さんがとても美しく輝きを放っていて役にぴったりでした。

浩二は木村拓哉さんが演じていて、山田洋次監督の作品すべてを観てきたわけではありませんが群を抜いて二枚目だな…と思っていたのですが、違和感はありませんでした。ふふって笑えるシーンもあって(85歳と言って嫁に電話切られるところとか)好きでした。でももしかすると、大泉洋さんあたりだと、より作品にしっくりきたかも?と思ったりもしました。

僕にはまだ死ぬ前にもう一度見ておきたい景色や、巡っておきたい土地というものがありません。すべてが現在進行形で、過去になっていないからなのでしょう。今が過去になった何十年後かに巡れたら素敵です。それまでは、すみれさんのような逞しさに憧れながら生きようと思います。

羊
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