「パリには遠く及ばず」TOKYOタクシー りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
パリには遠く及ばず
個人タクシー運転手の宇佐美浩二は、85歳の高野すみれを東京・柴又から神奈川県葉山の高齢者施設まで送ることになった。すみれから、東京の見納めに、寄ってみたいところがある、と頼まれた宇佐美は、すみれの望む場所へタクシーで寄り道をした。彼女の思い出の場所を一緒に訪れているうちに、すみれは浩二の優しさに心を許し、彼女の意外な過去を語り出した。夫の死、再婚相手から自分と最愛の息子へのDV、復讐と裁判、刑務所での服役、息子の死、など。タクシー運転手と客として偶然出会った2人が、心を通わせ、すみれの終活に向かう半日を描いた話。
2022年のフランス映画、パリタクシーが原作なので、大まかなストーリーとラストを知ってて鑑賞。
パリ版と比べるとちょっと内容が薄かった。
時代が違うから比較するのは良くないのかもしれないが、すみれも浩二も過去がイマイチ弱かった。
すみれの過去について、わからなくも無いが、定規で打たれた、よりタバコの火を押しつけられたとか、もっと酷い事にすれば憎しみも湧くのに、と残念に感じた。その息子の死因も、バイク事故?それじゃあ自業自得って思ってしまう。
浩二がお金に困っている姿にしても、パリ版はリアル感が有ったのに、東京版は娘の音楽???
もう少しなんとかならなかったのかぃ、と感じた。
それと、東京の景色はもっと良い所は無いのか、とも感じた。
すみれ役の倍賞千恵子は歳とったなぁ、って思った。声と演技は相変わらず良かった。
運転手・宇佐美役の木村拓哉はパリ版の様な心境変化の様な部分がほとんど無く、ホテルの件だけ。脚本にも問題が有ったと思うが、もっと違う役者にすべきで、合わなかったと思う。
若き日のすみれ役の蒼井優は良かったし、宇佐美の妻・薫役の優香と娘役の中島瑠菜も優しさが溢れた演技で良かった。
エンドロールに明石家さんま、って出たけどわからなかった。
佐田の声???
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