「ため息の数だけ思う、生きてきた道」TOKYOタクシー 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
ため息の数だけ思う、生きてきた道
さくら では無く すみれ
名前にあの映画が過ぎる。
彼女の持ち物と衣装に
普通の老女では無い何か
最後と云い思い出の地を巡る
それは観光では無く記憶の旅
心の奥底に有る記憶を戻す旅。
ため息の物語
彼女とタクシー運転手との交流
ぎこちない空気から打ち解ける。
明るく晴れやかな顔
過去を語る重いもの
交流の中、変わる顔
彼女の心情を表す顔と顔
別れの時のエレベーター
閉まる一瞬の顔の切なさ
山田洋次監督の周りには優秀な人が集まってくる。この映画は元の物語と違い、視線や言葉に温かみを加え、心に寄り添った作品になっている。老女の住処をあそこにしたのは意図してなのか。後半になって、ある台詞にドキッとした。
長い人生の最後の数時間、彼女の気持ちの流れ、感謝の心が優しく…。
あのエレベーターの顔、悔いる運転手の気持ちが後を引く。
年齢に関係なく、生きている人なら分かる
それぞれの「ため息」の意味。
最後は涙涙、勘弁して下さいと思った。
※
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