「宇佐美が女性を迎えに行ったのは葛飾柴又。 山田洋次監督らしいスタート地点だと思った。 この場所から横浜の目的地まではおおよそ50Kmくらいだと思うが、 普通に走れば2時間もかからないと思う。」TOKYOタクシー ドンチャックさんの映画レビュー(感想・評価)
宇佐美が女性を迎えに行ったのは葛飾柴又。 山田洋次監督らしいスタート地点だと思った。 この場所から横浜の目的地まではおおよそ50Kmくらいだと思うが、 普通に走れば2時間もかからないと思う。
封切り前の試写会で映画「TOKYOタクシー」を見た。
2025年製作/103分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2025年11月21日
倍賞千恵子(高野すみれ)
木村拓哉(宇佐美浩二)
蒼井優(若き日のすみれ)
迫田孝也(小川毅)
優香(宇佐美薫)
中島瑠菜(宇佐美奈菜)
神野三鈴(高野信子)
イ・ジュニョン(キム・ヨンギ)
マキタスポーツ
北山雅康
木村優来
小林稔侍
笹野高史
阿部誠一郎
明石家さんま(佐田(声))
大竹しのぶ(圭子(声))
フランス映画『パリタクシー』のリメイク版らしい。
どんなストーリーなのか知らずに見始める。
宇佐美浩二は
東京の個人タクシーの運転手。
夜勤が明けて早朝に帰宅した。
アイマスクをして就寝する。
寝ているときにスマホが鳴る。
電話の主の代わりに今日の朝の9時半に女性を迎えに行ってほしいというのだ。
宇佐美が女性を迎えに行ったのは葛飾柴又。
山田洋次監督らしいスタート地点だと思った。
この場所から横浜の目的地まではおおよそ50Kmくらいだと思うが、
普通に走れば2時間もかからないと思う。
これはジャンルで言えばロードムービーだろう。
※ ロードムービー(road movie)は、映画のジャンルの一つで、旅物語。即ち、旅の途中で起こる様々な出来事を映画の物語にした作品である。
しかし女性の思い出の場所を巡りながらの道中になる。
結果的に目的地に着くまで10時間以上かかることになる。
2人の会話から、お互いのひととなりを徐々に知ることになるふたり。
浩二には妻と一人娘がいて、娘の入学金や車検代、家の更新料など次々とのしかかる現実に、
頭を悩ませていた。
生活は楽じゃない。
乗客である高野すみれのことも徐々にわかってくる。
高野すみれには一人息子がいたこと。
夫は帰還事業で北朝鮮に渡ったこと、
夫には2度と会えなかったこと、
未亡人になったこと、
別の男と再婚したことなど。
そして再婚相手の男との生活。
新生活はすみれにとっては困難を極めた。
息子を苛烈に虐待する夫、
夫のすみれに対する日々の暴力。
すみれは夫に復讐することにした。
試写会はカミさんと一緒に見たのだが、
すみれの復讐はオレとカミさんが想像したこと以上に凄惨なものだった。
すみれは獄につながれることになる。
見ている皆が驚くようなラストシーンがある。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
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