爆弾のレビュー・感想・評価
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原作へのリスペクトが光る緊張感あふれる一作
ちょっと最高すぎた。わたしの中では今年一番でした。『爆弾』は、キャスト・監督・原作の三位一体で、原作の魅力を損なわず、かつ映像ならではの良さを加えた作品だなと感じました。特に、佐藤二朗が演じるスズキタゴサクは、ただの“悪役”ではなく、日常に潜む異物としての怖さ・不気味さを演技レベルで具現化しており、観る者に強烈な印象を残します。
原作が好きな方にも安心してお勧めできるし、私としては、「佐藤二朗がこの役をやる意味」を実感できたという点が、特に印象深かったです。
個人的には、寛一郎が見せた“まっすぐで濁りのない瞳”に心を掴まれました。
取り調べ室で展開されるドラマとしては「ダークナイト」に匹敵するサスペンス。
あるいは和製「セブン」?冷静に考えると、あの人員でそんな規模の仕掛けは無理だろ!とか、警視庁のエリート刑事を手玉に取れるおっさんがその辺の河原に転がってるの怖すぎるとか、ツッコミどころはあるのだが、それら一切を捻じ伏せる佐藤二朗の怪物的演技!狭い取調室での対話が過半を占めるのに、むしろ下手なアクションよりも緊張感に満ちた対決シーンとして成立している。ただ、結末だけはやはり対話だけでは物足りなさがあったのは数少ない本作の欠点。さすがに現代日本では暴徒が警察署を襲撃したり…とかは無理があるのは分かるのだが。サブプロットの「なぜスキャンダルを起こした同僚刑事をかばったのか?」という謎と、事件のクライマックスがもう少し緊密に結びついていたら満点だったと思う。キャストのトップに表示されないのがおかしいくらい、佐藤二朗は八面六臂の大活躍だったが、山田裕貴らをはじめとする警察陣も名演揃い。特に前半の対決相手を務めた渡部篤郎は、単なるかませ役に留まらず、とても有能できちんとした人が、常識外の怪物に食い破られる様をじっくり演じていて素晴らしかったと思う。敗北後も持ち場を投げ出さず、バトンタッチした山田裕貴のサポート役に回るのがとてもいい。
二朗さん祭り
2025年の中で1番のミステリーでした!
佐藤二朗さんの怪演が凄まじく輝きます。いつもの独特でコミカルな雰囲気は封印して、でもなお、二朗さんらしい独特な間で難しい役を演じてます。
インタビューの中で共演した渡部篤郎さんが、今までいろんな作品で佐藤二朗さんに支えられてたのが、今回は二朗さんを支える役ができて本当に良かった、、、と涙を滲ませながら語っていたけど、長年の俳優同士の友情と信頼感が半端なく、取調室での2人のやり取りが圧倒的な迫力で迫ってきます。
2人に加えて夏川結衣さんや正名僕蔵さんといったベテラン陣に引っ張られて山田裕貴さん、染谷将太さん、伊藤沙莉さんといった若手の方々の熱演がさらに光ります。
こうして演技の世界って役者が育っていくのですかね。(背中を見せるて育てるというか・・)
これは複雑でストレスも多く、時に強烈に理不尽な今の社会を、それぞれが立場や役割の中で葛藤して、苦しんで、もがいた結果起こってしまった事件。
なので、真犯人が誰なのか、誰の意思で描かれ、行われた犯罪なのか、、とても複雑な物語です。でも、強烈なプレッシャーと被害を社会に突きつけつつも、恐らく今の社会の構造は変わらない、、、とても悲しい物語でした。
おそらく評価は佐藤二朗ありきになるかな
原作本より圧倒的に面白い
映画や推理小説と違い
実際に殺人を犯す人間は論理的だったり常識的な考え方をしないだろう。警察の職務質問であったり取調べの段階で言っていることに辻褄が合わなくなったり矛盾がでてきて口を割らざるを得なくなる。それにひきかえ本映画の佐藤二朗氏演じる犯人鈴木田吾作の終始一貫した姿勢には恐れ入る。映画「盤上の向日葵」といい執念とはこんなにも恐ろしいものなのか。佐藤二朗以外の登場人家すべての俳優陣も凄い。
急に爆発するシーン、びっくりしました
国宝の対抗映画
いや~素晴らしいですね。最初から緊張感が半端なかったです。警察署の取り調べ室を中心にした会話劇。役者さん達の今まで培って来た確かな演技力と表現力が見事にはまっていて、私が今まで見てきた映画の中で最高の会話劇でした。
なかでもやはりスズキタゴサクを演じた佐藤二朗さんは凄かった。とにかく次に何を仕掛けてくるのか分からないので彼に振り回された方かなりいるのではないでしょうか?圧巻の演技力と表現力でした。山田裕貴さん、渡部篤郎さん、寛一郎さんとのやり取りは最高に静かなる駆け引きがたまりませんでした。長台詞とかもいっぱいあって撮影はさぞ集中力を保つのが大変だったのではないかと思います。
今年は国宝という日本映画史上に名を残す大傑作が誕生して、もうすぐ邦画の実写映画興収1位になり内容も絶賛の嵐だったので、今年の映画賞は独占だと思っていましたがここに来て爆弾と言う映画が対抗馬に上がって来たと思っています。特に佐藤二朗さんには助演男優で総なめしてもおかしくないと思っています。原作未読なので何とも言えませんが爆弾の成功はスズキタゴサク役に佐藤二朗さんを起用したことだと言っても過言ではないと思います。
可能性は低いですが、もし続編が制作されるのならスズキタゴサクの若かりし頃や何故ホームレスにまでなってしまったのかそこら辺が描かれたら良いのですが恐らく難しいでしょうね。
年末には盟友福田雄一監督作品にムロツヨシさんとのダブル主演の映画が公開されるので又々佐藤二朗ワールド見せてくれるはずなので楽しみで仕方ありません。
ミステリーに変化
既視感満載+嘘つきがヘタ
最近はやりのミステリー。Fテレビが製作に絡んでおり公開前の宣伝も盛ん。前評判も高かったため1日の夜に近くのシネコンで鑑賞。客足は好調なようで安心している。内容が良いから客が入るとは限らないんだけれどな。
期待と不安ないまぜ。で、今回もまた不安が的中してしまう。「地雷映画」とまではいかないけれど、サービス料金とはいえきちんとカネを払って見たわけだから、その分は言わせてもらう。
最初の10分か15分くらいで勝負はついてしまった。
第一印象として「これ、どこかで見たかも」があった。どうにも既視感が勝ってしまいスジに新鮮さが感じられない。どこで見た映画か…そもそも映画ではなくTVドラマかもしれないし、どの程度まで似ているのかの説明もできない。ここは本当に申し訳なく自身の老化を恥じるほかないが、とにかく「真犯人と思われていた人物が真犯人ではない」という点において昨今のミステリードラマのトレンドは突いている。これは昨年の「ラストマイル」に近い。
しかしながら事件の発生と真実への接近については「爆弾」と比較すると圧倒的に野木脚本(ラスト)に軍配が上がる。あちらは昨今の社会問題も練りこまれており訴求力も強かった。他方「爆弾」はスジの進み方も描き方も粗くご都合主義が満載。ひとつ例を挙げると、これが「最初」にあたる。午後11時の爆破のシーンだ。すぐさまニュース速報が流れる。あり得ない。5~10分くらい時間の経過を描いてからであればハマッたのに。以降、真面目に見る気がパチンと失せてしまった。ああオレは作りごとを見に来ている。小さな真実を積み重ねて大きな嘘をつくという基本中の基本ができていない連中だこの製作陣はなんだテレビ局じゃねぇかよそりゃ仕方ねぇな連中は(略
それでもかろうじて自身を椅子に止めていた理由は無論、真犯人は誰か? である。繰り返すがタゴサクが真犯人でないはわかっていた。とすると、果たして誰が真のキーマンなのか。実は前半でほんのチョイ役で出てくる。どの模倣作品でも必ずこういった出し方をさせる人物が怪しい。今回のケースではオレ的に珍しく(笑)当たってしまった。ヒントとしては本スジとは違うテーマのストーリーが挟まっていることだ。え~あの人が犯人かよ。動機は何なんだよ。それ薄いんじゃねぇか。そんなんで罪もない人々をふっ飛ばすのかよ。それに誰でも作れるチンケな爆弾のはずが、傷害者多数でしまいには死者も生んでしまう。これで完全に冷めた。駅のシーンは新守谷ですね。JRはロケできないもんね…なんて余計なことも考えるに至った。この時点でもはやオレは映画鑑賞者ではない。だからラストシーン近くはまったく集中して見ていない。
原作は読んでいない。作家の名前自体知らない。聞くところによるとどうも育ちが良くなかったようだ。作者の育ちの良し悪しは作品の優劣には影響しないと思われるが、今回の作品は余りに稚拙としか言えない。
最後に役者陣。佐藤二朗は普通の佐藤二朗。あのくらいはいつでもできる。ゆえに主要キャストは全員マル止まり。山田裕貴くんの芝居も悪くはないのだが、あまりに簡単に正解にたどり着きすぎる。ひとつふたつは時間をかけてもっと苦悩するシーンとか入れればよかったのに…。褒められるのは爆破シーン。当然VFX多用にしろ煙がたくさん出たのが真実味があった。シロウトが作る爆弾なんてそんなもんだ。エキストラの皆さんお疲れ様でした。
鑑賞時間中はカネ返せ時間を返せとまでは思わなかったためこの評価。少なくともこの監督とホンとプロデューサーはブラックリストには入れておこう。
佐藤二朗の怪演に釘付け
二朗さん、あなたって人は本当にすごい役者ですよ
あんなホームレスの方いますから
しっかり10円ハゲまでこしらえて、普段の生活でいちいち説明するのが大変だったそうで笑
137分という時間、ずっとヒヤヒヤしながら観ていました。それぞれの刑事たちとの心理戦と会話劇、二朗さんの膨大なセリフ量も半端なかったです
タゴサクさんがそんな謎解き問題を出せる頭脳をお持ちなのか…そこはちょっと疑問を持ちましたが、類家刑事とのマウント取り合戦、感情がアップダウンする演技はとても見応えがありました。類家刑事だけはタゴサクが自分と対等に話ができると認めた人間なのでしょう
複雑に絡み合った人間関係や過去の繋がり、伏線があったりと最後まで飽きさせないストーリーや演出、そしてまだあと一つ残された爆弾は今どこにあるのか、それとも実際にはもう爆弾は存在しないのか、タゴサクが「今回は引き分けだ」その一言にも続編が期待できそうな終わり方でした。豪華な役者陣でしたが、それぞれの役を全うされていて、素晴らしかったです
加藤雅也さん、夏川結衣さん、最初お二人とも華やかさゼロで、この役者さん誰だっけと思ったほどでした
落ちぶれた役も見事に演じられていて、さすがでした
追記
余談ですが、爆弾で怖いのは広範囲に破壊力が及ぶこと、そして、人が密集している場所、隠す場所が限りなく途方にあること、無差別なところ、駅や自販機の飲料なんて本当に考えも及ばなかったですが、スーパーやスタジアムなんて考えた始めたら、恐ろしいですね…
よかった
佐藤二朗以外のキャラが弱い
特に類家こと山田裕貴、終始自信なさげな喋り方と声の小ささ。
爆発させた動機が判然としない。タツマは最初からこんな計画を立てていたのか?父親が自殺し自分も晒されその厭世観からなのか…。仲間を毒殺した理由は?
予算があるから仕方ないが、爆発がCGし過ぎていて安っぽい。ついでにずっと暗い取調室が続くためテレ朝のドラマみたいに感じた。
これが、あなたの心の形です
天才が故に 狂人となった男が叫ぶ
パブロフの犬だ パブロフの犬だ
あなたがたは
何も知らないで 生きていけばいい
私はもういい 去りゆくのみだ
大槻ケンヂ 「パブロフの犬」
原作未読ですが、まず、話そのものに驚かされます。洒脱の効いた言葉遊びみたいな謎解きから始まって、気が付けばヒトの裡に棲む鬼を引摺り出すような言葉の応酬。しかも各々の登場人物の輪郭が、ぼやけていない。1人の作家さんが、これ程までにキャラを描き込むことに、戦慄します。
そして、この濃いキャラを映像化する役者さんも、半端ではない。佐藤二朗さん、こっちの世界に戻れたかしら。彼の役者魂こそ、爆弾レベルです。それに、抑揚のない顔で、信念を貫く刑事さんを魅せる、染谷将太くん。言葉を荒げることなく、怒りを滲ませる、渡部篤郎氏。「外事警察」を彷彿させます。
そんな凄い方々が集まって創っちゃった映画ですが、どこまで御見物に刺さるかしら。個人的には、他者をあざけり、自分に嘘をついて嗤っているヒトが出てくる映画は、大好きですが…。
「国宝」と「宝島」。自分の生き方と、真正面から向き合うお話に、喝采を送った私がいます。その一方で、人生のキングになれなかったジョーカーの心の形に、惹かれる私がいます。かなり強く惹かれます。
自分以外、世界は阿保だと思ったことありますか。
私が吹き飛ばしたいものって、何だろう。
私の心の形って、どんなだろう。
皆様は、自分に嘘をついて、嗤ったことがありますか?。
こんなに映画から狂気を感じたのは初めて
怠け者と天才は結局は同じ結論にたどり着くといったセリフや佐藤二郎さんの怪演、そして犯行のヒントの仕組みといったすべての要素が本当に素晴らしいと圧倒された。途中で感じた犯行の手抜さはスズキタゴサクがすべて企みを持って犯行に臨んでいたわけではないという強調につながっており、そこからタゴサク自身の人間味を感じた。平たく言うと怪物と人間の頭脳戦であったわけだが、両者は確定された立ち位置を持っているわけではなく誰しもが怪物になることもあれば、人間でいられることもあるということを清原とタゴサクのやり取りの中で強く感じた。
確実にこれを高校や中学の頃に見ていたら影響されていたと言っても過言ではないくらい強烈であり思案に満ちた作品だった。
記憶を消してもう一度見たいと思った。
スピード感の中に人を描いている映画
佐藤二朗さんの タゴサクが
圧巻だった。
この作品は、タゴサクが イマイチなら
駄作に なってしまう映画なので 素晴らしかった。
散りばめられた、伏線回収、スピード感
タゴサクと 対戦する面々、最後登場する
類家くん
この映画は、謎解きのかげに 人を描いていて
そこが この映画の魅力と
なっている気がしました。
とにかく
佐藤二朗さんのタゴサク凄かった。
役者としての
引き出しの多さと そうなるまでの 色々背景に
勝手に 胸が熱くなりました
タゴサクと類家くんの 第二戦みたくなりました
素敵な映画でした
記憶が優れた優秀でかつ律儀な浮浪者は存在するのか疑問!
.......
今
早 日
速 は
鑑 「
賞 爆
し 弾
ま 」
し を
た
。
世間を賑わせてる「爆弾」ですが、やはり腑に落ちない所が多々感じます。
その部分を挙げて行きたいと思います。
おっと、最初の爆発まで あとXX分!(笑)
①
不
可
解
な
点
・長谷部有孔(役:(自殺した刑事):加藤雅也さん)の行動。
何故事件現場でXXXな事をしていたのか?何故見つかるの分かっていてXXXしたのか。カッコいいのに~無理やり設定過ぎて納得できない。ストレスから来ているのか?それなら病気処理でしょ。カウンセリング受けてそれをリークされて週刊誌に載って。カウンセリングに成って無いし、カウンセラとして失格。
・警察を無理に辞めさせられて?恨み生じた?
誰に恨みをなのか。自分は何もしていないと言えるのか。
何故急に 電車に飛び込むのか。自暴自棄なのか。これもストレスの影響か。
そして鉄道会社から自殺による損害賠償求められる。
・これにより長谷部一家離散。旧姓石川使うが、何故家族は再起出来ないのか?
そして母は浮浪者にってあんまり有り得ないな。誰か助けるんじゃないかな。
そして息子は世間(警察、鉄道会社)へ恨み? 直結するの何でかな?
製薬会社勤めの人は 誰でも爆弾作れる不思議さ。
かつ、他人の命を平気で巻き込む考えに至る所の甘さ。
製薬会社に勤めていても人としての道義は備わっていないのか。
そう想うのも、そう想われるのも困る。
・母が息子をXXX。ここまで来ると ちょっとサイコな母明日香。
XXXれるかな? この女では大いに疑問。葛藤に至ってなく成り行きXXXか。
・そして 普通の酔っぱらい浮浪者スズキタゴサク(役:佐藤二朗さん)の 登場!
凄く 律儀と思う 明日香とのXXX関係性 この流れ。
ここまでXXXを引き継ぎ、用意周到性、そして計画記憶に 仕掛け罠。
優秀過ぎる点が 仇だと思う。
或る意味、類家(役:山田裕貴さん)と 頭脳的にはいい勝負でしょうか。
・全体的に社会に復讐として恐怖のズンドコ(どん底)に持っていくには動機理由が弱いと感じますね。細部に拘った愉快犯的にしかなって無くて もひとつ深く感情移入には至りませんでした。
その点が惜しい所。
②
面
白
か
っ
た
点
・身元が割れる携帯電話の存在を故意に有る場所に置いた所。
そこへ誘導させる為の狂言と、踏み込む警察の流れは面白かった。
遺体損壊爆破と、矢吹泰斗(役:坂東龍汰さん)の足吹っ飛び場面。
中々やりますね。タイミング的な所など見せ方は良い出来と感じます。
・今作 どの爆破場面も結構良く出来ていてエキストラ使っての大掛かりな撮影が功を奏したと思います。
タイトルが爆弾なだけに 主役は爆弾ですし爆破を見せなきゃ意味ないですもんね。その点は 期待通りの場面仕上がりだったと思います。
話の流れ展開、動機等が腑に落ちませんが、
心理戦、謎解きは複雑でしたが十分楽しめました。
ご
是 興
非 味
劇 あ
場 る
へ 方
! は
推理ドラマですが若干グロホラー
とても面白かった
予告編だけ観ると佐藤二朗と山田裕貴2人による心理戦に見えるのだが、実際にはそれ以外の役者の見せ場も多く配置され、密室での尋問と現場の捜査、世の中の混乱、事件に至る背景がバランス良く演出されていた。
爆弾の爆発シーンが下手に過剰で無いぶん妙にリアルでそこに恐怖を覚えたが、結末まで観ると実際には有り得ないだろうなということでひと安心。
山田裕貴という役者のことを今まで知らなかったのだが実に素晴らしい演技をされるなと思った。いわゆる天才型で推理を得意とする刑事で、感情的にならず何処か推理にのめり込んでいるような不謹慎さを醸し出すオタクの様な存在感が見事だった。
そして対峙する佐藤二朗に関しては、彼にしか出来ない役だろうなと思った。得体の知れない怪人という趣きがあり、それでもある種の人間らしさを持ち合わせている無邪気な無敵の人という印象。他の役者が演じる姿が想像できない。
話の流れに多少の強引さを感じないわけではないが、全編通して目が離せない面白さがあった。
何処に伏線が張られているのだろうかと考えながら観ていたので結末がどうなるかも予想する隙が無く、恐らく監督や脚本家の狙い通りであろう感情を抱きつつも満足した2時間だった。
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