爆弾のレビュー・感想・評価
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山田裕貴と佐藤二郎を完全に食ってますやんwww
山田裕貴も佐藤二朗さんも、もちろん良かったんですが、染谷将太と伊藤沙莉がカッコ良すぎですわ。もう、この二人が本当に良かったです。
染谷将太って、派手に芝居する事って無くって、抑揚の効いた演技をする人です。で、そん中で色んな人格を演じ分ける、最早ベテラン俳優。今回は、その抑えた話口が嵌ってます。とにかくカッコいいですもん!
伊藤沙莉ちゃんはいつも通りですよ。何をやろうが、どんな役柄だろうが、「あーコレは伊藤沙莉じゃなきゃアカン」って錯覚させられてしまいます。
物語の方は、力技で強引に落とされてしまう「黒幕はコイツか!」を除けば、とっても面白かったです。
アタマを使って見ていけば、ツッコミどころはたくさん有るんでしょうが、それより何より、アドリブの佐藤二郎。このセリフって台本通りなんかね?、「カーっと!」の声が掛かった後って、この顔のまんまで共演者を笑かしに行くんかね? とかとか。どーでもいい事を考えてしまって、割と物語がアタマに入って来ねーwww
何れにしても。
面白かった。
結構。
【"様々な人達の心の形”今作は佐藤二朗の役に憑依した如き刑事とのクイズ形式の攻防と、並行して描かれるスケール感ある爆破シーンと明らかになる真実に魅入られるハイレベルなサスペンスの逸品である。】
<Caution!一部、内容に触れています。鑑賞後に読んでください。>
■冒頭はスズキタゴサク(佐藤二朗)と名乗る冴えない短髪の小太り中年男が、酔って酒屋の自販機を蹴り、止めに入った店員を殴り微罪で警察の取調室で、調書を取られる所から始まる。
最初は所轄の刑事、等々力(染谷将太)が取り調べるがスズキに”気に入られ”最初の秋葉原での爆破を”霊感”により”この後、次々に東京都内で爆発が起きる”と告げられる。
刑事は相手にしないが、次に後楽園の傍で爆発が起き、本庁のベテラン刑事清宮(渡部篤郎)が交代するが、彼はスズキの言葉に翻弄され、件((くだん):未来を予言する、凶時に現れる人の顔と牛の身体を持つ化け物。)とタンの話をされ爆破は”九段下”と推測し、新聞配達のアルバイトの申し込みに免許も無いのに行った新聞配達店の爆破を、所轄の警官矢吹(坂東龍汰)と矢吹の相棒、倖田(伊藤沙莉)と阻止するが、それはタゴサクの引っ掛けで、その後保育園を狙うと示唆したタゴサクの言葉に翻弄されるが、実はホームレスが大勢住む代々木で爆発が起き多数の死傷者が出て、ついには頭が更に切れる類家(山田裕貴)が、取り調べを始めるのである。
□今作の一番の魅力は、この濃密な”密室劇”と呼んでも良い、スズキタゴサクと次々に彼に翻弄される、三人の刑事達との取り調べシーンである。
特にスズキタゴサクを演じる佐藤二朗の、幼児の様な喋りをする姿からの時折見せる、狂気性及び薄笑いを浮かべる表情との対比演技が凄いのである。
又、演出としては、タゴサクの汚い歯と唇と、彼が一本、二本と立てる汚れた指がアップになる映し方が秀逸である。
タゴサクが”中学時代に、ある女子生徒の事が好きになって後を付けていたら、その生徒が先生に殺されて大変だったんですよー。”と言った後にその雪の上に血にまみれて女子生徒が倒れているシーンが映され、更にその後に、その女子高生がニヤッと笑いながら起き上がるシーンを入れる演出も”スズキタゴサクの言葉の何処までが本当で、どこからが嘘なのか?”を上手く表現しているのである。
・一方で、且つて等々力が尊敬していた刑事、長谷部(加藤雅也)が心を病み、犯行現場で自慰行為を行っていた事がリークされ、彼の妻である明日香(夏川結衣)と息子辰馬(片岡千之助)、美海(中田青渚)の家族が、彼が列車に飛び込み自殺をしたために家族離散になる様が、暗喩的に示され、家を失った明日香が同じくホームレスだったスズキタゴサクと過去に接点があり、又、辰馬が荒れたシェアハウスで、仲間達と共にまるで父の仇を打つが如く、”実験”を行っていた過程が明らかになって行く様にも、引き込まれるのである。
・所轄の警官である矢吹が、刑事の伊勢(寛一郎)に且つて手柄を取られたが故に、伊勢は刑事に、矢吹は警官のままであるとか、矢吹の相棒、倖田と共に、新聞配達店のバイクの爆破を阻止するシーンや、二人が功を焦り矢吹がタゴサクのトラップに嵌る姿なども恐ろしいし哀しいが、爆破の混乱を密室劇と並行してこのようなシーンも入れている事で、今作は膨らみを増しているのである。
・そして、辰馬とその仲間が仕掛けていた一次、二次、三次の”爆破”計画が、明日香により阻止され、更に明日香にシェアハウスを紹介されたスズキタゴサクが辰馬の計画を”乗っ取って行った”と思われる物語進行が、先読みが出来ないために、上質なミステリーを観るが如く、グイグイと引き込まれて行くのである。
・明日香がバッグに”爆弾を抱え”スズキタゴサクが聴取をされている多数の人が押しかけている所轄警察に乗り込んできて、タゴサクと共に爆死しようとするシーンなども、緊迫感が尋常ではないのである。
<今作は佐藤二朗の役に憑依した如き、三人の刑事とのクイズ形式の攻防と、並行して描かれるスケール感ある爆破シーンと、徐々に明らかになる真実に魅入られるハイレベルなサスペンスの逸品なのである。>
■エンドロールで流れる、エレファントカシマシのヴォーカルである宮本浩次の「I AM HERO」も、スズキタゴサクの”心の形”を、暗喩しているように感じてしまった次第である。
レクター博士、ジョーカー、そしてスズキ・タゴサク――日本発、悪のカリスマ誕生!
平日の昼の回にもかかわらず客席はほぼ満席。「国宝」に次ぐ邦画の大ヒットになると予感させる熱気があった。予告編では、気楽に見られるサスペンス系のエンタメかなと思っていた。しかし、今の世界の生きにくさ、分かり合えなさをたくみに取り込んだ社会派サスペンスの側面もあって、引き込まれてしまった。これからどんどん評判が高まるのではないだろうか。
世界的に分断の時代と言われている。アメリカや欧州各国で見られるように、富裕層と貧困層、リベラルと保守、自国民と移民といった対立が激化している。
実際、人がつながるのは難しい時代だと思う。結束できるのは「共通の敵がいる時」だ。怒りや共通の被害意識によって共同体が形成されていく。本作はそうした時代の精神を映し出す映画でもあると感じた。
この物語のドライブ感を生むのは、佐藤次郎演じる圧倒的に魅力的な悪役・スズキ・タゴサクの存在である。逮捕されて警察官に囲まれているにもかかわらず、警察と社会全体を恐怖に陥れる。「なぜこんなことが可能なのか」と見ている私たちは、警察と一緒になってその謎を追い続けることになる。
「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターや「ジョーカー」のような超越的な力を持つ悪役に見える。しかし、現実的な犯行手順が説明されるから、謎解きのスッキリ感も高かった。
あと、もう一つ現代的だと感じたのは、登場人物たちはそれぞれ異なる行動原理をもっているということだ。つまりアイデンティティが多様で、だからこそ、お互いが精神的に繋がれない。共通の敵がいたり、警察という同じ組織にいるということでかろうじて繋がっているだけだ。
この辺りも、今の私たちと重なる。世界的な労働調査では、日本人が頭抜けて、所属組織への精神的な愛着・忠誠心が低い。逆に会社を内心憎んでさえいるという話を聞いたことがある。同調圧力と制度で縛られているから、表向きは従いつつ、内面の反発は大きくなっているというのだ。確かにそうかもしれない。
まず、警察側の主人公の交渉人・類家(山田裕貴)は能力主義者だ。自分の知性に自信とプライドがあり、それを証明するのが彼の動機に見える。仲間意識よりも論理の精度が優先される。これはかなり辛い生き方だ。常に優秀であることを証明し続けなくてはならない。成功している限り許されるが、そうでなくなったら異分子として排除される可能性が高い。〝できるけど出世できない〟タイプだろう。僕は彼のような人は好きである。
その上司(渡部篤郎)は、無口でできる人物に見えるが、内面は空虚で自信もない。組織のルール通りに忠実に機械的に行動している。判断がぶれないいい上司と言えなくもないのだけれど、正義のため、真実のためという動機が弱いのが透けて見えてしまった。組織の論理に従い、役割で動くサラリーマンなのである。
もう一人の警察の上司に、自分の感覚で判断し、部下に嫌味を言い、プレッシャーをかける男がいた。自分の経験頼りで論理性はないが、出世できたから俺は正しいとばかり自信を持ってる。こちらの方がタチが悪いかもしれない。
伊藤沙莉演じる若い警官は、上から目線の組織の上の人物たちにも、わがままな市民にも反感を持っていて、同じ反感を共有する同僚が大事な仲間である。警官は法律と秩序の守り手として、誰に対しても平等に、またどの警官でも同じように動くのが原則となるはずだから、個性的ではあり得ず、だからストレスが溜まっている。彼女の覚醒とは、これからは組織の論理で動きますという決意だった。
犯人グループの若者たちは、社会的弱者としての連帯で結ばれている。つまり社会という敵と戦うことで団結している。日本ではこの人たちの投票率が低いこともあり、政治にその声が反映されにくい。アメリカでもそうだった。しかし、トランプが彼らの代弁者として認められて、今の政権につながった。日本でも彼らの声をもっと取り上げていかなければ、本作のような暴力的反抗にならないとも限らない。この映画はその警鐘という役割があるのかもしれない。
様々な登場人物の中で、スズキ・タゴサクだけが、誰も仲間がいない。ホームレス生活を送りながら、ある女性との交流に希望を感じたようだが、利用されていたと確信し、犯行に至る。
彼は他人の計画だった爆破事件を乗っ取り、すべてを自分の意思として遂行する。タゴサクの行動原理が、さまざまな登場人物の行動理由の中で、一番魅力的に見えた。
社会の底辺生活者で、同じ立場のもの同士で分かり合えるかと思いきや、利用されてしまい、どこにも仲間はいない。ーー人生行き詰まった末での最後の一手がこの犯行だった。そして、大衆を犯行を通じてリモートコントロールするほどのカリスマ性を発揮する。
爆弾とは、誰にも存在を認められなかった人間の尊厳をかけた叫びでもあるのだ。そして、爆弾は全て爆発したわけではない、10年後に突然爆発するかもしれないという不気味な余韻を残して映画は終わった。
これは、社会の底に沸々とマグマのように潜む怒り・恨みがこの日本でもいつ爆発するかわからないよ…ということでもあると思う。アメリカではすでにトランプ支持者による議事堂襲撃が起こり、内戦前夜といった見方もあるようだ。日本でも、格差と孤立、承認されない人々の尊厳を取り戻す戦いがいつ起きるかわからないーー本作は、その予兆を描く映画でもあると思う。
タゴサクが日本のどこかに仕掛けた爆弾はまだ爆発していない——その爆弾とは何かを見通すことが、この話題の映画をさらに意義深く観ることにつながるのではないだろうか。
佐藤二郎が無双しすぎた・・・
原作を読んだ上でレビューします。
実写化として申し分のない、素晴らしい作品でした。
ただ、伊勢が「裏切り者」の話をされたあとにスズキと目を合わせられないシーンなど、言葉では語られない心情の部分は、原作を読んでいないとその理由など、深く理解しづらいかもしれません。(おそらく尺の都合もあるのでしょうが)個人的には、サラダさんと遺族のお母様が過去炊き出しを一緒にした経験があり、とん汁にチョコレートを隠し味として入れるシーンなども見たかったです。
それでも、全体としては非常に原作に忠実な実写化でした。この映画の最大の魅力は、何よりもスズキと類家の2人。その二人の演技が本当に素晴らしかったです。
ただし性的な描写を含むシーンがあるため、みんなでワイワイ見るよりも、一人で静かに鑑賞するのが向いていると思います。
私は本当は記憶を消してもう一度観たいくらいですが、原作があまりにも良かったので、最初から内容を知っていても観る価値があると感じました。
きちんとした正義感を持った、王道警察作品が見たい方におすすめしたいです。
全ての★を佐藤二朗さんに
佐藤二朗はちょっと苦手。 無邪気な犯罪者って感じでもない。 邪気が...
佐藤二朗はちょっと苦手。
無邪気な犯罪者って感じでもない。
邪気がある。
でも謎解きのような2人のバトルは見応えあった。
山田裕貴はいろんな役ができる。
ブルージャイアントの時も上手く声優をこなしてた。
この役も普段のとぼけた感じとは打って変わってとても良かった。
最後の余韻を残した感じも良かった。
頭脳犯vs 刑事モノと言えば
25年11月8日に2度目の観賞。
登場人物の関係性やストーリー展開が頭に
入っているので、より中身に集中して楽しめ
ました。残念ながら星4点のまま変わりませんが
これはきっと後編が作られるに違いないと
思いましたね。タゴサクとルイケのバトルを
ぜひもう一度観戦したいですね!
=====
真っ先に思い浮かんだのは名作「羊たちの沈黙」
と「セブン」でした。タゴサクが一体何者なのか
よく分からないままストーリーがどんどん進行
していき、徐々に背景が明らかになって行きます。
初見だとなかなか追いつくのが厳しいですね。
原作を読んでから本作を観た方が、案外面白いかも
しれません。
取調室で繰り広げられる頭脳戦、心理戦は見応え
十分で緊張感が続きます。得てして、この手の
悪役は人間の本心(本音と建前のギャップ)を
説きますが、本作でも色々考えさせられるセリフ
が多く出て来ます。
機会があればもう一度、観てみたい映画です。
その時は⭐️4.5になっているかもしれません。
取調べ室の攻防
アトラクションのような映画
予告で気になって鑑賞
アトラクション乗っているようにハラハラドキドキさせられる2時間だった
会話のテンポと台詞回しが気持ちよかったな
佐藤二郎の演技がめっちゃよかった
こういう役本当に似合う
あと、染谷将太のやるせなさというか、そういう演技もよかった
勧善懲悪ではないというか、普通の刑事物なら爆発しないところで容赦なく爆発する感じが好きだった
事件が解決するかよりも、それぞれの人間性をえぐり出してその様を見せようとする感じがした
パンフレット見たかったけど売り切れてた、、、
88/100
密室劇
ほぼ、取調室が舞台の密室劇と思いきや東京都心を巻き込む連続爆弾魔との攻防戦。
佐藤二朗が怪演だけど、いつもの佐藤二朗も大好きだから出る度に怖さより楽しくなりニヤニヤ。
憎むべき犯人?だけど佐藤二朗に感情移入してしまい、チャラチャラした全く無関係の人間が死んでも、もっと死ね!とテンションが上がってしまった。
爆破シーンは物足りなくCGや残酷度が足りなさ過ぎるけど原作が凄いのか日本映画らしからぬ仕掛けの妙にグイグイ引き込まれてしまった。
俳優陣も豪華で山田裕貴がこんなに演技が上手いとは!
佐藤二朗が伊藤沙莉に怒りをぶちまけられ射精した~と気持ち良くなるシーンでは爆笑!
最後は呆気なく終わるけど爆弾はまだある?
不穏なままのラストも良い終わり方。
日本映画自体をあまり観ないけど最近、観た中でも第1位!
観て本当に良かった!
とてもよかった
佐藤次郎の迫力がすごい。渡部篤郎もとてもいいし、何より警察が無能じゃないところがいい。取り調べの様子をリアルタイムチャットで会議室に報告している。爆発シーンもとてもえぐくて、迫力がある。
没入しながら最後まで面白かったのだけど、後から振り返るといくらか気になるところがある。
自殺した刑事が、事件現場でシコったからというのが解せない。始末書くらいで済みそうなものだ。暴露されて恥ずかしかっただろうけど、だとしたら染谷将太が悪い。『バットルーテナント』を先日見たばかりなので、もっとひどい刑事の様子と比べると全然問題じゃない。
佐藤次郎がお母さんの代わりに犯人役を買って出るのが、理由が分からない。そこまでの関係性とは思えない。恋心を抱いていたのだろうか。だとしたら、それはそれできつい。
シェアハウスでスクリーンでお父さんの告白動画が大写しでリピート再生されている。よほどの映画マニアか。場面として映えはするけど、そんなことをする人だと思うと人物像がゆがむ。
愚鈍なホームレスだと思っていると、佐藤次郎はとんでもなく頭がいい。たまに東大卒のホームレスがいるなどと言われているのだけどそのタイプだろうか。
ホームレスみたいな男が取り調べでこれから起こる爆発事件について語る、というアイディアを成立させるために後付けで作られた物語という感じが否めないし、実際そうなのだろう。だからこそ、その後付け感を払拭できていたらなおよかった。演出も演技もとてもよかっただけに気になった。
何だかモヤモヤ
ミステリー映画で評判も良いので、かなり期待していましたが、見終わった後モヤモヤ感が残り、スッキリしませんでした。
ハセベユウコウと警察との関係やイシカワアスカがなぜホームレスになったのか、描写が少なかったためか、よく分からなかったです。
犯人の若い男2人は、なぜ死亡したのか?タゴサクの動機も不明だし、そもそもタゴサクって結局誰なのよ?タゴサクはホームレスなのにスマホ持てる金あるのか?いろいろ疑問がわいてきました。
けっこう引き込まれるものはあり、ドキドキしました。
気になる点が無かった訳じゃないが、そこを補って余りあるストーリー。...
今年三本指にはいる当たり
普通におもしろい
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