爆弾のレビュー・感想・評価
全812件中、641~660件目を表示
無邪気な怪演
佐藤二朗さんの化物っぷりが
嫌らしいほど凄まじい。
汚れた歯、荒れた指先がより恐怖をあおる。
相手をおちょくりながらの爆弾知能合戦。
ヒントをあげつつ謎解き映画としても成立。
静と動を上手く組み込んでくるなぁ。
スズキタゴサクは論理観を揺さぶり、ぶち壊して
精神に踏み込んでくる。
人間の本質にある醜い悪意を絞りだし
心の蓋を抉じ開けていく。
憎たらしい犯人だが魅力もある人物。
俳優の方々も演技派揃い。
演技合戦で見応えあり。
キャラクター一人一人が個性もあるので
一人でスピンオフも出来る感じ。
欲望まじりの願望に心の闇。
無邪気で邪悪で空っぽな人間が
おぞましい。
下手なホラーよりスズキタゴサクの方が
恐怖である。
安っぽいサスペンスドラマ
音が大きく大画面映えをねらっているが
内容は陳腐、本筋?の理由が浅いとしか思えない
不幸そうな主婦が項垂れるのは本当に勘弁してほしい
役者達に助けられて映画が成立したとしか思えない
なんだかスッキリしない
とりあえず自販機で飲み物買うのは怖いな〜と思いました。それと。。イマイチ事件の全容がよく分からないというか。
終盤に説明は一応ありましたが、
母親が息子の危険な計画を知った、同居人も息子が殺したと知って、これ以上この計画を進めて爆発を起こさせるのを止めようとするだけでなく、
自らそれで息子を殺せる?いや、殺すまでして計画を止めさせないと、と思い詰めたにせよ、
正面から突こうとした時に、大人になった息子が母親に簡単に刺されるか?母親の腕なんて止めて終わりでしょう。
しかもあれだけで致命傷になるのか?体力のある青年が?
そして自ら殺めたとして、気が動転してたとしてもホームレス時代に知り合っただけの他人の男性にこの秘密を打ち明けるか????こちらの秘密を知ったその男性が何故爆弾事件の真犯人の罪を被ってくれるなんて期待したのか??
逆にこの秘密で一生脅されてもおかしくない。
息子を殺めてしまったとしても、いきなり他人に打ち明けるという母親の行動が全く理解出来ない。
タゴサクの、自分が犯人のような、いや霊感があるだけで真犯人じゃありませんのように警察を惑わす言動も意味不明。
注目されるのが楽しい?それだけで真犯人に間違われてもずっとゲームが続けられるから?こんな言動をし続けるのか???
。。。で、この作品は何が言いたかったのか。
映画として何を表現したかったのか。
そこもよく分からなかったです。
山田裕貴さんの演技は良かったですけど。。「映画」としてはあまり刺さらなくて残念でした。
佐藤二朗さんの演技に引き込まれた 事件の謎自体はそこまで深みがある...
今年観た映画のベスト1。二朗さん、日本アカデミー賞狙えるレベル。 ...
ずーっと佐藤二朗、最後に染谷将太の映画
原作は未読。終始、佐藤二朗、最後に染谷将太が締める映画でした。
佐藤二朗さん演じるスズキタゴサクと山田裕貴くん演じる類家の対話では、二人が合わせ鏡のように見えます。それぞれがそれぞれに社会に対して厭世的。
でも最後の最後、本当にスズキと合わせ鏡なのは染谷将太さん演じる等々力のほうなんだと思いました。
類家は明日香が最初からスズキを利用するつもりはなかったのではないかと話します。それはそうかもしれない。でも(その時点ではスズキも類家も知らないけれど)、実際のところ明日香は罪を認めない。娘もいるからさもありなん。類家の捉え方はまだロマンチストなんですよね。それにスズキは答えない。
それに対して、取り調べ室を出た後、等々力と対面したスズキの言葉に等々力が「でもなスズキ、俺はそれを不幸せだとは思わないよ」(とかなんとか)と答えたときは、「なるほどです」(だったか)と発話します。等々力は類家よりも社会への厭世が深く、でもそれを受け入れている。彼のほうがスズキに近く、その上で違う選択肢を取った、それがスズキに響いたのだと捉えました。
この作品は観客に結構なもやもやを残す作りです。
満を持してスズキに対面する類家は、挑発的な言葉で言うほどスズキに迫れていない。
爆発は防げないし、最後の爆弾も見つからない。動画でスズキが言ったように爆発は10年後かもしれない。動機だってスズキ自身の言葉では語られない。
類家はああ言ったけれど、明日香はすべてをスズキに被せて逃げ切ろうとする(例えば、犯人が自らの小さな救いとなった誰かをかばうという点で共通項のある「容疑者Xの献身」のようなカタルシスがない)。ついでに言うと長谷部もえん罪とかじゃない。
何も解決していないし、報われないし、わからないままです。結末がもやもやとフェードアウトしそうなところ、あの等々力のセリフで締まったと思いました。あれをこざっぱり決められる染谷将太、素晴らしい。山田くんも頑張ってたけども、染谷が持ってった。あれがあるからあの役は彼なのだと思うほど。
あと良かったのは渡部篤郎、坂東龍汰。
渡部篤郎さんは自分の力不足を突きつけられたところで部下の能力を認めて任せられる、部下を肯定して類家の代わりに即座に「悪人だ」と断言できる、すごくいい上司で、一組織人として「あんな上司ほしい」と思いました。
坂東龍汰さんは、上手ですね。なんてことないシーンをあんなに自然にできるの、本当に力のある俳優さんだと思いました。ついでに言うと彼の演じる「きのう何食べた?」のタブチくんも大好きです。
一種の
ホラーですね、結構楽しめました。全駅の自販機のチェックはしたんでしょうか。
最後の方かなり駆け足で、野方署の下りはちょっとお粗末でしたけど。
頭の良さは見た目じゃないですね、二朗さん。
山田くんより、染谷くんと篤郎さんが立ってたと思いました。
不気味なリアリティ
犯人役の話し方や表情の作り方が非常にうまく、不気味を通り越して恐怖すら覚える。
登場する警察関係者は各自信念を持って行動している一方、それを際立たせるためか一般人は愚かな大衆といった印象で描かれている。
社会的弱者や自己顕示欲、ネットリンチ等、現代社会の根底にある問題が事件の引き金として描かれていることや、最後の爆弾が見つかっていないことなど、不穏な雰囲気のまま終幕を迎えている。
ややグロテスクなシーンもあるが、爆発の凄惨な描写と俳優の高い演技力が相まった没入感が高い良作だと思う。
二朗さん キモさ炸裂 超熱演『ドハマリ役』
いや~ 佐藤二朗さん やってくれました。二朗さんに ピッタリ ドハマリな 役でしたね。それにしても コナンくんより 面白かったかも。。謎解き。真犯人。。 自分には 共犯者(首謀者)が 誰か。って事は その場面から すぐ 分かりましたけど。裏には裏が。。リアリティー感、臨場感もあり。。楽しめました。痛々しい 場面も 所々ありましたけど。憎しみ、悲しみ、優しさ、やるせなさ。。 色々と 見せつけられました。しかし 警察官。何 やってんだ。。って 疑いたい事も 描かれてて。。最後は 1つ 謎のまま 終わっちゃいました。とても 気になります。。二朗さんの 指が 45度ほど 曲がった時は 笑ってしまった。そのまま テーピングするとか (笑) この作品 最後まで 謎めいていて キモい部分も 多くありましたけど とても 楽しめました。
今年のミステリー作品の中では一番
「読み合い」「読ませ合い」のカッコイイ頭脳戦
事前情報は、予告編だけで興味を惹かれたので、原作未読のまま観ました。
よくある主役以外が馬鹿な雑ドラマは嫌いなので心配でしたが、杞憂でした。
物凄く面白かったです。こういうのが観たかったんです。
私が面白いと感じた理由は特に以下2つの要素でした。
1つ目は、警察も犯人も優秀で、高度なせめぎ合いをする事です。
取調べの会話劇はもはやバトルシーンでした。相手を喰って主導権を握るために、人格や社会的役割を探り合って看破する。言葉の裏を探りつつも、探らせる言葉を返す、何重にも仕組まれた会話の応酬にワクワクします。
2つ目は、俳優すげえって思いました、演技が素晴らしかったです。
演技の凄さで登場人物に人間味あって、作品自体を立体的で深みのあるものにしてます。取調べ中の些細な表情も見逃せないくらいの緻密さがあります。佐藤二郎さんや山田裕貴さんはもちろんの事、渡部篤郎さんの表情にも唸りました。そして類家の丸眼鏡の下の鋭い眼光がとても魅力的でした。山田裕貴類家の活躍をもっと観たいです。
最大の魅力はおそらく上記2つが見事に噛み合っている事だと思います。
片方だけではテクニカルな映画だったり、ウェットなドラマと感じたと思います。
両輪が相性良くお互いを高めている、それが本作の最大の魅力だと感じました。
唯一「爆弾」というタイトルの凡庸さに違和感がありましたが、ひょっとしたら、爆発して社会を壊せる能力のある人間そのものを指しているのかな?と思ったり思わなかったり。
私もドラゴンズファンです
見入ってしまいました。面白かったです。
野方署内と取調室のセリフ劇と事件が起きている都内の現場、そして発端となる過去出来事が見事に組み合わされて見る側が混乱せず置いてきぼりにならず楽しめました。
ズズキの言葉は風貌に似つかわしくないほど知能の高さを見せている。恐ろしい程の役者佐藤二朗さんの演技力に喝采です。
彼が提示する謎を類家が解いて説明してくれるシーンは楽しめます。なかなかに難しく見ているこちらも視力、聴力、頭脳がフル回転です。
ラストで「ズズキタゴサク」の身元は不明のままである。とのセリフがあったが、えっ!日本でそんな事あるの?と思いました。
そもそも彼の動機が解らない、彼のこれまでの人生が解らない、ホームレスだった事、石川明日香に巻き込まれた事は解ったがその他は全くの謎。次は彼の人生を描いて欲しい。
なぜドラゴンズファンになったのか?
面白かったですが、ラストがバタバタかな
予告編が面白そうなのと舞台が阿佐ヶ谷駅や西武線沿線も多そうなので鑑賞。
とにかく出だしから「スズキタゴサク」に押し切られる世界観で見てる人を引き込むエネルギーが凄かったです。
佐藤二朗の迫真の顔芸と冷静な交渉役の渡部篤郎と山田裕貴が真相に迫ります。
惜しいのが最後のオチで、ネタバレになるので詳細は伏せますが、バタバタしたラストの展開で
「スズキタゴサク」の犯人像が微妙にズレてしまったような気がしました。
酔った勢いで酒屋で捕まっただらしない浮浪者の中年親父が実は・・・。というのは面白い設定な反面、演技がリアルなほど知能犯?とのギャップがでます。
多分小説版のがラストは説得力はある気がします。
しかし緊迫感と密室劇のサスペンス作品としておススメ度は満点に近いです。
佐藤二朗の演技賞の受賞が楽しみ。
全812件中、641~660件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。








