爆弾のレビュー・感想・評価
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演技も良かったし楽しめましたが気になることがあります
スズキタゴサクの演技も良かったし、展開もじゅうぶんに面白かったです。
ただこれはサスペンスなんですよね。
タゴサクの立ち位置の矛盾が気になります。
動機はなんなのか?
「他の人がバカに見えているんじゃないですか?」とタゴサクが類家に
言い放つセリフはタゴサク自身がそう思っているからだと仮定すると、タゴサク自身が知性が高いという暗示です。でもその高い知性を活かしているようにも見えないです。
爆弾という手段は、他人の計画に乗っているだけなのに不自然。
タゴサクが独断で主犯を買って出たと仮定すると、それを裏付ける強い結びつきが不明です。
守ろうとしている人が石川だったとして、その人が爆弾を持ってくるんじゃ身代わりになりようがない。それが計画外だったとしたら行き当たりばったりの展開になってしまう。
ここは意味不明でした。
物語中に裏付けがなされないと、サスペンスじゃなくて、
演技がすごいだけのキャラクタ萌えのホラーになってしまうので、
原作等で補完してみたいと思います。
顔相撲の芝居合戦
文句なし
国宝をまさかの大差で上回る今年の超傑作現る
佐藤二朗と染谷将太コンビでのスタートで
聖☆おにいさんのトラウマがフラッシュバック
ところがどっこい
どんどん引き込まれて、
今年どころかここ数年でトップレベルの超大傑作映画だった
原作が面白いのでシナリオは間違いなく、
映像も監督のキャリアが存分に活かされたバキバキのカッコ良い画
役者陣の演技も最高てした
会話劇なので動きが少なめだけど、トータルでこれ程完成度が高い映画は邦画ではほぼお目にかかれないんじゃないか
不条理が重なりどこかでどうでも良くなってしまう、ジョーカーと重なるね
バットマンみたいなド派手なアクションは無いが淡々と取調室で事件が進むのでより狂気が際立って感じた
結末は続編も匂わせる雰囲気だったので
ジョーカーのようにシリーズを続けて欲しいし、
是非海外へも出して欲しい
原作を読んだ方でも楽しめると思います
※原作のネタバレを含みます。
映画化として非常にうまく纏められていると感じました。
大学生のエピソードや鶴久課長の娘などのサイドストーリーがカットされ、スズキの冗長な独白も最小限に。原作で好きだった「警察の勝利とは、犯人をルールの内側に引き戻すこと」といった清宮の台詞も省かれているのは残念でしたが、スズキの事件にフォーカスした濃密な実写化 になっています。
映画の構成として、「取調室の張り詰めた尋問」「外で進む爆弾捜査とタイムリミットの緊張感」を交互に見せていくスタイルとなっています。
スズキ・清宮・類家による取調室のやりとりは緊迫感があり、特に会話の応酬は見応えがありました。ただ、舞台が一室に固定されるため画面のバリエーションには限界があり、カメラワークで工夫をしているものの、映像的にはやや単調 に感じる部分も。音楽もメリハリが効いているのですが、一方で静かなシーンが多く、劇場では寝息が聞こえる瞬間もありました…。
閉鎖空間の心理戦が好きな方には刺さると思います。
爆発シーンは迫力がありましたが、引きの画が多いのが気になりました。3回戦の爆破では被害者が100人超という規模なので、瓦礫や負傷者の描写をもう少し寄りで見たかった所です(センシティブな表現になるため、あえて避けたのかもしれません)。
※ここから原作終盤に関する言及あり
明日香が警察署に入ってからの展開は、少し急ぎ足で収束してしまった印象です。(ここも正面から入ってくるので違和感がありますね)
特に惜しかったのは以下のシーンが削られていたこと:
・等々力と対立している課長が「明日香が殺人に関わっている」という等々力の判断を受け入れる場面
・明日香侵入後、等々力が後輩を押し留め、一人で爆弾(明日香)を探しに向かう覚悟のシーン(最終的には二人で向かうのですが)
・倖田が明日香を命懸けで説得するシーン(シーン自体はあるのですが、短すぎて重みが薄い印象です)
スズキが「もういいや」と全てを巻き込んだ爆弾事件を肯定した一方で、刑事たちはほんの少し見知った程度の関係でも、命を懸けて人を救おうとするという感情の対比が上記のシーンを通して描かれます。そのアンチテーゼが弱まってしまったのが残念でした。
2時間超の映画なので尺に余裕が無いのは理解していますが、現場にいる刑事たちが、行動でスズキに抗うシーンが残っていれば、ラストの感動がさらに強くなったと思います。
終盤に気になる点はあるものの、全体として満足度の高い実写化 でした。
原作既読者でもしっかり楽しめると思います。
佐藤二郎さん!
普通の感性を
心の形
もう、いいやあといつかの焼肉の間
作品は、とても見応えありよかったと思います。
作中のスズキ以外のマイノリティーの描き方は、現代のやるせなさを感じてやり場のない気持ちになりました。
また、作中感じたのはそのやり場のない気持ちをある時、スズキは「もう、いいやあ」と思いこの計画に加担した。
一方で、類家やその他は同じ黒い感情に覆われながれも「ポークステーキ丼」や「いつか高い焼肉を」と思いながら留まっている。
その間には何があるのだろうか
国内外での切りつけ事件は、そのいつかの何かがなくなったからではないか。
「良くわからないところを確認するためもう一度見たい」と思わせるのは良い作品
期待度○鑑賞後の満足度◎ スズキタゴサクは最近の邦画の登場人物の中ではもっとも面白いキャラだろう。サスペンスの醸成と維持、複雑で同時進行のエピソードの描き分け、どちらも見事。大変面白かった。
《原作未読》
①話に引き込まれて息をつく暇もない面白さとしては最近の邦画の中で断トツの面白さではないか(全ての邦画を観ている訳ではないので私が観た中でと言い替えるべきかもしれないけれども)。
ただ、小説(文字)であれば問題はないが映画(具体的な映像)では上手く描けていない部分があるようにも時々感じた。ラストも劇的衝撃・余韻には少し弱いようにも思う。 (原作を読んでいないので断定は出来ないが)
だが、映像だからこそ文字での描写には出来ない臨場感・衝撃度もある。
何気ない日常を襲う惨劇のショック度は映像ならでは。実写での惨事の描き方には忖度の多い邦画であそこまで描くのはなかなか勇気を感じた。
②佐藤二朗は流石に上手い。佐藤二朗という役者の持つ胡散臭さとスズキタゴサクというキャラの持つ胡散臭さが重なりあったピッタリのキャスティングであったことも本作が面白くなった大きな要因だろう。
惜しむらくは、メディアへの露出が多いのと、他の作品(特にコメディ)でのタイブキャストが多い事で、俳優としてのミステリアスさにか欠けることで損している。(証拠に最初の方はいつもの佐藤二朗かという印象の方が強かった。段々芝居のリアルさと迫力でいつの間にかスズキタゴサクそのものになっていた。)
そうでなけれは現代の邦画を代表する名優と云えるのだが。
山田裕貴は、普通のイケメン俳優だと思っていたが『ベードーベェン捏造』といい少々癖のある役で熱演が多く面白い俳優として俄然存在感を増して来ていると(思う)。
他の俳優陣も適役好演。
染谷将太や伊藤沙莉、夏川結衣も実力に見合わない役かと思いきや成る程と思う展開(これ以上はネタバレ)。
正名僕蔵も相変わらず実に上手い。こういう人いるいる、という役作りは観ていて楽しい。
③エンタメとしては実に良くできているが肝心の○○が説得力が無いのが欠点だが、スズキタゴサクの言動や散りばめられた現代の東京の風俗描写を通して、人間の抱える闇や善悪、寛容と非情、自分に関係なければどこまでも冷淡・残虐になる姿、を抉り出すことが本作に深み・厚みを与えている。
SNS の拡散という、簡単に出来るがゆえに良心の呵責もなく誰かを傷つけているかもしれぬも現代風俗を利用して大聚を知らぬ間に犯罪に荷担させるトリックには素直に唸らされた(犯人を暗示する伏線にもなっている)。
スズキタゴサクがまんま佐藤二朗
取調室での絶妙な駆け引きと心理合戦が面白い
ベストセラー小説を実写映画化したスリルサスペンス。豪華キャスト陣による迫力ある演技合戦が非常に面白く、取調室での絶妙な駆け引きと心理合戦にグイグイ引き込まれた。爆弾魔・スズキタゴサクを演じた佐藤二朗の鬼畜な演技ぶりは本当に素晴らしかった。
2025-162
佐藤二郎の演技に全て喰われる
【原作未読】
一にも二にも佐藤二郎の演技に尽きる。。 怪演過ぎて鑑賞後はそれしか残らないとも言える。別の言い方をすれば、その演技だけを見る為にこの作品を観るのも有りだ!
原作未読なので何とも言えないが、今回の事件の大元となった警察官のスキャンダルが…えっ⁉︎ それっ⁉︎ って感じ。これでは観客は納得しない。逆に観ている者は⁇が増えるばかりである。
また他のレビュアーさんも言っているようにこのストーリーならもっと警察組織に向けて犠牲(大爆発)が発生してもよい筈である。というか警察がNo.1ターゲットの筈。(最後には少しあったが未遂で終わる訳だし…)(また警官1名の負傷はあったが…)
しかしテンポは良かったし他の俳優さん達の演技も良かった。VFX(CG)がやはり日本レベル(テレビレベル)であったが…。ここはやはり映画なのでもっとお金を出して世界レベルに近付けて欲しい。そうすれば日本映画は世界で売れると思う。このまま"邦画"(国内だけでOK)ではダメなのです。アニメだけでは無く実写でも世界を見据えてお金を掛けて制作して欲しい所。
この手の映画は映画は演技力に左右されると思える作品
佐藤二郎が演じるスズキタゴサクの人柄や世界観が最高に表現されていて、この映画を面白くしてます。
佐藤二郎のコメディタッチな演技もコメディではない、ギリギリの演技が素晴らしくいいと思います。天才です。
少し残念なのは、山田裕貴さん演じる類家ですね。キャラがイマイチ定まってない感じがあります。そういったキャラなのかも知れませんけど、正統派のキレものなのか、ぼんやりタイプだが実はキレもの?どっち?って感じがしました。そのあたりから、演技がブレブレのような印象があります。
全体的なストーリーは凄く面白いのですが、類家に代わってからの方が爆発が防げてない感じに違和感はあります。
あと、駅のホームに押し寄せる群衆、警戒を解除する警察と駅側の判断、それに乗っかる群衆。いや絶対電車使わないだろ!とツッコミは入れたくなりますが、、、まあ、そこはご愛嬌で。
同時に色々なストーリーが動くのも面白いですね。等々力さんがもっと存在感(第3ステージぐらいで)を出してくるのかと思いました。
印象的なのは、タゴサクが類家の事をずっと「刑事さん」と言って「類家だ」と訂正された続けてのが、最後に「類家」と言ったところですね。この一言でタゴサクが類家以上であると思わせてる感に震えました。
最後に第3ステージの爆弾は映画館にして欲しかったですね。
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