爆弾のレビュー・感想・評価
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演出にキレがありました
演出、出演者共に良かったです。
演出は「雪原の遺体の目が〇〇〇カット」が上手いなと。
演者は山田さんと佐藤さんの「中日ドラゴンズの選手の件」。
山田さんのイヤミったらしい言い方と佐藤さんの表情が最高でした。
佐藤二朗さん怪演。でも主演ではない?
佐藤タゴサク二朗さんがいつ福田雄一作品における佐藤二朗さんの顔を見せるんだろうとどこかでずっと警戒しながら観ていましたが、最後までしっかりとスズキタゴサクを演じきっていましたね(そりゃそうだ)。すごかったです。
山田裕貴くんも警察にいながらただの正義漢ではない一癖あるキレ者という魅力的な役を演じきっていました。ただ、この映画の主役はタゴサクさんなのではと思ってしまいました。エンドロールのキャストの最初を見逃したかと思ったくらいで、最後に出てきてあれっ?て。
登場人物として好きだったのは、染谷将太くんのトドロキ。理詰めの類家より人間味を感じて、それが刑事としていいのかどうかはともかく、救いのようなものを感じました。
役者陣の演技は皆さん良かったと思いますが、ミステリーという意味で、あの真相には納得がいかず、あんなに賢いタゴサクがなぜホームレスなのかとか、母が息子を? そこまで? そんな簡単? など、ちょっと理解が追いつかないことがいくつかありました。小説では飲み込めて納得できたとしても(いつものことですが原作未読)映像つきの謎解きでは、無理やご都合を感じてしまって冷めてしまいました。評価を高くできなかったのはそのあたりです。⭐︎4寄りの3.5
頭脳戦なのかなぁ
予告編は犯人と刑事の頭脳戦っぽく描かれているし、出だしはまさにそのとおりなんだけれども、終盤はちょっと尻すぼみかな。次第に明かされる犯罪の動機や経緯にも、そもそもの原因となった出来事にも、共感できないし納得もいかない。これは脚本じゃなくたぶん原作のせい。
期待していたような、『ラストマイル』的な満足感はなかった。まあ、そういう作品だと言われればそうなんだけど。
ただ俳優陣の演技はさすがによかった。特に佐藤二朗と山田裕貴、それから染谷将太。渡部篤郎と寛一郎の、人が壊れていく様にも引き込まれた。
点数は、ドラマ『ミステリと言う勿れ』で柄本佑が演じた爆弾魔の方が素敵だったよなと思っちゃったので、ちょっと辛くなってしまった。ニュアンス的には3.8ポイントぐらい。
役者は頑張っていたと思います
ダークナイトのジョーカーの取り調べシーンみたいなのが延々と続くだけの映画です。
犯人の爆弾設置場所なぞなぞに律儀に付き合っている警察を見て、全くげんなりしました。
容疑者の屁理屈みたいな物言いに心をバキバキに折られたり、
いいように操られたりする警察は、あまりに弱く書かれすぎではないかと思います。
結末については、容疑者には改心もなければ後悔もなく、「はあそうですか」という感じの終わりでした。
最後に”容疑者の出自は結局一切不明”という話が出るのも、
振り回される無力な警察という描写を正当化するための方便にしか思えませんでした。
役者に興味はないのですが、基本的に皆さん良い演技をされていたと思います。
佐藤二朗さんが特別取沙汰されますが、あの役者さんをこういったシナリオに起用すれば、
怪人物を鮮やかに演じられるであろうというのは、おおむね予想できることではないかと…。
犯人のカリスマ性
よくできています
爆弾感想
カリカチュアされたリドラーよろしく、愉快犯を興ずる容疑者。
容疑者はスズキタゴサクと称して捜査官らの価値観を揺さぶる。
誰もが心のどこかに潜む黒い部分(本作で言う、人の中にいる囚人?だったか)を証明してみせるタゴサクの痛快っぷりがおもしろかったです。
そして、中盤の清宮からの用意周到に準備されたことを意味する整髪の指摘や、後半類家に環状線爆破予告の曖昧さを指摘されたあたり(だったか?)の、その想定外の詰問でタゴサク称する、ある中年男が一瞬垣間見える本性が印象的。
で、それは取調べ中ずっと類家を刑事さんと呼び、最後移送されるときに真顔で「類家さん」と捨てゼリフを残して去る所など、人物の多面性が顕著に表現された白眉な所でした。
こういった題材で俳優さんが見せる犯人風情のオーバーアクトは好きじゃないけど、見終わってみると演出と相まりよく計算されたお芝居だと勝手に感じいりました。
そういう意味じゃ清宮(渡辺篤郎)の抑制の効いた静のお芝居の対局も興味深い所でした。
世知辛い世の中なんてよく言ったもので、
捜査を煩わしいからと妨害撮影する金髪の若者(また警官も対抗する術を心得ている)、
そもそもの発端となった捜査員の下世話なスキャンダルを金欲しさでリークする医者、
それを鬼の首取ったかのようにまくし立てるマスコミ、
煽られるがまま興味本位で回される動画再生等・・
ほんとうに薄ら淋しさを通り越し、ハードな世の中を写してます。
そこに不本意にも飲み込まれていき、ホームレスとなったタゴサクと称する中年男と明日香(たち)。
そのなかで明日香がタゴサクに譲った中日の帽子は本作の唯一の温もり。
取りこぼされた被害者(≒加害者)の二人の幾ばくかの感情のつながりは一縷の光でした。
(類家の指摘で)息子を殺めた明日香は男を頼り助けの懇願をするが、それを裏切りと取違えてしまうタゴサク。
被害者はどこまでも被害者、映画は二人にほんとうに冷徹に描いていたように思います。
「もういいや」はそんな世の中を諦めた中年男の悲しい絶唱でした。
最後は自販機の音声で締めくくってます。
人の感情の発火スイッチはどこに何時何処でどう作動するかか分からない。
第3ステージはそんな世知辛い世の中の一員である自分に投げかけられたようでした。
インティマシイーコーディネーター
本日もランチの都合で6:50には家を出た。
雨…予報通り
観る予定ではなかったけれど、
皆様のレビューを拝見し、観に行くことに決定。
8:20スタート。30人は入っているかな。
最初から、佐藤二郎さんの、素のような演技に釘付け。
取調室での動きのない絵なので、演技力が物を言う。
染谷将太さんや正名僕蔵さんも安定の演技。
ラストまで引き付ける演技でしたが、
ちょっと中だるみと、動機がイマイチわかりにくいので、⭐4としました。
ネットで復習。
原作では、続編もあるようなので、映画もあるでしょう。
そして、タイトルのインティマシーコーディネーター という、言葉を初めて知りました。
この作品にはこのコーディネーターさんが関わっているそうです。
みのりちゃんのシーンらしいですが、
最初はそのシーンがわかりませんでした
映画後、関係ない話ですが、
清水玲子先生原画展に行って来ました。
清水玲子先生の漫画の映画化は
「秘密」があります
今年ドラマも放送されましたが、
映画は、最初で最後の⭐1を付けた作品です
素晴らしい原画展でした
怪演の連鎖!
佐藤二朗の怪演ぶりが半端ない。そして、それに影響されるのか、共演者たちの演技に凄みがありました。
伊藤沙莉がいい。CMのイメージしかなかったが、演技力も高いんだ。
染谷将太がいい。多分、この作品で最も難しい役だった、と思う。
山田裕貴がいい。切れ味といい、嫌味を増幅させる手法といい、いい役者だなぁ。
面白い・・・と言える映画です。
ただ、覚悟が必要です。鑑賞後、どっと疲れを感じます。
この作品の肝は、爆破シーンではありません。「自分らしく生きる」ことと世間に準じることのはざまに立った時、人は何を基準に判断するのか?その判断基準は、もしかしたら、他人からは「狂気」と思えるものかも知れない。抑圧を開放に向かわせるエネルギーは、常識を圧倒する危険性がある。考えさせられます。
佐藤二郎の怪演!
取り調べるメインの3人の刑事たち、それぞれが違う雰囲気があって凄く良かった。
[60代男です]
ふてぶてしい謎の男を取り調べる刑事、染谷将太、渡部篤郎、山田裕貴が、それぞれ個性があって魅力的で、凄くいい。
謎の男が警察側の推理力に挑戦するように出してくるヒントが、何を意味しているのだろうとワクワクしていたのに、最初のうちのものは、結局ただそこから都内の地名を連想しろというナゾナゾに過ぎず、正解が指摘されても、東京に行くこともない僕にはピンとこないものでガッカリ。
しかしこの地名のナゾナゾ以外の部分は充分面白く、質的にも量的にも充実している。
爆弾魔を扱った作品の中で、すべての元祖である「ジャガーノート」は別扱いとして、本作は間違いなく最高傑作と言える。
面白かった。
2時間を超える、この手の娯楽サスペンスとしては少し長めの上映時間も、あっと言う間。
釘付けになった。
ただ引っかかったのは、知的で優秀な頭脳の持ち主はみんな多かれ少なかれ、テロ行為でこの社会をぶっ壊したい願望があるというのが、まるで、優秀でない者たちの知らない真理、とでもいうように語られることだ。
犯人が一人で勝手にそう思っているというのではない。
優秀な主人公刑事もそれを真っ向から否定したりせず、その願望は自分の奥底にもあることを前提にした返答をするので、原作者がそう思っているということなのだろう。
このあたりはまったく納得できない見解で、ちょっとイヤな部分だ。
主人公刑事にはそんな願望、持っていてほしくなかった。
一気すぎ〜
すぐに2回目を観に行ってしまった
予告で佐藤二朗さんの怪演を見てからこれは面白いだろう、と思って観に行ったら期待以上でした。
原作は未読ですが邦画で2度目を観に行ったのは久しぶりです。
スズキタゴサク劇場が面白くてずっとわくわくしていました。
あそこまでの頭のキレ具合はいつから身についていたのか、スズキタゴサクの人生を知りたくなりました。
類家とのやり合いももっと見てみたかったですね。
類家もそうですが、周りの人物のバックボーンや詳しい関係性などももっと知りたいなと思ったので人物描写も上手く出来ていたんだと思います。
上映時間もそこそこありましたがダレる事なくあっという間に終わったという感覚です。
見終わった後の満足度が高かったです。
熱演エンターテイメント
連続無差別大量殺人、ここにいたる負のエネルギーが十分に描かれて、見るものを納得させないとこの手の映画は成功しない。演技人の熱演、展開いい線いっているんだけど肝心の怒りの源泉がものたりない、ただ負のエネルギーって理解し難いとか、不気味であることが、多いのだけど。
佐藤二郎の怪演だけでは
全体としては、俳優陣も合格点である作品なんですが。
最初は、社会派的問題提起の作品かななんて思ったのですが。
あくまでも、連続大量殺人を題材とした、エンターテイメント作品。
でないと、連続差大量殺人にいたる怒りの源泉に?がついてしまう。
ある刑事の不祥事が、その家族を不幸にし、が怒りの源泉なんですが。
その刑事の不祥事が、あれでと思ってしまう出来事。
まるで、高校生が母親に見つかって気まずくなる、そんな出来事。
こんな理由でと思ってしまうわけで。
そんなこと作る側とてわかっているはずで。
となると、一種のシャレかなとも思えてしまう。
だって、大量殺人に至る動機の多くは、過去の事件を見てもわかるとおり。
肥大化した自己愛の終着点となることが多い。
京都アニメ、秋葉原事件、神戸連続児童殺傷事件、付属池田小児童殺傷事件。
怒りのエネルギーの弱さが、この作品のものたりなさ
いくら、エンターテイメント作品とはいえ、その題材としての大量殺人にいたる怒りが物足りない。
これだけの事件を起こすのだから。
ある程度、納得させてもらわないと。
となると、刑事の不祥事から不幸のどん底に落ちた家族に共感する、佐藤二郎を突き動かしたものは何なのか、そのあたりが釈然としない。
息子の怒りを引き継いで奇行に走った母親の心情もありきたりの解釈だ。
これだけの事件をくわだてるのだから、それなりの怒りの大きさというものを納得させてもらわないと。
ただ、過去の連続大量殺人の動機を見てもわかるように、あくまでも個人の肥大化した自己愛が出発点。
だから、複数人が、連続大量殺人にかかわる、その負のエネルギーがよく理解できない。
過去の日本の極左組織の爆弾闘争とか、各国の政治的テロリズムとも違うし。
見ていて飽きないし、俳優陣の演技も申し分ないんだけど。
根本のところの負のエネルギーの源泉が曖昧だと、作品としての説得力に欠けてしまう。
くせになりそう
敗者と敗者か。勝者と勝者か。
原作の小説は今年の3月に既読(続けて続篇も読了)。
そのストーリーの想像力と構成力&キャラクター設定に圧倒された。
まさか映画化されるとは思わなかったし、
その映画を“わざわざ”見に行くとも思わなかった。
(2冊とも読んだ嫁が行きたいということで鑑賞)
映画化するにもキャラクターを演じられる俳優がいるのか、
と思っていたし、予告編を見ても考えが変わらなかった。
(山田裕貴も伊藤沙莉も違うと思った。佐藤二朗は狙いすぎだと思った)
それがどうだ(ホント、ごめんなさい)。
サブスクを待つのではなく、映画館で見るべき映画。
取調室の空気感を作り出した演者たちと演出とカメラワークによる緊迫感。
そして、緩急のある場面展開。
映画という表現手段と尺のなかにテンポよく収めていった。
(ストーリーの運び方の穴はあったものの、そんな穴はすぐにふさがった)
以下ネタバレ
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ラストシーンのタゴサクの「引き分け」という台詞。
小説とは異なる余韻(モヤモヤ)を残す。
※調べたら小説になかった言葉
引き分けは、時に、
痛み分けだったり、勝ちも負けもないノーサイドのようなただのドローではない。
あの時の警察とタゴサクは、
敗者と敗者だったのか。それとも勝者と勝者だったのか。
また、小説を読み通したときに感じた次の3点
(「正義と法を絶対的な善と信じ行動する警察官たち」の強靭さと
「良心も悪意という感情も捨て去った無敵な人」がいるかもしれない恐ろしさ。
さらには暗黒界に堕ちてしまう警察官たちの正義の在り方の難しさ)は
さすがに映画/映像には取り込むことは難しかったようだが、
それでも記憶に残る映画を見たという満足感は深く残った。
佐藤二朗は和製ジム・キャリー
佐藤二朗劇場、ただし振り切れてないのが惜しい
巷間評判通りの佐藤二朗の怪演が楽しい映画だった。星は全て彼のの芝居にたいしてのもの。
佐藤は「さがす」の好演が印象に残るが、一方でコメディ要素の強い作品でのクドいギャグは自分の好みではなかった。本作ではコメディのベクトルを不気味方向に寄せて成功している。
他の役者たちも概ね好演だがをーこれは彼らの責任ではないがー日本人男性の風貌が若作りになってしまっているので、若手俳優(実年齢はそれほど若くない)が映ると、途端に画面が高校演劇部のお芝居風味になって興が醒める。
ストーリーは前半は良いが、後半でスズキタゴサクの犯行動機が明らかになって失速した感じ。タゴサクのサイコパス的凄みをチラチラさせながら結局、動機はそこかよと。レクター博士みたく狂気に振り切れてて欲しかった。
まあ本作の興行成功で、原作通り「爆弾2」も映画化されるみたいだから、またオツキアイするでしょうね。
顔芸でデ・ニーロ越え?
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