爆弾のレビュー・感想・評価
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単純に面白かった
山田裕貴って、本当に上手な俳優だと思います。『ミステリと言う勿れ』っぽさがあります。類家(山田裕貴)や久能整のようなキャラ、結構好きです。山田裕貴の髪型や輪郭から醸し出される雰囲気が滝藤賢一っぽかったと思ったのは私だけでしょうか。
スズキタゴサク(佐藤二朗)さん、こんなに頭いいのにホームレスにまで落ちる理由がわからない。頭のいい犯罪者って、『羊たちの沈黙』を思わせます。あそこまでの気持ち悪さは無いですけど。
警察官が、現実にはあり得ないであろう単独行動をして、二人とも大失敗という展開も良い。警察のような縦社会で単独行動なんてあり得ないでしょう。単独行動してはいけない理由があるんです。
ちなみに、辰馬が危険物取扱者乙種6類取ってましたが、これだけじゃ爆弾作れないし、そもそも危険物取扱者は爆弾作る知識はありませんね。こんな超高性能の爆弾は作れないと思います。
時間を忘れて夢中になった
自己承認欲求という「爆弾」
本作の真価は、単なる“テロ事件”や“爆発物”を描いたサスペンスにとどまらず、「なぜ人は爆弾を仕掛けるのか」ではなく「なぜ人は注目されたいのか」という現代的な問いを突きつけている点にある。
タゴサクの「お前らは俺と同じだ」という叫びは、「心に闇の爆弾を抱える」登場人物たち、そして観客自身の中にある「見られたい」「認められたい」という欲望を容赦なく照射する告発である。
本作は、SNSによる自己承認の連鎖、匿名性の中で肥大する自己顕示欲、社会の分断と無関心といった現代の病巣をモザイク状に組み上げ、それらが最終的に“爆弾”という象徴に収束していく過程を描く。つまりここでの“爆弾”とは、物理的な破壊装置ではなく、現代人が抱える「承認欲求の暴走体」そのものだ。
緊張感の質も特異である。通常のサスペンスのような“いつ爆発するか”ではなく、“人間の理性がいつ切れるか”という精神的な爆心地が焦点となる。観客は加害者を断罪することができず、むしろ彼らの“存在を見たい”という欲望に引きずり込まれる。観る者を「共犯者」にしてしまうこの構造自体が、自己顕示社会の縮図である。
SNSの投稿ひとつ、他人への無関心ひとつが導火線を延ばしていく。彼らは社会の被害者であり、同時に無意識の加害者でもある。この“二重性”を映画は冷徹に突きつけてくる。
最も印象的なのは、クライマックスに訪れる静寂だ。爆発そのものよりも、その“後”に残る空虚さにこそ核心がある。自己顕示欲の果てに待つのは、誰にも見られない「沈黙」である。
『爆弾』は、現代社会の真ん中に置かれた鏡のような映画だ。
私たちがスマートフォン越しに他者を見つめるその視線こそ導火線の火花であり、誰もが無自覚のまま「爆弾」を抱えて生きている。起爆スイッチを押すのは、私たち自身の指先なのである。
そして鑑賞後、SNSで「感想」を書こうとする私の衝動こそが、タゴサクの言葉を証明している。
2025年を代表する国産サスペンス大作
今年は「国宝」や「8番出口」など、例年にも増して数々の国産のヒット作が公開されましたが、この「爆弾」も、間違いなくその系譜に連なる国産サスペンスの傑作として、後世に語り継がれるでしょう。
物語の根幹となるのは、佐藤二朗演じる謎のオッサン『スズキタゴサク』と、山田裕貴演じる若手刑事『類家』ら警察側との緊迫感あふれる頭脳戦です。密室の取調室で繰り広げられる演技合戦から一切目が離せません。特に佐藤二朗の不気味さと愉快さ、そして作中でも語られるような「無邪気さ」が同居した怪演は下手なホラー映画よりも恐怖を感じるほどに圧巻させられます。彼の早口での長回しセリフは、本作の最も大きな見どころの一つと言えるでしょう。
担なるテロ事件の解決で終わらせず、その犯行の動機、社会的弱者への眼差し、そして「爆破」という行為に込められた不条理な暴力の連鎖といった重いテーマを深く掘り下げています。タゴサクの行為は肯定されるべきものではありませんが、彼が暗に指摘する社会の歪みや、無関心が生み出す悪意には、何かと考えさせられる不快なリアリティがあります。タゴサクが予言する爆発を描いたシーンは、邦画の平均レベルを遥かに超えた大迫力で描かれます。火薬を用いた実際の爆破は勿論のこと、CG技術の高さにも目を見張るものがあります。
単なる謎解きやタイムリミットものの域にとどまらない、極上の社会派エンターテインメント作品です。
心の爆弾
スズキタゴサクが投げかける言葉には、共感してしまい、「あ、これ俺に言ってるんだ。」と感じるところでドキっとする。
誰もが心に爆弾を抱えていて、でもそれを抑え込んでいる。
それを自覚し、タゴサクによって「べつに俺の爆弾が爆発してもいっか。」と一瞬思うが、警察連の言葉や被害に遭った人の惨状を観て思い留まらせてくるのだ。
映像的な部分では2つ痺れた。
1つは、雪上で殺され、伏している少女が実は生きている(そんな事件はない)と分かった時のカメラ目線。
2つ目は、ホームレスたちへの配給所を狙った爆発事件の後、ベテラン刑事がタゴサクの指を折り、ボケていても折れているのは分かるし見たくないと思った矢先にピントが合って、「これが心の形です。」と刑事に向けて言うところ。
心理、真理、真理
演技⚪︎ミステリー✖️
生々しくリアルにいきたいのか?
スタイリッシュなエンタメにしたいのか?
間いってる感じがちょっと……
捜査本部以外の場所が暗くて、
そんな場所で作業してんの?って感じの冒頭。
捜査本部のテーブルの黒、取り調べ室のテーブルの天板幾つか用意してたり、リアル感より拘ってんな感が勝るw
心理戦もちょっとイマイチ
渡部さんと山田が何をそんなに喰らってるのか?よくわからん
ペン回し下手ならやるなw
ウジ沸くほど死んでから経ってるのに、水は今まで買われて無かったんか?そして、そんなに同時に色んなとこで買われるんかww時限爆弾設定なら買わせなきゃいいのに。。。
タイトルは爆弾の間の飛んでる赤い子が活きてないのがなぁ。。。あの人込みで、車があんなに吹っ飛んでて、なんで死にそうなの1人だけなのよ……未だ殺人者じゃない!としたいなら、爆発抑えれば良かったのに。インパクト欲しかったんだね。
あとタイトルの髪切るのタゴサクにすれば良かったのに。
で回想は帽子とると髪長いとか
ネタバラシも染谷は思い付きだし、
タゴサクはバレたく無いのに夏川さんの名前匂わすし…
謎解きの痛快感が無く
なんか歯切れの悪い終わり方
あと最後、
たぶんなんかのシーンカットしてる気がするw
あと終わり方ダサいなぁと……
惹きつけるチカラはあるが
自分も「喰われてしまいました」😅💦
滅茶苦茶面白ぇ‼️って、マジで思いました。
原作は未読ですが、今年初めからの番宣で散々観せられて、興味を持たずにはいられなかった映画「爆弾」。
上質の「クライムサスペンス」として、素直に楽しめましたね。
特筆すべきは、「ススキタゴサク(演:佐藤二朗)」の、素晴らしい演技。
独特の口調で警察組織を煙に巻く言動が本当に素晴らしくて、尋問している警官に「…お前、喰ったな」と言わしめた通りに、自分もその世界に「喰われ」ていました😅💦(笑)
それに対する、最初は先輩刑事の記録係として傍に居た「類家刑事(演:山田裕貴)」の、自分が尋問官になった瞬間からの、スイッチが入ってから(目の色が一瞬で変わるのが、滅茶苦茶カッコいいっス‼️)の、緊迫感が半端ない取調室の駆け引きは本当に面白かったです。
周りの共演俳優さん達の豪華さはさることながら、それに見合った延期合戦の応酬は、マジでシビレて感動しましたね。
「映画なんて…」と思いつつ、映画館に行くのを躊躇しているあなた‼️
「本当に面白いの❓」って猜疑心の塊になり、映画を観ようとしないあなた‼️
騙されたと思って、是非映画館に行って映画を観て下さい。
そして「スズキタゴサク」に喰われてみて下さい。
マジでこの面白さに「喰われます」(笑)
確実に満足出来る作品に出会えると思います。
ネタバレ有りの個人的な感想
まず、大前提としてめちゃくちゃ面白かったです。
引き込まれてるし、展開もワクワクしました。
ただ、見終わって思った事は、解決出来なかった事の多さです。
これがこの作品を面白くしてる要因でもあると思いましたが、類家と轟が推理できても、現場での判断ミスなどによりふざけないなどと言った妙やリアリティが満足度を高めていると思いました。
最後に鈴木の本当の動機は何でしょうね。
本当に強烈な承認欲求なのか。
きっと出るはずの続編に期待です
緊迫感めっちゃある!
とにかく佐藤二朗の怪演がすごい。
久しぶりに映画に引き込まれました。佐藤二朗と警察の駆け引きがすごい。とにかくすごいテンポで爆弾が爆発してます。被害にあった人が生々しい。こういうのが苦手な人は遠慮した方がいいです。エンディングも期待を裏切らない内容でした。(私感)この映画の原作を読んでみたくなりました。
最後に監督の名前が実のいとこと同姓同名(漢字も同じ)でした。(笑)
昭和の薫り満載のいい映画
大人気ですが
見入ってしまった
予告から気になってた映画で出演者も好きな人たちばかりなので鑑賞しました!
街を切り裂く轟音と悲鳴、東京をまるごと恐怖に陥れる連続爆破事件。
すべての始まりは、酔って逮捕されたごく平凡な中年男・スズキタゴサクの一言だった
「霊感で事件を予知できます。これから3回、次は1時間後に爆発します」
爆弾はどこに仕掛けられているのか?
目的は何なのか?
スズキは一体、何者か?
次第に牙をむき始める謎だらけの怪物に、視庁捜査一課の類家は真正面から勝負を挑むスズキの言葉を聞き漏らしてはいけない、スズキの仕草を見逃してはいけない。
すべてがヒントで、すべてが挑発密室の取調室で繰り広げられる謎解きゲームと、東京中を駆け巡る爆弾探し「でも爆発したって別によくないですか?」
その告白に日本中が炎上する
というのがあらすじ!
爆弾というタイトルだったので派手な演出が多いのかと思ってましたがそんなことはなく取調室での会話劇でかなり引き込まれます
類家も頭がキレるけどスズキタゴサクも同じぐらい頭がキレる
伊勢もうまいように利用されてたし…
しかも確信に迫る情報も言ってた
タゴサクの会話にはヒントが散りばめられててもう一度観たいと思っちゃう
よくこんなにも思いつくよねと思います
一回戦の清宮はタゴサクに負けて犠牲者を出しましたね
清宮の心をえぐる言葉を言って指を折らせて
「これがあなたの心の形」と言ったときはゾッとしましたよね…
二回戦のタゴサクと類家の戦いはさらに面白い!
類家は唯一タゴサクの話術にはまらなかった
明日香が爆弾を持ってないこともわかってたしすごい
そして最後の爆弾が見つからないまま終わるとは思わなかった
確実な証拠があるわけじゃないし明日香もタゴサクも罪にはとえないじゃないかなと思います
タゴサクは催眠術にかかってたと言い張っているとナレーションがあったし…
終始人をうまく操ってたタゴサクは底知れぬ怖さがありましたね
これは続編がある感じかな?
タゴサクの正体も不明なまんまだしあるのならいつかしてほしいし楽しみ!
誰しも心に闇があるしタゴサクになる可能性だってある
いろいろ考えさせられる映画でした!
最後にタゴサクに言った類家の言葉もよかった
あと山田さんと佐藤さんの演技がかなりすごい!
今年1番と思うぐらい面白い映画でした!
ありがとうございました😊
化け物退治💣️
予告編観たときから、なんだこの設定!と、すぐさま鑑賞リストに加えました。
んで、今日、いよいよ観れる時が来た!
近場の映画館はフェイストゥーフェイスでチケットを買うので、
今作の上映時間前は、完全に裏取引場になってました。
僕も「爆弾をお願いします」と店員さん改め闇のブローカーにお金を払い、いざ、鑑賞!
それぞれの登場人物たちに残っていた禍根や呪いが、まるで爆弾が爆発したみたいに吹き飛ぶ映画。
爆発シーンはどれも突発的。特にバイクの奴。あれはやばい。
鬼の伏線回収が気持ちよすぎて、もうずっと釘付けでした。
いちばん好きなのはYouTubeに投稿された映像たち。
アレは、イカれた思考の辰馬君の映像をタゴサクが真似した物ですが、そうしてみるとあの棒読みが、他責で勝手に世の中にムカついてるジェラシーな辰馬君を馬鹿にしてるように感じて笑えてきます。
もう核心に踏み込みますが、
辰馬君は「環状線で爆破テロを起こして、辰馬君家族をバラバラにしたその他大勢の者たちに制裁を加えること」を目的としていて、スズキタゴサクがそれを乗っ取り、秋葉原、ドームシティ側、代々木公園を爆破した、というのが事件の顛末でした。
スズキタゴサクのしたかった事は、自分が「ジョーカー」みたいになることだったということなんだと僕は解釈しました。これで合ってるのかはわかんないですけど。
「霊感」とか「予言」とか言う怪しげな男の言う通りに爆弾は爆発していく─
取り調べ室の中で、まるで演劇みたいに
タゴサクワールドを作っていくことが、目的。
そういう意味では、この映画の設定をおもしろ!と思って観に行った者たち(つまり僕)も、元を正せば劇中で再生回数を稼いだ大勢の者たちとなんら変わらない。
劇場型犯罪を、蚊帳の外で楽しんでる訳ですから。
「ボタンを押せば爆弾が降り注ぎ押した者に大金が入る。押さなくても爆弾は降り注ぐ。で、ボタンを押すか?」
この問いの穴は、果たして自分もその爆破の被害者に数えるのか数えないのか?という所、まさしく、「お前は蚊帳の外にいるのか?」という所にあるわけですが、
結局野方署で爆破は起きませんでした。
最後の爆弾は行方知れず。タゴサクは結果として死ななかった。
タゴサクが最初から最後まで爆発に対して無関心だったのが、野方署が絶対的に「安全地帯」である伏線だったんですね。
タゴサクの頭の中に、自分に爆弾が降り注ぐという可能性はなかった。…のか?
もうどこからホントでどこから嘘なのかわからないし、この男の腹の底が読めなさすぎます。
ただ少なくとも、劇中のその他大勢も、僕も、そしてスズキタゴサクも、大した違いはないということは確か。
皆一様に、蚊帳の外。例のボタンも迷わず押せる、膨れ上がった社会という化け物。
その化け物を退治できるのは、そんな社会にウンザリしている、ルイケだけなんだと思います。
つまりは、ルイケisヒーロー!
鑑賞後、映画館の外の自販機と距離をとって、家に帰る今日この頃でした。
ていうか、最後の爆弾ってつまりそういうことですよね。
「お前らは蚊帳の外じゃねぇぞ」っていう。
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映画チケットがいつでも1,500円!
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