爆弾のレビュー・感想・評価
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最後、エンドロール終わったら 爆発するかと思ったよ 佐藤二朗さんの...
縛談
佐藤二朗 vs 山田裕貴、これは見逃せない。
…と思いきや、最初は佐藤 vs 染谷。
なかなか優秀ではあるが、本格的に事件化すると本庁へバトンタッチ。
ここでも渡部篤郎が主で、彼もしっかり切れ者。
…勝手にヒント途中で切り上げといて「お前なら解ける」と丸投げするまでは。笑
山田演じる類家が取調べの席に着くのは、予想に反し終盤からだった。
しかしそれまでも後方でしっかり存在感を発揮しており、「真打登場」といった印象。
物語は開始からずっと緊迫感が続く。
それも、取調べ室での静かなヒリヒリや爆弾捜索現場でのハラハラなど、多種が混在。
スズキの正体や目的といった縦軸に、爆弾の在り処という横軸が絡み137分をダレさせない。
とりわけ佐藤二朗の抑揚のついた怪演に依るところが大きいが、他も十二分な好演。
音の強弱の効かせ方も巧みだった。
深夜4時前の新聞屋への野次馬の数と、倖田の取調べ室乱入は有り得ないかな。
明日香が警察署へ入れた、どころか「ご苦労さまです」と声掛けまでされてたのは謎。
終盤に畳みかけるように口頭で説明されたせいか、動機や目的に納得感が薄いのもやや残念。
類家一人ではなくあくまで組織(特に等々力)で挑むのは、意外ながら魅力的。
最後の爆弾は見つからず、本当にあるのかも不明というオチは好みです。
市民の頭には残り続け、信憑性さえあれば動画一本ですら“爆弾”になり得るということか。
ED曲はもうちょっとちゃんと選んでほしい。
取調室での駆け引きと現場での騒動。極端な映像をつなぎ主役が何人かい...
静かな会話の裏に潜む狂気
場面展開は少ないものの、終始張り詰めた緊張感が持続し、最後まで飽きることなく鑑賞できました。
派手な演出やアクションに頼らず、会話と心理戦で物語を引っ張る構成は見応えがあります。
特に印象的なのは、佐藤二朗の怪演。普段のコミカルな印象を覆すような、狂気と静けさが入り混じる演技が見事で、物語全体に不穏な空気を漂わせています。
一方で、同じ爆弾を題材にした『交渉人 真下正義』のようなテンポ感やスリルがあれば、より盛り上がったかもしれません。
邦画らしく声が小さく爆発音が大きい点は少し気になりました。DOLBY ATMOSで鑑賞しましたが、爆発シーン以外ではあまり効果を感じなかったため、通常のシアターでも十分楽しめると思います。
総じて、『爆弾』は静かな緊張感と佐藤二朗の怪演が光る心理サスペンス。
見応えよりも空気感で魅せる、心理描写重視の秀作サスペンスです。
2025/11/3 最近のこの手のミステリーものとしては、個人的に...
この“爆弾(スズキタゴサク)”に耐えられるか…!?
都内のあちこちに爆弾が仕掛けられ…という、一見よくある爆弾テロ・サスペンスに思えるが、劇中の怪人物のように見る者を翻弄させるトリッキーな展開。
こういう話の場合、爆弾は何処に?…もさることながら、犯人は…?
犯人らしき人物はすでに身柄を連行されている。酔っ払って自販機を壊し、店員に暴行した別件で。
住所不明。スマホや身元を特定するものも持っていない。記憶も曖昧。メタボ体型に頭に10円ハゲ。“スズキタゴサク”とだけ名乗る中年男。
腰は低く、人懐っこい感じもあるが、得体の知れない雰囲気も。寧ろ、そっちの方が大きい。
刑事の聴取にものらりくらり。そんな時、おかしな事を言い出したのだ。
私、霊感を持ってるんです。その霊感で分かるんです。秋葉原で何か起きるって。
戯言と思っていたら、秋葉原で爆発事件。
この男が爆弾を仕掛けた…?
本人は否定。あくまで霊感。
再び霊感が働く。これから一時間毎に後3度、爆発が起こるという。
仕掛けられた場所のヒントを、謎めいたクイズで提示。
本当にこの男が犯人ではないのか…?
クイズも意味不明。一体、何を言ってるんだ…? しかし…。
そもそもこの男は何者なのだ…?
爆弾が仕掛けられた場所は…?
迫るタイムリミット。刑事たちはこの“スズキタゴサク”という男の手のひらで踊らされ、焦り、翻弄させられ…。
取調室で行われる刑事たちとスズキタゴサクの行き詰まるやり取り。
スズキタゴサクの話はこちらを煙に巻く。クイズも難問。おちょくっているのか…?
しかしその話やクイズを深掘りすると、意味を成していく。
それらを繋げ、その先に、爆弾が仕掛けられた場所の答えが…!
それに気付いた頭脳派の刑事・類家。
が、都内のあちこちで爆発が続く。
スズキタゴサクに言い様に翻弄させられ、他の刑事たちはKO。一人は命の選択をしてしまい、一人は機密情報を外部の知人に漏らしてしまった結果…。
爆発も止められず、成す術は無いのか…?
類家が聴取を担当する。頭はキレるが、この怪人物に対し一切の容赦ナシ。
化け物vs異端児!
支離滅裂、全く無関係のようなスズキタゴサクの話の中に、ある不祥事を起こし自殺した刑事の名、自身の過去も。
背景に思っている以上に大きな何かがある。
類家は少しずつ核心に迫っていくが、スズキタゴサクは3度の爆発以外の爆弾が仕掛けられている“2回戦”を予告する…。
取調室の攻防のワン・シチュエーションだけではなく、爆弾を見つけようと現場も奔走。丁々発止の男女巡査コンビの奮闘。思わぬ危険が…。(外部の知人はこの巡査コンビ)
取調室での緊迫感。本当に一挙一動に引き込まれる。
現場では動きあるスリル。爆発の臨場感、惨状、クライマックスの連続爆発のスケール…。
静と動のメリハリあるサスペンスが相乗効果となって盛り上げる。
ヒューマンドラマやコメディやラブストーリーやサイコ・スリラーなどで充実作を手堅く見せてきた永井聡監督。そのキャリアをまた一段と飛躍させたと言えよう。
最初にスズキタゴサクと対した染谷将太、スズキタゴサクにKOさせられてしまった渡部篤郎や寛一郎、現場で動き回る伊藤沙莉&坂東龍汰…。皆、熱演。
最初はただの変わり者若刑事かなと思った山田裕貴だが、頭のキレと鋭さで堂々と対し、実力を見せ付ける。
そのアンサンブル、話の面白さ、一級のスリル…。これらをまとめてのし上げたのは、言うまでもなく佐藤二朗。
佐藤二朗が(また映画comに消されるかもしれないけど)某バカ監督のおふざけ役者だけではないのは周知の事実。『さがす』『あんのこと』などでの本来の実力。
本作で魅せた惚けたユーモア、人を食った言動、初見物腰柔らかそうからの不気味さ、凄み…。
長台詞は圧巻。
社会の底辺者、虐げられる者の怨み辛み。
あの動画の声明にはゾッとする…。コンプライアンスが厳しいこのご時世、よく台詞にした。
これまでやってきたコミカルとシリアスの全てを併せ持った、佐藤二朗のキャリアの集大成と言って過言ナシ!
本作を見たかった理由の一つに、“佐藤二朗の演技がヤバい…!”との声々々だったのだが、その期待に違わぬと言うか、超えてきた。
本当にその怪演に震えた。ゾクゾクした。興奮した。打ちのめされた。
日本映画界に新たな化け物爆誕!
今年の助演男優賞は『国宝』の横浜流星で決まり!…と思っていたのだが、流星クンピンチ! インパクトは主役級。となると、吉沢亮もピンチ!
『さがす』『あんのこと』『爆弾』と類い希な才能と実力を魅せてくれた佐藤二朗。今後これらを超える作品や演技は…? いや、佐藤二朗ならまだまだ魅せてくれるだろう。
一見何の関わりも無いと思っていた自殺した刑事の不祥事やスズキタゴサクの身の上話。
これらが超重要…!
あまり言うとネタバレになってしまう恐れがあるので、嗚呼、言えないこのもどかしさ!
各ピースが繋がっていき、徐々に、そして遂に真相が明らかになる展開は、ミステリー好きには堪らない醍醐味!
なかなかに入り込み、見終わった後かなりドッと疲れるが、“このミステリーが凄い!”1位も納得の、邦画久々のKO級のサスペンス/ミステリー!
ラストも戦慄。爆弾はまだ何処かに…。あなたの身近の○○○の中かも…?
今年も後2ヶ月となり、年間MY BESTも形が出来てきた。
まだめぼしい期待作はあるが、そうそうBESTは崩れないと思っていたら、思わぬ伏兵登場!
隣町まで足を伸ばした甲斐があった。
まさに、“爆弾”級!
佐藤二朗の「国宝」級演技
タゴサク恐るべし・・・
ケガのため自宅療養していて、2カ月ぶりの劇場鑑賞でしたが、本作品メチャクチャ面白かった。
予告編の時から大きな期待を持ってたんですが、予想以上に楽しませてもらいました。
何しろ爆破のシーンが半端ない。生々しいド迫力で圧巻でした。グロいシーンも満載で、そんなところでもホラー大好きオヤジは、大喜びです。
そして、何より佐藤二朗さん演じるスズキタゴサクが半端ない。とぼけた態度でノラリクラリと捜査陣を欺く。山田さん演じる敏腕刑事との頭脳戦は、「デス・ノート」を彷彿させ、ワクワクドキドキ興奮が止まりませんでした。
染谷さん演じる刑事や、伊藤さん演じる警察官も、いい味出して本作品を盛り上げてくれます。まさに芸達者な皆さんの鬼気迫る演技に酔いしれる一本です。
【ネタバレ】
クライマックスで全ての真相が明らかになった時、尚更スズキタゴサクの恐ろしさを実感した気がします。全てが計算ずくだったしたたかな男。
結局、本当のところは明らかにされないまま、本作品はラストを迎えます。最後の爆弾はいつ爆発するのか・・・
エンドロール、宮本さんの歌が最高です。あのガナリ声、まさにエネルギーあふれる本作のラストを飾るに相応しい。
期待通り面白かった!
ミステリー・サスペンスが好きなので公開前から注目してましたが、期待通りの面白さでした!
舞台演劇のような密室劇と外部で起こる数々の事件や出来事がテンポ良く絡み合い、予想外の結末に進んでいく…大好きな「羊たちの沈黙」系の作品で130分をずっと堪能してました。ただ「転」の展開がちょっと早急すぎて正直若干シラケたのが唯一の難点かな…
密室劇での俳優陣達の熱演はお見事でした!佐藤二郎さんの怪演はもちろん、山田裕貴さんら若手俳優のリアリティある演技は本当に素晴らしかったです。最近の俳優さんは上手いなーと感心しきり。
全体的に描写はドライで好みなんですが、最後の救いがたい結末には少しやるせない後味も感じました…まぁよくある甘味に仕上げられるより全然良いんですが。
どえらい
とかくこの世は住みにくい
スズキタゴサクのIQってものすごく高いんでしょう。
おそらくこの映画の登場人物のなかでもトップクラスの高さなんだと思います。
でも、この映画の登場人物のなかでも、もっとも社会に馴染めてない人(ある意味では弱者)です。
幼稚園を爆破するという流れで(本当の意味で社会的に弱者である)子どもたちを撮してないのは、偶然ではないでしょう。殺されたとされる女学生も虚偽であるっぽいし。
賢くても弱者ならざるを得ない。
周りと足並みが揃えられないと弱者に陥ってしまう。
マスかいたくらいは許してあげられる世の中であって欲しいと思いました。
情に棹させば…(小説草枕の冒頭)
長谷部有孔は、情に自身の棹をさしてしまった。
有孔って名前も(孔が有る)って…
おそらく、原作者はそこまで考えて書いてるんだと思いました。
どんな立場の人も、一瞬にして破滅しそうなそんな緊張感のある映画でした。
とかく住みにくい世の中で、等々力刑事の在り方が効いてきたラストでした。
ジョーカー、羊たちの沈黙
そんな映画が頭によぎりました。
スズキタゴサク、ヤバい。
最初から空気がざらついてる。
警察署に連れてこられた酔っ払い――スズキタゴサク。
「都内に爆弾が仕掛けられてる」なんて、冗談みたいに言い出す。
でもその“軽さ”が、じわじわと怖くなってくる。💣
彼のしゃべり方がもう異常。
狂気と余裕が同居してて、
取調べしてる刑事たちより、
こっちのほうが手に汗握る。🎭
まるで台本でもあるかのように、
スズキタゴサクは刑事たちをじっちゅうにハメていく。
一言一言が計算されていて、
笑ってる顔さえ恐ろしい。😨
物語は二つの時間軸で進む。
取調室での心理戦と、街で進む爆弾捜索。
この切り替えがうまくて、
息が詰まるほどの密室劇と、
焦燥に満ちた外の世界――その対比が鮮烈。🚨
そして終盤。
真相が少しずつ見えてくるけど、
最後の「爆弾の行方」だけは霧の中に残る。
スッキリしない。でも、それが現実っぽくて妙に刺さる。
“真実”なんて、結局誰にも掴めない。
モヤモヤもざらつきも、全部まとめて後を引く映画。
静かな爆音が、まだ耳の奥で鳴っている――。💥
愛と哀しみの取調室
人の闇を
予告から気になっていた映画でしたが
期待を裏切らない作品でした。
取調室内の無邪気なやり取り
ダメダメな上司
現場の警察官の微妙な向上心
それなりによくできていた爆破CG
やはり取調室内での会話が見ている人の
心の闇を突いてきてこちらも色々と
考えさせられました。
犯人側のサイコパス感が少々弱い気もしましたが
人間追いつめられるとそうなるよな・・・。
某総理の事件も今裁判中だし。
事件犯罪 罪の大小はあるけど
どこでその一歩を踏みとどまるかを
為される映画と私は見ました。
コメディ系バイプレイヤーが無慈悲な爆弾魔を演じる効果を最大限に活かした佳作
原作未読。
主演の山田裕貴の高IQの天才刑事に成り切った演技が印象的だったが、やはり心理戦の相手役・佐藤二朗の狂気の演技から魅せる存在感がずば抜けてよかった。
コメディ役者もいろんなタイプがいるが、何となく気の毒な感じがする役者さん(自分の中では被害者タイプと勝手に読んでおりトム・ハンクスやジム・キャリーがその代表格)ほど悲劇や狂気性を帯びた役をやると強烈なインパクトを残す。
佐藤二朗はまさにこのタイプで、演技力だけでなく素の容貌と佇まいでさらに鈴木田吾作の得体の知れない不気味さや狂気性、悲劇性に強烈なドライブをかけた。
メイン2人だけでなく、渡部篤郎、染谷将太、伊藤沙莉、正名僕蔵、坂東龍太など腕に覚えあり系の役者さんがズラリと居並びその一挙手一投足に見入ってしまった一方、謎解きや犯行動機には無理を感じてしまい、気持ち良いカタルシスを感じるまでには至らなかったのは残念だった。
田吾作は相手の心理を読むのが上手く、その正体はカウンセラーだと勝手に思ってたが、どうやら的外れみたいw
続編があるとしたら、刑務所から犯人の行動心理をアドバイスするレクター博士のような立場で登場とかw
信じることの怖さと温かさを、同時に描いたサスペンス
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