爆弾のレビュー・感想・評価
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これが、あなたの心の形です
天才が故に 狂人となった男が叫ぶ
パブロフの犬だ パブロフの犬だ
あなたがたは
何も知らないで 生きていけばいい
私はもういい 去りゆくのみだ
大槻ケンヂ 「パブロフの犬」
原作未読ですが、まず、話そのものに驚かされます。洒脱の効いた言葉遊びみたいな謎解きから始まって、気が付けばヒトの裡に棲む鬼を引摺り出すような言葉の応酬。しかも各々の登場人物の輪郭が、ぼやけていない。1人の作家さんが、これ程までにキャラを描き込むことに、戦慄します。
そして、この濃いキャラを映像化する役者さんも、半端ではない。佐藤二朗さん、こっちの世界に戻れたかしら。彼の役者魂こそ、爆弾レベルです。それに、抑揚のない顔で、信念を貫く刑事さんを魅せる、染谷将太くん。言葉を荒げることなく、怒りを滲ませる、渡部篤郎氏。「外事警察」を彷彿させます。
そんな凄い方々が集まって創っちゃった映画ですが、どこまで御見物に刺さるかしら。個人的には、他者をあざけり、自分に嘘をついて嗤っているヒトが出てくる映画は、大好きですが…。
「国宝」と「宝島」。自分の生き方と、真正面から向き合うお話に、喝采を送った私がいます。その一方で、人生のキングになれなかったジョーカーの心の形に、惹かれる私がいます。かなり強く惹かれます。
自分以外、世界は阿保だと思ったことありますか。
私が吹き飛ばしたいものって、何だろう。
私の心の形って、どんなだろう。
皆様は、自分に嘘をついて、嗤ったことがありますか?。
こんなに映画から狂気を感じたのは初めて
怠け者と天才は結局は同じ結論にたどり着くといったセリフや佐藤二郎さんの怪演、そして犯行のヒントの仕組みといったすべての要素が本当に素晴らしいと圧倒された。途中で感じた犯行の手抜さはスズキタゴサクがすべて企みを持って犯行に臨んでいたわけではないという強調につながっており、そこからタゴサク自身の人間味を感じた。平たく言うと怪物と人間の頭脳戦であったわけだが、両者は確定された立ち位置を持っているわけではなく誰しもが怪物になることもあれば、人間でいられることもあるということを清原とタゴサクのやり取りの中で強く感じた。
確実にこれを高校や中学の頃に見ていたら影響されていたと言っても過言ではないくらい強烈であり思案に満ちた作品だった。
記憶を消してもう一度見たいと思った。
スピード感の中に人を描いている映画
佐藤二朗さんの タゴサクが
圧巻だった。
この作品は、タゴサクが イマイチなら
駄作に なってしまう映画なので 素晴らしかった。
散りばめられた、伏線回収、スピード感
タゴサクと 対戦する面々、最後登場する
類家くん
この映画は、謎解きのかげに 人を描いていて
そこが この映画の魅力と
なっている気がしました。
とにかく
佐藤二朗さんのタゴサク凄かった。
役者としての
引き出しの多さと そうなるまでの 色々背景に
勝手に 胸が熱くなりました
タゴサクと類家くんの 第二戦みたくなりました
素敵な映画でした
記憶が優れた優秀でかつ律儀な浮浪者は存在するのか疑問!
.......
今
早 日
速 は
鑑 「
賞 爆
し 弾
ま 」
し を
た
。
世間を賑わせてる「爆弾」ですが、やはり腑に落ちない所が多々感じます。
その部分を挙げて行きたいと思います。
おっと、最初の爆発まで あとXX分!(笑)
①
不
可
解
な
点
・長谷部有孔(役:(自殺した刑事):加藤雅也さん)の行動。
何故事件現場でXXXな事をしていたのか?何故見つかるの分かっていてXXXしたのか。カッコいいのに~無理やり設定過ぎて納得できない。ストレスから来ているのか?それなら病気処理でしょ。カウンセリング受けてそれをリークされて週刊誌に載って。カウンセリングに成って無いし、カウンセラとして失格。
・警察を無理に辞めさせられて?恨み生じた?
誰に恨みをなのか。自分は何もしていないと言えるのか。
何故急に 電車に飛び込むのか。自暴自棄なのか。これもストレスの影響か。
そして鉄道会社から自殺による損害賠償求められる。
・これにより長谷部一家離散。旧姓石川使うが、何故家族は再起出来ないのか?
そして母は浮浪者にってあんまり有り得ないな。誰か助けるんじゃないかな。
そして息子は世間(警察、鉄道会社)へ恨み? 直結するの何でかな?
製薬会社勤めの人は 誰でも爆弾作れる不思議さ。
かつ、他人の命を平気で巻き込む考えに至る所の甘さ。
製薬会社に勤めていても人としての道義は備わっていないのか。
そう想うのも、そう想われるのも困る。
・母が息子をXXX。ここまで来ると ちょっとサイコな母明日香。
XXXれるかな? この女では大いに疑問。葛藤に至ってなく成り行きXXXか。
・そして 普通の酔っぱらい浮浪者スズキタゴサク(役:佐藤二朗さん)の 登場!
凄く 律儀と思う 明日香とのXXX関係性 この流れ。
ここまでXXXを引き継ぎ、用意周到性、そして計画記憶に 仕掛け罠。
優秀過ぎる点が 仇だと思う。
或る意味、類家(役:山田裕貴さん)と 頭脳的にはいい勝負でしょうか。
・全体的に社会に復讐として恐怖のズンドコ(どん底)に持っていくには動機理由が弱いと感じますね。細部に拘った愉快犯的にしかなって無くて もひとつ深く感情移入には至りませんでした。
その点が惜しい所。
②
面
白
か
っ
た
点
・身元が割れる携帯電話の存在を故意に有る場所に置いた所。
そこへ誘導させる為の狂言と、踏み込む警察の流れは面白かった。
遺体損壊爆破と、矢吹泰斗(役:坂東龍汰さん)の足吹っ飛び場面。
中々やりますね。タイミング的な所など見せ方は良い出来と感じます。
・今作 どの爆破場面も結構良く出来ていてエキストラ使っての大掛かりな撮影が功を奏したと思います。
タイトルが爆弾なだけに 主役は爆弾ですし爆破を見せなきゃ意味ないですもんね。その点は 期待通りの場面仕上がりだったと思います。
話の流れ展開、動機等が腑に落ちませんが、
心理戦、謎解きは複雑でしたが十分楽しめました。
ご
是 興
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推理ドラマですが若干グロホラー
とても面白かった
予告編だけ観ると佐藤二朗と山田裕貴2人による心理戦に見えるのだが、実際にはそれ以外の役者の見せ場も多く配置され、密室での尋問と現場の捜査、世の中の混乱、事件に至る背景がバランス良く演出されていた。
爆弾の爆発シーンが下手に過剰で無いぶん妙にリアルでそこに恐怖を覚えたが、結末まで観ると実際には有り得ないだろうなということでひと安心。
山田裕貴という役者のことを今まで知らなかったのだが実に素晴らしい演技をされるなと思った。いわゆる天才型で推理を得意とする刑事で、感情的にならず何処か推理にのめり込んでいるような不謹慎さを醸し出すオタクの様な存在感が見事だった。
そして対峙する佐藤二朗に関しては、彼にしか出来ない役だろうなと思った。得体の知れない怪人という趣きがあり、それでもある種の人間らしさを持ち合わせている無邪気な無敵の人という印象。他の役者が演じる姿が想像できない。
話の流れに多少の強引さを感じないわけではないが、全編通して目が離せない面白さがあった。
何処に伏線が張られているのだろうかと考えながら観ていたので結末がどうなるかも予想する隙が無く、恐らく監督や脚本家の狙い通りであろう感情を抱きつつも満足した2時間だった。
佐藤二朗と山田裕貴やばいな
予告から気になっていました。
好きな俳優さんが多いので楽しみにしていました。
ネタバレがありそうなので早めに鑑賞です。
サイコパス過ぎて観ててニヤニヤしてしまう。
特に佐藤二朗と山田裕貴はヤバい。ゾクゾクした。
お二人の演技次第で映画全体が全く変わると思う。
佐藤二朗はどの役をやっても佐藤二朗ではあります。そういう意味ではキムタクや福山雅治と同じですね。
そのままコメディからサイコパスまで演じるのは役者として本当にすごいと思う。
どこまでが監督の演出で、どこからが役者の演技なのか。
最後までどうなるか分からない。圧倒的に楽しめた。
単純なサイコパスではないと思ってたけどまさかそうくるのか。
圧巻。
ちょっとグロさもあるけど、それがダメな人以外は全員楽しめそう。
読めなかった
エンタメ作品としては申し分ない
スズキタゴサクという怪奇なキャラクターを
もはやその人そのものであるかのように演じた佐藤二朗、
カメラワーク、定期的に爆発する飽きさせない展開、
取調室にいながら犯行が続くが、それを止めることができないという設定の発想(※小説原作)、
犯行が続くのに自供もせず物証もないため逮捕できないジレンマ、等々。
オチの論理に若干の甘さがあるものの、
エンタメ作品としては
申し分ないものだったと思う。
素晴らしかった。
佐藤二朗さんの好演がもったいない
クレジットロールでは山田裕貴さんが初めに出てくるが、本作は佐藤二朗さん主演作品だ。
佐藤さんはそのキャラから、おやじギャグ連発の愉快なおじさんというような設定が多いが、実は繊細あるいは神経質な役柄が相応しい(御本人は強迫性障害の過去を告白されている)。今回の無邪気な子供のイタズラにも思える序盤構成にはピッタリの配役といえる。
自販機を蹴り店員を殴って警察で事情聴取を受ける中年男は「僕には霊感がある」といって、これから秋葉原で爆発が起きると予言?する。やがてその言葉は現実のものになり、警察内部はざわつく。そして、男と警察の攻防戦が始まる。
事件の動機は爆発の前までにさかのぼることになるが、作品中の警察関係者には発端の事件のことが了解済みとされている。一方で観客は事後的に追いかけるのだが、そのことで消化不良になっているような気がする。
原作(未読)とは異なるかもしれないが、発端となった事件を初めに提示したほうが構成としては良かったのではないかと思う。
原作が有名なものだと、原作ファンへの気遣いが映像化への障害となる例は多い。
原作ファンをも納得させる改変を是非とも実現してほしかった。
脚本は、来年度の大河ドラマ「豊臣兄弟!」を担当する八津弘幸さん。
爆弾テロや殺人を肯定する気などないが、こういったサスペンスでは犯人の動機が観客の心に入り込む必要がある。
残念ながら、動機が今ひとつしっくり来ない。事件の遺族としては何かと大変だったかもしれないが、それが大規模な爆弾テロへと至る過程がすんなりと受け入れられない。犯人にも幾ばくかの理屈はあるんだなあとは思えない。
終映後に反芻してみても、何か見逃しているのかと思えてくる位だ。
警察は捜査と取り調べのプロだ。渡部篤郎さん演じる捜査官はおそらくは現場で交渉人などを任されるプロなのだろう。爆破を予告(予言)する正体不明のタゴサクに、当初は臆することなく冷静に対峙しているが、いつの間にかタゴサクのペースに乗せられ、挙句には、タゴサクが多分わざと差し出した指を折ってしまう。
タゴサクは、FBI捜査官並の心理テクニックを駆使しているのではないかと思えてくる。タゴサクはただのホームレスではない。相当の手練れだ。
これでタゴサクは無罪への切符を手にしたのだ。タゴサクは爆弾を仕掛けたとはひとことも言っていないし、指が折れたことで自白の強制と違法捜査が強固になってしまった。
予告編を映画館で観たときから、二朗さんが最高に決まっているという直感があったが、それは正解だった。
残念ながら、映画そのものがガッチリとは決まっておらず、課題を残す結果となったというのが私の印象だ。
もったいないなと繰り言が出てくるばかりだ。
原作では「法廷占拠」という続編が既に出ているらしいので、本作がヒットすれば続編映画化もあるかもしれない。
尺の都合上キャラの掘り下げが浅い
原作既読。
キャラが多いのは原作もそうなんですが、原作での丁寧なキャラの深堀がけっこう削られてた気がします。
75点の鶴久さんの娘さんのやりとり、結構好きだったんですが、まぁそんな大切じゃないし端折りますよね。
ラストの爆発後の等々力さんの独白が小説でかなり良かった(独身で無くすものもないでしょ?良いじゃないですか。とタゴサクに言われたとこで肯定と否定をバシッと決める心情がめちゃくちゃかっこいい)のがなくなったのも残念。
長谷部さんの被害者家族に献身的に寄り添う気持ちに嘘はないのに、その事件現場で自慰行為をしてしまう複雑なジレンマというか、心理描写が映画ではやや薄い気がした。
小説はキャラの心理描写が細かく、本音を垣間見ることが出来、刑事でも聖人ではない、完璧ではない、という人間臭さが魅力です。
これ以上感想を書くと、映画より小説の感想になりそうなので控えますが、映画で好きになった方は是非原作も読んで欲しい。
続編の「法廷占拠(爆弾2)」もタゴサクの裁判の話で、当然今回のキャラがぞろぞろ出てきて面白いです。
最後は少しもやもやするが
原作は未読。予告編の雰囲気に面白そうだったので鑑賞。そこだと類家とタゴサクの取調室でのやりとりと思っていたら、序盤は清宮と対する。そこで清宮の心が折れて類家が相対するのだが、この取調室での心理戦の様なやり取りと、外の現場での話の進め方がテンポよく、時間を忘れるほど。佐藤二朗の演技が秀逸でこの人こういうキャラがホント合ってると感じさせる。動画のシーンで長々としたセリフは別の意味で感心してしまったし、あの人を小馬鹿にした言い回しされたら自分でも指折るわw
終盤にかけて事件の全容が明かされるわけだが、過去の不祥事とそれから繋がる犯人と思われる人物へのミスリードと急展開に。最後にタゴサクが類家に引き分けとか言っていたけど、類家の負けだよなぁ。最後の爆弾は類家の心の中だと思ったし。
タゴサクは元の計画を作り直しただけかもしれないが、あの風貌と喋り方で勘違いしそうだが頭いいんだろうなぁと思った。いや~面白かったし、原作続編あるみたいなので読んでみたい。
悪くはないが....ちょっとモヤモヤします
佐藤二郎さんの一人芝居と言っても良い映画。取調室が舞台となる緊迫感のある運びも悪くはありません。そして出ている面々も贅沢で見ても損はしない映画です。
ただ、私自身はちょっと予告編で期待しすぎましたね。少しモヤモヤしちゃいました。
★良かった点
1)映画の造り
舞台が取調室と現場。タゴサクとの知恵比べは見所だと思う。取り調べのやりとりで現場の爆発が防げるかどうかはとても緊迫感がある。
2)キャラクタがよく描けている
タゴサク、清宮、類家、矢吹、等々力...などのメンバーのキャラクタが良く描けている。
特に類家というキャラクターはシリーズ化されそうと感じる。
3)真相に意外性がある
なるほどとは思えるけど、ホンマかとも思ってしまう真相。
★物足りなく思った点
1)長谷部有功という刑事について
何故、週刊誌に単なる平刑事のしょうもないスキャンダルが載ったのか。これこそが不幸の始まりなんだけれど、まずこのことに違和感を感じた。普通に考えると大手マスコミが飛びつくような話じゃあない。
2)スズキタゴサクの謎の知力と動機、正体....これは謎のまま
彼の生い立ちや暮らしがほぼ描かれないので、なぜこんなことをしたのか、ちょっと理解できない。正義感とも違う行動原理。しかも変に知的な策略。こういうことを自力で成し遂げられるホームレス、そういう人物像に説得力がないと感じてしまった。
3)爆発は防げないし真相も曖昧...爽快感が薄い
捜査一課の類家刑事が頑張るのだけれど、結局、惨事を防げない。「緊取」とか「相棒」のドラマだったらもっと防げてるんだけれどねえ。まあ、そういう爽快感をもたらす物語じゃないというだけの話で、そこは作家さんの感性だから文句を言うのは筋違いかもね。
映画の物語として真相は語られてはいるのだけれど、劇中ではタゴサクも明日香も有罪となったかどうかは有耶無耶で終わっている。ちょっと気持ちの悪い終わり方でした。
★最後に一言
清宮さん、どんなに腹が立っても容疑者の指を取調室でへし折ったりしたらダメだよ。もっとドライに行かないと。
めちゃくちゃ面白かった!今年観た邦画の中でもかなり良いエンタメ作品...
めちゃくちゃ面白かった!今年観た邦画の中でもかなり良いエンタメ作品だった気がする。
普段映画を観ない人に最近のおすすめを聞かれたら、これをあげるかも…と思うくらいには満足感があった。
取調室の会話劇がメインだけど、観てるうちに引き込まれていって最後まで夢中になって楽しめたし、
予告の印象だと、佐藤二郎と山田裕貴が対峙する場面が多いのかと思っていたけど、謎の男に翻弄される警察の群像劇という感じで、そこも面白かった。
豪華俳優陣が演じる登場人物たちが、事件を追う中で揺さぶられて負の側面が見え隠れしていくのが、多面的で人間らしくて良かったし、善とか悪って紙一重だよなと感じる映画だった。
パンフレット買おうと思ったら目の前で売り切れてしまったのが残念だった。
佐藤二朗のための映画
なかなか見応えがある
最高品質のタイマン頭脳戦
今作の見所は何と言っても山田裕貴演じる類家と佐藤二郎演じるスズキタゴサクの超高密度な会話劇だろう。
互いの並外れた知性をぶつけ合う駆け引き満載の舌戦に観客はどう足掻いても惹きつけられる。
佐藤二郎演じるスズキタゴサクはキャラクターとして魅力しかない。住所や出自は一切不明で、突出した知性を持ち、東京が破壊される様を無邪気に楽しむ狂気を帯びた表情がたまらなく不気味。
しかしながら、主犯格がタゴサクではなかったという事実が判明した場面では、(ミッション・インポッシブルⅢでP・S・ホフマンの裏にマスグレイブがいた時のような)少なくない落胆を覚えた。
ああいう魅力的なキャラクターは脚色者ではなく原作者であってほしいと常々思う。
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