「圧巻の演技」爆弾 tttさんの映画レビュー(感想・評価)
圧巻の演技
俳優たちの圧巻の演技に見ごたえ抜群です。
不気味なサトウタゴサクを演じる佐藤二郎
オタクのような大人しい見た目ながらも頭の切れる類家を演じる山田裕貴
個人的には渡部篤郎、染谷将太の存在感が好みでした。
類家が主役のようですが、上記二人が演じるキャラに支えられているな、と感じました。
第一回目のゲームで清宮(渡部篤郎)がタゴサクと対面をして類家(山田裕貴)が話を聴きながら推理をする、方が綺麗な形だったなと思います。
役割分担、適材適所というやつですね。
渡部篤郎さんのオーラ、存在感からして、タゴサクに感情的に揺さぶられて暴行してしまうという清宮の役は少し合わない、もったいないかなと感じました。
等々力(染谷将太)に関しても、タゴサクの性格を子供っぽい、無邪気と性格にプロファイリングしている点、現場で足を動かしながら核心部分の捜査を行っている、自動販売機の爆弾を特定した点、など等々力がいなければ類家一人では解決は難しかったのかなと思います。
(★-1.0の理由)
タゴサクの人物像
他の方がおっしゃっているように、タゴサクの動機や人物像がよくわからなかった、という点。
シェアハウスでの殺人が起きてからの数日間で爆弾を用意して、謎解きを用意して、とかなりIQが高く仕事ができる能力の高い人間だなと感じる。それなのにホームレスをしているのはどんな理由があるんだろうか?
その部分にかなり興味を持った。どう演じれば警察相手に自分の不気味さを伝えられるのかすべて計算され尽くしているような頭の良さがあると思う。ぜひそこの部分の深堀をしてほしかった。
動機に関しても、罪を被りたいのであれば、事件の核心に触れる人物の名前を出さない用がよかった。
そう考えると事件を解決してほしいのか、真犯人と思わせたいのか、どこに向かっているのか目的がわからない。
サイドストーリー
・みのり(?)という女子高校生が殺害された事件
・現場でG行為をしていた不祥事を起こした警察官、また彼と等々力の関係性
上記二つに関してよくわからなかったため。
総評としては俳優陣の高い演技力に目を奪われていい時間になった。
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