「悪いことはよくない。でも「悪いこと」って何?」爆弾 ぺーさんの映画レビュー(感想・評価)
悪いことはよくない。でも「悪いこと」って何?
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原作読んでないですけど、原作なしでも十分楽しめました。いやー、えげつない。
これでもかと世間体とか良識とかを知ったふりをした、何食わぬ顔をした者どもを徹底的に揺さぶりにきてます。
スズキタゴサクだけかと思いきや、類家の台詞の端々にも表れている。
観た直後で印象に残っているのは、
・スズキが類家に「世界のどこかに爆弾を落とすことができるスイッチがあるとする。押すと莫大な賞金がもらえる。あなたは絶対押すはずだ。なぜなら市民が死んだって何とも思わないから。」と語りかけるところ。人間は所詮自己の保身に走る。演じる佐藤二朗さんの緩急自在の演技も相まって、思わず頷いてしまいました。
・スズキが爆破予告の動画を公開した場面。野次馬根性丸出しの大衆は後先考えず拡散。ところが再生回数・拡散の数が爆弾の起爆の引き金になることを明らかになると、慌ててブロックしたり削除したり。挙げ句の果てには動画を真に受けて、スズキが勾留されている署に押し寄せる始末。見事に踊らされている様子に笑ってしまいました。
ネットやSNSに翻弄されている現代人の滑稽さや愚かしさを端的に表してますね。
上記の現代の有様を冷めて見ている私からしたら、スカッとしてしまいました😅
スズキの話が必ずしも真相とは限らないことを仄めかしているのも、いいですね。これも人物造形がしっかりしているから陳腐にならないんでしょうね!
いやー面白かった☆
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