劇場公開日 2025年10月31日

「申しわけございません」爆弾 hotakiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 申しわけございません

2025年11月5日
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鑑賞方法:映画館

ドキドキ

裁判 潜水艦 野球 爆弾
これらを扱った映画にハズレなし と、よく聞く。小生はこれに賛同している。
本作品を鑑賞し また実証された。
タイトルからして 爆弾 なのだから。

原作は本屋大賞にノミネートされた
アバンタイトルからタイトルまでのテンポがいい
ドーンと 画面にタイトルが表示されるのもいい。最近は こっそり表示したり 本編の最後に出したりするのが流行りみたいだが やはり勢いよく出されると高揚して 鑑る方も気合いが入るというものだ。

原作では 取調室でのクイズと称するやりとりが 見せ場である。しかし映像表現では 言葉の応酬だけでは 絶対ダレるよな。そんな心配も無用。取調室の外で動く他の人物たちをテンポよく映し 立体的に話を転がしていく。このリズムが心地よい。
シナリオの勝利だ。

物理的な火薬だけでなく 関わるすべての人間の心に抱えるどす黒い火薬に 着火していくスズキタゴサクが なんとも気持ち悪い。
観客も着火されるひとりとなる。

本作品のキャスティングが公表された際 小生はああ失敗したなと思いました。
タゴサクは佐藤二朗をすぐイメージした。でもね。あの悪ふざけの芝居をやってください、と云っているようなものでしょう。辟易しているんですよね。
そして山田裕貴も なんかチャラい芝居されると 違うしな。
そんな危惧は吹き飛びました。
作品の色にバッチリはまっております。
さすがプロの演者。そして監督のみごとな手綱さばきに 心より拍手をお送りいたします
素人の勝手な危惧。ここに心よりお詫び申し上げます。

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hotaki
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