ChaOのレビュー・感想・評価
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アニメーションは素晴らしいが・・・
シネコンにて19時台を鑑賞。
観客は私も入れて3名・・・なかなか厳しい。
ストーリーは、主人公が人魚姫と出会った青年との過去をインタビューする形式で語られる。
なので、お話の中心は青年と人魚姫との出会い~結婚~別れ~再会である。
再会に至るそもそもが明らかになっていくことで話が盛り上がっていく。
一連のインタビューを終えて主人公は・・・みたいな感じ。
スタジオ4℃の作品は、クオリティは高いが観客を選ぶ傾向にあるような気がする。
(海獣の子は個人的に合わなかった)
アニメーション表現は文句なく素晴らしく、一見の価値あり。
ただ話の流れに入りにくいのが難点。
そもそもの出発点の匂わせがほぼないので、3/4くらいは何が何だか分からずモヤモヤした状態で見ることになる。
まぁ、その分ラストの盛り上がりが良いと言えばよい。
青年の主観に沿った流れと言えば、それはそれでアリなのかもしれない。
限られた時間に収めるためか、脚本や演出が十分機能できず、見る側の没入感を妨げてしまっているのかも。
キャラは相変わらず全体的に尖っているため違和感を覚える方もいるような気がする。
頭身の違うキャラには何か意味があるのか無いのかよくわからなかった。
また、式場に向かっていたようなあのウミガメは結局どうなったのか気になって仕方ないw
キャラについては、スタジオの味と言ってしまえばそれだけで、好みが分かれますとしか言いようがない。
本作の一番の引っかかりはキャストという他ない。
どんなに素晴らしいアニメーション表現であっても脚本・演出が十分でないとき、重要なのがキャストの演技だと思う。
ジブリの悪癖というのか、アニメ声優を極端に排除したのはいいが、キャストの演技力が十分でないため没入感を阻害してしまう。
制作サイドはそれなりの期待も目算もあるのだろうけど、本作については違和感が多い(制作サイドのパワーバランスとかあるのだろうか)。
個人的には非アニメ声優でも素晴らしいキャストや作品はたくさんあるので、安易な否定はしたくないのだが、それにしても本作は厳しかった。
声をキャラに乗せると言うよりも、演者が出てしまうのはどうにかして欲しいし、メインキャストの力不足も気になってしまう。
ナチュラルな演技と言ってしまえばそれまでだけど、演技ってそんなものなんでしょうか?
STUDIO4℃が好きだからこそ、、、
当方、
STUDIO4°Cでしたら
『マインドゲーム』
『海獣の子供』
『鉄コン筋クリート』
『ケモノヅメ』等
このスタジオの作品は好きで毎回注目
しております。
だからあえて言います、
残念だった、本当に残念だった。
まず、よかった所ですが
作画や演出は賛否ある中で私は
好意的に拝見しました。
あのSTUDIO4°Cのアートワークが
ココロ躍らせる感じになります。
ただそのせいで余計に
残念でならない、
これは予想ですが
構想9年ですよね。
恐らくですが一時期盛り上がった
世界系路線をSTUDIO4°Cの作風に
落とし込もうとしたのかな。
だとしたら時期がもうすぎてるし、
個性的なアートワークや演出が
素晴らしいスタジオのチームが流行りに乗るのも。
登場人物のデザインは悪く無いけどだからこそ、
独特、個性的にあぐらをかいてはいけない。
ストーリーは世界系の一般的にわかりやすい
構図で描こうとして、
スタジオの独特な個性を無理矢理のせて
しまったのでどっちつかずな中途半端な作品
になってる。
アニメーションや背景美術が面白い、
ぐりぐり動いて楽しく素晴らしいのに
いつもなら、ストーリーと突飛さが
上手く絡まらない。
お父さんとお母さんの死因は
あれじゃ無理矢理すぎてもはやコント。
わざとじゃ無いかと疑いました、
チャオも屈託なさがイマイチ魅力に感じない。
そもそも、魚の形態と人間の形態に変わる
カタルシスがない。
『ケモノヅメ』のときは
人間形態から獣を匂わす流れやミステリー
で、目が離せなかったが、、、
マインドゲームも主人公とヒロインの結ばれ
る演出に本当に鳥肌がたち、胸高鳴った。
本当に、今回の作品は悲しかった。
本来のしっかり日本の街の風景や、登場人物、
個性と芸術をガッツリ落とし込んだ
studio4℃の作品をみたい!
上映時期を
スタジオ潰すためにわざとこのタイミングに
したんじゃないかと勘繰るぐらい悲しかった。
この作品が好きな方にはもうしわけない。
studio4℃のファンの戯言とスルーしてください。
追記:これはチャウシンチー監督の『人魚姫』の
トリビュートなのか!!だから主人公も
チャウシンチー作品の前半のダメな男性主人公感がでてたのか、尚更『チャオ』が中途半端に感じてしまう。。。
何でコケそうって?
顔!デカいからや!
冗談は私の顔だけにしてですね、お噺自体は愉快だったと思いますよ。
自身の悲劇的な過去から、
新技術のエンジニアとなって夢を追い…
然し、その悲劇は…反面、新たな出逢いの発端でもある…
人生、塞翁が馬。
確かに!独特なビジュと世界観…キャラで、好き嫌いの明暗が、クッキリと分かれる作風ではありますから、
つくづく«お話の中身重視»な自分で、良かった良かった。
人魚族を【サカナ呼び】する嫌悪感は、既にワンピで通っているので、
寧ろ、魚類ビジュのチャオも…かわいいんだから、主人公は一人で二粒オイシイと思えば、、役得だろ!ってね……すまん🙇♂️🙇♂️
楽しい作品だけど、設定は少し粗めかも
独特な絵写とストーリーにどっぷり浸かりました!
『ChaO』を鑑賞しました。
まず一言で言うと──
“心を揺さぶられる驚きと感動の連続”。
物語全体に散りばめられた伏線が、最後に一気に回収されていく展開は圧巻で、アニメーション作品の枠を超えた「芸術」そのものを感じました。特にラストシーン、登場人物の感情と映像美が重なり合う瞬間に、胸が震えるほどの感動があり、しばらく動けませんでした。
驚かされたのは、映像表現の独自性。色彩やカメラワークがとても挑戦的で、まるで自分自身がその世界の一部になったかのような没入感がありました。音楽の使い方も巧妙で、静と動のコントラストが観る者の心に深く刻み込まれます。
この日の上映は遅い時間帯で、観客は自分を含めてたったの2人。ほぼ貸切のような空間で、作品の世界観と自分が一対一で向き合えたことで、より一層物語に引き込まれました。スクリーンの前で心を丸裸にされたような感覚──それがまた、この作品の大きな魅力だと思います。
『ChaO』はただのアニメ映画ではありません。
「人間とは何か」「生きるとは何か」を観る者に突きつけ、そして最後に“希望”をしっかりと手渡してくれる、そんな魂のこもった作品でした。
伏線の緻密さ、ラストの感動、映像と音楽の力強さ──どれを取っても一級品。
アニメ好きはもちろん、普段アニメを観ない人にもぜひ観てもらいたい映画です。
こだわりポイントが響かなかったが、合う人には合うのかもしれません
2025.8.21 イオンシネマ京都桂川
2025年の日本のアニメーション映画(89分、G)
魚と人間が共存する世界を描いたファンタジーアニメーション映画
監督は青木康浩
脚本は木ノ花咲
アニメーション制作はSTUDIO4℃
物語の舞台は、20XX年の香港
魚と人類が共生している上海を舞台に、共生が軌道になった頃をまとめた書籍がナレーションされて始まっていく
新米記者のジュノー(太田駿静)は、目的の船に乗り遅れてスクープを逃したものの、同じ港に停泊していた船に見覚えのある男を見つけた
男はかつて船舶会社で働いていたステファン(鈴木央士)で、彼は人魚のチャオ(山田杏奈)と結婚したことで話題になった人物だった
ジュノーはステファンに接近することができ、当時の話を聞くことになった
数年前、ステファンはシー社長(山里亮太)の下で働くサラリーマンで、夢は「ウォータージェット方式の船舶の開発」だった
現行のスクリュー方式では魚に多大な被害が出て新しい方式を考えていたが、シー社長からは「コストに見合わない」と却下されてしまった
国は人魚王国のネプトゥーヌス国王(三宅健太)との交流を深めようとしていたが、スクリュー方式を変えようとしないシー社長とは相容れずに交渉は決裂してしていた
ステファンは協議を終えて海に戻ろうとする国王を見かけたが、彼が発した波に飲み込まれてしまう
その後、何者かに救出されたステファンは病院で目覚めるのだが、なぜか「人魚姫と結婚すること」になっていて、しかもそれは自分自身が言い出したことだと言われてしまう
ふたりの結婚は人類と人魚の橋渡しとなっていて、さらにウォータージェットの開発の許可も下りてしまう
ステファンは不本意ながら姫との交際を始めるものの、常に魚と結婚できるわけがないと感じていた
物語は、ステファンの日常が背景として描かれ、彼は幼少期に父(岡野友佑)と母(川上ひろみ)を亡くしていた
今は叔父叔母の世話になりながら、親友のロベルタ(梅原裕一郎)とルームシェアをしていて、ロベルタの想い人マイペイ(シシド・カフカ)たちと仲良く暮らしていた
姫と一緒に住むことになったステファンは、献身的に尽くしてくれることを感じながらも、自分の運命が他人に左右されている不具合を感じている
そして、その心理は徐々に行動に現れてしまい、あるセレモニーで起きた事故によって、窮地に陥ってしまうのである
と、シナリオはそこまで悪くないように思えるのだが、実際には「ピンチにするためのエピソードでシナリオを構成している」というのがはっきり見えてしまっていて、無理やりピンチを作り出しているように思える
また、作画などは凄いのだが、そのシーン必要なの?と思うシーンも多く、物語に集中できないほどに散らかっていたように思う
シーン単体としては面白いものの、全体的にはその「遊び要素」がテンポを崩していて、それゆえに散漫になっているように感じた
いずれにせよ、おそらくはマニアしか観ない作品で、夏休み中の公開初週なのに貸し切り状態になっていた
ビジュアルが一般受けする感じでもなく、物語に惹かれる要素が少ないのも難点だったと思う
アテレコに関してはそこまで酷いとは感じなかったが、それ以上にストーリーテリングが微妙で、不要なシーンも多くて、何度か意識を持っていかれそうになってしまった
大オチ(編集長(土屋アンナ)が人魚だった)もサラっとしたもので、ジュノーの告白もなんだかなあという蛇足っぽさもあったと思う
劇場で観たことが語り草になるタイプの作品なので、その流れに乗りたい人は早めに動いた方が良いのではないだろうか
魚の姿のChaOが可愛い!
魚の姿をしている時のChaO、振る舞いや表情が豊かでとても可愛いです。
物語は単純そのものですが、映像が楽しく最後まで退屈する間もなく鑑賞できました。
時々、ChaOが全身明るい朱色の魚の姿から、水色の髪の青いイメージの人魚になりますが、両者のイメージが違うため、最初の内は同じキャラクターに思えなかったです。それでも、人魚のChaOもクールなイメージでカッコよかったです。
私が観た夕方の上映回は368席の大スクリーンだったため、人気作なのかと思いきや、客席には私1人しかいませんでした。上映終了後、すぐに周りを見渡しましたが、やはり客は私だけでした。(寂しい・・・)
長い間、月に5本以上のペースで色々な地域の映画館に通っていますが、平日とはいえ客席に自分1人だけというのは、初めてだったかもしれません。
楽しい映画なのに、人気がないのは勿体ないですね。
迷っている方は、是非ご鑑賞を!
普通がいいな
タイトルなし(ネタバレ)
公開して1週間もしないのに一日一回興行になりそうだったので、平日慌てて見ました。
これだけクオリティの高い映像を見せてくれたらストーリーなんていいじゃないか、と思うけど、ステファンの気持が唐突に揺れるのが落ち着かないかな。
ラストに彼のトラウマが明されるのだが、最初に屈託を見せた方が、心の成長を表現できたからドラマとして良かったかな。
それともChaOの視点だけで描いて「人魚姫」にしてしまってもよかったか。
いっそセリフを全部カットしてファンタジアにしてしまったら?
見てHappyになったし、爆死とか言われて次の機会がなかったら嫌だなあ。
やまちゃんが素
幸福な多様性に溢れた世界に笑顔になる
観たことのない作品、、、、
映画.comの特集記事でベタ褒め。その中に
「観たことのない作品をつくる」
「アドリブを楽しんだから」
「『まぜるな危険』という言葉がありますが、 このゴチャ混ぜるな危険感を楽しんでいただけたらと思います」
という監督たちの言葉はちゃんと実現できていたと思います。ある意味脱帽。
ただ、「見事な伏線回収という“強い満足感”を与えるエンタメ性」はなかったかな。ストーリーがかなり雑で矛盾と感じる部分やご都合主義と思える部分が多いんですよね。
私が一番気になったのは両親の事故。イルカがプロペラに挟まって、ステファンの母が潜って助けに行くのだが、なぜか、船のエンジンを停めていない。イルカを逃した後、母親がプロペラに巻き込まれ、父親が助けに行くのだが、その時でさえ、エンジンを停めずに飛び込み、父親も事故に遭う。普通、まず、エンジン停めるやろ。その後の描写はなかったが、船は進み続けてステファンはどこまで行ったんだろ。
あと、あのキャラデザは日本人には無理かな。鼻だけ色が、、、
AdioS
導入で、ジュノーをステファンだと誤認した。
続いて「20XX年」という時間が進んだのか戻ったのかさえ分からない無意味なテロップ。
この時点でセンスの無さにガッカリした。
ストーリーとしては全体的に雑で、面白く見られたのは初デートまで。
その後はアクションというか、画を動かしたいがための無理矢理な展開ばかりが続く。
主人公の心情の移り変わりがまったく伝わらない。
誕生日のやらかしなんてキレて当然(ロベルタの陰謀かと思ったわ)。
それなのに過去の約束だけで全面的にステファンが受け入れる流れは到底理解ができなかった。
肝心の回想も間延びした上、スクリューが動いた理由やどういう流れで「ずっと一緒」と言ったかは不明。
逆ギレして殴った後に「俺のせいで…」とか言い出し、マイベイに花を渡すのに数年かけるロベルタ。
謎の発明技術も含めて彼が一番意味わからん。
ステファンが付けた愛称である「チャオ」を王様が普通に呼んでるのも不自然。
キャラデザが尖ってるのはまだいいが、ハンプティダンプティやら小人やらはノイズ過ぎないか。
色彩も鮮やかではあるが、ゴチャゴチャしていて見づらさが勝つ。
プロ声優以外の演技も及第点とはいかず、特に鈴鹿央士の叫びは迫力も情感もなく残念。
人魚が人型になると服を着てるとかは定番だからいいけど、設定も色々腑に落ちない。
なんで陸上向きの人型に水中でしかなれんのよ。
オメデ大使など不要なキャラも多く、ロベルタやジュノーの恋愛よりメインを見せてほしい。
最初にジュノーがコーヒー飲まずに捨てたのは何故?
暴力沙汰や船泥棒など主人公がヤバい。
ポスターの印象通り煩雑な作品でした。
ストーリー上の重要設定について共感できなかった
ここまで書いてしまっていいのか恐縮ですが、書かずにはいられなく。
「ネタバレ」設定にはしていますが、未鑑賞の方は特に、本レビューは読まないことをおすすめします。
物語後半で、ステファンの両親がスクリューに巻き込まれ事故で亡くなったことが明らかになるのですが。
本作品で非常に重要な部分だと思うのですが、ここの部分のストーリー設定があまりにも雑に思われ、共感できませんでした。作品中の、他の良い面全てを打ち消してしまうくらい残念でした。
点検にいくのであるから、さして慎重でない人でも、終わるまで決してスクリューを動かさないようにしてから点検するものだと思うのですが、なぜそうしなかったのでしょう。せっかく大人2人いるのだから、ひとりがスクリューをしっかり停止させて他人がうっかり航行させてしまわないよう見張り、もうひとりがスクリューの確認に向かうのではないでしょうか。
そのようにできない事情も、作品中では特に描かれていなかったと思います。2人とも安易にスクリューに向かっていって、なぜだかスクリューが回りだしてしまう。案の定巻き込まれて亡くなってしまうというのは、そりゃあそうだろうと、何とも興ざめでした。
どうしてこんなツッコミどころ満載の設定のままで作品が作られてしまったのか。映像へのこだわりの方に費やした時間のうち、1日分だけでもこのストーリー設定の検討に回すことができていれば、とても素晴らしい作品になれていたのではと想像され、重ね重ね残念でした。
製作者さんの中にもそう思う人はいたはずと思いますが、おそらく大人の事情でアンタッチャブルなところだったのでしょう。もう少しこんな設定にした方が、という発言もままならないような製作現場・人間関係だったのかなと思わざるをえません。
ステファンには申し訳ないですが、そりゃあご両親亡くなってしまうよ、容易に避けられたはずの状況での事故で悔やまれます。大変お気の毒でしたとしか言いようがないです。
電気ウナギって美味しいのかな
映画館で予告を観て、独特の絵柄と幻想的な雰囲気と人魚の姿がとても綺麗で気になって鑑賞しました。絵柄が独特でとんでもないクセ強作品か、神作品かどっちかに転ぶと思ってましたが案外普通でした。
お化け屋敷で二人を驚かそうとするけど、チャオ(巨大魚)の姿を見て逆にビックリするお化け役や、
出世の為に魚と結婚するなんて信じられないと非難する職場の人間、
魚が街を歩いてるのを見てビックリする女の子等、
まだこの映画を観てない人が読んだらそらそうだろと思うでしょうが、そんな魚のチャオよりもビジュアルや行動が強烈な巨頭人や顔細人、鼻くそ肩つけオジ達が生活してる世界で、そこ気になる?そういう話に持っていきたいなら人間の姿は普通に描けばいいのでは?とか考えてしまい思考のノイズが絶えませんでした。
千と千尋の世界のような所で目の離れた魚顔の主人公と本物の魚がデートしてても私からすると全く違和感ないんですよね。
人間のビジュアルや言動が異様なことに何か理由があるのかと思いながら、色々と共感できないまま物語はズンズン進んでいきます。
主人公とチャオがデート中、はぐれたチャオが中年チンピラーズに絡まれるシーンがありますが、助けにきた主人公が先にチンピラーズに殴りかかったのはビックリしました。主人公の過剰防衛に追い打ちをかけるようにチャオの水の呼吸、水車がチンピラーズに炸裂し、鉄塔か何かに打ち付けられチンピラーズ敗北。その後、今まで魚の姿だったチャオは助けにきてくれた主人公に芯から心を許すことで綺麗な人魚の姿になります。その後、警察沙汰にはなりません。
巨頭記者に主人公が追われるカーチェイスシーンでは、発明家の友達が開発したミニカー爆弾で巨頭記者の車は大破し、崖から落ちそうになる所でカットされますが、多分落ちて絶命してます。これも過剰防衛と言われれば否定できません。
無理やりストーリーに展開をつけようとしてキャラの言動にも無理が生まれたような違和感を覚えながらも、徐々に登場人物に感情移入できはじめ、終盤で伏線を回収し、物語は丸く収まります。
そして、エンディングで黒いN-BOXから爆音で漏れ聞こえてきそうな倖田來未の曲が流れました。私はこのときに、あ、この映画は細かいことを考えずに、心の中でウェイウェイ言いながら、ノリと勢いだけで観ればいい映画なんだと感じました。
予告で見た、水の中に映る幻想的な美しい人魚姫の姿がとても儚げで綺麗で印象的だっただけに、少し悲しくなりましたが、これが期待を超えるような名作だった場合に、私はきっとチャオに恋をしてしまい、中学の時に綾波レイやアスカに恋をしたときと同じような病にかかっていたのかもと思うと、すぐに現実に立ち返れたこの作品は、これはこれで良かったのかもしれません。
色々な意味で惜しいとしか言い様の無い作品
毎月そこそこの数を鑑賞している口ではあるのだが、この作品を知ったのはとある掲示板の爆死映画スレッドをたまたま見たからである。そこで知る人ぞ知るスタジオ4℃制作のオリジナル作品であること、広告の類いがほぼなされず、全国200弱館の放映規模、そしてなぜか鬼滅の刃にかぶせての上映初日でめでたく?700万円とかの大爆死を喫し、歴代ワースト成績になるかもと不名誉な伝わり方をしていた。そんな作品だと終映も早かろうと考え、そこそこに近場(そんなに近くはない)の劇場が上映していると知り、慌ててフルプライス1800円で鑑賞した次第。往復3時間かけ90分の映画を観るだけでの弾丸小旅行、これで見る価値無しのZ級作品だったら返金を要求したいところだったのだが…。4℃なら問題ない、内容に関しては概ねその通りだった。星に示した通りである。だがそれ以外のところ、作品の外側の部分で(いや、これ内容にも被るか?)表題の通りとしか言えない感想に至った。以下に概要を述べたい。
なぜ惜しいのか?外面の部分(画作り)では、やはりキャラクターデザインが人を選ぶのでは?とは思う。だがそれはこの論点に於いては差程大きなウエイトを占めないと筆者は思う。言っても4℃なので癖が強いのは何時もの事で、更に言ってはなんだか皆が皆所謂インスマス面しているので、木を隠すには森理論で逆に違和感は早々に無くなる。とは言え、これは4℃をある程度知ってるひねくれ者の見方であり、日の浅いニュービーには違和感を持って有ると言っていいのだろう。他にもシナリオが某ポニョっぽいとの指摘もある。筆者は実はポニョは見ていないので判らないが、他にも似たような作品は掃いて捨てるほど有ることを考えると、メフィストフェレスではないが大体の事は先人が既にやっている事なので(パ○リの線をこえたらNGだが)許容かなとは思う。素直に驚き、笑い、悲しみ、感動したのもあるのだが。なので作品自体の評価は星の通りである。返金にならずによかったね。
しかし、マーケティングやマネジメントの話に及ぶと話は変わってくる。兎に角贅沢な作りの作品であるにも関わらず、認知が(筆者が知るだけでも)全くと言っていいほど無く、その結果恐らくは相当に掛かった制作費がペイ出来るとも知れない状態にあり、それをもって表題に掛けているものである。こんな作品が世に埋もれる、こんな事が有って良いのか?良くはないと声を出して言いたい。
この作品に掛かった作画カロリーは相当なものと推察される。音響や劇版、美術やキャスティング(例により芸人だらけだが)に至るまで相当に豪華である。その上で広告で力尽きたのか?確かに、昨今はサブスクからの収入も見込めるだろうし、何より作中の舞台が上海寄りの香港と日本のミックス染みた架空の土地なので、大陸マネーも期待したのだろうか、それにしても広告認知のマネジメントが悪すぎる様に感じた。自分がもぐりなのかと思わされるぐらいには。確かにキャラデザは一般人にアピールし辛い癖強で、マーケティング的に強気に出られなかったのか?全国200館弱規模放映ではあるが、東宝配給から外れたらそうなってしまうのだろうか?この様にかなり力の入った良作が、興行成績面で爆死の烙印を捺され、埋もれることに表題の意味を込めたつもりだ。こんな形で評価されたくなかった、観賞後の筆者の感想であり、我が事のように忸怩たる思いである。せめて五億円くらい乗せてくれたらばトントンなのかもしれないが、叶わぬ所なのかと思うと、掛けたコストに対価が見合わずお辛い気持ちになってしまう。凄い作品なのに。
売り方が不味かったのはもう取り返しが効かない。なれば終映まで(早期終映の可能性が高い)の間に何とか多くの方々に劇場に足を運んでいただきたい。自己の力が及ばずに他力本願に頼らざる得ない、不遇の今作に何とか力を貸して欲しいと言う思いは、この勿体ない作品を視聴した筆者の願いその物であり、微力ながら今作に携われたスタジオ4℃を初めとした多くの方々にせめてもの恩恵に預かっていただきたいと言う思いそのままである。
だから皆さん、鬼滅も良いけどチャオ!もね。期待を(無論良い意味で)裏切る作品ですので、是非に。
…強制するものではないですが、オススメです。
もう少しシンプルに勝負しても良かったのでは?
近未来のハッピーエンドな人魚姫伝説。
愛あふれるストーリーはとっても良かったです。
伏線回収もきちんとされていましたし、最終的には解りやすかったです。
回収するまでは、なんでこうなったのだ?っていう疑問はつきまといましたが⋯
また、人魚になったときのチャオのキャラクターも、魅力的でした。
が、結構ストーリーの本筋がスッキリな分、がんばっちゃったのかな?
視覚?色彩??
あと小ネタの情報量が多すぎて⋯
ちょっと、食傷気味が否めないです⋯
まとまりがないというか⋯
とりあえず、色彩や画風は慣れてきたら面白く感じられたんですが、
多すぎ雑すぎな小ネタが個人的にいただけなかったです。
中華鍋に頭ぶつけたり、
マイク顔に押し付けられたり、
バナナで滑って頭に皮のっけていたり、
コーヒーをタクシーでぶちまけたり、
あっ、ステファンを乗せるの忘れるところとか、「シラーっ」でした 笑
あと、その他こまごまと、これは笑うところなのかしら?
って思ってしまって、だけども、それがまったく面白くなくてねぇ⋯
気になるだけだったんですよね⋯。
後半の伏線回収あたりは、それが少なくなって、
とてもしっくり入ってきて良かったです。
やはり、ハッピーエンドはいいですね。
でも、赤い魚食べるときに、チャオが浮かんじゃうかもー 笑
補足
鈴鹿さんと山田さんの挿入歌が、お上手で聴き心地が良かったので、
エンディングも、おふたりのデュエット曲が聴きたかったな ♪
ネガティブな印象から鑑賞してみると
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