「ひさしぶりに駄作を観た。」ChaO はなまるさんの映画レビュー(感想・評価)
ひさしぶりに駄作を観た。
映画のタイトルがイタリア語の挨拶「ちゃお」ですね。
しかし物語にイタリア要素はなく挨拶の伏線もないです。
これだけで嫌な予感が湧いてくる方はそれを上回るひどさを味わうでしょう。
まず舞台は中国です。
ですがこれは日本アニメーション映画「スタジオ4℃」が制作しています。
つまり純粋な日本初公開の映画です。
ファイナルファンタジーVIIの神羅カンパニーのような和中混合でもないです。
20☓☓年と表記があり現実世界の中国から話は始まります。
なお現実世界かつ中国にして物語に深みが出るわけでなくナゾ設定です。
映画の半分まで意味不明な演出が多々あります。
その度に映像が静止する場面もあり、いわゆる尺稼ぎに近いです。
約90分の映画ですが45分で作ってしまったものを引き延ばした感じでした。
かつギャグテイストにして意味不明な展開や表現をごり押してきます。
また作画が安定しておらず人によっては違和感と不快感を味わい続けるでしょう。
物語性はほぼなく 伏線なし・感激なし 違和感あり・不快感あり で話が続きます。
ここで「マッドハウス」が制作したR15アニメ「ケモノヅメ」についてお話を。
作画がこの「ケモノヅメ」に似ており、好きな人は引き込まれると思います。
この名作は作画を活かす物語性と魅せ方を心得ており口直しにぜひどうぞ。
閑話休題。
作画は好みです。
なので観に行きました。
声優さんの表現も上手でどんな意味があってどう展開していくのか気になります。
BGMも良く丁寧に作られていました。
特に液体の演出が最高です。
ですが物語性と全体の魅せ方が終わってます。
特に駄作と感じる要因は約90分の映画にしたことにあるかと。
サブスクで倍速再生が流行っているそうですが2倍速で観たかったと思ってしまいました。
観る人は決して期待しないでください。
特に ①作画 ②声優 ③BGM ④液体演出 以外への感想は持たないことがおすすめです。
そんな映画です。