不思議の国でアリスと Dive in Wonderlandのレビュー・感想・評価
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令和日本版不思議の国のアリス
令和の日本の事情を踏まえて、不思議の国のアリスの世界をうまく再現してると思う。
就活がうまくいかず、自分に自信を失いつつある主人公「りせ」だけど、資産家のおばあちゃんからの招待で不思議の国に迷い込み、アリスと一緒にいろんなエピソードを乗り越え、自分らしさを取り戻すというお話。
不条理の世界でのキャラも綺麗だし、SNSの表現なんかも織り交ぜながら、作画も大満足。
P.A.Worksさんは見事にアリスの世界をリブートしたと思う。
天真爛漫なアリスと対照的に慎重で本来の自分を失い、不思議の国のキャラの質問にも迷いながらしか返答できないりせ。
両者の違いは良く表されており、何故りせが終活にうまくいってないかも表現できていたと思う。特にりせが自分らしさを取り戻すシーンで透明から自分になるシーンはわかりやすくてよかった。
ただ、主人公二人とも声優が本職でないためか、会話がちょっとたどたどしいのはご愛敬ですかね。
なお、ディズニー版に比べ「ハートの女王」はえらくベッピンさん。
後、不思議の世界がテーマパークのVRだったのはちょっと興ざめ。その点がマイナスですかね。
「国宝」「鬼滅」「8番出口」が絶好調の中、日曜初回で20人程度の観客は(映画の出来が良いだけに)ちょっと寂しい。
うまく海外で評価されるといいなぁ。
現代版の絵本
昔読んだ「不思議の国のアリス」の内容についてはよく覚えていないが無邪気な少女アリスが不思議の国に迷いこみ不思議な体験をしていくが目が覚めると元の世界に戻っていたというような話だったと思う。特に教訓はない子供向けの絵本だったと思う。
今回の作品はそれをベースにしながら現代人のリセが亡くなった祖母が作った不思議の国をアリスと共に体験しその中で自分らしく生きることの大切さを学ぶという物語であった。
話としては美しかった。キャラも可愛くアニメーションも丁寧に作られていたと思う。
ただ映画作品としてはもう一つ何かが足りないとも思った。
それが何なのかは上手く言えないが観ている人の感情を突き動かすものというか..。
現代の疲れた人々の心を癒すにはいい映画かもしれない。
どちらかというと子供よりも大人向けの絵本と言う感じか。
とってもナンセンスなアニメ作品でした
やっちゃいました、、ここまでひどいのをスクリーンで観たのは久しぶりです
映画観てる間中ずーっと考えてしまいました、なんでこんなにつまらなくなるんだろうって
嫌な予感は冒頭のシーンからありました。主人公がなにやら色的に卵焼きっぽいものを包丁で切ってるんですが全く質感がわからない。あれってゼリーか何かですか?なんかもうそこからアニメーションがパサパサで、本気で作ってる感じがしませんでした
最大のがっかりポイントは主人公の設定ですね。就活が上手くいっていない憂鬱さが全然伝わってこないのは百歩譲って諦めるとしても、おばあちゃんが大富豪でイケメン執事にお嬢様扱いされてて終始タメ口でお茶いれてもらってありがとうも言わずに飲むような子に感情移入できますか?無理でしょ。最後成長して敬語になる伏線かとも思いましたが違ったし
そんなこんなで不思議の国に行く前から既に萎えてました
メインストーリーのつまらなさは言わずもがな、山場もワクワクもなしに説明台詞が多く冗長で95分がめちゃくちゃ長く感じました
観る前のイメージとしてはかがみの弧城のようなエモさを得られるのではないかと期待しましたがかすりもしなかったですね
この映画と同じように著名な物語を題材として異世界に行って帰ってくるアニメ作品としてリトルプリンスがありますが月とスッポン、爪の垢を煎じて飲ませたい。リトルプリンスは本当に素晴らしい作品なのでまだ観ていない方には是非観てほしいです
この映画を作ったことがナンセンス
押し付けがましいアニメだ。
前から興味が有ってプレミアム舞台挨拶に当たったので本日鑑賞。
キャラデザや作画も良くて不安だったタレント声優も問題無し。
ただメインヒロインのりせが就職浪人って設定だからか要所要所で説教臭いやり取りが有って裁判でSNSの批判からの透明になるとか製作側か監督の考えを押し付けられてるようで嫌だった。
また原作尊重なのかチャプター分け演出はダイジェストみたいで白けるしラストは電話でいつでもお話できるよりは全員の集合写真見るくらいで良かったと思う。
不思議の国のアリス✕新卒一括採用
アニメは複雑になることなく丁寧に作られていた。
ただ、就活で悩む主人公だったが、悩んでいるエピソードとか出来事が少ないしホントに悩んでるの?って感じで、テンプレでハイコンテクストで海外の人と子どもは共感しづらいんじゃないだろうか。
お祈りメールの文面の部分の表示が早くその後の反応で主人公が落ちたんだなと推測できた。お祈りメールを知らない子どもは婉曲的な表現のお祈りメールは更にわかんないんじゃないかと思いながらみていた。その他にも就活というコンテクストを共有していないとわかんないシーンが複数あったと感じた。
他者と異なる個性を持つ事に悩む方に向けた作品
この作品は他者と異なる個性を持つ事に悩む方、他者と異なる事に悩む子供がいる方、イジメに直面した又はイジメの被害にあった方向けの作品だと思います。
なのでどちらかと言うと大人向けの印象です。
作品の視聴する上で主人公のりせの視点とりせのお婆ちゃんが、体感型VRアトラクションの不思議の国のアリスを通して、りせに何を伝えたいのかという2つの視点で観るとより作品のメッセージが伝わると思います。
年齢を重ねるにつれて薄れていく子供の頃の純粋な想いを思い出させてくれる素晴らしい作品だと思います。
社会で生きていく中で直面する様々な問題とその問題への向き合い方について、作中で問いかけられる[好きな事は?]という問い掛けを通して悩むりせの姿に共感しました。
答えは自身の中にあって本当に大切な事に気付いたりせが素直に純粋な気持ちをアリスと伝え合うシーンに感動しました。
私は不思議の国のアリスの内容を知らない状態で観ましたので、原作を読んでからもう一度観たいと思います。
りせとアリス!!
りせとアリスの大冒険…清々しいストーリーでりせ、アリスのキャラクターが纏まっていて素晴らしかった!各キャラクターも生き生き描かれていて観終わったあとも余韻が!だからPA.WORKSの作品は、きめ細かい設定が光っている!りせを主人公にしたのが効果大になっている!SEKAI NO OWARIの主題歌がすごく耳に残ります!
話はやや地味だが丁寧に作られてはいる。ラストは◎
なかなか内定が取れない就活生の主人公の悩みと自分探しがメインテーマ
P.A.WORKSのお仕事シリーズの流れを組むテーマですね。
異世界漂流ではなくVRゲーム内で起きる話というのがミソで、終盤にその設定が活きてきます。
一方でゲーム内ということもあって前半はやや緊張感に欠けるとこもあり。
声優はタレント多めですが、いずれも俳優なり声優の経験を積んでいて安定している人ばかりなので違和感は少なめですね。
主役のりせの原菜乃華さんはすずめの戸締まりのときと比べるとだいぶ上達してますね、ふだんは控えめなりせがアリスに感化されて前向きになっていく演技がなかなかサマになっていました。もう一人の主役のアリスはさすがにリアル子役があてているだけあって子役の演技が好きかどうかは人によりますかねー
奇妙奇天烈なワンダーランドとへんてこな住人たちを駆け足でまわっていく前半部分と、就活で自分を見失っていたりせの自分探しの後半部分、話としてはよくまとまっているのですが、前半部分が好きな人には後半がやや矮小な展開に、後半が好きな人には前半は山場がなくて退屈に感じられそうな気がします。
ワンダーランドが理不尽な世界ということで後半はうやむやのうちに事件が解決してしまうのも人によっては気になりそうかな。終盤のビー玉と飴玉の演出も意味はわかるけど、ちょっと伝わりにくいですね。
ただしラストの大オチは、観客の予測する展開を見事に外してくるもので、これはなかなか面白かったですね。もうちょっと余韻があればなお良かったんですけども。
声優さん目当てで見たものの…
公開初日初回に鑑賞
原菜乃華さんがまた声優やるそうなので、それ目当てで鑑賞。
作中不思議?な出来事が多々あるが、それとこの作品が伝えたい「自分の好きを大事に」にわたしは結び付かなかった。
なんというか地味、りせちゃんがドラゴンになったりと所々え?!となるシーンがあったけどやっぱり地味。原作を知っていた方が楽しめるのかな?ディズニーのアリスしか知らないから勉強不足でごめんなさい!!
りせちゃん、アリスは可愛い。
シーンごとに「チャプター⚪︎⚪︎」のカットがあり新鮮だったが、正直途中で飽きてしまった。
主人公のりせちゃんと同い年で、似たよう悩み持ってるから伝えたいことはよーく感じた。
けど飽きた
おばあちゃんとりせちゃんのシーンは正直うるっと来た。
この2人最後まさか永遠の別れ?とドキドキしたけど、最終的にスマホのアプリで再会しててにっこり。ここは良かったなあ
不思議な世界への没入感はあるものの。
試写会にて鑑賞しました。
まさに不思議な世界へ引きずり込まれるような没入感。自分が生きている現実世界がよくわからなくなってしまうような。ページをめくるように場面が切り替わるせいもあるかもしれません。この没入感は良かった。アリスの現代版。
そういえば原作のアリスも突拍子もないことが次々と起こっていましたね。今回もそんな感じで、不思議な感覚ではありましたが一歩間違えると何が言いたいのかよくわからない出来事の連続のような。
この映画の伝えたかったことは、好きなものを大事にすること、すなわち就職活動で見失ってしまった自分のやりたかったことを見つけてそれを仕事にし、見失ってしまった自分を取り戻すこと、かな?自己肯定感。
このメッセージに辿り着くまでの話の整合性があまりになく、世界的に有名な原作アリスがなぜ世界で評価されているのかがそもそもわからなくなってきました。
主人公りせ以外の登場人物は自分勝手過ぎて共感できず、違和感が強かったです。そういえば原作はそんな話だったでしょうか。記憶があやふやですが。
自分と共に鑑賞した中3の娘は、アリスが食べるなと言われているのに勝手に食べ、自分のせいで身体が大きくなってしまったのに我儘言って大泣きしている場面など、色々と受け付けなかったそうです。
不思議な世界への没入感という良さと、整合性のなさという悪さがごちゃ混ぜで、全体の評価として良いのか悪いのか判断が難しい映画でした。
私はそもそも、本作というより原作アリスの世界観が受け付けなさそうだと本作で気付きました。
図鑑
完成披露試写会当選、ありがたい限りです。
上映前に舞台挨拶もあり和気藹々とした時間を過ごしてからの本編です。
不思議の国のアリスの世界観を知っている前提で進む、しかも不思議の世界に迷い込むのはVRというのが意外な組み合わせになっており、好きなものを好きでい続けるという自分が大好きなテーマもあったりとで楽しい作品に仕上がっていました。
就職活動に悩む主人公・りせが祖母の開発した不思議の国のVR世界に飛び込んで、その世界にいるアリスと共に自分探しをする冒険に出かけるといった内容で、中身はファンタジーなんですが導入がデジタルなのが今作の変わったところだと思います。
りせ自身は決して空気読みで悩んでいるとかはなく、漠然とうまくいかないなーと思っている感じはめちゃくちゃ分かるわ〜と頭ブンブン。
アリスとの出会いはめちゃくちゃファンタジックで素敵でしたし、空飛ぶチェス盤や巨大風船なんかの映像表現のカラフルさも美しかったです。
エピソードが区切り区切りで進んでいくのは絵本のような進み方だなと思いましたし、そのエピソードごとに登場する不思議の国の登場人物との出会いがどれも個性的で面白かったです。
ファンタジーの中に現代人の要素(タイパ、SNSの承認欲求等々)の組み合わせはハマるところもあれば、ちょいくどいかなと思うところもあったりとで、地続きのストーリーではあるんですが、1本筋のストーリーとして観たかったなというのが本音ではあります。
後半ではりせが自分の行動は正しいんだろうかと悩み苦しみ、その行動が透明人間になったり自分とは全く別の形になって罪の意識を持ってしまったりと、色々抱え込んでしまう様子はとても分かるなと猛烈に共感してしまいました。
そんなりせを助けに来てくれて、好きなものをたくさん喋ってくれるアリスの明るさには救われっぱなしでした。
最終的に辿り着く"推し"がいるからこそ日々が輝くという着地にはもう共感しっぱなしで、アリスが近くにいるからこそりせも前を向いて歩いていっているというハッピーな終わり方も好みでした。
声優陣は本職の方々の方が少ないのですが、皆々様上手かつ本人のイメージとは全然違う役になっていて驚きました。
原菜乃華さんは「すずめの戸締り」の時もお上手だったんですが、今作ではラップ披露含め感情の大きい子なのもあってより表現豊かになっていて凄かったです。
マイカ・ピュさんの天真爛漫なアリスもバッチリハマっていて、アリスがピョンピョン飛び跳ねているところとかもうニコニコしながら観れました。
キャラクターにハマりつつ、自分の色を出す、理想的な配役だったなと思いました。
少し物足りないところはありつつも、P.A.WORKSのアニメーション、自己肯定というテーマも盛り込まれていて楽しめる作品に仕上がっていました。
オリジナルアニメはやはり健康に良いです。
公開されたらもう一回観に行こうと思います。
鑑賞日 7/22
鑑賞時間 18:30〜20:35
鑑賞方法 先行試写会にて(舞台挨拶あり)
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